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愛されて当然
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Side マイト
ぼくはマイト、貧乏男爵家で生まれた悲劇の美女ピルメ母様と優しいゲルン父様との間に生まれた世間的に言えば愛人との隠し子だった存在
2人の良いところだけを受け継いで生まれたぼくは見た目も性格も最高に可愛いって所がチャームポイントで、男女関係無く人の目を惹く…それがぼく♡
ぼくの人生は波乱万丈?って言うのかな?色々大変だったと思う
まだサージェス伯爵家で暮らす前、母様は父様と恋に落ちてぼくが生まれたけど…それは世間的には受け入れられないものだったから…今とは比べ物にならないくらい貧相な暮らしていた訳だし…
でもぼくが物心つくその頃から、結婚はして無かったけど何度も父様が会いに来て下さると良く言っていた言葉がある
父様はもっと上に立つ人間なのに、今の奥様とその子供のせいで自由に暮らせない、才能を発揮することも出来ないって何度も何度言ってた…
ぼくをもっと贅沢な生活が出来る所に連れて行ってくれるって…幸せになる計画を一緒に実現しよう!もうすぐ準備が整う!、必ず迎えに来るから!って…
美しい母様と可愛いぼくを日の当たる場所に出してあげる…約束だと、何度も母様やぼくを抱き締めて言ってくれたんだ
そして7歳の頃だっけ?父様の悩みのタネだった女が死んだ事がきっかけで、喪が明けてすぐ父様と母様が遂に結婚するって事になってサージェス伯爵家の子になった
夢にまでみた贅沢な!可愛いぼくだけが愛される生活が始まる!そうドキドキしていた…けど、サージェス伯爵家には既に息子がいた…それがぼくの義理の兄になったアレン義兄様
柔らかそうな薄茶色の髪に、綺麗な琥珀色の瞳の美しい顔の人…でも目が死んでるっていうのかな?生気を感じない気味悪い人
初めて見た時からこれまで大切に育てられてきたんだろうなーって雰囲気があって、好きになれなかった
それは父様も母様も同じだったみたいで…ぼくがアレン義兄様を好きになれない、嫌いって話すと物凄く褒めてくれたのを覚えてる
ぼくはアレン義兄様がずっと嫌い、母親を失ったとかどうとか言ってたけど、優秀な父様がいるんだよ?何が不満なのか分からない…だから意地悪してやったんだ、お前には勿体ないものばかりだから全部奪ってやろうって…♡
けど、アレン義兄様って性格も本当におかしくて、奪われてるのに、酷い扱いされてるのに全然気付いてない鈍感な性格だったんだ…どうでもいいーって感じに流してくる…
そんな所も嫌い…何年も嫌がらせ繰り返してるのに気付いてないのか平然としてるのも、痩せ細ってるのになんか可愛く見えるのも嫌いなんだ
死んだ目が時々キラキラしてるのが許せない!!なんでこんなに嫌いなんだろう?
何もかも嫌い…何より、ちゃんとしてたらぼくよりも顔がいいとか本当にふざけてると思う…
可愛いのはぼくだけでいい、愛されるのはぼくだけでいいのに…いつか邪魔をしてきそうで本当に大嫌いだった
婚約者にデオン様なんて格好いい相手を充てがわれてるのも気に食わない、愛されるべきはぼくの役目なのに…!!!
けど、そんな状態で何年も過ぎて…ある日事件が起きた…事件というかぼくの行動が化け物を怒らせたというか…事故みたいな事件が起きたんだ
けど、よく考えてみると今回の事件で実質の被害者はこのぼくじゃない?…まさか化け物侯爵の連れが使用人みたいな姿でいると思わないじゃないか!
誰だってあんな使用人みたいなのがいたら同じ対応をしていたと思う
使用人には相応しくない宝飾品を貰って上げようとしただけなのに…こんな事故が起きるとは思ってもみなかった…んだよ?
