イファマール追憶記 Light

夜美神威

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第八章 死と生

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ミラ
「ナル・・・」

ミラはナルが遺したDVDをチェックしました

ナル
「ミラ・・・コホコホン、この映像見てるって事は
私はもう天国へ旅立ったのですね」

ナル
「ミラと出会ってから・・・」

ミラ
「うぅナル・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ナル
「ここで1枚目は終了です!では2枚目に替えてください」
「このDVDではナルといつでもお話が出来るよ!」

ミラ
「何を言ってるんだ?」

ナル
「ではミラ今日の体調はどう?」

ミラ       ナル   
「ん?まぁまぁだ」「ん?まぁまぁだ(笑)」


ミラ
「なに!?」

ナル
「ではミラ今一番の悩みは何?私の事意外で」

ミラ
「ん~娘の事かな?私に似て勝気な所は良いのだが
少しでもナルの優しさって物を学ばせたい」

ナル
「うんうんやっぱ娘さんの事かな?勝気なのも立派な個性
だけど私みたいな優しさかぁ~何か照れる(笑)」

ミラ
「なんなんだ?映像は確かに過去に撮影された物
でもリアルにナルと会話してるみたいだ」

ナル
「コホコホん ではミラ今一番欲しい物は?ナル以外で」

ミラ
「お金かな?現在世界情勢は逼迫していて軍事費が思った以上にかかる」
ナル
「うんうんやっぱお金でしょ?おおよそ軍事費!ヴィマロは世界の警察の手前
各地の紛争に介入し世界平和を目指さないといけないからね」

ミラ
「うん!そうなんだ、もう終末論を信じる学生など対処に困っている」

ナル
「ではミラが今一番・・・タイムマシンがあれば行ってみたいのは?」

ミラ
「未来だな!未来で何が起こるか予測して今に帰り対処する」

ナル
「過去だよね・・・もう一度あの頃に帰りたいね・・・楽しかったね
ここまで来ると違ってるかな?」

ミラ
「大丈夫だナル!おいDVDをさっきの所まで戻せ」

ナル
「ではミラが今一番・・・タイムマシンがあれば行ってみたいのは?」

ミラ
「過去だナル・・・ナルと出会って楽しかった日々あの頃に帰りたいのは私も同じだ」

ミラはナルとの会話を楽しみました

時に違った事言って見たりして

でももうナルはこの世には居ません

この混沌とした世界情勢に立ち向かうためミラは決心します

ダン
「今日はお酒はよろしいので?」
ミラ
「ダンお前結婚するつもりは無いか?」
ダン
「えっはっ機会があればぜひ」
ミラ
「皇女カノン嬢が婿を探している」
ダン
「なんですと!」
ミラ
「ダンにはこれからも私の身辺を手伝って欲しい」
ダン
「はっこの身が滅ぶまで殿下におつかえします」
ミラ
「でだ、カノン皇女にこのヴィマロへ嫁いで貰うことにする」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ダン自室にて部下との会話

部下A
「ヒラールの皇女カノンと言えばイファマールで1、2を争う美女」
ダン
「これは平民出のこの俺にチャンスが来たってもんだ」
「でも何か裏がありそうな・・・」
「まぁ政略結婚である事は間違いない、この世界情勢だ」
「殿下は本気らしい」
部下A
「では遂に?」
ダン
「このまま各地の紛争に労と金と時を費やすのならいっその事
各地の紛争に裏で手を引いているイスカリオテに宣戦布告だろうな」

部下A
「本当にイスカリオテが?」
ダン
「世界を混沌にしたかった目的は果たせただろうが目論みは外れ
殿下とナル様の絆やイニシアと我国の密な連携で第3次イファマール大戦は起きなかった」
「ただ一つ・・・」
「ナチナオール帝国がこちらの臨時同盟か不戦を貫いてくれたらイスカリオテなど
恐れるに足らん」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

お見合いの日

「もう少しで皇女は来られます」「ハイ」

なんて美しいんだ

「初めましてヒラールのカノンと申します」

数日後
ミラ
「どうだ見合いのほうは上手く行ったか?」
ダン
「はっまた後日お会いする予定で」
ミラ
「女には気をつけろダン」
ダン
「へっ?」

そして結婚へ
カノン
「今日は新婚初夜ですねダン様」
ダン
「あっあぁ」
「この者たちは」
カノン
「私の直属の部下で・・・」
「秘密は守ってくださる?」
ダン
「もちろんです!夫婦生活は決して外には」
カノン
「あぁそう」

机の上に足を乗せたカノン
ダン
「たったばこ?」
カノン
「はぁ~かったりぃなぁ~おいダン!酒飲むぞ!酒!」
ダン
(最悪だこの女!猫かぶってやがった!)
カノン
「どうせ政略婚だこんなもの」
ダン
「こっちへ来い!」
カノン
「なんだその口の利き方は」
ダン
「見せてやる」

ダンは自らの事務室へカノンを招きいれた

そこには数名の部下たちが巨大スクリーンを前に作業していた
カノン
「これ世界地図・・・何?この赤い点」
ダン
「世界で起こっている紛争の地域さ」
「諸宗教過激派から左翼ゲリラまで、今ヴィマロが相手にしている
世界をこの混沌から救い世界平和を成し遂げるその片腕として
俺はミラ様にお仕えしてる」

カノン
「・・・」
ダン
「カノン殿が普段男勝りで酒・たばこも吸う事も許す」
カノン
「・・・」
ダン
「私は貴方を命をかけてお守りします」
カノン
「・・・酒飲むぞ・・・ダン・・・」
ダン
「ハイ」
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