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第1部 高級クラブのお仕事
桂木の告白
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桂木は涼平がクラブ・ドルチェに入店してからのことを告白し始めた。
『いや、全て黒田のせいにするのは違うかもしれん。正直言うと、俺はお前を初めて見たとき、虫が好かんかった。ええ大学行っとんのに、何でわざわざこんな仕事しに来るんかってな。冷やかしに思えたんや。ほんでいろいろ嫌がらせしたんやけど、お前はよう耐えたし、仕事も真面目に頑張っとった。
お前をスカウトに連れ出したあの日、あれも実はお前をどうやって首に持っていいこうかと思案した末のことやったんや。条例が改正されて、外で女にスカウトの声かけただけで本人だけやなく、店も罰金をくらう。その一番捕まる率が高いのんが、お前を連れて行った、梅田のあの場所やったんや。罰金でもくらったら、お前の不注意をやり玉にして、首に持っていこうっていう算段やった。でもな、お前はあんなに嫌がらせした明日菜のこと、心配してくれた。きっとお前も俺や明日菜のことは気に食わんかったやろうけど、そこはプロの黒服として、仕事に徹したんやろ。
そんなお前見て、俺は自分が情けのうなってな、あの後、警備員に気をつけろってアドバイスしたんも、せめてもの自分のやってることへの取り繕いやった。ほんまに、すまんかったな』
涼平その桂木の告白に、言葉に出来ないくらいの衝撃を受けていた。
『ほんでもお前は運の強いやつや。由奈を入店させたかと思うと、由奈もみるみる人気者になりよる。でな、こっからは俺の推測やけど、実は美月は黒田がドルチェで働いてるときに入れた女でな、あいつも黒田から指令受けてたんちゃうかって思うねん。本人に問い詰めたら、みくに泣きつかれてやったって言っとるけどな、俺には黒田の影が散らついて見えるわ』
ずっと黙って聞いていた涼平の腹の奥底から、苦いものが込み上げてきた。入店以来由奈も辛い思いをしただろうに、桂木の話ではそれは実は自分のせいで彼女にとばっちりがいったことになるのだ。その事実に、由奈に対して申し訳ない気持ちで一杯になった。と同時に、桂木たちの理不尽な仕打ちに怒りが込み上げる。当初その怒りは桂木に向いていたが、話を聞くうちに次第に黒田へと矛先がシフトチェンジしていった。桂木の話が本当だとすると、その元凶は黒田なのだ。胸に溜まった熱いものを吐き出すように、涼平は一旦長いブレスを吐き出した。
「何でそんな話してくれはるんですか?」
今必要なのは感情をぶちまけることではなく、事の真偽を確かめることだ。桂木はなぜ急にそんな打ち明け話をしようと思ったのか、まずはその理由を聞く。
『おうそれな、実はさっき貴代ママから電話あってフジケン社長の娘さんが亡くならはったって聞いたんやけどな、ほんで俺も慌ててテレビ点けて観たら宮本さんと一緒に亡くなったっていうやないか。宮本さんいうたら黒田の友達やろ?何やきな臭ーいもん感じてな。この件には黒田が絡んでる、そうピーンときたんや。あ、いや、別に何か確証あるわけやないんやけどな、俺、そういう予感は結構当たる方なんや。例えばパチンコのホール歩いてるやろ?各台のナンバー見ながら歩くんやけど、たまにその台番がこう、浮き出てくるような感じすることあるんや。そんでその台を打つんやけど、そしたらお前、その台の出ること出ること……」
話が変な自慢話に傾き、涼平は慌てて軌道修正する。
「あちょっと、パチンコの話はいいんで。その先をお願いします」
『お、そうやな、そんで…えーとなんやったかな…あそうそう、きのうお前、黒田に呼び出されたって言うてたやろ?それを思い出してまたピーンや。お前、何かややこしいことに巻き込まれてるんちゃうかって思ってな。そんでな、ほら、明日菜助けてくれたお礼になるんちゃうか思て、お前に速攻電話かけたわけや』
そこで桂木は会話を区切り、涼平の言葉を待つような間を空けた。ありがとうございます、きっとそんな言葉を待っているのだろうが、今の涼平の心境からはその言葉は出せない。早よ続き話せよ、そう心で呟きつつ、黙って次の言葉を待つ。が、どうやらここで桂木の勘は働かず、しばしの沈黙が流れる。涼平は嘆息し、言葉を次いだ。
「桂木さんは、事件について黒田さんが怪しいって思ったんですね?その根拠は何ですか?」
『根拠?んなもんあらへんがな。言うたやろ、ピーンときたんや、ピーンと。刑事の勘、ちゅうやっちゃな』
(いや刑事ちゃうやろ)
その心の突っ込みが聞こえたのか、桂木はゴホンと一つ咳をし、口調を神妙なものに改めた。
『黒田はな、ハタから見たら誠実そうに見えるけどな、その内側の奥底まで覗いてみたら結構どす黒~いもんが巣食っとる。俺も若干そういうとこあるからな、分かるんや。類は友を呼ぶいうやろ?お前、何でそんなに黒田に目ぇ付けられるんか、心当たりないんか?』
心当たりなど、全く無い。
なぜ⁉黒田さんが…!?
