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反撃編
カウントダウン 秘密 後編
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Side ジェイス
ルチアとの初めての出会いの後、僕はルチアと沢山話たかったけど、お話もいいけど今日は一緒に遊ぼう!って誘われて…
眩しすぎる笑顔が憎いよりも嬉しく感じて…自分が王子だって事も忘れて孤児院の子供たちと泥だらけになって遊んだんだ
誘ってくれたことが嬉しかった…本当に楽しくて…楽しくて…嫌なこと全部忘れるくらい楽しかった
様子を見に来た母上が驚くくらい沢山遊んだ…そして帰り時間になって、ルチアは僕に言ったんだ
「また来てね!次は沢山お話しようね!」
って…心が温かくなるくらい眩しい笑顔で次を機会を僕にくれた…その一言で僕は救われたんだよ
レオンハルト兄上は知らないと思う、僕はその後も母上の孤児院訪問に合わせて何度も何度もルチアに会いに行って沢山話して沢山遊んでた事…
一年くらい過ぎた頃だったかな?ルチアが内緒の話しを僕に聞かせてくれるようになったのは
もう分かってる事だけど、ルチアは聖女だ…10歳を迎える前に幼い彼女が誰よりも自分自身の事を知ってた
「ジェイスくんにだけ教えてあげるね…?まだシスター達にも言ってない事
……………驚かないでね?嘘じゃないよ…!実はあたし、女神様の声が聞こえるの
将来は女神様の声を聞いて聖女になるんだ~
始めて会ったとき階段からジェイスくん落っこちたでしょ?あれを直したのも女神様の力なの
本当はこっそりバレないように今まで力使ってたけど…なんでかな、ジェイスくんにはちゃんとあたしの力を見てほしかった」
どうして僕にだけそんな大切な事を教えてくれるのか分からなかった…けど、ルチアは僕にだけ教えたかったって言って笑って色々教えてくれたんだ
その頃の僕はルチアの秘密を唯一共有できる存在なんだって事が嬉しくて…幸せで、温かい心を持ったルチアだけが心の拠り所だった…
僕は兄上のスペア…けど、王宮に戻れば僕は王位継承の順位が高い兄上をいかに引きずり落とすか考える第二王子の派閥の人間に囲まれて息をする事さえもままならない
母上が僕を孤児院訪問に連れてきてくれた事に感謝しつつ、ルチアと少しでも長く一緒に居たい、沢山遊びたいって…僕はその頃からルチアについてもっともっと知りたくなっていた
それから何年も時間を掛けて僕とルチアは交流を深めて、楽しい時間を過ごしたんだ
見聞を広めるためって1人でも孤児院訪問に来れるようになってたし慈善事業に積極的な第二王子って皮を被ってルチアの側になるべく居たくて…
その頃には僕もルチアも第二王子と未来の聖女って枠を越えて互いに信頼し合っててね、僕は聖女となるルチアの力になりたい…その為に第二王子として何が出来るかってそればかり考えるようになってて…ルチアは立派な聖女になれば僕を手助け出来るんじゃないかって互いの事ばかり考えてたんだ
ルチアは僕を本当に信用してくれて、女神様からのお願い事についても教えてくれっけ?
「ジェイスくん、凄いんだよ!?あたしに女神様がお願いしたい事があるって頼み事されちゃった!
気になる?気になる??……………えへへ、ジェイスくんにだけ教えてあげる!
実はね…あたし!真っ赤な赤い綺麗な髪の女の子とお友達になって欲しいんだって、でね、でね!その子の未来を救ってあげて欲しいって!
あたししか出来ないんだって!そう言われちゃった!」
「凄いねルチア、もうすぐ魔力判定の儀を迎えて正式に聖女になるのに、個人的な?お願いまでされちゃうんだ」
「凄いでしょ!ジェイスくんも一緒にその子のお友達になろうね!もうこれ以上ないってくらい救ってあげよ!」
キラキラとした笑顔でルチアが言ってたこのお願いはもしかしてシャルティ嬢の事だったりするんだろうか?
