27 / 55
【第四章】隣にいるのが当たり前
6.甘い日常の来訪者
数日後。
朝、目が覚めると、涼の腕が俺の腰に回ってた。
それ自体は珍しくないんだけど、今日は少し違う。
ぎゅっと逃がさないみたいに、いつもより強く抱きしめられている。
……俺、どこにも行かないのに。
起こしたくはないけど、このままだと起き上がれないし、朝ご飯も作れない。
「涼」
小さく身動ぎしながら呼ぶと、薄く目を開けた涼が、寝ぼけた顔で俺を見る。
「ん……颯太。おはよ」
「おはよう。腕、ゆるめて」
「あと5分だけ……このままいさせて。朝から補給しないと、今日一日もたない」
何言ってんの、この人。
「離してくれないと、朝ご飯作れないよ」
返事の代わりに小さなため息。
仕方なく、軽く頬にキスを落とすと、満足したみたいに腕が緩んだ。
「颯太、顔赤いね。可愛い」
「涼のせいだから」
そう答えると、涼が楽しそうに笑う。
毎朝こうやって俺の平常心を壊していく。
リボンにごはんをあげて、キッチンへ。
今朝は豚肉と玉ねぎの卵とじ。
小松菜のおひたし、豆腐とわかめの味噌汁。
「いただきます」
「いただきます」
涼が一口食べて、満足そうにため息をつく。
「外で何食っても思うけど、颯太の飯が一番ちゃんと体に戻ってくるね」
「ん?」
「仕事してても、朝これ食ってきたってだけで違うんだ」
毎日作ってるだけなのに、こんな顔をされると、また頑張ろうって思ってしまう。
「昔の朝には戻れないな」
「……前は何食べてたの?」
「コーヒーとパン。あとは会社の近くのカフェかな」
うん。なんか想像つく。
忙しくて、ひとりで、静かな朝。
「……俺が来るまで、料理作ってくれる人いなかったの?」
そう言ったら、目の前の涼が急に料理を食べる手を止めた。
「いたよ」
「……え?」
一瞬、心臓が変な音を立てる。
「料理は悪くなかったけど、颯太と違って掃除はできないし、一緒にも寝てくれなくて――」
「え? え……」
「なんて、言ってほしかった?」
顔を上げると、涼が笑っている。
「冗談だよ」
「……酷、信じちゃったし」
焦ったのが今更恥ずかしくなって、味噌汁をすする。
「ごめんごめん。俺、あんまり他人を家に入れたくないって、言ったよね」
人を信じられない、から。
じゃあ俺はなんで――
「颯太は特別。抱きとめた時に思ったよ。ああ、このまま離さないなって」
俺の人生を変えたのに、こんな顔であっさりと言うの……ずるいよね。
玄関でネクタイを整えてやると、涼が自然に腰へ手を回した。
「え、涼……」
「ちょっとだけ」
そう言って、当たり前みたいに引き寄せられて、キス。
ふっと唇が離れて、静かに息をつく涼の表情がまともに見られない。
「行ってくる」
「……いってらっしゃい」
ドアが閉まったあとも、しばらく頬が熱かった。
ほんと、甘い……。
午後。
洗濯と掃除を終えて、リボンの散歩へ。
「リボン、引っ張らないの」
元気よく前を歩くリボンに苦笑する。
マンションから少し歩いたところにある大きな公園。
最近は顔を覚えてもらうことも増えて、挨拶を交わす人もできたんだよね。
リボンが来てから、俺の世界は少し広がった気がする。
「可愛い犬だね」
ふと背後から落ちてきた声に、反射的に振り向く。
背が高くて整った顔。
ラフな格好なのに、妙に目を引く。
なんか、涼に似てる。
いやでも……違う。
もっと軽くて、自由で、風みたいな空気。
リュック背負って、カメラぶら下げてる。
リボンは初対面なのに尻尾をぶんぶん振って、その人の手に自分から頭を押しつけている。
「へえ、懐っこいな」
「すみません、人が好きで……」
「いいね、可愛い」
この人、フレンドリーっていうか距離が近くない?
