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【第四章】隣にいるのが当たり前
2.君に誇れる俺で
数日後の夜だった。
ソファに座ってスマホを眺めていると、不意に通知音が鳴った。
画面に表示された名前を見て、思わず「あ」と声が出る。
春樹からのメッセージだ。
『颯太、今すぐ電話していい? この前言ってた相談したいことなんだけど』
いつもより、やけに硬い文章。
なんだか様子が違う気がして、すぐに返信を打つ。
『うん、大丈夫』
送信した瞬間、ほとんど間を置かず着信画面に切り替わった。
早っ……。
少し驚きながら通話ボタンを押す。
「もしもし?」
――あ、颯太? 今平気?
「うん。どうしたんだよ、そんな急いで」
――あのさ……ちょっとマジで困ってて。
電話越しの声は、どこか落ち着かない。
周りもやけに騒がしくて、ガチャガチャと食器の当たる音や、人の話し声が混ざっている。
――うちの親、創作料理の店やってるって前言ったよな? 今週末、バイトが何人か一気に休みになってさ。
土曜、予約パンパンなのに人が足りなくて。
「それは……大変そう」
想像しただけで修羅場じゃん。
週末の飲食店で人手不足とか、地獄だよね。
――皿洗いでもホールでもいいんだ。颯太、料理できるし手際いいだろ? 絶対助かる。頼む、一日だけ!
本当に切羽詰まってる声だ。
これは断りにくい。というか、断れないよね。
春樹がここまで頼ってくること自体、珍しい。
「……ちょっと待って。涼に相談していい?」
一応、勝手に決めるのは違う気がしてそう言った。
――あ、うん、もちろん。急に言って悪い。
「あとで折り返すね」
通話を切ったあと、自然と顔が上がった。
リビングのテーブルで資料を広げていた涼と、視線が合う。
やっぱり涼は気づいてた。
電話の声、けっこう響いてたもんね。
「春樹くん……だっけ?」
「うん。実家のお店、人手足りないらしくて……土曜日、ヘルプ頼まれた」
そう言いながら、なんとなく様子をうかがってしまう。
迷惑じゃないかな、とか。
せっかくの休日なのに、とか。
でも、涼は特に嫌な顔もせず、少しだけ考えてから手元の資料を閉じた。
「颯太は行きたい?」
その聞き方が、いかにも涼らしい。
許可じゃなくて、まず俺の気持ちを確認するところ。
「……困ってるみたいで。一日だけなら、手伝えるかなって」
「じゃあ行っておいで」
あっさりしてるのに、突き放した感じはまったくない。
むしろ、背中を押されてるみたいで、ほっとする。
「無理だけはしないこと。何かあったら、すぐ連絡して。迎えに行くから」
その一言で、変に気負ってた感じが抜けた。
過保護だなと思うのに、嫌じゃないどころか妙に安心する。
「うん。ありがとう」
春樹へ折り返し電話をかけると、すぐに出た。
――もしもし!?
「土曜、大丈夫。手伝い行くよ」
一瞬、向こうが黙ったあと。
――マジで!? ありがとう、颯太! めちゃくちゃ助かる!
電話の向こうで、誰かに「人手確保できた!」って叫んでる声まで聞こえてきて、思わず苦笑する。
「一日だけだからね?」
――それでも十分だって! 本当に助かる!
