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第1部 高級クラブのお仕事
初恋の街
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心斎橋から電車を乗り継ぎ、約一時間ほどかけて池橋市へと向かう。
池橋市は大阪北摂地域の一角を占め、梅田の近郊住宅地として栄えている。涼平は小学校の低学年にこの市に引っ越してきた。当時は全体的に建物の標高の低いどこにでもあるような街並みだったが、その頃に比べると駅は高架され、線路の真下には小綺麗な店が並ぶようになった。
宮本が仕切っていた不動産ルームは、その高架下の一角に大きく陣取っていた。
ガラス張りの入り口には、臨時休業の張り紙が張られていた。
一体宮本はいつからこの街で働いていたのだろう…
ひょっとしたら、この駅を訪れる度にすれ違っていたかもしれない。
不動産屋に立ち寄る必要のない涼平には、全く興味のない区画だったけれども…
そもそも、美伽が社長令嬢だったなんて全く知らなかった。親の職業なんてどうでもよかったからで、あの恰幅のいいフジケンが美伽の父親だったなんて、今日刑事に聞かされなければ今後も知ることは無かっただろう。
(フジケンさんは今頃はきっと、俺などには比べ物にならないくらい、涙にくれていることだろうな…
愛娘と部下としても頼れる花婿を一度に亡くしてしまったのだから…)
そんな思いに眉を潜めながら店舗の中を覗くが、店のシャッターが降りてしまっているので、ここにいても何の手掛かりも得られない。
宮本という人物を思い起こしてみる。
ドルチェに萌未と一緒にやってきたあの日、彼はなぜ俺を呼んだのだろう?
由奈と同伴で入ってきた日、どういう気持ちで俺を飲みに誘ったのだろう?
自ら命を絶つ人には全く見えなかったが…
萌未と宮本さんの間に何があったんだろう…
美伽と宮本さんの間に何があったんだろう…
あの端正な顔立ちの人物がもうこの世にいないのだと思うと、哀惜とも寂寥ともつかない情が涼平の胸を刺した。
駅から離れ、街をぶらぶらと歩いた。
この街に来てみたものの、すでに目的を見失っていた。
懐かしい街並みが、ひょっとしたらなにくわぬ顔で生活している美伽と出会えるのではないか…そんな現実逃避的な願望を湧き立たせていた。
駅前の広場にはタイルが敷き詰められ、等間隔に何がしかの木が見栄えよく植えられている。
子どもの頃、駅向こうの本屋に行くためにここの踏切によく足止めをくらったものだった。
夕方などは通勤のために電車が増発するため、なかなか上がらない遮断機に苛立ちを覚え、コミックの新刊が出た日なんかはよく隙を見てくぐり抜けた。
高架されることにより、子どもの頃に感じていた〔駅向こう〕と〔家側〕という感覚はかなり薄らいだ。
その駅向こうの本屋に、涼平はこのあるごとに通っていた。
そして高3の誕生日に、そこで偶然美伽と出会い、今の大学へ進学することを決めたのだ。
人の運命など、本当に分からない。
こんな日が来るなんて、あのときには想像もつかなかった。
少し歩くと、涼平たちが通っていた中学に行き着く。
美伽に初恋に落ちた校庭…特に何の変哲もない風景だが、あの日は間違いなく今の自分の状況に結び付いている。
あの日美伽を好きにならなければ、同じ大学へ行こうなどと思わなかっただろうし、萌未とも出会わなかったからだ。
近くに実家のあった団地があり、その中の公園のベンチに腰を下ろした。
涼平が高校を卒業すると同時に実家もこの団地から離れた分譲マンションに移ったので、ここに来るのは約二年ぶりだ。
この団地に引っ越したばかりの頃、まだ友達を作れずにいた涼平は、この小さな公園でよく一人遊びをした。
ここの砂場でよく暗くなるまで遊んでいた。
公園のベンチに座り、幼い頃の情景に目を細めていると、ふいに、木陰からこちらを伺うような女性の姿が目についた。
萌未……!?