「写真、撮ってもいい?」
写真……?
ああ、リボンのことかと思って頷いた。
「いいですよ。リボン、じっとして」
なのに、向けられたレンズは俺だった。
「……え?」
「動かないで」
シャッター音が小さく響く。
「ちょ、ちょっと待ってください」
「いいね。光が入ると、柔らかくて」
ファインダー越しに覗く目が、どこか楽しそう。
「俺、撮られるような人間じゃ……」
思わず言うと、男は少しだけ首を傾けて楽しそうに笑った。
「いや。君、かわいいから」
さらっと言われて、頭が一瞬止まる。
かわ、いい?
俺、初対面なんだけど。
知らない人に言われると、こんなに落ち着かないんだ。
涼に言われるのとは、全然違う。
「……あの」
「安心して。怪しいやつじゃないよ」
充分怪しい気がしなくもないけど。
くすりと笑う気配がしたと思ったら、男性はカメラをおろして真面目な顔になった。
「仕事で人を撮ってるんだ」
「仕事、ですか?」
「ああ。俺、カメラマン」
「カメラマン……」
「つい、いいなって思ったら撮りたくなる。癖だね」
なんか圧倒されて、うまく言葉が出ない。
「ついでに聞きたいんだけど」
「はい?」
「この辺でおすすめの洋菓子店、知らない?」
いきなり話が飛んだ。
この人、かなり自由人な気がするんだけど。
「洋菓子店……あ、そうだ」
前に、和真さんが手土産に買ってきてくれたケーキがすごく美味しかった。
たしかあの店、ここからすぐ近くだった気がする。
「この公園出て、駅より手前にすっごく美味しい店があるんです。チョコのタルトとか苺のムースとか……」
「へえ。君、甘いの好き?」
「……あ、はい」
いや、甘い物は好きだけど、このタイミングで聞かれると変な感じしかしない。
「ありがと。じゃあそのケーキ屋、寄ってみるか。あ、それと」
「はい?」
……まだあるの?
「今から行けそうなおすすめのカフェ、知らない?」
「カフェ……ですか」
「あ、条件は“ペット連れ可”」
「は?」
ペット……?
足元で尻尾を振ってるリボンを見つめる。
「俺とお茶しない? その子も一緒に」
「え……」
「色々教えてくれた御礼に。無理に、とは言わないけど」
誘われてるのか、これ。
でも、ちゃんと断らなきゃ。
「ごめんなさい。今日はこれから夕飯の準備があって」
その一言で俺の心の内を察したのか、男性はふっと笑った。
「そっか、残念。じゃあケーキ屋行ってくる。教えてくれてありがと」
立ち上がって、軽く手を振る。
去っていく背中を見送りながら、その場に突っ立ってた。
……なんだったんだろ。
調子、狂うじゃん……。
「リボン、行こ」
リードを引くと、リボンは何も知らない顔で尻尾を振った。
*
キッチンに立ちながら、油の温度を確かめる。
夕飯は鯖の竜田揚げ。
下味をつけた鯖に片栗粉をまぶしながら、さっきのことを思い出していた。
写真撮られたし。
俺のことかわいい、って。
……なんであんなにさらっと言えるんだろ。
「ただいま」
玄関の音に、はっとする。
「おかえり」
リビングに入ってきた涼は、ネクタイを緩めながら俺を見る。
「ずっと、早く帰りたかった。今日は何してたの?」
「掃除して、買い物して……あと、散歩」
「うん?」
「公園で、ちょっと変わった人に会った」
包丁を置いて振り向くと、涼が興味深そうに眉を上げた。
「変わった人?」
「うん。カメラマンだって言ってた」
その瞬間、涼の目がわずかに細くなる。
「へえ」
