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【第四章】隣にいるのが当たり前
9.日常という名の、やさしい囲い込み
「あ、仁さん……」
声をかけた瞬間、やっぱり、という顔で笑われた。
涼がちょっと不満気にため息を漏らす。
「いつから見てたんだよ」
「さあ、いつからだろうね」
……絶対、最初から見てたでしょ。
その余裕たっぷりの顔が何よりの証拠だ。
「おはよう、颯太くん。今朝も可愛いね」
「あ、おはようございます……」
「いやー、いいね。朝からラブラブで」
「……兄貴、何時に起きたの」
「5分前くらい。なんかいい匂いしたから」
そう言いながら、仁さんは足元に寄ってきたリボンの頭を撫でる。
リボンは相変わらず尻尾を振って、相手が誰かなんてまったく気にしていない。
「わんっ」
リボンが嬉しそうに鳴いて、仁さんの手をぺろぺろ舐める。
……この子、警戒心って言葉、知ってるのかな。
「かわいいなぁ。あ、撮らせてもらお」
そう言って、仁さんはカメラを取りにゲストルームへ向かった。
リビングから気配が消えた途端、リボンが今度は俺に突進してくる。
「わんわん!」
「はいはい、おはよう、リボン」
しゃがんで撫でると、これでもかってくらい尻尾を振られる。
前足を俺の膝に乗せて、顔をぺろぺろ舐めてくる。
「ちょ、リボン……っ」
「リボン、颯太に甘えすぎだよ」
涼の声がすぐ後ろから落ちてきたかと思うと、軽く抱き寄せられる。
「ほら、颯太は朝ご飯作らなきゃいけないからね」
「わんっ!」
リボンが涼に向かって嬉しそうに鳴いたけど、すぐに俺の方を見てまた尻尾を振る。
「……ごめんね、颯太」
「ううん、大丈夫」
伸びてきた手が、ぽん、と頭に触れる。
いつもより少しだけ強く撫でる手に、さっきのやり取りを気にしてるのが分かった。
「颯太、困らせちゃったね」
「そんなことないよ」
そう答えると、涼が少しだけほっとしたような顔をした。
「ん……よかった」
頭を撫でる手が優しくなって、そのままぎゅっと抱きしめられる。
「ちょ、涼……」
「ん?」
「仁さん、すぐ戻ってくるよ?」
「わかってる。でも、これだけはさせて」
そう言って、頬にそっと触れるだけのキスを落とされる。
「今日も朝ご飯、ありがとうね」
「……涼のためだから」
答えた途端、涼が満足そうに笑った。
「颯太、最高。俺、ほんと好きだなって毎日思う」
「……知ってる」
「颯太は俺のだからね」
「うん」
「他の誰にも渡さない」
「わかってるってば」
照れ隠しみたいに言うと、また頭をくしゃっと撫でられる。
「やっぱり夜まで我慢するの、きついんだけど」
そう言いながら、涼の手が俺の服の中に入ってくる。
「あっ……」
「声、可愛い」
「ちょ……涼、ほんとに……っ」
「わんっ! わんわんっ!」
リボンの声で、はっと現実に引き戻された。
俺たちを見上げて、前足をぴょんぴょんさせてる。
「リボン、どうしたの?」
しゃがんで顔を近づけると、リボンが俺の顔をぺろっと舐めた。
「わっ……」
「リボン、颯太は俺のだからね」
……張り合う相手、犬なんだ。
リボンが涼を見上げて尻尾を振る。
まったく悪びれてない。
「わかってるよ。今はここまで」
そう言って、最後にもう一度キスをされる。
今度はさっきより少しだけ長い。
「いいなぁ、そういうの」
リビングの方から仁さんの声が飛んできた。
戻って来てたんだ、いつの間に……。
「颯太、後でね」
耳元で囁かれて、顔が一気に熱くなった。
「……うん」
小さく答えると、涼が満足そうに笑った。
朝食を並べ終えると、湯気がふわっと広がった。
いつもと変わらない同じメニューのはずなのに、今日は少しだけ賑やかに感じる。
「いただきます」
仁さんが卵焼きを口に入れ、ぴたりと動きを止めた。
それからゆっくり目を見開く。
「やっぱうま。卵焼きの味、最高」
「ありがとうございます」
卵焼きの味付けは、涼の好みに合わせて少し甘めの出汁にしてある。
仁さんも同じように美味しいって言うのは、やっぱり兄弟だからなのかも。
「マジでうまいよ、これ。ね、颯太くん。俺と暮らさない?」
カタン、と涼の箸が皿に当たる音がやけに響いた。
「兄貴」
涼の声が低く落ちる。
さっきまで俺に向けられていた穏やかさとはまるで違う、はっきり不機嫌だと分かる声音。
朝からこんな声、初めて聞いたかも。
「冗談冗談。でもさ、涼が独り占めしてんの、ずるくない?」
「兄貴、一旦黙って」
仁さんが肩をすくめて笑う。
