11 / 55
【第二章】拾われ男子、スパダリ社長に囲われ中
5.静かな幸せの、その先で
「君が前にいた倉城家のこと、少し調べさせてもらったんだ」
その一言で、背中がひやりとした。
「え……?」
「驚かせたらごめん。でも、颯太のことだから」
「……うん」
「倉城家は昔から続いてる資産家。健人は、その当主の息子だね」
“健人”。
今いちばん聞きたくないのに、頭の奥にこびりついて離れない名前。
「颯太は住み込みだった。立場の差は、最初から大きかったよね」
静かに言われて、俺は小さく頷く。
「……何があったかはわからないけど、健人は颯太に“窃盗の疑い”を被せた」
俺は唇を噛んだ。
……言えない。
コスプレを強要されて、触られて、写真を撮られて。
あげく襲われそうになりました、なんて。
恥ずかしくて、情けなくて。
それに――涼が知ったら、引かれるんじゃないかなって。
「話したくなかったら、無理に言わなくていい」
「……うん」
それ以上踏み込まなれない。涼は優しい。
「証拠は曖昧だった。身内の証言ばかりで、外から見ればすぐ分かる構図だったよ」
涼はちゃんと視線を合わせてから、静かに続けた。
「つまり……颯太は、嵌められた。悪いのは君じゃない」
はっきり言われて、視界が滲む。
涼がわかってくれただけで充分。
嬉しい。同情でもいい。
この人は、味方でいてくれる。
「颯太」
「何?」
「俺はさ、君を“かわいそうだからここに置いてる”わけじゃないんだ」
「え?」
涼は一度小さく息を吐いてから、俺の頬にそっと手を伸ばした。
「正式採用って言ったけど……俺は、颯太を“雇ってる人”でいたくない」
「どういう意味……」
「一緒に暮らしたい人、かな」
心臓がドキン、と大きく鳴った。
そっと頬に触れる長い指はあたたかくて、そこにある気遣いが痛いほど伝わってくる。
「大学のこともさ」
「……うん?」
「戻りたくなったら、支える。無理なら無理でいい」
その言い方があまりにも自然で。
条件も押し付けもなくて、ただ選択肢を差し出されただけなのに。
この人の言葉は、まっすぐ刺さる。
「大学……」
途端に、いろんな景色が蘇る。
照り返しの強いキャンパスの舗道。
講義棟に流れる独特の空気。
眠気をこらえて開いたノート。
試験前の図書館の静けさも、レポートに追われて、夜更けまで画面を睨んでいた日々も。
ものすごく真面目な学生だったわけじゃない。
でも、ちゃんと“自分の時間”を生きていた場所。
胸の奥が、静かに懐かしくなる。
……大学、戻れるのかな。
そんな未来、もう二度とないと思ってたのに。
「……考えさせて」
「うん」
涼は俺の額に、軽く自分の額を寄せた。
近くて、あたたかくて。
呼吸が重なって、心臓の音まで聞こえそうになる。
「ゆっくりでいいよ」
「……ありがとう、涼」
これからもずっと、ここが俺の居場所でありますように。
*
朝。
閉じたまぶたの奥まで差し込んでくる朝陽に、ゆっくりと意識が浮かぶ。
目を開けると、隣で涼が眠っていた。
普段はきりっとした大人の顔なのに、今は少し幼くて、穏やかな寝顔。
……朝一番にこれが見られるのは俺だけの特権だよね。
最初は緊張していたはずなのに。
今はむしろ、この温もりがないと落ち着かない。
そっとベッドを抜け出して、キッチンへ向かう。
今日から正式のハウスキーパー。
……よし、頑張ろう。
