日本語教師日誌2

藤堂Máquina

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8月6日

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8月6日

授業は3つ。
お昼過ぎの一コマ、夕方に一コマ、休みなく一コマという構成で、なんだか授業をしたような、浮いていたような妙な気分だった。
真面目に仕事をしなかった訳ではないが、多分ここ数日頭の働きは良くない。
一コマ目は1時間、フランスの学生と話したが、内容はなかったような気がする。
何もなかった訳ではないことは当然だが、学生も特に会話に支障がなかったため、かなりふわふわしていた。
はじめての学生だったが、特に問題もなかった。
2コマ目は漢字の授業であり、常連の学生だった。
本来は予約できない時間であり、現地の授業と連続になってしまうのがその理由だ。
しかし手違いであけてしまったため、予約された。
最近あまり予約がないのに、1時間普段の時間から予約可能時間を広げただけでどうして予約が来るのかは分からないが、需要があるのだろう。
だからと言って現地の学校以外では基本的に夜の時間に仕事はしたくないので、そこで授業を受けるつもりはない。
個人的に夜に働きたくないというのは理由ではなく、自分の家ではなく、他の家に住んでいるというのが理由である。
基本的に食事の時間が決まっているため、その時間にいないという状況は好ましくないのだ。
現地の学校は毎週決まった時間にあるため、伝えやすいのだが、不規則になると面倒くさい。
毎回毎回食事の時間にいないというのも気が引ける。
だからそれらの時間に授業をする気はないのだ。
しかし嫌な時間に授業が入ってしまったものだ。
学生が悪いということではなく、手違いは私のミスなのだ。
だからどうってこともないがモチベーションは上がらない。
これは私の悪いところなのだが、追い込まれないと本気にはならない。
楽しく授業をするのがモットーである一方で、この「楽しい」には「らく」の意味も含まれているのだ。
授業前に準備はするものの、学生の雰囲気やその時の流れでうまくいかない場合も多い。
そのためざっくりテーマを決めることが多いのだが、それ故に以上深く決めないためにあらぬ方向に進んでいくと完全にアドリブになる。
アドリブはアドリブで得意ではあるものの、その内容が必ずしも学生にハマるかどうかは別であるため、「できる」と「うまい」は別なのである。
3コマ目は現地の授業であるが、思ったところまで進まなかった。
既習の項目をもう一度教えなければならなかったのが原因なのだが、そのせいで今かなり疲れてしまっている。
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