楽しい日々がずっと続く、僕は王位継承権を争うよりもルチアと共に過ごす事が大切で…兄上を上手く利用して国王になってもらってさ?爵位を貰って聖女のサポートをして過ごす…それもいいかもって本気で考え始めていた…
けど、ルチアはある日を境に変わってしまったんだ
魔力判定の儀、全国民が10歳を迎えた歳に必ず受ける自分の魔力を知る日…
その日、ルチアのいる孤児院で世間に公にならない事件って言ったらいいのかな?ある出来事が起きた
後から知った話だけど、ルチアが魔力判定の儀を受けた直後、孤児院に併設された教会を飛び出して逃げたんだ
その日、僕はルチアの魔力判定の儀で正式に聖女になる彼女をお祝いしたくて孤児院を訪れていてね…
ちょうど、市街に走り去ろうとするルチアとぶつかってしまって…まさか魔力測定の儀から逃げてるなんて知らないから理由もわからない僕はどうしたの!?ってルチアを見たら…お祝いになる筈の日なのに、ボロボロと涙を零して物凄く苦しそうで…その時、こう言ったんだ
「ジェイスくん…助けて…っ、おかしいの!!
あたしの中に誰かいるの、何かいるの…………やだ…やだ…あたしじゃない、あたしはそんな事思わない!!!やだ…だめ、来ないでっ…ジェイスくんにそんな感情向けないで…あたしじゃない、そんなのあたしじゃ…………
ぁ…うぅ………やだ、だめ…ジェイスくん、ごめん、ごめんなさいっ…あたしじゃない、だめなの…ジェイスくん…あたしの事忘れないで…お願いっ…ごめんね…」
どう受け入れたらよかったのか今でもわからない
僕はどう答えていいかわからないまま、何があったの?って聞く間もなく僕を突き飛ばしてルチアは市街に逃げてしまった
そこからは公にされている情報にもある聖女がレルム伯爵に保護されたって事実に繋がる…
ルチアの身に何が起きたのかわからなくて、僕は聖女に真っ先に会いに行った…そこに居たのは僕の知ってるルチアだけどルチアじゃない…美しい空色の目をした聖女だった
ルチアとの初めての出会いの後、僕はルチアと沢山話たかったけど、お話もいいけど今日は一緒に遊ぼう!って誘われて…
眩しすぎる笑顔が憎いよりも嬉しく感じて…自分が王子だって事も忘れて孤児院の子供たちと泥だらけになって遊んだんだ
誘ってくれたことが嬉しかった…本当に楽しくて…楽しくて…嫌なこと全部忘れるくらい楽しかった
様子を見に来た母上が驚くくらい沢山遊んだ…そして帰り時間になって、ルチアは僕に言ったんだ
「また来てね!次は沢山お話しようね!」
って…心が温かくなるくらい眩しい笑顔で次を機会を僕にくれた…その一言で僕は救われたんだよ
レオンハルト兄上は知らないと思う、僕はその後も母上の孤児院訪問に合わせて何度も何度もルチアに会いに行って沢山話して沢山遊んでた事…
一年くらい過ぎた頃だったかな?ルチアが内緒の話しを僕に聞かせてくれるようになったのは
もう分かってる事だけど、ルチアは聖女だ…10歳を迎える前に幼い彼女が誰よりも自分自身の事を知ってた
「ジェイスくんにだけ教えてあげるね…?まだシスター達にも言ってない事
……………驚かないでね?嘘じゃないよ…!実はあたし、女神様の声が聞こえるの
将来は女神様の声を聞いて聖女になるんだ~
始めて会ったとき階段からジェイスくん落っこちたでしょ?あれを直したのも女神様の力なの
本当はこっそりバレないように今まで力使ってたけど…なんでかな、ジェイスくんにはちゃんとあたしの力を見てほしかった」
どうして僕にだけそんな大切な事を教えてくれるのか分からなかった…けど、ルチアは僕にだけ教えたかったって言って笑って色々教えてくれたんだ
その頃の僕はルチアの秘密を唯一共有できる存在なんだって事が嬉しくて…幸せで、温かい心を持ったルチアだけが心の拠り所だった…
僕は兄上のスペア…けど、王宮に戻れば僕は王位継承の順位が高い兄上をいかに引きずり落とすか考える第二王子の派閥の人間に囲まれて息をする事さえもままならない
母上が僕を孤児院訪問に連れてきてくれた事に感謝しつつ、ルチアと少しでも長く一緒に居たい、沢山遊びたいって…僕はその頃からルチアについてもっともっと知りたくなっていた
それから何年も時間を掛けて僕とルチアは交流を深めて、楽しい時間を過ごしたんだ
見聞を広めるためって1人でも孤児院訪問に来れるようになってたし慈善事業に積極的な第二王子って皮を被ってルチアの側になるべく居たくて…
その頃には僕もルチアも第二王子と未来の聖女って枠を越えて互いに信頼し合っててね、僕は聖女となるルチアの力になりたい…その為に第二王子として何が出来るかってそればかり考えるようになってて…ルチアは立派な聖女になれば僕を手助け出来るんじゃないかって互いの事ばかり考えてたんだ
ルチアは僕を本当に信用してくれて、女神様からのお願い事についても教えてくれっけ?
