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【第四章】隣にいるのが当たり前
7.重いくらいが、ちょうどいい
「え? 兄貴って……」
「俺の、真ん中の兄」
……涼のお兄さん?
さっきの人が?
「嘘……」
頭の中で点と点が一気につながる。
あの目元、あの笑い方。
なんとなく雰囲気が似てる、とは思った。
でも――
兄弟って。
そんな偶然、ある?
もう一度モニターを見ると、さっきの男性は、さも当然みたいな顔で立っている。
そしてタイミングを見計らったみたいに、もう一度ピンポーンと鳴った。
「涼、開けてー。寒いんだけど」
気の抜けた声がインターホン越しに響く。
その瞬間、涼は額に手を当てて深く息を吐いた。
「……颯太、ちょっと下がっててね」
いつもより低い声。
怒ってるんじゃなくて、想定外の厄介事に遭遇したって感じ。
言われた通り一歩下がると、涼は俺を後ろに隠すようにして前に出た。
カチャと鍵が外れる音がしてドアが開く。
「よう、久しぶり」
まるで近所にでも寄ったみたいな気軽さで手を上げるお兄さん。
涼が小さくため息をついて、眉間を押さえた。
「兄貴さぁ、連絡くらい入れろって。何回言えばわかるんだよ」
「サプライズの方が楽しいじゃん」
「……全然楽しくない」
ぴしゃり、と返す声。
低いし短いし、完全に不機嫌だ。
なのに当の本人はまったく気にしていない様子で、ひょいっと顔を傾けると、涼の後ろにいる俺を覗き込んだ。
「あれ、さっきの“めちゃくちゃかわいい子”だ」
来た。なんて答えればいいの、これ。
うまく説明しようにも、この流れで何から話せばいいのか……。
言葉が見つからないまま、口だけが動く。
「えっと、その……」
「君、さっきは色々ありがとね」
「……あ、はい」
その“色々”って言い方、ものすごく語弊がある気がするんだけど。
やましいことなんて一つもないのに、なぜか変な焦りが生まれる。
……ほら。涼、完全に疑ってる顔してる。
目、笑ってないし。
「兄貴……どういうこと?」
「ん? なに、怒ってる?」
「怒ってない」
「怒ってるじゃん、顔に出てる。わっかりやす」
この人、絶対わざとだ。
完全に涼の地雷を踏みに行ってるよね。
「だから、どういうことか聞いてるんだけど」
「そのまんまだよ。さっき公園で会ったの。このワンちゃんと散歩してた」
足元ではリボンが、空気なんてまったく読まずに尻尾をぶんぶん振っている。
……平和だね、お前は。
「それだけ?」
「それだけ。あ、でも写真は撮った。可愛くてたまんなくてさー」
「……は?」
声の温度が一気に下がる。
でもその空気を完全に無視して、お兄さんは俺に向き直った。
「じゃあ改めて自己紹介しよっか。掛水仁、フォトグラファーやってる。さっきも話したけど、カメラマンって言った方がわかりやすいか。30歳。独身で絶賛恋人募集中」
その“絶賛恋人募集中”って、必要?
っていうか、なんで俺に言うの?
