【完結】北新地物語─まるで異世界のような不夜街で彼女が死んだわけ─

大杉巨樹

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第3部 他殺か心中か

柳沢の焦燥(※グロ注意)

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 柳沢やなぎさわは気がつくと椅子に縛りつけられていた。口には猿轡さるぐつわを付けられ、何かを喋ろうにもフガフガとしか言えない。すぐ隣りにはやはり涼宮すずみや班長がパイプ椅子に縛られていたが、その口に猿轡は無かった。

「気がついたか?」

 涼宮の言葉にコクっと頷く。そして、部屋の中に班長以外の視線があることに気づく。辺りを見回すと、二人は長細い部屋の門に座らされていて、前の壁一面はガラス張りになっている。ガラスの向こう側は真っ暗で、猿轡を噛まされた自分の間抜けな顔が映っていた。自分たちの斜め前には怪しい仮面を被った男女が十名ほどいて、涼宮の言葉と同時に一斉に柳沢に向いた。そしてその中の目だけを黒い仮面で覆った男が近づき、柳沢は息を飲む。

「危害を加えるつもりはありません。しばらく大人しくしといてもらえますか?」

 男の口調は意外に穏やかだった。その声に、聞き覚えがある気がした。正面のガラス張りの壁の上部に幾つかの大型モニターが吊られており、男の言葉に柳沢がコクコクと頷くと、前に立っている面々はその視線をまたスクリーンに戻した。

 柳沢から見て部屋の一番右端に柳沢が縛られており、そのすぐ左隣りに涼宮、その斜め前に黒面の男、左隣りには背の高い芸者のような格好をした女性。顔には赤い面を付けている。さらに左に小柄な女性。服装は若い女性が着るようなツーピース姿で、白い狐の面を付けている。少し間を空けて二人の男、手前は紫の派手なスーツに夜叉の面、そしてその左に頭一つ出て赤い天狗の面の男が立っている。おそらく意識を失う前に見た男だった。その奥は人が重なり見えにくかったが、セーラー服や白いスーツ姿、それに翁の面がちらほら顔を覗かせていた。

 モニターの一つには黒いコートの男が写っていて、どうやら立っている面々はその男を注視しているようだ。男は面を付けておらず、薄暗い廊下のような所を歩いている。やがて何やら小さな箱をカチャカチャと弄くると、中から取り出した鍵で開けた部屋に入って来た。モニターが部屋の中へと切り替わる。と同時に、柳沢のいる部屋の中央の一際大きなスクリーンが映像を映し出す。そこには全裸の男が壁に固定されていた。

「ほな、行って来るわ」

 奥から昔のバンカラ風のセーラー服に緑の面をつけた大柄な女がひょっこり顔を覗かせ、黒仮面の男がそれに頷いてみせる。そして緑面が部屋から出ていくと、黒仮面は持っていたマイクを口に近づけ、

「これより出来島できしまかおるの死刑を執行します。執行人、風祭かざまつりみどり」

 と、不穏なことを言った。その言葉は建物全体に響いた。

 出来島!?

 柳沢は目を凝らしてスクリーンに写っている全裸の男を見た。が、そもそも柳沢は出来島の顔を知らない。丸山まるやま倉持くらもち検視官と怪しい男が一緒にいるところを見たと報告し、その男が出来島である可能性が高いということだったが、今目の前のスクリーンに映る男が果たして出来島なのかどうかということよりも、その男が鎖に繋がれている姿に戦慄した。



 やがて緑面の女が大型スクリーンに映し出される。柳沢はその後の女の所業に目を疑った。緑面は出来島と思われる男の一物いちもつをあろうことか引き抜いたのだ。

「んゔ…ヴヴヴ……」

 柳沢は隣りの涼宮に訴えかけたが、猿轡のお陰でうまく喋れない。班長はこちらを向き、二三度小刻みに首を振った。大人しくしてろということか。確かにここで騒いでも何も出来ないし、煩くすると何をされるか分からない。だが、もし出来島がそうされるに値するような事をやっていたとしても、こんなことが許されよう筈がない。柳沢は黒面の男を睨んだが、男はスクリーンに見入ったまま柳沢には見向きもしなかった。