どうしようって焦った…ゲルン父様はぼくを愛してるから守ってくれる!化け物から母様も守ってくれると信じていたけど権力に負けちゃうかなって…
一時は本当にサージェス伯爵家取り潰しの可能性まで出ちゃって焦ったけど…ぼくが巻き込まれたこの事件が運命を大きく変えた
もう何年も要らないものとしてゆっくり処分されていたアレン義兄様を上手く利用して切り抜け、本当の幸せを手に入れるきっかけになったんだ!
化け物の餌として嫁ぐなんてアレン義兄様にお似合いの結末、ざまぁ見ろって思ったよね、正直
父様に愛されてるのは誰?母様に愛されてるのは?
当然ぼくだ、義兄様じゃない!!
デオン様だってぼくの方が性格も何もかも可愛いって、愛してくださっているんだから…やっぱりぼくが可愛くて、ぼくが正しいんだよ♡
「マイト、今回の事大変だったね…」
「デオン様…!!!
ぼく…もう駄目かと思ったんだ…でもアレン義兄様がぼくの変わりに…っ…うう…だからぼくはアレン義兄様の分まで幸せにならないといけないんだ…
デオン様、ぼくをずっと守ってくれる…?」
「…………ああ!勿論だとも!マイトを必ず守るよ!愛してる…!」
デオン様はぼくを抱き締め、優しくキスをしてくれる…婚前交渉は駄目だけどキスくらいならいいよね?って舌まで挿れてくれるエッチなデオン様が大好き…♡早く婚姻して贅沢な暮らしをさせてね♡
てか、本当にデオン様ってアレン義兄様には勿体ない縁談だったと思う、まぁ爵位も見た目も性格も最高な彼は今では正式にぼくの婚約者になった訳だけど♡
ぼくはアレン義兄様が大嫌いだ
けど、餌として嫁いでぼくが幸せになる人生の肥やしになってくれた義兄様はちょっと好きかも?
今では骨になってるかな?それとも地下で飼われて化け物の慰み者になってるのかな?
ふふふ…想像するだけで楽しいや…アレン義兄様の分までぼくが幸せに愛されるから、安らかに廃棄されてね♡
恨んだりされたら困るから
ぼくはマイト、貧乏男爵家で生まれた悲劇の美女ピルメ母様と優しいゲルン父様との間に生まれた世間的に言えば愛人との隠し子だった存在
2人の良いところだけを受け継いで生まれたぼくは見た目も性格も最高に可愛いって所がチャームポイントで、男女関係無く人の目を惹く…それがぼく♡
ぼくの人生は波乱万丈?って言うのかな?色々大変だったと思う
まだサージェス伯爵家で暮らす前、母様は父様と恋に落ちてぼくが生まれたけど…それは世間的には受け入れられないものだったから…今とは比べ物にならないくらい貧相な暮らしていた訳だし…
でもぼくが物心つくその頃から、結婚はして無かったけど何度も父様が会いに来て下さると良く言っていた言葉がある
父様はもっと上に立つ人間なのに、今の奥様とその子供のせいで自由に暮らせない、才能を発揮することも出来ないって何度も何度言ってた…
ぼくをもっと贅沢な生活が出来る所に連れて行ってくれるって…幸せになる計画を一緒に実現しよう!もうすぐ準備が整う!、必ず迎えに来るから!って…
美しい母様と可愛いぼくを日の当たる場所に出してあげる…約束だと、何度も母様やぼくを抱き締めて言ってくれたんだ
そして7歳の頃だっけ?父様の悩みのタネだった女が死んだ事がきっかけで、喪が明けてすぐ父様と母様が遂に結婚するって事になってサージェス伯爵家の子になった
夢にまでみた贅沢な!可愛いぼくだけが愛される生活が始まる!そうドキドキしていた…けど、サージェス伯爵家には既に息子がいた…それがぼくの義理の兄になったアレン義兄様
柔らかそうな薄茶色の髪に、綺麗な琥珀色の瞳の美しい顔の人…でも目が死んでるっていうのかな?生気を感じない気味悪い人
初めて見た時からこれまで大切に育てられてきたんだろうなーって雰囲気があって、好きになれなかった
それは父様も母様も同じだったみたいで…ぼくがアレン義兄様を好きになれない、嫌いって話すと物凄く褒めてくれたのを覚えてる
ぼくはアレン義兄様がずっと嫌い、母親を失ったとかどうとか言ってたけど、優秀な父様がいるんだよ?何が不満なのか分からない…だから意地悪してやったんだ、お前には勿体ないものばかりだから全部奪ってやろうって…♡
けど、アレン義兄様って性格も本当におかしくて、奪われてるのに、酷い扱いされてるのに全然気付いてない鈍感な性格だったんだ…どうでもいいーって感じに流してくる…
そんな所も嫌い…何年も嫌がらせ繰り返してるのに気付いてないのか平然としてるのも、痩せ細ってるのになんか可愛く見えるのも嫌いなんだ
死んだ目が時々キラキラしてるのが許せない!!なんでこんなに嫌いなんだろう?
