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yami story's ゲシュタルト~狂いだした歯車~
宝探し編
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「なぁ知ってるか?この島には財宝が眠ってるらしい」
大学のサークル仲間で2泊3日のキャンプに訪れている
夕食の準備の最中に高志がこう言って来た
高志
「管理人さんから聞いたけど昔、徳川幕府の船が海賊に襲われて」
京子
「徳川の財宝がこの島に・・・」
高志
「なぁ明日、島の裏側探さねぇ、これ見てくれ」
愛美
「何これ?」
高志
「管理人さんから貰ったゲシュタルト島の地図」
優子
「例のトレジャーハンティング企画のやつ?参加するの?」
高志
「この島の地図、形状から言ってここが怪しい」
京子
「どうしてそう思うの?」
高志
「見てみろ唯一くぼんでるだろ?
船から財宝をだして奥の洞窟に・・・」
優子
「ねぇやめとこうよバチが当たったら怖いよ」
哲夫
「優子は臆病だな~そこが可愛い」
優子
「う~んもう哲夫さんたらぁ~」
聡
「・・・ 愛美はどう思う?」
愛美
「あると思う事はロマンチックだよね?」
京子
「無いわよそんな物」
高志
「京子は現実主義者だからな~」
翌日私達は島の裏側へ探検に出かけた うっそうと生い茂ったジャングルを
抜け清流を渡り ようやくその入り江へ
高志
「ほらあそこに入り口が 足場は確保されていないが確かに入り江の奥には
洞窟らしき穴が
高志
「他にどっか入れる場所無いかな」
探していると入り江の奥の林から何やら怪しげな穴を発見
京子
「ここから入れそうよ」
高志
「お前先に行け」
大森
「嫌だよう」
高志
「ほら」
高志は大森君のケツを蹴飛ばした 「うわぁ~」
まるで滑り台を滑ってるかのように大森が奥へと吸い込まれ声が遠くなっていく
「俺たちも行くぞ」 「わぁ~」 「きゃぁ~」 私たちも続け様に穴から滑り落ちて行った
ドン
「痛ったぁ~い」
懐中電灯で辺りを見渡すと3つに分かれた洞窟がある
「俺と京子は左、哲夫と優子は右、聡と愛美は真ん中に」
「僕は」 「大森はここで待機しろ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何も無かった・・・」 「私の所なんて虫がうじゃうじゃ」
「あれ?大森は」 懐中電灯で辺りをくまなく調べる 「もう一つ道があるぞ」
その先には・・・金銀財宝を目にして、ニヤけている大森が 「これは僕の物だ!!」
「どけ」 大森を払いのけた高志は財宝を調べた 「これは偽物だ」
優子
「え~本物っぽいよ」
京子
「ほらトレジャーハンティングの
チラシ入ってたろアレのおもちゃの宝じゃない?」
僕たちはキャンプ場へ戻り帰りのフェリーを待っていた
するとそこへ管理人夫婦がやって来た
管理人
「宝は見つかりましたか?」
京子
「えぇ入り江のちょっと入った林の穴から」
管理人
「えっ?」
高志
「でもいらないですよおもちゃの宝物なんて」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕たちが東京に戻り数日後 新聞に大きな見出しで
「ゲシュタルト島で徳川財宝見つかるの文字が」
「うわぁ~本物だったんだ」 「高志お前ぇ~」
「まっまぁいいじゃないかな」 「許さないぞぉ~あっ逃げた!まてぇ~」
こうしてひと夏の冒険は終わった・・・
終
大学のサークル仲間で2泊3日のキャンプに訪れている
夕食の準備の最中に高志がこう言って来た
高志
「管理人さんから聞いたけど昔、徳川幕府の船が海賊に襲われて」
京子
「徳川の財宝がこの島に・・・」
高志
「なぁ明日、島の裏側探さねぇ、これ見てくれ」
愛美
「何これ?」
高志
「管理人さんから貰ったゲシュタルト島の地図」
優子
「例のトレジャーハンティング企画のやつ?参加するの?」
高志
「この島の地図、形状から言ってここが怪しい」
京子
「どうしてそう思うの?」
高志
「見てみろ唯一くぼんでるだろ?
船から財宝をだして奥の洞窟に・・・」
優子
「ねぇやめとこうよバチが当たったら怖いよ」
哲夫
「優子は臆病だな~そこが可愛い」
優子
「う~んもう哲夫さんたらぁ~」
聡
「・・・ 愛美はどう思う?」
愛美
「あると思う事はロマンチックだよね?」
京子
「無いわよそんな物」
高志
「京子は現実主義者だからな~」
翌日私達は島の裏側へ探検に出かけた うっそうと生い茂ったジャングルを
抜け清流を渡り ようやくその入り江へ
高志
「ほらあそこに入り口が 足場は確保されていないが確かに入り江の奥には
洞窟らしき穴が
高志
「他にどっか入れる場所無いかな」
探していると入り江の奥の林から何やら怪しげな穴を発見
京子
「ここから入れそうよ」
高志
「お前先に行け」
大森
「嫌だよう」
高志
「ほら」
高志は大森君のケツを蹴飛ばした 「うわぁ~」
まるで滑り台を滑ってるかのように大森が奥へと吸い込まれ声が遠くなっていく
「俺たちも行くぞ」 「わぁ~」 「きゃぁ~」 私たちも続け様に穴から滑り落ちて行った
ドン
「痛ったぁ~い」
懐中電灯で辺りを見渡すと3つに分かれた洞窟がある
「俺と京子は左、哲夫と優子は右、聡と愛美は真ん中に」
「僕は」 「大森はここで待機しろ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何も無かった・・・」 「私の所なんて虫がうじゃうじゃ」
「あれ?大森は」 懐中電灯で辺りをくまなく調べる 「もう一つ道があるぞ」
その先には・・・金銀財宝を目にして、ニヤけている大森が 「これは僕の物だ!!」
「どけ」 大森を払いのけた高志は財宝を調べた 「これは偽物だ」
優子
「え~本物っぽいよ」
京子
「ほらトレジャーハンティングの
チラシ入ってたろアレのおもちゃの宝じゃない?」
僕たちはキャンプ場へ戻り帰りのフェリーを待っていた
するとそこへ管理人夫婦がやって来た
管理人
「宝は見つかりましたか?」
京子
「えぇ入り江のちょっと入った林の穴から」
管理人
「えっ?」
高志
「でもいらないですよおもちゃの宝物なんて」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕たちが東京に戻り数日後 新聞に大きな見出しで
「ゲシュタルト島で徳川財宝見つかるの文字が」
「うわぁ~本物だったんだ」 「高志お前ぇ~」
「まっまぁいいじゃないかな」 「許さないぞぉ~あっ逃げた!まてぇ~」
こうしてひと夏の冒険は終わった・・・
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