 それからも惨状は続いた。スキンヘッドの男たちが緑面の女と入れ代わり、出来島の手足をもぎ取っていく。あまりの痛々しさに柳沢は顔を背けた。


 スクリーンからの声が収まると、大型スクリーンが消え、黒コートの男がまた通路を進む様子が小さなモニターに次々と映し出される。木箱からアイテムを取り出しては先に進んでいくが、やがて三つ目の箱からアイテムを取り終えた時、柳沢の目の前のガラス窓の先の空間に一つの明かりが灯った。どうやらここは建物の三階くらいの高さにあるようで、ちょうどこの部屋と同じ高さの対面に球体状の小部屋がある。そこに男が入ってくると、その球体状の部分がまるで遊園地のアトラクションのようにこちらにゆっくりと動き出した。そして、ちょうど空間の真ん中くらいで止まると、空間の周囲のライトが一斉にその下を照らし出した。目の前には体育館くらいの明るいスペースが広がっていた。

「よっしゃ!俺らの出番やな!」

 赤い天狗面の男がこちらを向き、黒面がそれに頷く。そして天狗面が部屋から出ていき、紫スーツの夜叉面がそれに続いた。

「これより、虎舞羅こぶらを偽った者たちの死刑を執行します。執行者は新見にいみ六紗子むさし及び荒牧あらまき鷹八たかや

 黒面がまたマイクに向けてそう言うと、その声が館内に響いた。




 下のホールに目をやると、そこには数人の男が全裸で右往左往している。ホールはこちらから見て縦に二つに仕切られ、右手に一人、左手に五人と別れている。先程部屋を出た二人はホールのその五人の側に現れた。

「ほんなら、一虎かずとらの仇討ちをさせてもらいまっかあ!」

 天狗面が叫び、夜叉面がそれに頷く。そして五人の男たちに向かっていく。男たちも意を決したように二人に飛びかかった。

 まるで何かの団体格闘試合を見せられているようだった。映画で地下格闘技を扱ったものを観たことがあったが、まさにその映画のような光景が目の前で繰り広げられている。天狗面が、夜叉面が、容赦なく全裸の男たちにパンチを繰り出し、男たちは次々に血を吹き散らして倒れていく。よく見ると裸男たちは口に猿轡をされていて、その開いた口から血をダラダラと垂れ流していた。五対二なので裸男たちの方が有利なはずだが、天狗面と夜叉面のコンビは圧倒的に強かった。対面の一人の男はしゃがみ込んでブルブルと震え、ゴンドラの中の黒コートの男はその様子を側面にかぶり付いて見ていた。柳沢も、自分の状況を忘れて見入っていた。


 裸男たちはもうボロボロだった。それでも天狗面と夜叉面は殴り続けた。そして五人ともピクリとも動かなくなり、天狗面が上を向いて両手を振った。

「もうええわ、完了や!」

 その言葉と同時に床の真ん中の一角が、観音開きに下に開いていく。下には人が何人も入れそうな大きな金属製の水槽があり、中には緑色の液体が揺らめいていた。ゴオンという大きな音とともにその液体が洗濯槽の中の水のように渦を巻く。天狗面と夜叉面が、倒れている裸男を一人ずつその中に放り込んでいく。

「ウギャアアァァ!!」

 まるで地獄の釜に入れられた罪人のように、液の中で断末魔を上げながらのたうち回る。阿鼻叫喚という言葉がこれほどピッタリくる状況があるだろうか。躊躇なく釜に男を投げ入れていく天狗面と夜叉面が、本当に地獄の番人に見える。柳沢が眼下に見ているのは本物の地獄だった。やがて男たちを覆っている皮膚がまるで熟れすぎた白桃の皮がズルっと剥がれるように剥離し出すと、理科室の人体模型のような筋肉むき出しの赤い人形と化す。そしてその肉も溶け白い骨が露出すると、赤い人形たちはのたのたと蠢くのも止めて液体の流れに沿って回りだし、肉片の付いたただの棒と化していく。さらにその骨も溶けだして、男たちは緑色の液に同化し、渦の中に沈んでいった。


 ホールには天狗面と夜叉面の二人、そして対面で震える男だけになった。対面の男は膝を崩し、よつん這いになって男たちが消えていくのを泣きながら見ていた。片側の男たちが全員緑の液の中に沈むと、ホールを隔てていた仕切りが下に下がっていく。仕切りが無くなり近づいてくる天狗面と夜叉面に、対面の裸男が取りすがる。