電話を切ったあと、スマホを見下ろしながら小さく息を吐いた。
久しぶりの“仕事じゃない現場”に、少しだけ緊張している自分がいた。
*
土曜日。
玄関を出ようとすると、涼が後ろから抱きしめてきた。
「颯太、頑張ってね」
「……ありがとう」
「いってらっしゃい」
涼が額にキスをしてくれた。
春樹の実家――『創作旬彩 四季』の前に立つ。
外観は派手じゃないけど、ちゃんと手入れされてて、落ち着いた雰囲気の店だった。
引き戸を開ける前に、春樹が中から飛び出してきた。
「颯太! マジで来てくれた!」
「来るって言ったじゃん」
「いやもう、ほんと助かる……」
そのまま腕を掴まれて店の中へ。
出汁の匂い。包丁の音。
思ったより本格的だ。
「親父! 例の助っ人!」
厨房の奥から顔を出した店長が、手を拭きながら近づいてきた。
「春樹から聞いてます。今日は本当にありがとう」
「いえ、こちらこそ急にお邪魔してすみません」
「堅くならなくていいよ。まずホールお願いできるかな。慣れてきたら様子見て他も頼むかもしれないけど」
「はい」
エプロンを借りて、仕事が始まった。
最初は普通のホール業務。
お客さんの顔を見て、注文を聞いて、復唱する。
やること自体は、家でやってることの延長みたいなものだった。
料理を運ぶのも、涼に出してる感覚と同じ。
「颯太、動きいいな」
横を通りながら春樹が小声で言う。
「家で似たようなことしてるから」
「それにしても慣れすぎ」
ピークが近づくと、厨房から声が飛んできた。
「颯太くん、ちょっと手貸してもらえる?」
「はい!」
中に入ると、まな板が一枚空けられていた。
「この野菜、カットお願いしていい?」
「わかりました」
包丁を持つ。
重さも刃の感触も、家のとそんなに変わらない。
均等な厚さ、綺麗な切り口。
リズムを崩さないように切っていく。
トントントン――と、一定の音。
店長の手が一瞬止まった。
「……料理、勉強してた? 普段からやってる人の切り方だね」
「家で毎日です」
「なるほどねぇ」
少し笑って、今度は魚を差し出してくる。
「これ、触れる?」
「はい。大丈夫です」
魚を捌くのは何度も家でやってる。
鱗を引いて、内臓を外して、三枚に下ろす。
作業が終わった頃、厨房の空気がほんの少し変わってた。
「……春樹、お前ほんとに友達?」
店長が笑いながら言う。
「颯太くん、もしよかったら、この前菜、盛り付けてみてくれない?」
「え、いいんですか?」
「うん。見てみたい」
任された前菜を丁寧に盛り付ける。
色のバランス、配置。
涼に作る時だって、いつも考えてることだ。
「できました」
店長が料理を見て、少しだけ驚いた顔をした。
「いいね。これ出そう」
その料理を持ってホールに出る。
お客さんに出すと、すごく喜んでくれた。
「綺麗ですね」
「美味しそう」
厨房へ戻ると、春樹が嬉しそうに肩を叩いてくる。
「な? 親父、感心してたろ」
「よかった」
その時、視線を感じた。
振り向くと、バイトの二人がこちらを見ていた。
なんか、露骨に不機嫌そうな顔してる。
……気のせい、じゃないな。
その後、違和感はすぐ形になった。
「新人、5番テーブル急ぎだからメイン先出しな」
「え、コースですよね?」
「いいからいいから」
そんなことってある?
いや、でもお客様の要望なら――
言われた通り動こうとしたところで、春樹が慌てて止めた。
「颯太、それ順番違う!」
振り返ると、指示したバイトはもう別の作業をしていた。こっちを見ようともしない。
……わざとじゃん。
でも、ここで言い合っても仕方ない。
「確認不足でした、すみません」
そのまま仕事を立て直す。
「あれ、包丁……」
さっき使ってた物がない。
……まあいいか。別のを使えば済む話だし。
探すと棚の奥、明らかに使わない場所に立てかけてある。
なんか絶対嫌がらせされてるよね。
……でも。
だからって手を止める理由にはならない。
器具がなければ別のものを使えばいい。
間違ったなら確認し直せばいい。
「颯太くん、大丈夫?」
店長が様子を見に来た。
「はい、大丈夫です」
少しだけ眉を寄せたあと、店長が言った。
「このメイン、一度やってみる?」
「俺が、ですか?」
「うん」
試されてる、というより――任されてる感じがした。
「やってみます」
火入れのタイミングを見て、ソースを合わせて、盛り付ける。
皿の余白を少しだけ残す。
「……いいね」
短い一言だったけど、ちゃんと評価の声だった。
その料理を客に出すとすごく喜んでくれた。
でも、バイトたちが、さらに不機嫌そうな顔をしてる。
でも、気にしない。仕事に集中しよう。
お客さんに喜んでもらうこと、それが一番大事だから。
「颯太、あいつら、なんか変じゃない?」
春樹が小声で言ってくる。
「うん。でも、大丈夫」
「無理するなよ」
「ありがとう」
夕方のピークタイムに入った頃。
新しいお客様を案内しようとして、足が止まった。
……え。
――涼と、和真さん。
なんでここに。
ソファに座ってスマホを眺めていると、不意に通知音が鳴った。
画面に表示された名前を見て、思わず「あ」と声が出る。
春樹からのメッセージだ。
『颯太、今すぐ電話していい? この前言ってた相談したいことなんだけど』
いつもより、やけに硬い文章。
なんだか様子が違う気がして、すぐに返信を打つ。
『うん、大丈夫』
送信した瞬間、ほとんど間を置かず着信画面に切り替わった。
早っ……。
少し驚きながら通話ボタンを押す。
「もしもし?」
――あ、颯太? 今平気?
