あたたかく光る

たまこ

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31話

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 「ミウ!」

屋敷に着き、入ろうとしたミウはハオに呼ばれ振り返った。

「なに?」
「ちょっ、来てっ」
「え、どこに?!」

ハオに腕を捕まれ連行された。
連行された先はハオの部屋だった。
 
「もう、どうしたの⋯?」
「どうしたどころじゃないの!エリルになんか言った⋯?」

ミウはそこで思い出し、「あぁ」と思い浮かべた。

「やっぱりなんか言ったでしょ!」
「いや⋯、リルさんのお誕生日で思い出したんだけど、エリルさまはハオになんかあげなかったのかな?って気になって聞いちゃった⋯。ごめん」
「うんん、全然!むしろありがとうだよ」
「え?」
「あの後エリルがね、僕に可愛いネックレスくれたんだ、ほら!」

ハオはネックレスを見せてくれた。
ネックレスは雪の結晶の形をしていて、キラキラと輝いていた。

「かわいい⋯」

見蕩れてボソッ言うミウに「でしょ!!」とハオは食い気味に返した。

「エリルさまセンス⋯いいね」 
「わかる。前に付き合ってた人とかいるのかな」
「そうかな。忙しくて付き合ってる人とかいなかったんじゃないかな?」

想像して少し落ち込むハオを元気ずけたくてミウはそう言った。

「今度コソッと聞いてみてよ」
「えぇ?!僕が?仲良くないし無理だよ無理っ!」
「聞ける時でいいからさっ」
「んぅ⋯⋯⋯⋯」
「ねっ?」
「聞ける時ね」
「ありがとうっ!」

ミウはハオと押し負け頷いてしまった。


 リルのお誕生日会当日となった。

「リルさんお誕生日おめでとうございます」
「お誕生日おめでとうっ!」
「ありがとうございますっ!」

ミウは手作りのケーキと髪留めを、ハオは可愛い狼のぬいぐるみと花束をプレゼントした。

「キャウッ」
「可愛い⋯、この子がエリムですか?」

リルは初めて見るワンコをしばらく見つめた。

「とても可愛い子ですね」

エリムはリルによしよしされて嬉しそうにした。

そしてその後、みんなでケーキを食べたり、お話をして誕生日会も終盤に差し掛かった頃。

「リル、これを」
「わっ、⋯これ⋯プレゼント⋯⋯ですか⋯⋯?」

アルンはリルにプレゼントを渡した。
それをみんな見守るようにふたりを見つめた。

「開けてもいいですか⋯?」
「もちろん」

リルはアルンからのプレゼントを嬉しそうに開けた。

「わぁ!かわいいっ!」

リルはとても喜んでくれた。

「私はリルが喜ぶものがどんなものなのかとても悩んでいたんだが⋯。ハオとミウに一緒に選んでもらったんだ」
「そうなんですかっ?とっても素敵で嬉しいですっ!ありがとうございます!」

リルはすごく素敵な笑顔を見せてくれた。
それにアルンも、みんなもすごく嬉しくなった。


 「みんな、ありがとう」

お誕生日会が終わった後、アルンはみんなにお礼を告げた。

「みんなのおかげで、リルの最高の笑顔が見れた。今日の礼⋯と言ってはなんだが、困ったことがあったら私に頼ってくれ。できる限り協力する」

その日は、みんな幸せな気持ちで眠りについたのだった。
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