卵を割って、出汁を温めて。
味噌汁の湯気に包まれながら、自然と鼻歌がこぼれる。
涼はいつも「美味しい」って言ってくれる。
それが嬉しくて、つい丁寧になる。
「おはよう、颯太」
振り返ると、眠そうに目をこすりながら立っている涼がいた。
「涼、おはよう」
「颯太は今日も早いね」
「もう習慣だから」
「そっか」
ソファに腰を下ろした涼が大きくあくびをする。
寝起きなのに整った横顔で、思わず視線を逸らした。
「今日の予定は?」
「午前は会議。その後はミーティング」
「忙しそうだね」
「でも、颯太の朝ごはんがあるから頑張れる」
さらっと言われて、胸の奥が小さく揺れる。
料理を並べて向かい合う。
「いただきます」
「いただきます」
涼は魚を一口食べて、満足そうに頷いた。
「美味しい。塩加減ちょうどいいね」
「ありがとう」
卵焼きも口にして、また頷いた。
「これ、本当に好きな味」
照れたように笑う涼を見て、こっちまで嬉しくなる。
出勤前、玄関で見送る。
「あのさ、颯太」
「ん?」
「ぎゅってしていい?」
「え? あ……うん」
一瞬戸惑ってから頷くと、正面から抱き寄せられた。
胸に顔が埋まって、ふわっと涼の匂いに包まれる。
「名残惜しいけど、行ってきます」
「……うん、いってらっしゃい」
ドアが閉まり、一人になる。
心臓のドキドキが止まらない。
「なに、今の……」
静かな部屋に、まだ涼の気配だけが残っていた。
掃除と洗濯を終えて、時計を見ればまだ昼前。
朝から色々あったせいか、とても長く感じた。
スマホが震える。
「ん?」
涼からだ。
『仕事、早く終わったんだ。一緒に出かけない?』
一緒に出かける?
ハウスキーパーなのに、いいのかな。
少し迷っていると、続けて通知。
『せっかくだから、デートしよう』
その言葉に、指が止まる。
……で、デート?
考えようとして、やめた。
深い意味はないよね。
『行く。ありがとう』
そう返すのが、精一杯だった。
*
夕方、待ち合わせは駅前。
「颯太」
手を振る涼に近づく。
「お疲れ様。どこ行くの?」
「颯太の服、買いに行こう。ちゃんとしたところ」
ちゃんとしたところ……?
考える間もなく連れてこられたのは、街でも有名なハイブランド通り。
ガラス張りの建物に、控えめなロゴ。
入口には黒服のスタッフ。
……え。
思わず足が止まる。
「ここ……?」
「うん。颯太の服、適当に済ませたくなくて」
“適当に済ませたくない”。
その一言で、胸の奥が少し熱くなる。
「俺さ、颯太の――」
その先を聞く前に、スマホが鳴った。
涼が少し眉を寄せて、画面を確認する。
「……和真だ」
「仕事?」
「たぶん。ちょっと出るね」
涼が苦笑しながら電話に出る。
「颯太、ごめん」
「うん?」
「和真から緊急の確認。長くはならないと思うけど……」
「大丈夫だよ」
そう言うと、涼は少し迷うような顔をしてから、
「先に中入っててもらっていい?」
「……うん」
「すぐ行くから。ほんとに」
念を押すみたいな言い方。
「無理そうなら、入口で待ってて」
「ううん、大丈夫」
笑ってみせると、涼は少し安心したように頷いた。
「ありがとう。すぐ追いかけるから」
一人になった瞬間、急に現実が押し寄せる。
ガラス越しに見える整然と並んだ服。
柔らかすぎる照明。
静まり返った空気。
……待って。
俺、場違いじゃない?