「うん。どうしたんだよ、そんな急いで」
――あのさ……ちょっとマジで困ってて。
電話越しの声は、どこか落ち着かない。
周りもやけに騒がしくて、ガチャガチャと食器の当たる音や、人の話し声が混ざっている。
――うちの親、創作料理の店やってるって前言ったよな? 今週末、バイトが何人か一気に休みになってさ。
土曜、予約パンパンなのに人が足りなくて。
「それは……大変そう」
想像しただけで修羅場じゃん。
週末の飲食店で人手不足とか、地獄だよね。
――皿洗いでもホールでもいいんだ。颯太、料理できるし手際いいだろ? 絶対助かる。頼む、一日だけ!
本当に切羽詰まってる声だ。
これは断りにくい。というか、断れないよね。
春樹がここまで頼ってくること自体、珍しい。
「……ちょっと待って。涼に相談していい?」
一応、勝手に決めるのは違う気がしてそう言った。
――あ、うん、もちろん。急に言って悪い。
「あとで折り返すね」
通話を切ったあと、自然と顔が上がった。
リビングのテーブルで資料を広げていた涼と、視線が合う。
やっぱり涼は気づいてた。
電話の声、けっこう響いてたもんね。
「春樹くん……だっけ?」
「うん。実家のお店、人手足りないらしくて……土曜日、ヘルプ頼まれた」
そう言いながら、なんとなく様子をうかがってしまう。
迷惑じゃないかな、とか。
せっかくの休日なのに、とか。
でも、涼は特に嫌な顔もせず、少しだけ考えてから手元の資料を閉じた。
「颯太は行きたい?」
その聞き方が、いかにも涼らしい。
許可じゃなくて、まず俺の気持ちを確認するところ。
「……困ってるみたいで。一日だけなら、手伝えるかなって」
「じゃあ行っておいで」
あっさりしてるのに、突き放した感じはまったくない。
むしろ、背中を押されてるみたいで、ほっとする。
「無理だけはしないこと。何かあったら、すぐ連絡して。迎えに行くから」
その一言で、変に気負ってた感じが抜けた。
過保護だなと思うのに、嫌じゃないどころか妙に安心する。
「うん。ありがとう」
春樹へ折り返し電話をかけると、すぐに出た。
――もしもし!?
「土曜、大丈夫。手伝い行くよ」
一瞬、向こうが黙ったあと。
――マジで!? ありがとう、颯太! めちゃくちゃ助かる!
電話の向こうで、誰かに「人手確保できた!」って叫んでる声まで聞こえてきて、思わず苦笑する。
「一日だけだからね?」
――それでも十分だって! 本当に助かる!