涼平の心の中にはずっとそんな思いが渦巻いている。
「俺にも分かりません。ただ、ちょうど今から黒田さんに電話しようと思ってたんで、直接聞いてみます」
『直接か。まあそやな、俺に出来ることあったら、何でも言ってくれ』
「じゃあ一つだけ…実は宮本さんと一緒に亡くなったフジケンさんの娘さん、俺の中高の同級生やったんです。今日はとても仕事する気になれないんで、俺も休み入れといて下さい」
『そうか…それは辛いな。まあ今日はクリスマスやからそんなに忙しいならんやろ。分かった、今日は休み入れといたる。でも、明日は今年の最終日や。お前もドルチェの立派な一員やねんから、出来るだけ出てくるんやぞ』
そう言って桂木は珍しく、いや、涼平がドルチェに入って初めて上司らしいことを言って電話を切った。
涼平は切れた携帯にそのまま黒田の番号をディスプレイに出した。が、電話を繋げる前に、話す内容を整理した。先ほどかけようと思っていた時とは状況が変わったのだ。
なぜ、桂木部長に指令を出して自分を辞めさせる必要があったのか、聞かなければいけない内容に、そのことが加わっていた。
数回のコールの後、はい、と低い声が聞こえた。
「お疲れ様です、椎原です。黒田さんに聞きたいことがあって電話したんですが…」
一瞬息を飲むような間が空き、声のトーンが少し上がる。
『宮本のことやろ?俺も今ニュースで観て、ビックリしてるんや』
「そうですか。級友を亡くされて、心中お察しします。実は一緒に亡くなった宮本さんの婚約者の女性、俺の同級生なんです。俺も今、かなりキツいんですが…どうしても、黒田さんに聞きたいことがあるんです」
『マジか…そんな偶然あるんやな。実はちょうど俺も涼平に聞きたいこと、あったんや。電話ではなんやから、出て来れるか?』
「分かりました」
話は思った方向にトントン進み、涼平は北新地へ赴き、黒田と喫茶店で落ち合う約束をした。
1時間かけて移動し、約束の喫茶店に入ると、黒田はすでにコーヒーを飲んでいた。黒田は涼平が私服でいることに眉を潜め、
「何や、今日、休むんか?」
と聞いた。
「はい、仕事する気になれなくて」
「そうか。俺も友人が死んだ直後やから休みたいとこやけど、涼平と違って責任ある立場やからなあ、休むわけにはいかんわ」
黒田はそんな不平とも嫌味とも取れることを言い、口を曲げて見せた。そして表情を真剣なものに改め、
「萌未、きのうから連絡取られへんねんけど、マンションには帰ってるんか?」
と聞いた。その質問に、涼平は目を眇める。
「何でそれ、俺に聞くんですか?」
「あ……!」
黒田の目に失言したという戸惑いの色が走る。それは常に堂々としている黒田には似つかわしくない表情だった。黒田は眉根を寄せて一瞬目を瞑った後、開いた目に力を込めた。
「涼平、萌未のマンションに住んでるんやろ?知ってるんや」
その言葉に、今度は涼平が戸惑った。
「何で俺が萌未の家に住んでるって知ってはるんですか?」
会った時点で腹に一物あった涼平の目はきつくなる。
「それはもちろん、萌未から聞いてたからや」
あっさりそう言ってのけた黒田に、口火を切って落とした。
「さっき桂木部長から聞いたんですけど…黒田さん、桂木さんに俺がドルチェを辞めるように持っていけって指令出してたそうですね?何でですか?」
桂木部長をチクるようで悪かったが、回りくどく聞くよりはストレートに攻める方が黒田には有効な気がした。黒田はその言葉を聞き、トンと椅子に背中を預ける。
「そうか…あいつ言いよったか…」
何かを黙考しながらコーヒーをすする黒田に、間髪入れずに畳み掛ける。
「俺、黒田さんみたいなしっかりした黒服になりたいって思ってました。だから、今日桂木さんから黒田さんの潰しの話聞いたとき、すごいショックでした。何でそんな指令を桂木さんに出したか、理由を包み隠さず教えてくれませんか?」
『いや、全て黒田のせいにするのは違うかもしれん。正直言うと、俺はお前を初めて見たとき、虫が好かんかった。ええ大学行っとんのに、何でわざわざこんな仕事しに来るんかってな。冷やかしに思えたんや。ほんでいろいろ嫌がらせしたんやけど、お前はよう耐えたし、仕事も真面目に頑張っとった。
