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────獣人が世を握っている世界。
弱き人間は最下層だ。
人間を人間して見てはくれない。
そんな世界にミウはいた。
人間が集まる小さな村でミウは産まれた。
ミウは母と2人で暮らしていたが、ミウが3歳の頃に亡くなりそれからはこの村の人たちに助けられて生きてきた。
父の顔は見たことがない。
ミウが物心ついたときに、父のことを周りの人に尋ねてみたが、母はこの村に妊娠をした後に来たという。
なので誰も父のことは知らなかった。
時は過ぎ、ミウは13歳になっていた。
「ミウ~!」
近くに住む同い年のハオが、畑作業をしているミウを呼んだ。
「どうしたの?」
「来週、第一王子がここに来るって!」
ミウは驚きで声が出なかった。
「今、王宮の離れに人間が住んでいるって噂知ってる?」
「うんん、知らなかった……」
ハオはよく村を抜け出して街にでる。
街に出るといっても少し傍観するくらいだ。
その街でいまとても噂になっているのが、獣人しかいない王都に人間がいるということだ。
「なんかね、第一王子いるじゃん?」
「うん」
「人間の男の子に一目惚れしたらしいよ」
「え?そんなことあるの?」
「らしいよ。」
獣人は男でも女でも孕ませることができる。
もちろん種族が違う人間でも。
「それでさ、その人間の子がさ、急に獣人ばかりのところに入れられたからか精神的にやられてるみたいで」
「うん」
「ご飯も食べられなくて衰弱していくばかりだから、その子専用の使用人を人間で固めるんだって」
「へぇ、詳しいねハオ」
「そりゃもう!この村いちばんの情報屋ですから!」
「自慢することじゃないからね、危ないんだからね」
「分かってるって!でさ、色んな村からいろんな人を集めるらしいよ!」
「ハオわくわくしてるね。もしかして⋯いきたいの?」
「まぁ外の世界たくさん見たいし、行きたいかな~」
この村で選ばれるのはミウかハオのどちらがだろう。
あとは子供を持つ大人や、高齢の人、そして本当に小さい子しかいない。
ちょうどいいのはミウ達くらいだった。
「どっちが選ばれると思う?」
「う~ん、社交的で愛嬌があるのはハオだけど⋯。ハオは村から頼りにされてるからなあ⋯。」
────だから村のみんなは僕に行ってほしいはずた。
別に嫌われてる訳じゃない。
ハオと比べたら誰だってミウを選ぶ。そういうことだ。
来週、選ばれるのは、いや選ばれなくてはいけないのは僕だ。
ミウは自分が選ばれることを強く願った。
弱き人間は最下層だ。
人間を人間して見てはくれない。
そんな世界にミウはいた。
人間が集まる小さな村でミウは産まれた。
ミウは母と2人で暮らしていたが、ミウが3歳の頃に亡くなりそれからはこの村の人たちに助けられて生きてきた。
父の顔は見たことがない。
ミウが物心ついたときに、父のことを周りの人に尋ねてみたが、母はこの村に妊娠をした後に来たという。
なので誰も父のことは知らなかった。
時は過ぎ、ミウは13歳になっていた。
「ミウ~!」
近くに住む同い年のハオが、畑作業をしているミウを呼んだ。
「どうしたの?」
「来週、第一王子がここに来るって!」
ミウは驚きで声が出なかった。
「今、王宮の離れに人間が住んでいるって噂知ってる?」
「うんん、知らなかった……」
ハオはよく村を抜け出して街にでる。
街に出るといっても少し傍観するくらいだ。
その街でいまとても噂になっているのが、獣人しかいない王都に人間がいるということだ。
「なんかね、第一王子いるじゃん?」
「うん」
「人間の男の子に一目惚れしたらしいよ」
「え?そんなことあるの?」
「らしいよ。」
獣人は男でも女でも孕ませることができる。
もちろん種族が違う人間でも。
「それでさ、その人間の子がさ、急に獣人ばかりのところに入れられたからか精神的にやられてるみたいで」
「うん」
「ご飯も食べられなくて衰弱していくばかりだから、その子専用の使用人を人間で固めるんだって」
「へぇ、詳しいねハオ」
「そりゃもう!この村いちばんの情報屋ですから!」
「自慢することじゃないからね、危ないんだからね」
「分かってるって!でさ、色んな村からいろんな人を集めるらしいよ!」
「ハオわくわくしてるね。もしかして⋯いきたいの?」
「まぁ外の世界たくさん見たいし、行きたいかな~」
この村で選ばれるのはミウかハオのどちらがだろう。
あとは子供を持つ大人や、高齢の人、そして本当に小さい子しかいない。
ちょうどいいのはミウ達くらいだった。
「どっちが選ばれると思う?」
「う~ん、社交的で愛嬌があるのはハオだけど⋯。ハオは村から頼りにされてるからなあ⋯。」
────だから村のみんなは僕に行ってほしいはずた。
別に嫌われてる訳じゃない。
ハオと比べたら誰だってミウを選ぶ。そういうことだ。
来週、選ばれるのは、いや選ばれなくてはいけないのは僕だ。
ミウは自分が選ばれることを強く願った。
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