「リボンが懐いちゃってさ。写真撮っていいかって言われて犬かと思ったら、俺だったの」
「……は?」
言った瞬間、失敗したと思った。
さっきまで柔らかかった空気が、ほんの少し変わる。
「……何枚撮られたの?」
「一枚だけだよ」
「連絡先は?」
「交換してないよ!?」
慌てて否定すると、ようやく少しだけ表情が緩んだ。
「知らない男に、あんまり笑わないで」
「……怒ってる?」
「怒ってない。ちょっと、気に入らないだけ」
その言い方が可愛くて、思わず笑いそうになる。
「……俺は、涼のだよ」
素直に言うと、涼が少し目を細めた。
「知ってる」
顎を軽く持ち上げられて、キス。
「でも言わせて」
「……なに」
「かわいい」
耳元で囁かれて、体温が一気に上がる。
「竜田揚げ、揚げなきゃ」
そうだね、と笑いながらうなずく涼はいつもと変わらなかった。
夕飯を仕上げて食卓につこうとしたその時、インターホンが鳴った。
「また和真さんかな」
モニターに向かうと、画面に映っていたのは――
「……え?」
さっき公園で会ったあの人。
距離が近くて、俺に“かわいい”って言ったカメラマン。
「颯太、どうしたの? 誰?」
「さっきの……」
後ろから涼が覗き込む。
画面を見た瞬間。
「……兄貴?」
振り向くと、涼が画面を見つめたまま固まっていた。
朝、目が覚めると、涼の腕が俺の腰に回ってた。
それ自体は珍しくないんだけど、今日は少し違う。
ぎゅっと逃がさないみたいに、いつもより強く抱きしめられている。
……俺、どこにも行かないのに。
起こしたくはないけど、このままだと起き上がれないし、朝ご飯も作れない。
「涼」
小さく身動ぎしながら呼ぶと、薄く目を開けた涼が、寝ぼけた顔で俺を見る。
「ん……颯太。おはよ」
「おはよう。腕、ゆるめて」
「あと5分だけ……このままいさせて。朝から補給しないと、今日一日もたない」
何言ってんの、この人。
「離してくれないと、朝ご飯作れないよ」
返事の代わりに小さなため息。
仕方なく、軽く頬にキスを落とすと、満足したみたいに腕が緩んだ。
「颯太、顔赤いね。可愛い」
「涼のせいだから」
そう答えると、涼が楽しそうに笑う。
毎朝こうやって俺の平常心を壊していく。
リボンにごはんをあげて、キッチンへ。
今朝は豚肉と玉ねぎの卵とじ。
小松菜のおひたし、豆腐とわかめの味噌汁。
「いただきます」
「いただきます」
涼が一口食べて、満足そうにため息をつく。
「外で何食っても思うけど、颯太の飯が一番ちゃんと体に戻ってくるね」
「ん?」
「仕事してても、朝これ食ってきたってだけで違うんだ」
毎日作ってるだけなのに、こんな顔をされると、また頑張ろうって思ってしまう。
「昔の朝には戻れないな」
「……前は何食べてたの?」
「コーヒーとパン。あとは会社の近くのカフェかな」
うん。なんか想像つく。
忙しくて、ひとりで、静かな朝。
「……俺が来るまで、料理作ってくれる人いなかったの?」
そう言ったら、目の前の涼が急に料理を食べる手を止めた。
「いたよ」
「……え?」
一瞬、心臓が変な音を立てる。
「料理は悪くなかったけど、颯太と違って掃除はできないし、一緒にも寝てくれなくて――」
「え? え……」
「なんて、言ってほしかった?」
顔を上げると、涼が笑っている。
「冗談だよ」
「……酷、信じちゃったし」
焦ったのが今更恥ずかしくなって、味噌汁をすする。
「ごめんごめん。俺、あんまり他人を家に入れたくないって、言ったよね」