お前をスカウトに連れ出したあの日、あれも実はお前をどうやって首に持っていいこうかと思案した末のことやったんや。条例が改正されて、外で女にスカウトの声かけただけで本人だけやなく、店も罰金をくらう。その一番捕まる率が高いのんが、お前を連れて行った、梅田のあの場所やったんや。罰金でもくらったら、お前の不注意をやり玉にして、首に持っていこうっていう算段やった。でもな、お前はあんなに嫌がらせした明日菜のこと、心配してくれた。きっとお前も俺や明日菜のことは気に食わんかったやろうけど、そこはプロの黒服として、仕事に徹したんやろ。
そんなお前見て、俺は自分が情けのうなってな、あの後、警備員に気をつけろってアドバイスしたんも、せめてもの自分のやってることへの取り繕いやった。ほんまに、すまんかったな』
涼平その桂木の告白に、言葉に出来ないくらいの衝撃を受けていた。
『ほんでもお前は運の強いやつや。由奈を入店させたかと思うと、由奈もみるみる人気者になりよる。でな、こっからは俺の推測やけど、実は美月は黒田がドルチェで働いてるときに入れた女でな、あいつも黒田から指令受けてたんちゃうかって思うねん。本人に問い詰めたら、みくに泣きつかれてやったって言っとるけどな、俺には黒田の影が散らついて見えるわ』
ずっと黙って聞いていた涼平の腹の奥底から、苦いものが込み上げてきた。入店以来由奈も辛い思いをしただろうに、桂木の話ではそれは実は自分のせいで彼女にとばっちりがいったことになるのだ。その事実に、由奈に対して申し訳ない気持ちで一杯になった。と同時に、桂木たちの理不尽な仕打ちに怒りが込み上げる。当初その怒りは桂木に向いていたが、話を聞くうちに次第に黒田へと矛先がシフトチェンジしていった。桂木の話が本当だとすると、その元凶は黒田なのだ。胸に溜まった熱いものを吐き出すように、涼平は一旦長いブレスを吐き出した。
「何でそんな話してくれはるんですか?」
今必要なのは感情をぶちまけることではなく、事の真偽を確かめることだ。桂木はなぜ急にそんな打ち明け話をしようと思ったのか、まずはその理由を聞く。
『おうそれな、実はさっき貴代ママから電話あってフジケン社長の娘さんが亡くならはったって聞いたんやけどな、ほんで俺も慌ててテレビ点けて観たら宮本さんと一緒に亡くなったっていうやないか。宮本さんいうたら黒田の友達やろ?何やきな臭ーいもん感じてな。この件には黒田が絡んでる、そうピーンときたんや。あ、いや、別に何か確証あるわけやないんやけどな、俺、そういう予感は結構当たる方なんや。例えばパチンコのホール歩いてるやろ?各台のナンバー見ながら歩くんやけど、たまにその台番がこう、浮き出てくるような感じすることあるんや。そんでその台を打つんやけど、そしたらお前、その台の出ること出ること……」
話が変な自慢話に傾き、涼平は慌てて軌道修正する。
「あちょっと、パチンコの話はいいんで。その先をお願いします」
『お、そうやな、そんで…えーとなんやったかな…あそうそう、きのうお前、黒田に呼び出されたって言うてたやろ?それを思い出してまたピーンや。お前、何かややこしいことに巻き込まれてるんちゃうかって思ってな。そんでな、ほら、明日菜助けてくれたお礼になるんちゃうか思て、お前に速攻電話かけたわけや』
そこで桂木は会話を区切り、涼平の言葉を待つような間を空けた。ありがとうございます、きっとそんな言葉を待っているのだろうが、今の涼平の心境からはその言葉は出せない。早よ続き話せよ、そう心で呟きつつ、黙って次の言葉を待つ。が、どうやらここで桂木の勘は働かず、しばしの沈黙が流れる。涼平は嘆息し、言葉を次いだ。
「桂木さんは、事件について黒田さんが怪しいって思ったんですね?その根拠は何ですか?」
『根拠?んなもんあらへんがな。言うたやろ、ピーンときたんや、ピーンと。刑事の勘、ちゅうやっちゃな』
(いや刑事ちゃうやろ)
その心の突っ込みが聞こえたのか、桂木はゴホンと一つ咳をし、口調を神妙なものに改めた。
『黒田はな、ハタから見たら誠実そうに見えるけどな、その内側の奥底まで覗いてみたら結構どす黒~いもんが巣食っとる。俺も若干そういうとこあるからな、分かるんや。類は友を呼ぶいうやろ?お前、何でそんなに黒田に目ぇ付けられるんか、心当たりないんか?』
心当たりなど、全く無い。
なぜ⁉黒田さんが…!?