目をこすってもう一度見ると、そこには誰もいない。そこへ、
ブーン、ブーン、ブーン
と、携帯のバイブ音が鳴った。由奈からだった。
『しーくん、テレビ観た!?』
携帯を耳に当てると、今朝のアルコールで掠れた声とは打って変わった大きな声が飛び込んでくる。由奈が興奮して観ているテレビの画面の内容は、観なくても分かっていた。
「体調は大丈夫?お母さんは来てくれてはるの?」
『まだ寝たまんまよ。さっきお母さんの作ってくれたご飯食べたよ…て、そんなんどうでもいいのよ。宮本さんが死んだってニュースでやってるの!』
「ああ、知ってる」
『ああ、知ってる…て、何よ!その覚めた言い方。悲しくないの?』
(悲しいも何も…俺の初恋の相手も一緒やし…しかも、俺は最初に容疑者にされてたし…)
そういえば、と、さっきの思考を思い出す。
「俺さあ、由奈にどうしても言いたいことがあるねん」
『何、何ぃ!?今日出勤してとか言わんといてよ』
「………言わへんよ。今日はゆっくり休んだらいいよ。でさ……」
涼平はそこで一泊置き、浅く息を吸う。携帯の向こうで息を飲む気配がする。
『何何ぃ?もしかして、告白!?』
ふっと鼻から息が漏れ、改めて一呼吸する。携帯を少し離し、頭を下げる。
「由奈、ドルチェで働いてくれて、ありがとう!」
急な大声に、公園の鳩がバタバタと舞う。携帯を耳につけ、言葉を待つ。すると、
『はあ!?しーくん、寝ぼけてるんか?』
と、素っ頓狂な声が聞こえた。そらそうなるわな、と、涼平は顔を弛緩させた。
『そんな訳わかんない話は置いといてさあ~ニュースでは、原因を究明してるとか言ってたけど…酔っ払ってはったんかなあ?フジケンさんの娘さんも一緒やったんよ!可哀想やなあ… 』
そもそも由奈はニュースを観て興奮してかけてきたわけで、涼平のよく分からない態度はリセットし、話したかった内容に戻した。
『なあ、お葬式、行かなあかんなあ?貴代ママに相談した方がいい?』
「そやなあ…取り敢えず由奈は、身体が回復するまで安静にしとかなあかんよ。病院でそう言われたやろ?」
『うん…分かった。何か分かったら、教えてね』
由奈からの電話を切るとすぐに、今度は桂木部長からかかってきた。
『おう、きのうは大丈夫やったか?』
「はい、何とか…でも、今日と明日は、由奈、休ませたって下さい」
『分かった。俺も、すぐに美月の席から抜いてやればよかったな。すまんかったな』
珍しく殊勝に謝ってくる桂木に、昨夜の病院での様子を簡単に報告し、由奈の休みを店に通してもらうよう伝える。桂木は別に由奈を心配してかけてきたわけではなかったようで、そんなことより、と話を継ぐ。
『実はな、お前に電話したんは、由奈のことだけちゃうねん。貴代ママから電話あってニュース観たんやけどな…』
「ああ、知ってます。宮本さんの件でしょ?」
夜に働く人間も、そろそろ起き出す時間に差し掛かっていた。それで由奈も桂木もまず点けたテレビでニュースを目にし、驚いてかけてきたのだろう。黒田や夏美ももう起きているかもしれない。まずは黒田に電話しなければ、と考えを巡らせ、桂木からの電話を早く切り上げようとしていた。だがこの後、涼平はまたまた衝撃的な内容を聞かされることとなる。
『きのう、お前、黒田さんに呼ばれたって言ってたやろ?それにちょっと引っ掛かってな。今、話してても大丈夫か?』
黒田の名前が出て、涼平は息を飲んだ。
「大丈夫です。何が引っ掛かったんですか?」
『いや、その前に、もう一つ、俺はお前に謝らなあかん。実はな、お前が初めてドルチェに来た日、俺は前もって黒田さんから指令を受けてたんや。今日ウェイターの男の子を紹介するけど、そいつに嫌がらせでも何でもして、出来るだけ早く店を辞めるように持っていってくれってな』
その思わぬ桂木の告白に、涼平は目を丸くした。
「!!……それ、どういうことですか?」
『いや、理由は俺も分からへん。俺も面倒くさって思ったけどな、俺は黒田さんに金借りてるから、あいつの言うことは断ること出来ひんのや。そんでそのことを明日菜にも言ったら、あの性悪も面白がりよって…』
確かに、明日菜は最初から涼平に悪意を持っていたように見えた。
それであんなに無茶な一気をさせたり、引いては由奈をいじめたりした……?