「折井颯太です。涼……いえ、涼さんのハウスキーパーで」
「恋人だよ」
俺の言葉にかぶせるように、涼が割り込んできた。
そっか。涼は俺との関係を隠す気なんて、最初からないんだ。
「へぇ……涼の恋人だったんだ。マジで?」
仁さんは少しだけ驚いた顔をして、それから楽しそうに笑った。
「颯太くん、だよね。はい、手土産」
差し出された箱を見て、思わず「あ」と声が漏れる。
さっき、公園で俺が教えた洋菓子店のものだ。
「苺のムースと、チョコタルト。颯太くんのおすすめだったから買っちゃった」
「ありがとうございます……」
受け取りながら、隣に立つ涼の気配をそっと感じる。
……なんだろう、この空気。
怒ってるわけじゃないけど、明らかに機嫌がいいわけでもない。
静かに、ぴりぴりしてるっていうか。
「……勝手に颯太と仲良くなるな」
その言い方に、胸がどきっとする。
まるで俺を自分の隣に引き戻すみたいで。
「仲良くって……別に口説いてないけど?」
「“めちゃくちゃかわいい”は口説き文句だろ」
「事実を言っただけじゃん」
「同じだろ、それ」
さっき仁さんが言ったの、全部覚えてたんだ。
普段の涼はもっと落ち着いていて、何事にも動じない人なのに。
今、目の前にいるのは――誰が見てもはっきりわかるくらい、独占欲が強い俺の恋人。
「被写体として最高って意味だよ。あくまで芸術的な話」
「芸術でも駄目だから」
間髪入れずに否定する涼に、仁さんが肩をすくめる。
「颯太くん。もし涼に飽きたら、いつでも俺んとこにおいでよ」
「颯太、兄貴から離れてて」
その言葉と同時に、涼の腕が俺の腰に回った。
ぐっと引き寄せられて、背中がそのまま涼の胸に触れる。
これ、完全に牽制だよね。
……っていうか、所有権主張?
「俺、そんな危険人物扱いされるようなことした?」
「危険だから」
「涼さ、颯太くんのこと好きすぎない? ちょっと重いよ」
「好きだよ。だから触らせない」
「触ってないけど」
「視界に入れるのも嫌だ」
こういうことを、照れもなく言える人なんだ。
そっと横目で見ると、涼の表情はどこか子どもみたいで――
もしかして、これが兄弟喧嘩ってやつ?
そう思うとなんだか急に現実味が出てきて、妙に新鮮だ。
「ていうかさ、そろそろ部屋入れてくんない? 玄関で立ち話とか、他の住人の目あるでしょ」
仁さんが苦笑まじりに言う。
その一言で、涼の表情がすっと現実に戻った。
あきれたように眉を下げて、小さくため息をつく。
「颯太、こいつに構わなくていいからね」
「でも、お兄さんなんでしょ?」
「そう。だからこそ、構わなくていいよ」
理屈になってるようで、全然なってない。
あまりにも理不尽すぎて、思わず笑いそうになるのをこらえた。
……なんだろう。
この距離感、話し方、遠慮のなさ。
実はこのふたり、かなり仲いいんじゃない?
嫌いだったら、こんな風に言い合わないよね。
「あ、颯太くん」
「えっ、あ、はい」
名前を呼ばれただけなのに、変に緊張する。
仁さんはリボンの頭を撫でながら、こっちを見てにっこり笑った。
「また撮らせてよ、写真。今度はちゃんと時間取ってさ」
「えっ……」
「おい、俺の恋人を勝手に撮るなって言ってるだろ」
「だから本人に撮影許可取ってるじゃん」
「許可しない」
涼の腕がまた俺の腰に回る。
さっきよりもしっかりと引き寄せられて、逃げ道を塞がれるみたいな抱き方。
この人、やっぱり俺のこと好きすぎるよね。
でも俺もすごい安心する。
「ていうか、めちゃくちゃいい匂いするんだけど。余計に腹減る」
仁さんが鼻をひくつかせながら言った。
……あ。
そういえば、夕飯まだだった。
「なぁ、涼。なんでもいいから食わせてくれない? さっき缶コーヒーしか飲んでなくてさ。颯太くんカフェに誘ったけど断られたし」
「……は? やっぱ口説いてたのかよ」
声は低いけど、さっきより少しだけ刺々しさが薄れてる。
俺が断ったって聞いて、涼は少し余裕を取り戻したみたいだ。
別にカフェに行かなかったからって俺が気にする必要ないんだけど、缶コーヒーだけって、さすがにそれはお腹空くよね……。
ちょっとかわいそうかも。
「涼、せっかくだし、仁さんも一緒に食べない?」
「……仕方ないな」
嫌そうに見せかけて、ちゃんと受け入れるあたり、やっぱり兄弟だなって思う。
さっきまで玄関で言い合ってたのが嘘みたい。
いいなぁ、家族って。
知らないはずの空気なのに、嫌じゃない。
むしろ――
涼の隣にいる現実が、少しだけ深くなった気がした。
「俺の、真ん中の兄」
……涼のお兄さん?