涼平の心の中にはずっとそんな思いが渦巻いている。
「俺にも分かりません。ただ、ちょうど今から黒田さんに電話しようと思ってたんで、直接聞いてみます」
『直接か。まあそやな、俺に出来ることあったら、何でも言ってくれ』
「じゃあ一つだけ…実は宮本さんと一緒に亡くなったフジケンさんの娘さん、俺の中高の同級生やったんです。今日はとても仕事する気になれないんで、俺も休み入れといて下さい」
『そうか…それは辛いな。まあ今日はクリスマスやからそんなに忙しいならんやろ。分かった、今日は休み入れといたる。でも、明日は今年の最終日や。お前もドルチェの立派な一員やねんから、出来るだけ出てくるんやぞ』
そう言って桂木は珍しく、いや、涼平がドルチェに入って初めて上司らしいことを言って電話を切った。
涼平は切れた携帯にそのまま黒田の番号をディスプレイに出した。が、電話を繋げる前に、話す内容を整理した。先ほどかけようと思っていた時とは状況が変わったのだ。
なぜ、桂木部長に指令を出して自分を辞めさせる必要があったのか、聞かなければいけない内容に、そのことが加わっていた。
数回のコールの後、はい、と低い声が聞こえた。
「お疲れ様です、椎原です。黒田さんに聞きたいことがあって電話したんですが…」
一瞬息を飲むような間が空き、声のトーンが少し上がる。
『宮本のことやろ?俺も今ニュースで観て、ビックリしてるんや』
「そうですか。級友を亡くされて、心中お察しします。実は一緒に亡くなった宮本さんの婚約者の女性、俺の同級生なんです。俺も今、かなりキツいんですが…どうしても、黒田さんに聞きたいことがあるんです」
『マジか…そんな偶然あるんやな。実はちょうど俺も涼平に聞きたいこと、あったんや。電話ではなんやから、出て来れるか?』
「分かりました」
話は思った方向にトントン進み、涼平は北新地へ赴き、黒田と喫茶店で落ち合う約束をした。
1時間かけて移動し、約束の喫茶店に入ると、黒田はすでにコーヒーを飲んでいた。黒田は涼平が私服でいることに眉を潜め、
「何や、今日、休むんか?」
と聞いた。
「はい、仕事する気になれなくて」
「そうか。俺も友人が死んだ直後やから休みたいとこやけど、涼平と違って責任ある立場やからなあ、休むわけにはいかんわ」
黒田はそんな不平とも嫌味とも取れることを言い、口を曲げて見せた。そして表情を真剣なものに改め、
「萌未、きのうから連絡取られへんねんけど、マンションには帰ってるんか?」
と聞いた。その質問に、涼平は目を眇める。
「何でそれ、俺に聞くんですか?」
「あ……!」
黒田の目に失言したという戸惑いの色が走る。それは常に堂々としている黒田には似つかわしくない表情だった。黒田は眉根を寄せて一瞬目を瞑った後、開いた目に力を込めた。
「涼平、萌未のマンションに住んでるんやろ?知ってるんや」
その言葉に、今度は涼平が戸惑った。
「何で俺が萌未の家に住んでるって知ってはるんですか?」
会った時点で腹に一物あった涼平の目はきつくなる。
「それはもちろん、萌未から聞いてたからや」
あっさりそう言ってのけた黒田に、口火を切って落とした。
「さっき桂木部長から聞いたんですけど…黒田さん、桂木さんに俺がドルチェを辞めるように持っていけって指令出してたそうですね?何でですか?」
桂木部長をチクるようで悪かったが、回りくどく聞くよりはストレートに攻める方が黒田には有効な気がした。黒田はその言葉を聞き、トンと椅子に背中を預ける。
「そうか…あいつ言いよったか…」
何かを黙考しながらコーヒーをすする黒田に、間髪入れずに畳み掛ける。
「俺、黒田さんみたいなしっかりした黒服になりたいって思ってました。だから、今日桂木さんから黒田さんの潰しの話聞いたとき、すごいショックでした。何でそんな指令を桂木さんに出したか、理由を包み隠さず教えてくれませんか?」
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過去、一番真面目に書いた作品となりました。
ラストは結構ややこしいので前半からの「フラグ」を拾いながら読んでいただくと楽しんでもらえると思います。
全39チャプターですので最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
それでは「よろひこー」!
(⋈◍>◡<◍)。✧💖
追伸
まあ、堅苦しく読んで下さいとは言いませんがいつもと違って、ちょっと気持ちを引き締めて読んでもらいたいです。合掌。
(。-人-。)
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