人を信じられない、から。
じゃあ俺はなんで――
「颯太は特別。抱きとめた時に思ったよ。ああ、このまま離さないなって」
俺の人生を変えたのに、こんな顔であっさりと言うの……ずるいよね。
玄関でネクタイを整えてやると、涼が自然に腰へ手を回した。
「え、涼……」
「ちょっとだけ」
そう言って、当たり前みたいに引き寄せられて、キス。
ふっと唇が離れて、静かに息をつく涼の表情がまともに見られない。
「行ってくる」
「……いってらっしゃい」
ドアが閉まったあとも、しばらく頬が熱かった。
ほんと、甘い……。
午後。
洗濯と掃除を終えて、リボンの散歩へ。
「リボン、引っ張らないの」
元気よく前を歩くリボンに苦笑する。
マンションから少し歩いたところにある大きな公園。
最近は顔を覚えてもらうことも増えて、挨拶を交わす人もできたんだよね。
リボンが来てから、俺の世界は少し広がった気がする。
「可愛い犬だね」
ふと背後から落ちてきた声に、反射的に振り向く。
背が高くて整った顔。
ラフな格好なのに、妙に目を引く。
なんか、涼に似てる。
いやでも……違う。
もっと軽くて、自由で、風みたいな空気。
リュック背負って、カメラぶら下げてる。
リボンは初対面なのに尻尾をぶんぶん振って、その人の手に自分から頭を押しつけている。
「へえ、懐っこいな」
「すみません、人が好きで……」
「いいね、可愛い」
この人、フレンドリーっていうか距離が近くない?
「写真、撮ってもいい?」
写真……?
ああ、リボンのことかと思って頷いた。
「いいですよ。リボン、じっとして」
なのに、向けられたレンズは俺だった。
「……え?」
「動かないで」
シャッター音が小さく響く。
「ちょ、ちょっと待ってください」
「いいね。光が入ると、柔らかくて」
ファインダー越しに覗く目が、どこか楽しそう。
「俺、撮られるような人間じゃ……」
思わず言うと、男は少しだけ首を傾けて楽しそうに笑った。
「いや。君、かわいいから」
さらっと言われて、頭が一瞬止まる。
かわ、いい?
俺、初対面なんだけど。
知らない人に言われると、こんなに落ち着かないんだ。
涼に言われるのとは、全然違う。
「……あの」
「安心して。怪しいやつじゃないよ」
充分怪しい気がしなくもないけど。
くすりと笑う気配がしたと思ったら、男性はカメラをおろして真面目な顔になった。
「仕事で人を撮ってるんだ」
「仕事、ですか?」
「ああ。俺、カメラマン」
「カメラマン……」
「つい、いいなって思ったら撮りたくなる。癖だね」
なんか圧倒されて、うまく言葉が出ない。
「ついでに聞きたいんだけど」
「はい?」
「この辺でおすすめの洋菓子店、知らない?」
いきなり話が飛んだ。
この人、かなり自由人な気がするんだけど。
「洋菓子店……あ、そうだ」
前に、和真さんが手土産に買ってきてくれたケーキがすごく美味しかった。
たしかあの店、ここからすぐ近くだった気がする。
「この公園出て、駅より手前にすっごく美味しい店があるんです。チョコのタルトとか苺のムースとか……」
「へえ。君、甘いの好き?」
「……あ、はい」
いや、甘い物は好きだけど、このタイミングで聞かれると変な感じしかしない。
「ありがと。じゃあそのケーキ屋、寄ってみるか。あ、それと」
「はい?」
……まだあるの?
「今から行けそうなおすすめのカフェ、知らない?」
「カフェ……ですか」
「あ、条件は“ペット連れ可”」
「は?」
ペット……?
