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27話
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王都へと着き、まずは王宮へ向かった。
「オルガさまっ!」
王宮の着き、オルガが馬車から降りた時、ひとりの獣人がオルガの元へ走ってきた。
オレンジ色の毛と茶色い瞳をした、人懐っこそうな人だった。
「久しぶりだな、ガルバ」
「お久しぶりですっ!」
ふたりは久々にあったようだった。
「僕はガルバですっ!前にオルガさまに腕を鍛えてもらっていました!」
ニコニコとした笑顔でそう言った。
「あ、引き止めてすみませんっ!中へどうぞ」
中へ入り、ミウとオルガは玉座の間に呼ばれた。
「長旅ご苦労さま。久しぶりだねオルガ」
「お久しぶりです父上」
高い目線の先に王が座っていたが、降りてきてオルガの肩に手を置き話した。
「ミウくん、家のものが悪かったね、ごめんね」
「いっ、いえっ」
次はミウの頭に手を置き話した。
想像してた怖い王とは違い、とても優しそうな王でミウは驚いた。
「オルガはこれからどこで過ごすんだい?」
「アルンの屋敷の近くにあるところに住もうと思っています」
「ここにふたりで住んでもいいんだよ⋯?」
「いえ、アルンの所にはミウの友達がいますので」
「そうか」
王は寂しそうな顔をした。
「また来てくれるかい?」
「仕事で王宮に来ることは多くなると思いますのでまた顔を見せに来ます」
そうオルガが言うと王は嬉しそうな父親の顔をした。
話が終わった後、例のアルンの近くの屋敷に来ていた。
先程会ったガルバという獣人と一緒にだ。
「今日から僕もよろしくお願いします!」
そう頭を下げた。
「ミウの護衛を頼むことにしたから、よろしくしてやってくれ」
「ぼっぼくのご⋯えい?」
「またなんかあったら嫌だし、こいつは頼れるし信頼出来るやつだから大丈夫だ」
「オルガさまからの褒め言葉っ!嬉しいですー!!」
ガルバは嬉しさ有り余ってオルガに抱きついた。
「離れろっ!」
「嫌ですー!」
ミウはその光景に「ふふっ」と笑った。
ガルバが来てくれたことでとても明るくなりそうな予感がした。
「ガルバさんよろしくお願いします」
深々と頭を下げるミウをみてガルバはアタフタした。
「そんなっ!頭をあげてくださいっ!もうてっきりオルガさまが連れてる子っていうから生意気そうな子を想像してたんですけど⋯こんなに素直で可愛いなんて聞いてませんっ!」
「なんだよ生意気そうな子って」
「あわわわ、すみませんっ!」
口が滑ったとでも言うように自分の口を抑えるガルバの頭を強めにオルガは掴んでいた。
「あと、ミウはやらねぇぞ?」
「こ、怖い父親だ」
「あぁ?」
「すみません、すみませんっ」
「おふたりとも仲良しですね⋯!」
ミウがそう言うとオルガは嫌そうな顔をして、ガルバは嬉しそうな顔をした。
そんな正反対なふたりにミウはまたクスッと笑った。
「オルガさまっ!」
王宮の着き、オルガが馬車から降りた時、ひとりの獣人がオルガの元へ走ってきた。
オレンジ色の毛と茶色い瞳をした、人懐っこそうな人だった。
「久しぶりだな、ガルバ」
「お久しぶりですっ!」
ふたりは久々にあったようだった。
「僕はガルバですっ!前にオルガさまに腕を鍛えてもらっていました!」
ニコニコとした笑顔でそう言った。
「あ、引き止めてすみませんっ!中へどうぞ」
中へ入り、ミウとオルガは玉座の間に呼ばれた。
「長旅ご苦労さま。久しぶりだねオルガ」
「お久しぶりです父上」
高い目線の先に王が座っていたが、降りてきてオルガの肩に手を置き話した。
「ミウくん、家のものが悪かったね、ごめんね」
「いっ、いえっ」
次はミウの頭に手を置き話した。
想像してた怖い王とは違い、とても優しそうな王でミウは驚いた。
「オルガはこれからどこで過ごすんだい?」
「アルンの屋敷の近くにあるところに住もうと思っています」
「ここにふたりで住んでもいいんだよ⋯?」
「いえ、アルンの所にはミウの友達がいますので」
「そうか」
王は寂しそうな顔をした。
「また来てくれるかい?」
「仕事で王宮に来ることは多くなると思いますのでまた顔を見せに来ます」
そうオルガが言うと王は嬉しそうな父親の顔をした。
話が終わった後、例のアルンの近くの屋敷に来ていた。
先程会ったガルバという獣人と一緒にだ。
「今日から僕もよろしくお願いします!」
そう頭を下げた。
「ミウの護衛を頼むことにしたから、よろしくしてやってくれ」
「ぼっぼくのご⋯えい?」
「またなんかあったら嫌だし、こいつは頼れるし信頼出来るやつだから大丈夫だ」
「オルガさまからの褒め言葉っ!嬉しいですー!!」
ガルバは嬉しさ有り余ってオルガに抱きついた。
「離れろっ!」
「嫌ですー!」
ミウはその光景に「ふふっ」と笑った。
ガルバが来てくれたことでとても明るくなりそうな予感がした。
「ガルバさんよろしくお願いします」
深々と頭を下げるミウをみてガルバはアタフタした。
「そんなっ!頭をあげてくださいっ!もうてっきりオルガさまが連れてる子っていうから生意気そうな子を想像してたんですけど⋯こんなに素直で可愛いなんて聞いてませんっ!」
「なんだよ生意気そうな子って」
「あわわわ、すみませんっ!」
口が滑ったとでも言うように自分の口を抑えるガルバの頭を強めにオルガは掴んでいた。
「あと、ミウはやらねぇぞ?」
「こ、怖い父親だ」
「あぁ?」
「すみません、すみませんっ」
「おふたりとも仲良しですね⋯!」
ミウがそう言うとオルガは嫌そうな顔をして、ガルバは嬉しそうな顔をした。
そんな正反対なふたりにミウはまたクスッと笑った。
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