「ジェイスくん、凄いんだよ!?あたしに女神様がお願いしたい事があるって頼み事されちゃった!
気になる?気になる??……………えへへ、ジェイスくんにだけ教えてあげる!
実はね…あたし!真っ赤な赤い綺麗な髪の女の子とお友達になって欲しいんだって、でね、でね!その子の未来を救ってあげて欲しいって!
あたししか出来ないんだって!そう言われちゃった!」
「凄いねルチア、もうすぐ魔力判定の儀を迎えて正式に聖女になるのに、個人的な?お願いまでされちゃうんだ」
「凄いでしょ!ジェイスくんも一緒にその子のお友達になろうね!もうこれ以上ないってくらい救ってあげよ!」
キラキラとした笑顔でルチアが言ってたこのお願いはもしかしてシャルティ嬢の事だったりするんだろうか?
楽しい日々がずっと続く、僕は王位継承権を争うよりもルチアと共に過ごす事が大切で…兄上を上手く利用して国王になってもらってさ?爵位を貰って聖女のサポートをして過ごす…それもいいかもって本気で考え始めていた…
けど、ルチアはある日を境に変わってしまったんだ
魔力判定の儀、全国民が10歳を迎えた歳に必ず受ける自分の魔力を知る日…
その日、ルチアのいる孤児院で世間に公にならない事件って言ったらいいのかな?ある出来事が起きた
後から知った話だけど、ルチアが魔力判定の儀を受けた直後、孤児院に併設された教会を飛び出して逃げたんだ
その日、僕はルチアの魔力判定の儀で正式に聖女になる彼女をお祝いしたくて孤児院を訪れていてね…
ちょうど、市街に走り去ろうとするルチアとぶつかってしまって…まさか魔力測定の儀から逃げてるなんて知らないから理由もわからない僕はどうしたの!?ってルチアを見たら…お祝いになる筈の日なのに、ボロボロと涙を零して物凄く苦しそうで…その時、こう言ったんだ
「ジェイスくん…助けて…っ、おかしいの!!
あたしの中に誰かいるの、何かいるの…………やだ…やだ…あたしじゃない、あたしはそんな事思わない!!!やだ…だめ、来ないでっ…ジェイスくんにそんな感情向けないで…あたしじゃない、そんなのあたしじゃ…………
ぁ…うぅ………やだ、だめ…ジェイスくん、ごめん、ごめんなさいっ…あたしじゃない、だめなの…ジェイスくん…あたしの事忘れないで…お願いっ…ごめんね…」
どう受け入れたらよかったのか今でもわからない
僕はどう答えていいかわからないまま、何があったの?って聞く間もなく僕を突き飛ばしてルチアは市街に逃げてしまった
そこからは公にされている情報にもある聖女がレルム伯爵に保護されたって事実に繋がる…
ルチアの身に何が起きたのかわからなくて、僕は聖女に真っ先に会いに行った…そこに居たのは僕の知ってるルチアだけどルチアじゃない…美しい空色の目をした聖女だった
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