電話を切ったあと、スマホを見下ろしながら小さく息を吐いた。
久しぶりの“仕事じゃない現場”に、少しだけ緊張している自分がいた。
*
土曜日。
玄関を出ようとすると、涼が後ろから抱きしめてきた。
「颯太、頑張ってね」
「……ありがとう」
「いってらっしゃい」
涼が額にキスをしてくれた。
春樹の実家――『創作旬彩 四季』の前に立つ。
外観は派手じゃないけど、ちゃんと手入れされてて、落ち着いた雰囲気の店だった。
引き戸を開ける前に、春樹が中から飛び出してきた。
「颯太! マジで来てくれた!」
「来るって言ったじゃん」
「いやもう、ほんと助かる……」
そのまま腕を掴まれて店の中へ。
出汁の匂い。包丁の音。
思ったより本格的だ。
「親父! 例の助っ人!」
厨房の奥から顔を出した店長が、手を拭きながら近づいてきた。
「春樹から聞いてます。今日は本当にありがとう」
「いえ、こちらこそ急にお邪魔してすみません」
「堅くならなくていいよ。まずホールお願いできるかな。慣れてきたら様子見て他も頼むかもしれないけど」
「はい」
エプロンを借りて、仕事が始まった。
最初は普通のホール業務。
お客さんの顔を見て、注文を聞いて、復唱する。
やること自体は、家でやってることの延長みたいなものだった。
料理を運ぶのも、涼に出してる感覚と同じ。
「颯太、動きいいな」
横を通りながら春樹が小声で言う。
「家で似たようなことしてるから」
「それにしても慣れすぎ」
ピークが近づくと、厨房から声が飛んできた。
「颯太くん、ちょっと手貸してもらえる?」
「はい!」
中に入ると、まな板が一枚空けられていた。
「この野菜、カットお願いしていい?」
「わかりました」
包丁を持つ。
重さも刃の感触も、家のとそんなに変わらない。
均等な厚さ、綺麗な切り口。
リズムを崩さないように切っていく。
トントントン――と、一定の音。
店長の手が一瞬止まった。
「……料理、勉強してた? 普段からやってる人の切り方だね」
「家で毎日です」
「なるほどねぇ」
少し笑って、今度は魚を差し出してくる。
「これ、触れる?」
「はい。大丈夫です」
魚を捌くのは何度も家でやってる。
鱗を引いて、内臓を外して、三枚に下ろす。
作業が終わった頃、厨房の空気がほんの少し変わってた。
「……春樹、お前ほんとに友達?」
店長が笑いながら言う。
「颯太くん、もしよかったら、この前菜、盛り付けてみてくれない?」
「え、いいんですか?」
「うん。見てみたい」
任された前菜を丁寧に盛り付ける。
色のバランス、配置。
涼に作る時だって、いつも考えてることだ。
「できました」
店長が料理を見て、少しだけ驚いた顔をした。
「いいね。これ出そう」
その料理を持ってホールに出る。
お客さんに出すと、すごく喜んでくれた。
「綺麗ですね」
「美味しそう」
厨房へ戻ると、春樹が嬉しそうに肩を叩いてくる。
「な? 親父、感心してたろ」
「よかった」
その時、視線を感じた。
振り向くと、バイトの二人がこちらを見ていた。
なんか、露骨に不機嫌そうな顔してる。
……気のせい、じゃないな。
その後、違和感はすぐ形になった。
「新人、5番テーブル急ぎだからメイン先出しな」
「え、コースですよね?」
「いいからいいから」
そんなことってある?
いや、でもお客様の要望なら――
言われた通り動こうとしたところで、春樹が慌てて止めた。
「颯太、それ順番違う!」
振り返ると、指示したバイトはもう別の作業をしていた。こっちを見ようともしない。
……わざとじゃん。
でも、ここで言い合っても仕方ない。
「確認不足でした、すみません」
そのまま仕事を立て直す。
「あれ、包丁……」
さっき使ってた物がない。
……まあいいか。別のを使えば済む話だし。
探すと棚の奥、明らかに使わない場所に立てかけてある。
なんか絶対嫌がらせされてるよね。
……でも。
だからって手を止める理由にはならない。
器具がなければ別のものを使えばいい。
間違ったなら確認し直せばいい。
「颯太くん、大丈夫?」
店長が様子を見に来た。
「はい、大丈夫です」
少しだけ眉を寄せたあと、店長が言った。
「このメイン、一度やってみる?」
「俺が、ですか?」
「うん」
試されてる、というより――任されてる感じがした。
「やってみます」
火入れのタイミングを見て、ソースを合わせて、盛り付ける。
皿の余白を少しだけ残す。
「……いいね」
短い一言だったけど、ちゃんと評価の声だった。
その料理を客に出すとすごく喜んでくれた。
でも、バイトたちが、さらに不機嫌そうな顔をしてる。
でも、気にしない。仕事に集中しよう。
お客さんに喜んでもらうこと、それが一番大事だから。
「颯太、あいつら、なんか変じゃない?」
春樹が小声で言ってくる。
「うん。でも、大丈夫」
「無理するなよ」
「ありがとう」
夕方のピークタイムに入った頃。
新しいお客様を案内しようとして、足が止まった。
……え。
――涼と、和真さん。
なんでここに。
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