足元で尻尾を振ってるリボンを見つめる。
「俺とお茶しない? その子も一緒に」
「え……」
「色々教えてくれた御礼に。無理に、とは言わないけど」
誘われてるのか、これ。
でも、ちゃんと断らなきゃ。
「ごめんなさい。今日はこれから夕飯の準備があって」
その一言で俺の心の内を察したのか、男性はふっと笑った。
「そっか、残念。じゃあケーキ屋行ってくる。教えてくれてありがと」
立ち上がって、軽く手を振る。
去っていく背中を見送りながら、その場に突っ立ってた。
……なんだったんだろ。
調子、狂うじゃん……。
「リボン、行こ」
リードを引くと、リボンは何も知らない顔で尻尾を振った。
*
キッチンに立ちながら、油の温度を確かめる。
夕飯は鯖の竜田揚げ。
下味をつけた鯖に片栗粉をまぶしながら、さっきのことを思い出していた。
写真撮られたし。
俺のことかわいい、って。
……なんであんなにさらっと言えるんだろ。
「ただいま」
玄関の音に、はっとする。
「おかえり」
リビングに入ってきた涼は、ネクタイを緩めながら俺を見る。
「ずっと、早く帰りたかった。今日は何してたの?」
「掃除して、買い物して……あと、散歩」
「うん?」
「公園で、ちょっと変わった人に会った」
包丁を置いて振り向くと、涼が興味深そうに眉を上げた。
「変わった人?」
「うん。カメラマンだって言ってた」
その瞬間、涼の目がわずかに細くなる。
「へえ」
「リボンが懐いちゃってさ。写真撮っていいかって言われて犬かと思ったら、俺だったの」
「……は?」
言った瞬間、失敗したと思った。
さっきまで柔らかかった空気が、ほんの少し変わる。
「……何枚撮られたの?」
「一枚だけだよ」
「連絡先は?」
「交換してないよ!?」
慌てて否定すると、ようやく少しだけ表情が緩んだ。
「知らない男に、あんまり笑わないで」
「……怒ってる?」
「怒ってない。ちょっと、気に入らないだけ」
その言い方が可愛くて、思わず笑いそうになる。
「……俺は、涼のだよ」
素直に言うと、涼が少し目を細めた。
「知ってる」
顎を軽く持ち上げられて、キス。
「でも言わせて」
「……なに」
「かわいい」
耳元で囁かれて、体温が一気に上がる。
「竜田揚げ、揚げなきゃ」
そうだね、と笑いながらうなずく涼はいつもと変わらなかった。
夕飯を仕上げて食卓につこうとしたその時、インターホンが鳴った。
「また和真さんかな」
モニターに向かうと、画面に映っていたのは――
「……え?」
さっき公園で会ったあの人。
距離が近くて、俺に“かわいい”って言ったカメラマン。
「颯太、どうしたの? 誰?」
「さっきの……」
後ろから涼が覗き込む。
画面を見た瞬間。
「……兄貴?」
振り向くと、涼が画面を見つめたまま固まっていた。
あなたにおすすめの小説
ただのハイスペックなモブだと思ってた
はぴねこ
BL
神乃遥翔(じんの はると)は自分のことをモブだと思っていた。
少年漫画ではいつだって、平凡に見えて何か一つに秀でている人物が主人公だったから。
その点、遥翔は眉目秀麗文武両道、家も財閥の超お金持ち。
一通りのことがなんでも簡単にできる自分は夢中になれるものもなくて、きっと漫画のモブみたいに輝く主人公を引き立てるモブのように生きるのだと、そう遥翔は思っていた。
けれど、そんな遥翔に勉強を教わりに来ている葛城星 (かつらぎ ほし)は言った。
「BL漫画の中では、神乃くんみたいな人がいつだって主人公なんだよ?」
そう言って、星が貸してくれた一冊のBL漫画が遥翔の人生を一変させた。
自分にも輝ける人生を歩むことができるのかもしれないと希望を持った遥翔は、そのことを教えてくれた星に恋をする。
だけど、恋をした途端、星には思い人がいることに気づいてしまって……
眉目秀麗文武両道で完璧だけど漫画脳な遥翔が、お人好しで気弱な星の心に少しずつ少しずつ近づこうと頑張るお話です。
借金のカタに同居したら、毎日甘く溺愛されてます
なの
BL
父親の残した借金を背負い、掛け持ちバイトで食いつなぐ毎日。
そんな俺の前に現れたのは──御曹司の男。
「借金は俺が肩代わりする。その代わり、今日からお前は俺のものだ」
脅すように言ってきたくせに、実際はやたらと優しいし、甘すぎる……!