胸の奥に、理由の分からないざわつき。
なぜか嫌な予感だけが、ゆっくり広がっていった。
その一言で、背中がひやりとした。
「え……?」
「驚かせたらごめん。でも、颯太のことだから」
「……うん」
「倉城家は昔から続いてる資産家。健人は、その当主の息子だね」
“健人”。
今いちばん聞きたくないのに、頭の奥にこびりついて離れない名前。
「颯太は住み込みだった。立場の差は、最初から大きかったよね」
静かに言われて、俺は小さく頷く。
「……何があったかはわからないけど、健人は颯太に“窃盗の疑い”を被せた」
俺は唇を噛んだ。
……言えない。
コスプレを強要されて、触られて、写真を撮られて。
あげく襲われそうになりました、なんて。
恥ずかしくて、情けなくて。
それに――涼が知ったら、引かれるんじゃないかなって。
「話したくなかったら、無理に言わなくていい」
「……うん」
それ以上踏み込まなれない。涼は優しい。
「証拠は曖昧だった。身内の証言ばかりで、外から見ればすぐ分かる構図だったよ」
涼はちゃんと視線を合わせてから、静かに続けた。
「つまり……颯太は、嵌められた。悪いのは君じゃない」
はっきり言われて、視界が滲む。
涼がわかってくれただけで充分。
嬉しい。同情でもいい。
この人は、味方でいてくれる。
「颯太」
「何?」
「俺はさ、君を“かわいそうだからここに置いてる”わけじゃないんだ」
「え?」
涼は一度小さく息を吐いてから、俺の頬にそっと手を伸ばした。
「正式採用って言ったけど……俺は、颯太を“雇ってる人”でいたくない」
「どういう意味……」
「一緒に暮らしたい人、かな」
心臓がドキン、と大きく鳴った。
そっと頬に触れる長い指はあたたかくて、そこにある気遣いが痛いほど伝わってくる。
「大学のこともさ」
「……うん?」
「戻りたくなったら、支える。無理なら無理でいい」
その言い方があまりにも自然で。
条件も押し付けもなくて、ただ選択肢を差し出されただけなのに。
この人の言葉は、まっすぐ刺さる。
「大学……」
途端に、いろんな景色が蘇る。
照り返しの強いキャンパスの舗道。
講義棟に流れる独特の空気。
眠気をこらえて開いたノート。
試験前の図書館の静けさも、レポートに追われて、夜更けまで画面を睨んでいた日々も。
ものすごく真面目な学生だったわけじゃない。
でも、ちゃんと“自分の時間”を生きていた場所。
胸の奥が、静かに懐かしくなる。
……大学、戻れるのかな。
そんな未来、もう二度とないと思ってたのに。
「……考えさせて」
「うん」
涼は俺の額に、軽く自分の額を寄せた。
近くて、あたたかくて。
呼吸が重なって、心臓の音まで聞こえそうになる。
「ゆっくりでいいよ」
「……ありがとう、涼」
これからもずっと、ここが俺の居場所でありますように。
*
朝。
閉じたまぶたの奥まで差し込んでくる朝陽に、ゆっくりと意識が浮かぶ。
目を開けると、隣で涼が眠っていた。
普段はきりっとした大人の顔なのに、今は少し幼くて、穏やかな寝顔。
……朝一番にこれが見られるのは俺だけの特権だよね。
最初は緊張していたはずなのに。
今はむしろ、この温もりがないと落ち着かない。
そっとベッドを抜け出して、キッチンへ向かう。
今日から正式のハウスキーパー。
……よし、頑張ろう。
卵を割って、出汁を温めて。
味噌汁の湯気に包まれながら、自然と鼻歌がこぼれる。
涼はいつも「美味しい」って言ってくれる。
それが嬉しくて、つい丁寧になる。
「おはよう、颯太」
振り返ると、眠そうに目をこすりながら立っている涼がいた。
「涼、おはよう」
「颯太は今日も早いね」
「もう習慣だから」
「そっか」
ソファに腰を下ろした涼が大きくあくびをする。
寝起きなのに整った横顔で、思わず視線を逸らした。
「今日の予定は?」
「午前は会議。その後はミーティング」
「忙しそうだね」
「でも、颯太の朝ごはんがあるから頑張れる」
さらっと言われて、胸の奥が小さく揺れる。
料理を並べて向かい合う。
「いただきます」
「いただきます」
涼は魚を一口食べて、満足そうに頷いた。
「美味しい。塩加減ちょうどいいね」
「ありがとう」
卵焼きも口にして、また頷いた。
「これ、本当に好きな味」
照れたように笑う涼を見て、こっちまで嬉しくなる。
出勤前、玄関で見送る。
「あのさ、颯太」
「ん?」
「ぎゅってしていい?」
「え? あ……うん」
一瞬戸惑ってから頷くと、正面から抱き寄せられた。
胸に顔が埋まって、ふわっと涼の匂いに包まれる。
「名残惜しいけど、行ってきます」
「……うん、いってらっしゃい」
ドアが閉まり、一人になる。
心臓のドキドキが止まらない。
「なに、今の……」
静かな部屋に、まだ涼の気配だけが残っていた。
掃除と洗濯を終えて、時計を見ればまだ昼前。
朝から色々あったせいか、とても長く感じた。
スマホが震える。
「ん?」
涼からだ。
『仕事、早く終わったんだ。一緒に出かけない?』
一緒に出かける?