「む、ムサシ兄さん!タカヤ兄さん!助けて!俺、死になくないっす!助けてえぇぇ!ゔぐっうぐぐぅぅぅ」

 天狗面と夜叉面が男の両脇を抱え、立ち上がらせる。男はむせび泣きながら二人に訴えた。

「お"れ、にぃさんたちのためにこれから一生懸命はだらぎまず!たかやにぃさん、おれ、にいさんのごど、ずっとあこがれやったんす…助けてくれたらなんでもじまずぅ……うぅ…だずげで…だずげでぇな……ゔぅぅぅ…」

 二人に引き摺られるように緑液が覗く縁へと運ばれるのを、痩せた体で必死に抵抗する。が、夜叉面が無情に言い放つ。

「あかん。お前は俺らにとって許し難いことをした。だがせめてもの兄弟のよしみでお前はあっさりと逝かせてやる」

 泣き縋る男は成人前か、して間もないくらいに見えた。いくら何でも死ぬには若過ぎる。柳沢はこのまま見ていていいのかと、急に焦燥感に囚われた。曲がりなりにも自分は刑事なのだ。どんな理由があるにせよ、今目の前で繰り広げられているのは犯罪だ。何とかして目の前の惨状を止められないのか………

「ん!んんん……」

 柳沢は椅子ごと身体を動かしてもがいた。だが、少し椅子が前後するだけで手足の縄はビクともしなかった。

「静かに!」

 涼宮がそんな柳沢を諌める。

 えええ~何で!?

 と、柳沢は心の中で叫びながら涼宮を見返した。涼宮は猿轡をされていない。彼こそが言葉を発して止めさせるべきなのではないのかと、彼への非難が沸々と沸き上がる。


 そこへ、


『頼む!九馬きゅうまだけは助けたってくれ!』

 という声が飛び込んだ。声の主は、ゴンドラに乗っている男のようだ。黒コートの男はゴンドラの壁面にかぶりつきながら、こちらの部屋を見据えていた。


『何も命を取ることはないやろ!せめて自首させてやってくれ!頼む!」』


 どうやらゴンドラの中の声は建物全体に聞こえるようにマイクで拾われているようだ。それを聞いたホールの天狗面がゴンドラを見上げた。

「自首やと?」

 天狗面の男の顔は冷笑でもしているように歪んでいる。

翔伍しょうご、お前、九馬が自首して生きてられると思ってるんか?何人殺してきた思ってるんや。しかも、ただ殺すだけやのうて、無抵抗の人間を強姦までして。そんな人間が自首したかて、死刑になるに決まってるやろ』

 どうやらゴンドラの男の名前はショウゴというようだ。柳沢がその名前を脳内記憶にかけていると、

「そうや!殺してまえ!」

 と、今度は部屋の中から声が張り上げられた。声の主を見ると、さっき下に降りた緑の仮面のセーラー服が部屋に戻ってきていて、ガラスに頭を付けて眼下の痩せ男を睨んでいた。確かこの女性は幼馴染みを殺されたと言っていた。そこに下のキュウマと呼ばれた男が関わっているのか?

「う、うううう……」

 緑面の女の横から、黄色い髪の女の子の面を付けた女性がむせび泣くような声を出しながら崩折れ、膝を着いた。一体ここにいるのはどういう人間関係なのだろう?考えながら、柳沢は強姦という言葉に一つ思い至った。確か、西区で殺された小南こなみ彩香あやかには強姦された跡があっと報告で聞いていた。そのホシが目の前のあいつなのか?もしそうなら極刑は免れないが、だからといって今殺されていいわけがない。

 ………のだが……今の自分には何も出来ない。何とか、捜査本部にここの状況を知らせられないか。せめて手の縄だけでも解けたら………


 だがその柳沢の思いも虚しく、残った痩せ男も緑の液体の中に沈んだ。


 がっくりと項垂れていると、黒の仮面の男が衝撃的なことを言うのが聞こえた。


「執行者、涼宮太陽すずみやたいよう!」


 え!?何て?


 柳沢は耳を疑った。すぐ隣りを見ると、涼宮は縛られているはずの縄をハラっと落とした。そして、足の縄も軽々と解き、ゆっくりと立ち上がった。


(え………えええ~!?)


 涼宮はチラッと柳沢を見たが、そのまま何も言わずに黙ったまま部屋を出て行った。その顔は柳沢の敬愛する刑事の顔とは別人のように険しく、目には鋭い光が宿っていた。




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