さっきの人が?
「嘘……」
頭の中で点と点が一気につながる。
あの目元、あの笑い方。
なんとなく雰囲気が似てる、とは思った。
でも――
兄弟って。
そんな偶然、ある?
もう一度モニターを見ると、さっきの男性は、さも当然みたいな顔で立っている。
そしてタイミングを見計らったみたいに、もう一度ピンポーンと鳴った。
「涼、開けてー。寒いんだけど」
気の抜けた声がインターホン越しに響く。
その瞬間、涼は額に手を当てて深く息を吐いた。
「……颯太、ちょっと下がっててね」
いつもより低い声。
怒ってるんじゃなくて、想定外の厄介事に遭遇したって感じ。
言われた通り一歩下がると、涼は俺を後ろに隠すようにして前に出た。
カチャと鍵が外れる音がしてドアが開く。
「よう、久しぶり」
まるで近所にでも寄ったみたいな気軽さで手を上げるお兄さん。
涼が小さくため息をついて、眉間を押さえた。
「兄貴さぁ、連絡くらい入れろって。何回言えばわかるんだよ」
「サプライズの方が楽しいじゃん」
「……全然楽しくない」
ぴしゃり、と返す声。
低いし短いし、完全に不機嫌だ。
なのに当の本人はまったく気にしていない様子で、ひょいっと顔を傾けると、涼の後ろにいる俺を覗き込んだ。
「あれ、さっきの“めちゃくちゃかわいい子”だ」
来た。なんて答えればいいの、これ。
うまく説明しようにも、この流れで何から話せばいいのか……。
言葉が見つからないまま、口だけが動く。
「えっと、その……」
「君、さっきは色々ありがとね」
「……あ、はい」
その“色々”って言い方、ものすごく語弊がある気がするんだけど。
やましいことなんて一つもないのに、なぜか変な焦りが生まれる。
……ほら。涼、完全に疑ってる顔してる。
目、笑ってないし。
「兄貴……どういうこと?」
「ん? なに、怒ってる?」
「怒ってない」
「怒ってるじゃん、顔に出てる。わっかりやす」
この人、絶対わざとだ。
完全に涼の地雷を踏みに行ってるよね。
「だから、どういうことか聞いてるんだけど」
「そのまんまだよ。さっき公園で会ったの。このワンちゃんと散歩してた」
足元ではリボンが、空気なんてまったく読まずに尻尾をぶんぶん振っている。
……平和だね、お前は。
「それだけ?」
「それだけ。あ、でも写真は撮った。可愛くてたまんなくてさー」
「……は?」
声の温度が一気に下がる。
でもその空気を完全に無視して、お兄さんは俺に向き直った。
「じゃあ改めて自己紹介しよっか。掛水仁、フォトグラファーやってる。さっきも話したけど、カメラマンって言った方がわかりやすいか。30歳。独身で絶賛恋人募集中」
その“絶賛恋人募集中”って、必要?
っていうか、なんで俺に言うの?