高級スイーツを買ってきたり、風邪をひけば看病してくれたり、これって本当に借金返済のはずだったよな!?
借金から始まる強制同居は、いつしか恋へと変わっていく──。
冷酷な御曹司 × 借金持ち庶民の同居生活は、溺愛だらけで逃げ場なし!?
短編小説です。サクッと読んでいただけると嬉しいです。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
バツイチ上司が、地味な僕を特別扱いしてくる
衣草 薫
BL
理性的でクールなバツイチ上司・桐原恒一は、過去の失敗から、もう誰も必要としないと決めて生きてきた。
男が好きだという事実を隠し、「期待しなければ傷つかない」と思い込んできた部下・葉山直。
すれ違いと誤解の果てに、直が職場を去ろうとしたとき、恒一は初めて“追いかける”ことを選ぶ。
選ばれないと信じてきた直と、逃げないと決めた恒一。
二人の距離が近づくことで、直は「ここにいていい」と思える場所を見つけていく。
元ノンケ上司×自己肯定感低め部下の社会人BL。※ハッピーエンド保証。
借金のカタで二十歳上の実業家に嫁いだΩ。鳥かごで一年過ごすだけの契約だったのに、氷の帝王と呼ばれた彼に激しく愛され、唯一無二の番になる
水凪しおん
BL
名家の次男として生まれたΩ(オメガ)の青年、藍沢伊織。彼はある日突然、家の負債の肩代わりとして、二十歳も年上のα(アルファ)である実業家、久遠征四郎の屋敷へと送られる。事実上の政略結婚。しかし伊織を待ち受けていたのは、愛のない契約だった。
「一年間、俺の『鳥』としてこの屋敷で静かに暮らせ。そうすれば君の家族は救おう」
過去に愛する番を亡くし心を凍てつかせた「氷の帝王」こと征四郎。伊織はただ美しい置物として鳥かごの中で生きることを強いられる。しかしその瞳の奥に宿る深い孤独に触れるうち、伊織の心には反発とは違う感情が芽生え始める。
ひたむきな優しさは、氷の心を溶かす陽だまりとなるか。
孤独なαと健気なΩが、偽りの契約から真実の愛を見出すまでの、切なくも美しいシンデレラストーリー。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
【完結】一生に一度だけでいいから、好きなひとに抱かれてみたい。
村松砂音(抹茶砂糖)
BL
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました!
ありがとうございました!!
いつも不機嫌そうな美形の騎士×特異体質の不憫な騎士見習い
<あらすじ>
魔力欠乏体質者との性行為は、死ぬほど気持ちがいい。そんな噂が流れている「魔力欠乏体質」であるリュカは、父の命令で第二王子を誘惑するために見習い騎士として騎士団に入る。
見習い騎士には、側仕えとして先輩騎士と宿舎で同室となり、身の回りの世話をするという規則があり、リュカは隊長を務めるアレックスの側仕えとなった。
いつも不機嫌そうな態度とちぐはぐなアレックスのやさしさに触れていくにつれて、アレックスに惹かれていくリュカ。
ある日、リュカの前に第二王子のウィルフリッドが現れ、衝撃の事実を告げてきて……。
親のいいなりで生きてきた不憫な青年が、恋をして、しあわせをもらう物語。
※性描写が多めの作品になっていますのでご注意ください。
└性描写が含まれる話のサブタイトルには※をつけています。
※表紙は「かんたん表紙メーカー」さまで作成しました。