悪役令息はモブに愛を捧ぐ

たなぱ

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報酬画面の存在





ヒロイン♂が待ち望む卒業パーティーを潰す気持ちを新たに、レヴィル様と疲れて眠るラドラ様と役割分担をし、翌日から放課後を使いエアとまず精霊の秘薬の入手経路について調べる事にした


精霊の秘薬、最近になっておれはその存在を知ったため、知識として知っていることは教えてもらった事しかない
調べるに当たって更に詳しく聞くと、レヴィル様は特殊な素材だと追加の情報をくれた


数百年前精霊が人の前に普通に姿を現していた頃には珍しくなかったが、現在は精霊を見たり感じることのできる人間は極僅かとのこと
精霊が作った秘薬だから精霊の秘薬という安直な名前な事、精霊からもらい受ける形で精霊の秘薬は手に入る、現在この国を含め、世界を探しても安定供給は見込めない珍しい品なのだと言う事

それこそ、闇市などで取引される事もあるアイテム…だと知ることができた


闇市以外に購入は可能なのか?得た情報を元に、図書館などで更に調べると、極稀にポーションの効果を実験したい物好きな研究員も買うため、僅かに市場に出回ることもあるのだとわかった

父様に言って物流から精霊の秘薬を消す…事は難しいだろう、闇市まで介入しては別の問題が起きる
入手経路を潰すにはどうしたらいいのか考えるがいい案が浮かばない…



「あの、リナルド様…ちょっと伝えたくて…その精霊の秘薬もゲームとカレリナ国で入手経路も効能も違うじゃないですか…
ラドラ様の異常な様子を見ても、洗脳の効果を上げるだけじゃなくて好感度も上がっているような…そんな気がするんです」


「…………ああ、確かに…少しでも好意がなければあのヒロイン♂のクラスメイトみたいなおぞましい雰囲気になるなんて事…無いかもしれない…
もしかして…2つの世界の常識が重なってたりするのか…?
エア、ゲームだとその秘薬って金を出して購入する事しか出来ない物なんだよな?他に手に入れる方法があったりしたのか?」


精霊の秘薬を使用することで魅了と精神汚染の魔法の効力を上げ、更には好感度も上げるなんて効果がると想像すると恐ろしくなる…
ヒロイン♂には王太子殿下が付いている、この国で最も力の強い王家の力を使えば探し出して購入も可能だと言えるから、必要個数の多さと価格もあり、入手しにくい魔晶石以上に…ヒロイン♂の秘薬の入手、それを止める事は不可能では無いのか?

王太子殿下の力が強いのが困る…大抵の商人なら探し出す手伝いをしてしまう
陛下は前回から殿下の廃嫡も考えてると言っていたが、行動に移せない阻害感があると言っていた
それもゲームの影響だとしたら卒業パーティーを是が非でも行う強制力があるということ…



勿論今回の異物入の菓子についても父様経由で王家に伝えヒロイン♂がただの神子では無いことを伝えてある、王太子殿下達についても…
それを伝えても何一つ改善しない状況が恐ろしい
頭の中を色々な事がぐるぐると巡り少し頭痛もする…するとエアが不思議なこと話してきた



「精霊の秘薬は基本的には課金アイテムでした、けどすごく稀にイベント報酬で少し貰えたことも…あ………!ゲームだとそう言えばマスコットキャラクターっていうのがイベント報酬画面にいたんです…!黒い羽の生えた猫っぽいキャラクターで…大きなイベントの時は羽の生えた、小さな少年に…なったり…


あの…それって精霊だったり…………します…?」



まさか、ゲームの世界にも精霊がいた…?
詳しく聞くと、エアの暮らしていた世界ではおとぎ話の世界に精霊はいて、精霊とは小人に羽が生えたような可愛らしい存在だったらしい
ゲームの中で精霊だと言及はされていないが、イベントの目玉報酬として精霊の秘薬をくれる存在、それが精霊だとしたら…レヴィル様の言う精霊から秘薬を貰うに繫がるのでは無いかとエアは言う

おれ自身、精霊を見たことは無い、レヴィル様も言っていたように今では見れる者の方が希少だからだ
見れる者と見れない者が居る…エアの世界では不思議な事象を起こせる存在、人にいたずらしたり、守ってくれたりもする存在




…それに少し思い当たるような気がした



「なぁ、エア…結構前に変な事があったの覚えているか…?ヒロイン♂達が誰もいない場所に向かって…おれがまるで居るように叫んでたあれ…
あの時、黒い影が居たって…言ってたよな?

おれには見えなくて、エアには見えて………断罪の中心で変わりに罵られたその影…見方によってはあの影におれが助けられてた…そうは思えないか?」



そう、エアに話した瞬間…何故か急に目の前に違和感が溢れ、僅かな目眩と共におれとエアの中から何かが溢れるような不思議な感覚に襲われた

まるで、あの…精霊の守り人の子である大蜘蛛を見ていた時のような不思議な感覚、既視感ではない黒が見える…不思議な光景…
それが徐々に形を変えていく





そして、色のある黒はまるで猫のような形になった





『………………ヨウヤク話セル…ハジメマシテ、運命ニ呪ワレタ子達、気付イテクレテ嬉シイヨ…』





目の前に現れた黒い猫のような奴が喋った




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