「折井颯太です。涼……いえ、涼さんのハウスキーパーで」
「恋人だよ」
俺の言葉にかぶせるように、涼が割り込んできた。
そっか。涼は俺との関係を隠す気なんて、最初からないんだ。
「へぇ……涼の恋人だったんだ。マジで?」
仁さんは少しだけ驚いた顔をして、それから楽しそうに笑った。
「颯太くん、だよね。はい、手土産」
差し出された箱を見て、思わず「あ」と声が漏れる。
さっき、公園で俺が教えた洋菓子店のものだ。
「苺のムースと、チョコタルト。颯太くんのおすすめだったから買っちゃった」
「ありがとうございます……」
受け取りながら、隣に立つ涼の気配をそっと感じる。
……なんだろう、この空気。
怒ってるわけじゃないけど、明らかに機嫌がいいわけでもない。
静かに、ぴりぴりしてるっていうか。
「……勝手に颯太と仲良くなるな」
その言い方に、胸がどきっとする。
まるで俺を自分の隣に引き戻すみたいで。
「仲良くって……別に口説いてないけど?」
「“めちゃくちゃかわいい”は口説き文句だろ」
「事実を言っただけじゃん」
「同じだろ、それ」
さっき仁さんが言ったの、全部覚えてたんだ。
普段の涼はもっと落ち着いていて、何事にも動じない人なのに。
今、目の前にいるのは――誰が見てもはっきりわかるくらい、独占欲が強い俺の恋人。
「被写体として最高って意味だよ。あくまで芸術的な話」
「芸術でも駄目だから」
間髪入れずに否定する涼に、仁さんが肩をすくめる。
「颯太くん。もし涼に飽きたら、いつでも俺んとこにおいでよ」
「颯太、兄貴から離れてて」
その言葉と同時に、涼の腕が俺の腰に回った。
ぐっと引き寄せられて、背中がそのまま涼の胸に触れる。
これ、完全に牽制だよね。
……っていうか、所有権主張?
「俺、そんな危険人物扱いされるようなことした?」
「危険だから」
「涼さ、颯太くんのこと好きすぎない? ちょっと重いよ」
「好きだよ。だから触らせない」
「触ってないけど」
「視界に入れるのも嫌だ」
こういうことを、照れもなく言える人なんだ。
そっと横目で見ると、涼の表情はどこか子どもみたいで――
もしかして、これが兄弟喧嘩ってやつ?
そう思うとなんだか急に現実味が出てきて、妙に新鮮だ。
「ていうかさ、そろそろ部屋入れてくんない? 玄関で立ち話とか、他の住人の目あるでしょ」
仁さんが苦笑まじりに言う。
その一言で、涼の表情がすっと現実に戻った。
あきれたように眉を下げて、小さくため息をつく。
「颯太、こいつに構わなくていいからね」
「でも、お兄さんなんでしょ?」
「そう。だからこそ、構わなくていいよ」
理屈になってるようで、全然なってない。
あまりにも理不尽すぎて、思わず笑いそうになるのをこらえた。
……なんだろう。
この距離感、話し方、遠慮のなさ。
実はこのふたり、かなり仲いいんじゃない?
嫌いだったら、こんな風に言い合わないよね。
「あ、颯太くん」
「えっ、あ、はい」
名前を呼ばれただけなのに、変に緊張する。
仁さんはリボンの頭を撫でながら、こっちを見てにっこり笑った。
「また撮らせてよ、写真。今度はちゃんと時間取ってさ」
「えっ……」
「おい、俺の恋人を勝手に撮るなって言ってるだろ」
「だから本人に撮影許可取ってるじゃん」
「許可しない」
涼の腕がまた俺の腰に回る。
さっきよりもしっかりと引き寄せられて、逃げ道を塞がれるみたいな抱き方。
この人、やっぱり俺のこと好きすぎるよね。
でも俺もすごい安心する。
「ていうか、めちゃくちゃいい匂いするんだけど。余計に腹減る」
仁さんが鼻をひくつかせながら言った。
……あ。
そういえば、夕飯まだだった。
「なぁ、涼。なんでもいいから食わせてくれない? さっき缶コーヒーしか飲んでなくてさ。颯太くんカフェに誘ったけど断られたし」
「……は? やっぱ口説いてたのかよ」
声は低いけど、さっきより少しだけ刺々しさが薄れてる。
俺が断ったって聞いて、涼は少し余裕を取り戻したみたいだ。
別にカフェに行かなかったからって俺が気にする必要ないんだけど、缶コーヒーだけって、さすがにそれはお腹空くよね……。
ちょっとかわいそうかも。
「涼、せっかくだし、仁さんも一緒に食べない?」
「……仕方ないな」
嫌そうに見せかけて、ちゃんと受け入れるあたり、やっぱり兄弟だなって思う。
さっきまで玄関で言い合ってたのが嘘みたい。
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