内容次第では許すわけにはいかない、そんな怒りが湧き上がり、携帯を握る手を強めた。
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宮本が仕切っていた不動産ルームは、その高架下の一角に大きく陣取っていた。
ガラス張りの入り口には、臨時休業の張り紙が張られていた。
一体宮本はいつからこの街で働いていたのだろう…
ひょっとしたら、この駅を訪れる度にすれ違っていたかもしれない。
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そもそも、美伽が社長令嬢だったなんて全く知らなかった。親の職業なんてどうでもよかったからで、あの恰幅のいいフジケンが美伽の父親だったなんて、今日刑事に聞かされなければ今後も知ることは無かっただろう。
(フジケンさんは今頃はきっと、俺などには比べ物にならないくらい、涙にくれていることだろうな…
愛娘と部下としても頼れる花婿を一度に亡くしてしまったのだから…)
そんな思いに眉を潜めながら店舗の中を覗くが、店のシャッターが降りてしまっているので、ここにいても何の手掛かりも得られない。
宮本という人物を思い起こしてみる。
ドルチェに萌未と一緒にやってきたあの日、彼はなぜ俺を呼んだのだろう?
由奈と同伴で入ってきた日、どういう気持ちで俺を飲みに誘ったのだろう?
自ら命を絶つ人には全く見えなかったが…
萌未と宮本さんの間に何があったんだろう…
美伽と宮本さんの間に何があったんだろう…
あの端正な顔立ちの人物がもうこの世にいないのだと思うと、哀惜とも寂寥ともつかない情が涼平の胸を刺した。
駅から離れ、街をぶらぶらと歩いた。
この街に来てみたものの、すでに目的を見失っていた。
懐かしい街並みが、ひょっとしたらなにくわぬ顔で生活している美伽と出会えるのではないか…そんな現実逃避的な願望を湧き立たせていた。
駅前の広場にはタイルが敷き詰められ、等間隔に何がしかの木が見栄えよく植えられている。
子どもの頃、駅向こうの本屋に行くためにここの踏切によく足止めをくらったものだった。
夕方などは通勤のために電車が増発するため、なかなか上がらない遮断機に苛立ちを覚え、コミックの新刊が出た日なんかはよく隙を見てくぐり抜けた。
高架されることにより、子どもの頃に感じていた〔駅向こう〕と〔家側〕という感覚はかなり薄らいだ。
その駅向こうの本屋に、涼平はこのあるごとに通っていた。
そして高3の誕生日に、そこで偶然美伽と出会い、今の大学へ進学することを決めたのだ。
人の運命など、本当に分からない。
こんな日が来るなんて、あのときには想像もつかなかった。
少し歩くと、涼平たちが通っていた中学に行き着く。
美伽に初恋に落ちた校庭…特に何の変哲もない風景だが、あの日は間違いなく今の自分の状況に結び付いている。
あの日美伽を好きにならなければ、同じ大学へ行こうなどと思わなかっただろうし、萌未とも出会わなかったからだ。
近くに実家のあった団地があり、その中の公園のベンチに腰を下ろした。
涼平が高校を卒業すると同時に実家もこの団地から離れた分譲マンションに移ったので、ここに来るのは約二年ぶりだ。
この団地に引っ越したばかりの頃、まだ友達を作れずにいた涼平は、この小さな公園でよく一人遊びをした。
ここの砂場でよく暗くなるまで遊んでいた。
公園のベンチに座り、幼い頃の情景に目を細めていると、ふいに、木陰からこちらを伺うような女性の姿が目についた。
萌未……!?
