離縁しようぜ旦那様

たなぱ

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溺愛編

おれの日常





アデルバイト辺境伯へ嫁いだおれの日常を追体験する様な思い出す夢を見た…ああ、色々な事があったな…
1ヶ月半くらいしか経過してない?え?ほんとまだそんなもん?半年は過ぎたと思ってた
それほど色々な事があったが、現在変わったポジション的には第二の妻生活はとても充実している


朝4時半、おれはもふもふ狼さんのお腹をに抱きついて狼吸いしながら目を覚ます
何故、こんな老後のお爺ちゃんみたいな時間に起きるのか、それはここに来て体験した冷遇による暇すぎ生活のせいで暇だから早く寝ようと心がけてしまったことが原因だ

早く寝たら早く起きる…早寝早起きをそんな所でマスターするとおれも思っていなかった
そこに畑仕……お花を愛でる時間が追加されれば、早朝に水撒きとか手入れをしたくなるのが人の本能だろう
そんな訳でおれは超健康的な朝日が昇る前に起きる
モフモフ狼さん今日も可愛いなと堪能しつつ、朝日が昇ってから起きる狼さんに布団をかけ直して朝仕事

裏庭と言うなのテニスコート3枚分くらいになった畑へ、使用人さんが昔使ってた古着が別邸にあったからそれを着て向かう
魔法の便利な所水撒き、草むしり、肥料撒き、畝の調整が超簡単!!!機械が無い分魔法を駆使すれば色々な事が出来てしまう世界すげぇよ

とりあえず収穫できそうで今日使いたい分を収穫し、雨雲を作り畑全体を覆う、30分くらいの降雨量で魔力を流して水撒き終わり
地面を畝に沿って作物以外の部分で土魔法をそいや!ってすれば草むしり終わり………とかなんかしてるとあっという間に畑仕事は終わる


ただいま朝の5時過ぎだ


「おはようございます奥様、今日も早起きですね!」

「おはようメアリー、あ!今日も寸胴鍋から色々飛び出してて何はいってるのそれ!?楽しみすぎる」


この時間になると冷遇メニューが斜め上になった素晴らしいうさ耳メイドのメアリーが寸胴鍋に本日分の食材をそのまま持ってきてくれるのだ
なんと、冷遇食事欲しいなっていったら食材配達サービスが始まってしまったのだ!自分で好きなもの作って食べていいの優しすぎる!

基本的にメアリーはここで栽培してない野菜、穀物、調味料、肉などありとあらゆる物を寸胴鍋を買い物かごのようにして持ってきてくれる
今日もいい天気だねーまだ太陽登りきってないけどとか話しながら一緒にキッチンへ向かい、メアリーはお掃除関係の仕事を、おれは朝ごはんと昼ご飯の仕込みを始めるのだ

昨日、狼さんが持ってきてくれた美味しい魔獣を冷蔵魔法庫から取り出し、寸胴鍋の食材を使って料理をし始めると、朝6時頃にチュウ太くんと狼さんが起きてくる

火を扱ってて危ないのがちゃんとわかる狼さんは狩りに行ってくるよ的にわん!と鳴いてそのまま外へ、チュウ太くんはじゃがいもみたいな芋の皮むきとかを手伝いながら今日はあれこれ食べたいと囁く…




「おはよう、リデン」 

「おはようございます、フリード様」

朝7時、朝食が完成する頃、フリード様が本宅からやってくる
なんかおれが作ったご飯を食べると謎に力が湧くのだと言う、おれもヘルシーなの食べたくて自分で二食作ってるし…それはアデルバイト家のコックに失礼では?と思ったけど、旦那様の喜びは我々の喜びとか言って許してくれているらしい…

作った料理を、美味しいと食べてくれるのは嬉しいから別に嫌じゃないしむしろ嬉しい事だ
そんなこんなで朝ご飯が完成すると、旦那様はおれを何故か抱き上げ食堂の席に一緒に着く…横抱きにおれを抱えたまま日々座る…

そのまま、メアリーが配膳してくれて…旦那様は冷遇生活が終わった直後から番のご飯の食べ方として給餌をひたすらしてくる謎行為タイムに突き進んでしまう
これだけが意味がわからない、フリード様器用だから一口サイズおれ用にベストサイズだし?食べこぼしないし?適度なタイミングで果実水とかも飲ませてくれるのはありがたい…しかし!慣れるわけないんですよ!

毎回不思議だと思いつつ、でも拒否したら気絶しそうな程嬉しそうなフリード様を拒否なんて出来ずにされるがままになる
たっぷり1時間掛けて朝食を食べ、終わると別邸に作った執務室におれを抱き上げたまま連れていき仕事を開始する

流石に膝におれが居ては仕事にならないため、おれは隣の席でアデルバイト家の書物に目を通し、フリード様は普通に仕事をする
そして昼食を作る時間になるとおれだけ離席し昼ご飯を作るが、食べる時はまた給餌…という流れが最近決まってきた


昼食が終わり13時過ぎ、獣人はそこからお昼寝タイムがあるらしい…と、知ったのはこれも冷遇生活が終わった直後だ
嬉しそうに昼寝しようとおれをまた抱き上げて、フリード様用に作られた昼寝部屋で抱きしめられたまま寝る
友の距離感じゃないと思いつつ、番?だからか驚く程居心地が良くて反論する前に寝てしまう…


昼寝が終わったらまた仕事をするフリード様を眺めつつ、おれはドラレイド帝国についても学ぶ
この国は大きい事と多種の種族が住んでいるため、地域ごとに生活習慣から全く違うらしい…陸と水の中くらい違うとわかってから学ぶのがとても楽しい

ゆったりとペンの走る音、ハンを押す音を聞きながら執務室で勉強するのも悪くないと最近は思う
時々、最初見た時はどうやって扉をすり抜けてきましたか!?な家令である立派な角が美しいヘラジカっぽい執事さんが来たりもする

そのうちアデルバイト家の二人目の妻?なおれにも本宅の人紹介してくれるのかな?と思いながら気が付くといつも夕方になっているのだ



定時退社の時間になるとフリード様は本宅に帰られ、入れ替わるように何処で何してるか謎な達成感を感じる顔をしたチュウ太くんと、狩から帰った狼さんがやってくる
今日も大きな獲物凄いねーとか言いつつ抱き締めてわしゃわしゃして、そのまま夜は本宅から届くディナーを3人?3匹?で食べるのだ


夜9時、おれが入浴を終えると狼さんが寝ようと甘えてくる…本当に可愛い困る可愛い
チュウ太くんはメアリーと後片付けしてから寝ますとそこで別れて、狼さんとおれの部屋に向かい眠るのだ…


今日はあれこれあってね、なんて意味は理解してないと思うけど、おれの頬に顔を擦り付けながら聞いてくれる狼さんはいい子すぎる
明日も早い、早寝早起きのおれは夜10時前には夢の世界へ旅立つ…ああ、なんて健康的な生活を送っているのでしょう





妻ってポジションじゃなくて良くない?





今日も、夢の中で誰かがおれにツッコミを入れてきた気がした……………








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