ハウスキーパーなのに、いいのかな。
少し迷っていると、続けて通知。
『せっかくだから、デートしよう』
その言葉に、指が止まる。
……で、デート?
考えようとして、やめた。
深い意味はないよね。
『行く。ありがとう』
そう返すのが、精一杯だった。
*
夕方、待ち合わせは駅前。
「颯太」
手を振る涼に近づく。
「お疲れ様。どこ行くの?」
「颯太の服、買いに行こう。ちゃんとしたところ」
ちゃんとしたところ……?
考える間もなく連れてこられたのは、街でも有名なハイブランド通り。
ガラス張りの建物に、控えめなロゴ。
入口には黒服のスタッフ。
……え。
思わず足が止まる。
「ここ……?」
「うん。颯太の服、適当に済ませたくなくて」
“適当に済ませたくない”。
その一言で、胸の奥が少し熱くなる。
「俺さ、颯太の――」
その先を聞く前に、スマホが鳴った。
涼が少し眉を寄せて、画面を確認する。
「……和真だ」
「仕事?」
「たぶん。ちょっと出るね」
涼が苦笑しながら電話に出る。
「颯太、ごめん」
「うん?」
「和真から緊急の確認。長くはならないと思うけど……」
「大丈夫だよ」
そう言うと、涼は少し迷うような顔をしてから、
「先に中入っててもらっていい?」
「……うん」
「すぐ行くから。ほんとに」
念を押すみたいな言い方。
「無理そうなら、入口で待ってて」
「ううん、大丈夫」
笑ってみせると、涼は少し安心したように頷いた。
「ありがとう。すぐ追いかけるから」
一人になった瞬間、急に現実が押し寄せる。
ガラス越しに見える整然と並んだ服。
柔らかすぎる照明。
静まり返った空気。
……待って。
俺、場違いじゃない?
胸の奥に、理由の分からないざわつき。
なぜか嫌な予感だけが、ゆっくり広がっていった。
あなたにおすすめの小説
ただのハイスペックなモブだと思ってた
はぴねこ
BL
神乃遥翔(じんの はると)は自分のことをモブだと思っていた。
少年漫画ではいつだって、平凡に見えて何か一つに秀でている人物が主人公だったから。
その点、遥翔は眉目秀麗文武両道、家も財閥の超お金持ち。
一通りのことがなんでも簡単にできる自分は夢中になれるものもなくて、きっと漫画のモブみたいに輝く主人公を引き立てるモブのように生きるのだと、そう遥翔は思っていた。
けれど、そんな遥翔に勉強を教わりに来ている葛城星 (かつらぎ ほし)は言った。
「BL漫画の中では、神乃くんみたいな人がいつだって主人公なんだよ?」
そう言って、星が貸してくれた一冊のBL漫画が遥翔の人生を一変させた。
自分にも輝ける人生を歩むことができるのかもしれないと希望を持った遥翔は、そのことを教えてくれた星に恋をする。
だけど、恋をした途端、星には思い人がいることに気づいてしまって……
眉目秀麗文武両道で完璧だけど漫画脳な遥翔が、お人好しで気弱な星の心に少しずつ少しずつ近づこうと頑張るお話です。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。
村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました!
ありがとうございました!!
いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い
<あらすじ>
魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。
見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。
いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。
ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。
親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。
※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。
└性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。