テーブル越しに視線がぶつかる二人を見て、思わず苦笑が漏れた。
「涼、お前さ、颯太くん手放したら絶対後悔するよ」
「手放すわけないだろ」
涼の手が自然に俺の腰に回る。
テーブルの下だから仁さんには見えないけど、この距離感、完全に独占欲全開だ。
「そっか。ま、涼が手放さなくても、颯太くんが逃げる可能性はあるけどね」
「颯太は逃げないよ」
「へぇ、自信あるね」
「当たり前だろ」
一気に顔が熱くなる。
……こういうことを人前で平然と言うの、照れるから本当にやめてほしいんだけど。
そんなことを思っていたら、涼の手が太腿の内側を撫でてきた。
「っ……」
思わず声が出そうになって、慌てて口を押さえる。
え、ちょっと待って。ここ、仁さんいるのに。
「颯太は俺のこと好きだから」
涼が穏やかな笑顔で言う。
でも、テーブルの下では、その手が俺の体を撫で続けてる。
「颯太くん、顔赤いけど?」
仁さんが、楽しそうに笑う。
「だ、大丈夫です……」
そう答えると、涼が満足そうに笑った。
「あ、そうだ。颯太くん」
仁さんの声が、少しだけ真面目な調子に変わった。
「なんですか?」
「法事の後、軽い食事会があるんだ。参加する?」
「え?」
思わず、手にしていた箸が止まる。
いやいや。
いくらなんでも、それは無理でしょ。
「いえ……それはできないです」
首を振ると、仁さんは少しだけ目を丸くした。
「親戚の家でやるし、そんな堅い会じゃないけど」
「いや、無理です。俺、部外者ですし。失礼だと思いますし……お父さんとも会ったことないし……」
そういう場所は、家族のものだよね。
俺が座っていい席じゃない。
それでも仁さんは、気にした様子もなく味噌汁をすすった。
「前なんかさ、親父の友達の友達まで来てたことあるよ。もう誰だよって感じ。親父と面識ないじゃんって。な、涼」
「……うん。一周忌の時点で、普通に飲み会になってたしな」
「親父は騒ぐのが好きだったから、喜んでたんじゃねぇのかな。しんみりするより、笑ってる方がいいってタイプでさ」
そういう人だったんだ。
知らないはずなのに、二人の話し方から、なんとなく人柄が浮かぶ。
でも、それとこれとは別だ。
「それでも、俺が“参加者”みたいに行くのは違うと思います……」
俺の言葉に、涼はすぐには答えなかった。
声をかけた瞬間、やっぱり、という顔で笑われた。
涼がちょっと不満気にため息を漏らす。
「いつから見てたんだよ」
「さあ、いつからだろうね」
……絶対、最初から見てたでしょ。
その余裕たっぷりの顔が何よりの証拠だ。
「おはよう、颯太くん。今朝も可愛いね」
「あ、おはようございます……」
「いやー、いいね。朝からラブラブで」
「……兄貴、何時に起きたの」
「5分前くらい。なんかいい匂いしたから」
そう言いながら、仁さんは足元に寄ってきたリボンの頭を撫でる。
リボンは相変わらず尻尾を振って、相手が誰かなんてまったく気にしていない。
「わんっ」
リボンが嬉しそうに鳴いて、仁さんの手をぺろぺろ舐める。
……この子、警戒心って言葉、知ってるのかな。
「かわいいなぁ。あ、撮らせてもらお」
そう言って、仁さんはカメラを取りにゲストルームへ向かった。
リビングから気配が消えた途端、リボンが今度は俺に突進してくる。
「わんわん!」
「はいはい、おはよう、リボン」
しゃがんで撫でると、これでもかってくらい尻尾を振られる。
前足を俺の膝に乗せて、顔をぺろぺろ舐めてくる。
「ちょ、リボン……っ」
「リボン、颯太に甘えすぎだよ」
涼の声がすぐ後ろから落ちてきたかと思うと、軽く抱き寄せられる。
「ほら、颯太は朝ご飯作らなきゃいけないからね」
「わんっ!」
リボンが涼に向かって嬉しそうに鳴いたけど、すぐに俺の方を見てまた尻尾を振る。
「……ごめんね、颯太」
「ううん、大丈夫」
伸びてきた手が、ぽん、と頭に触れる。
いつもより少しだけ強く撫でる手に、さっきのやり取りを気にしてるのが分かった。
「颯太、困らせちゃったね」
「そんなことないよ」
そう答えると、涼が少しだけほっとしたような顔をした。
「ん……よかった」
頭を撫でる手が優しくなって、そのままぎゅっと抱きしめられる。
「ちょ、涼……」
「ん?」
「仁さん、すぐ戻ってくるよ?」
「わかってる。でも、これだけはさせて」
そう言って、頬にそっと触れるだけのキスを落とされる。
「今日も朝ご飯、ありがとうね」
「……涼のためだから」
答えた途端、涼が満足そうに笑った。
「颯太、最高。俺、ほんと好きだなって毎日思う」
「……知ってる」