目をこすってもう一度見ると、そこには誰もいない。そこへ、
ブーン、ブーン、ブーン
と、携帯のバイブ音が鳴った。由奈からだった。
『しーくん、テレビ観た!?』
携帯を耳に当てると、今朝のアルコールで掠れた声とは打って変わった大きな声が飛び込んでくる。由奈が興奮して観ているテレビの画面の内容は、観なくても分かっていた。
「体調は大丈夫?お母さんは来てくれてはるの?」
『まだ寝たまんまよ。さっきお母さんの作ってくれたご飯食べたよ…て、そんなんどうでもいいのよ。宮本さんが死んだってニュースでやってるの!』
「ああ、知ってる」
『ああ、知ってる…て、何よ!その覚めた言い方。悲しくないの?』
(悲しいも何も…俺の初恋の相手も一緒やし…しかも、俺は最初に容疑者にされてたし…)
そういえば、と、さっきの思考を思い出す。
「俺さあ、由奈にどうしても言いたいことがあるねん」
『何、何ぃ!?今日出勤してとか言わんといてよ』
「………言わへんよ。今日はゆっくり休んだらいいよ。でさ……」
涼平はそこで一泊置き、浅く息を吸う。携帯の向こうで息を飲む気配がする。
『何何ぃ?もしかして、告白!?』
ふっと鼻から息が漏れ、改めて一呼吸する。携帯を少し離し、頭を下げる。
「由奈、ドルチェで働いてくれて、ありがとう!」
急な大声に、公園の鳩がバタバタと舞う。携帯を耳につけ、言葉を待つ。すると、
『はあ!?しーくん、寝ぼけてるんか?』
と、素っ頓狂な声が聞こえた。そらそうなるわな、と、涼平は顔を弛緩させた。
『そんな訳わかんない話は置いといてさあ~ニュースでは、原因を究明してるとか言ってたけど…酔っ払ってはったんかなあ?フジケンさんの娘さんも一緒やったんよ!可哀想やなあ… 』
そもそも由奈はニュースを観て興奮してかけてきたわけで、涼平のよく分からない態度はリセットし、話したかった内容に戻した。
『なあ、お葬式、行かなあかんなあ?貴代ママに相談した方がいい?』
「そやなあ…取り敢えず由奈は、身体が回復するまで安静にしとかなあかんよ。病院でそう言われたやろ?」
『うん…分かった。何か分かったら、教えてね』
由奈からの電話を切るとすぐに、今度は桂木部長からかかってきた。
『おう、きのうは大丈夫やったか?』
「はい、何とか…でも、今日と明日は、由奈、休ませたって下さい」
『分かった。俺も、すぐに美月の席から抜いてやればよかったな。すまんかったな』
珍しく殊勝に謝ってくる桂木に、昨夜の病院での様子を簡単に報告し、由奈の休みを店に通してもらうよう伝える。桂木は別に由奈を心配してかけてきたわけではなかったようで、そんなことより、と話を継ぐ。
『実はな、お前に電話したんは、由奈のことだけちゃうねん。貴代ママから電話あってニュース観たんやけどな…』
「ああ、知ってます。宮本さんの件でしょ?」
夜に働く人間も、そろそろ起き出す時間に差し掛かっていた。それで由奈も桂木もまず点けたテレビでニュースを目にし、驚いてかけてきたのだろう。黒田や夏美ももう起きているかもしれない。まずは黒田に電話しなければ、と考えを巡らせ、桂木からの電話を早く切り上げようとしていた。だがこの後、涼平はまたまた衝撃的な内容を聞かされることとなる。
『きのう、お前、黒田さんに呼ばれたって言ってたやろ?それにちょっと引っ掛かってな。今、話してても大丈夫か?』
黒田の名前が出て、涼平は息を飲んだ。
「大丈夫です。何が引っ掛かったんですか?」
『いや、その前に、もう一つ、俺はお前に謝らなあかん。実はな、お前が初めてドルチェに来た日、俺は前もって黒田さんから指令を受けてたんや。今日ウェイターの男の子を紹介するけど、そいつに嫌がらせでも何でもして、出来るだけ早く店を辞めるように持っていってくれってな』
その思わぬ桂木の告白に、涼平は目を丸くした。
「!!……それ、どういうことですか?」
『いや、理由は俺も分からへん。俺も面倒くさって思ったけどな、俺は黒田さんに金借りてるから、あいつの言うことは断ること出来ひんのや。そんでそのことを明日菜にも言ったら、あの性悪も面白がりよって…』
確かに、明日菜は最初から涼平に悪意を持っていたように見えた。
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