短編ホラー集〜日常の中に潜む怖い話〜

もっちゃん

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あの子は誰?

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わたしが小学生3年生の頃の話です。


 通っていた公立小学校は、一般的な小学校とは規模が違い、まず小学校の看板がある入り口から校門まで200メートルぐらい道路があります。
 校門入ってすぐに、小さな公園のような緑地があって、その後ろに体育館があります。校庭も小さな小学校なら丸々一つくらい入る広さでした。
 小学校の校舎は、4階建ての建物が2棟あり、真ん中に廊下で繋がっています。

 そのようなデカい小学校なので、毎日の清掃では追いつかない場所もあり、年に2回ぐらい授業が全て終わった後に、全学年で、学校周辺も含めて大掃除がありました。

 その大掃除で起きたことですが、わたしのクラスは、学校の裏にある場所で、担任の先生と一緒に、草むしりや落ち葉拾いをして、チャイムが鳴ったので、掃除を終えて帰ろうとしていたところクラスメイトの女の子が、あっちに女の子が入っていったと指を指したのです。

 その指を刺した先は、トンネル水路の入り口だったのです。

 このトンネル水路の入り口は、結構大きく、幅が5メートルぐらいありますが、水深は浅く通常時ですと、4、5センチくらいです。

 もともとこの水路は川だったのですが、小学校を新しく建てるときに、川が氾濫したら小学校に水が流れてしまうということで、トンネル水路にしたようです。

 そのトンネル水路の方を、わたしが覗くと奥の方に、なにやら黒い影が見えましたが、人間かどうかは判断ができなかったと記憶してます。

 他のクラスメイトたちは、白いワンピースをきた女の子だった!とかショートカットの子だった!とか言ってましたが、わたしには、何回見ても黒い影にしか見えませんでした。

 その女の子に興味を持ったのか、クラスメイト1人(a君)が、その子を追いかけるように水路に入っていきました。すると、その影がさらに水路の奥の方に行ってしまったので、担任の先生とクラスメイト数人は、a君と女の子を探しに行きましたが、わたしは掃除で出たゴミ袋を回収して、他クラスの先生に渡して教室に戻ることにしました。

 わたしと残りのクラスメイトたちは、教室で長いこと待っていましたが、帰ってこないので、みんな心配していましたが、ようやく約二十分後くらいに、クラスメイト数人は帰ってきましたが、担任の先生は帰ってきませんでした。

 わたしは、先生と一緒にa君と女の子を探しに行っていた1人に先生のこととa君について聞いたところ、a君はすぐに見つかって、まだ女の子が見つかってないから、先生は他の先生たちを呼んで探しに行ったということでした。

 担任の先生がなかなか帰ってこないので、隣のクラスの担任の先生がわたしのクラスにやってきて、帰りのホームルームを代行してもらい、家に帰ることができました。


          ◇

 翌日、朝のホームルームの時間になり、いつもならもう担任の先生がすぐやってくるのですが、一限が始まるちょっと前に来たので、昨日のあの女の子について、何にも話してくれませんでした。

 a君にも事情を直接聞きましたが、途中で女の子を見失ってしまい、追いかけるのをやめたのでその後のことは、わからないと言ってました。

 あの女の子について気になっていたわたしは、思い切って友人3人を誘って、放課後に担任の先生に、あの女の子について聞いてみました。

 担任の先生からは、昨日は暗くなったので、一時探すのを中断して今朝も先生たちで、その女の子を探したそうだが見つからず、女の子の特徴を目撃した子から詳しく聞いた結果、うちの小学校には、その女の子に該当する子はいないと判断したそうです。

 わたしたちは、それを聞いて、じゃあ、あの女の子はなんなんだろう?とその日はその話でもちきりでしたが、翌る日には、みんな忘れたのか気にする子はいなくなりました。

 翌年からは、小学校の裏側の清掃は、先生方と近隣住民たちでやることになり、それ以降、あの女の子の話は一切話題になりませんでした。

 わたしが、卒業して以降だいぶ経ちましたが、そのトンネル水路は、昔は入り口がありましたが今は、入り口をなくして水路全部をコンクリートで覆って中の水路を見えなくしてしまったそうです。

 いまも、あの女の子は、幽霊なのか?正体はわかりませんが、以上がわたしが体験した少し怖い話でした。

 
          終

 

 
 
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