「颯太は俺のだからね」
「うん」
「他の誰にも渡さない」
「わかってるってば」
照れ隠しみたいに言うと、また頭をくしゃっと撫でられる。
「やっぱり夜まで我慢するの、きついんだけど」
そう言いながら、涼の手が俺の服の中に入ってくる。
「あっ……」
「声、可愛い」
「ちょ……涼、ほんとに……っ」
「わんっ! わんわんっ!」
リボンの声で、はっと現実に引き戻された。
俺たちを見上げて、前足をぴょんぴょんさせてる。
「リボン、どうしたの?」
しゃがんで顔を近づけると、リボンが俺の顔をぺろっと舐めた。
「わっ……」
「リボン、颯太は俺のだからね」
……張り合う相手、犬なんだ。
リボンが涼を見上げて尻尾を振る。
まったく悪びれてない。
「わかってるよ。今はここまで」
そう言って、最後にもう一度キスをされる。
今度はさっきより少しだけ長い。
「いいなぁ、そういうの」
リビングの方から仁さんの声が飛んできた。
戻って来てたんだ、いつの間に……。
「颯太、後でね」
耳元で囁かれて、顔が一気に熱くなった。
「……うん」
小さく答えると、涼が満足そうに笑った。
朝食を並べ終えると、湯気がふわっと広がった。
いつもと変わらない同じメニューのはずなのに、今日は少しだけ賑やかに感じる。
「いただきます」
仁さんが卵焼きを口に入れ、ぴたりと動きを止めた。
それからゆっくり目を見開く。
「やっぱうま。卵焼きの味、最高」
「ありがとうございます」
卵焼きの味付けは、涼の好みに合わせて少し甘めの出汁にしてある。
仁さんも同じように美味しいって言うのは、やっぱり兄弟だからなのかも。
「マジでうまいよ、これ。ね、颯太くん。俺と暮らさない?」
カタン、と涼の箸が皿に当たる音がやけに響いた。
「兄貴」
涼の声が低く落ちる。
さっきまで俺に向けられていた穏やかさとはまるで違う、はっきり不機嫌だと分かる声音。
朝からこんな声、初めて聞いたかも。
「冗談冗談。でもさ、涼が独り占めしてんの、ずるくない?」
「兄貴、一旦黙って」
仁さんが肩をすくめて笑う。
テーブル越しに視線がぶつかる二人を見て、思わず苦笑が漏れた。
「涼、お前さ、颯太くん手放したら絶対後悔するよ」
「手放すわけないだろ」
涼の手が自然に俺の腰に回る。
テーブルの下だから仁さんには見えないけど、この距離感、完全に独占欲全開だ。
「そっか。ま、涼が手放さなくても、颯太くんが逃げる可能性はあるけどね」
「颯太は逃げないよ」
「へぇ、自信あるね」
「当たり前だろ」
一気に顔が熱くなる。
……こういうことを人前で平然と言うの、照れるから本当にやめてほしいんだけど。
そんなことを思っていたら、涼の手が太腿の内側を撫でてきた。
「っ……」
思わず声が出そうになって、慌てて口を押さえる。
え、ちょっと待って。ここ、仁さんいるのに。
「颯太は俺のこと好きだから」
涼が穏やかな笑顔で言う。
でも、テーブルの下では、その手が俺の体を撫で続けてる。
「颯太くん、顔赤いけど?」
仁さんが、楽しそうに笑う。
「だ、大丈夫です……」
そう答えると、涼が満足そうに笑った。
「あ、そうだ。颯太くん」
仁さんの声が、少しだけ真面目な調子に変わった。
「なんですか?」
「法事の後、軽い食事会があるんだ。参加する?」
「え?」
思わず、手にしていた箸が止まる。
いやいや。
いくらなんでも、それは無理でしょ。
「いえ……それはできないです」
首を振ると、仁さんは少しだけ目を丸くした。
「親戚の家でやるし、そんな堅い会じゃないけど」
「いや、無理です。俺、部外者ですし。失礼だと思いますし……お父さんとも会ったことないし……」
そういう場所は、家族のものだよね。
俺が座っていい席じゃない。
それでも仁さんは、気にした様子もなく味噌汁をすすった。
「前なんかさ、親父の友達の友達まで来てたことあるよ。もう誰だよって感じ。親父と面識ないじゃんって。な、涼」
「……うん。一周忌の時点で、普通に飲み会になってたしな」
「親父は騒ぐのが好きだったから、喜んでたんじゃねぇのかな。しんみりするより、笑ってる方がいいってタイプでさ」
そういう人だったんだ。
知らないはずなのに、二人の話し方から、なんとなく人柄が浮かぶ。
でも、それとこれとは別だ。
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俺の言葉に、涼はすぐには答えなかった。
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