何もかも嫌い…何より、ちゃんとしてたらぼくよりも顔がいいとか本当にふざけてると思う…
可愛いのはぼくだけでいい、愛されるのはぼくだけでいいのに…いつか邪魔をしてきそうで本当に大嫌いだった
婚約者にデオン様なんて格好いい相手を充てがわれてるのも気に食わない、愛されるべきはぼくの役目なのに…!!!
けど、そんな状態で何年も過ぎて…ある日事件が起きた…事件というかぼくの行動が化け物を怒らせたというか…事故みたいな事件が起きたんだ
けど、よく考えてみると今回の事件で実質の被害者はこのぼくじゃない?…まさか化け物侯爵の連れが使用人みたいな姿でいると思わないじゃないか!
誰だってあんな使用人みたいなのがいたら同じ対応をしていたと思う
使用人には相応しくない宝飾品を貰って上げようとしただけなのに…こんな事故が起きるとは思ってもみなかった…んだよ?
どうしようって焦った…ゲルン父様はぼくを愛してるから守ってくれる!化け物から母様も守ってくれると信じていたけど権力に負けちゃうかなって…
一時は本当にサージェス伯爵家取り潰しの可能性まで出ちゃって焦ったけど…ぼくが巻き込まれたこの事件が運命を大きく変えた
もう何年も要らないものとしてゆっくり処分されていたアレン義兄様を上手く利用して切り抜け、本当の幸せを手に入れるきっかけになったんだ!
化け物の餌として嫁ぐなんてアレン義兄様にお似合いの結末、ざまぁ見ろって思ったよね、正直
父様に愛されてるのは誰?母様に愛されてるのは?
当然ぼくだ、義兄様じゃない!!
デオン様だってぼくの方が性格も何もかも可愛いって、愛してくださっているんだから…やっぱりぼくが可愛くて、ぼくが正しいんだよ♡
「マイト、今回の事大変だったね…」
「デオン様…!!!
ぼく…もう駄目かと思ったんだ…でもアレン義兄様がぼくの変わりに…っ…うう…だからぼくはアレン義兄様の分まで幸せにならないといけないんだ…
デオン様、ぼくをずっと守ってくれる…?」
「…………ああ!勿論だとも!マイトを必ず守るよ!愛してる…!」
デオン様はぼくを抱き締め、優しくキスをしてくれる…婚前交渉は駄目だけどキスくらいならいいよね?って舌まで挿れてくれるエッチなデオン様が大好き…♡早く婚姻して贅沢な暮らしをさせてね♡
てか、本当にデオン様ってアレン義兄様には勿体ない縁談だったと思う、まぁ爵位も見た目も性格も最高な彼は今では正式にぼくの婚約者になった訳だけど♡
ぼくはアレン義兄様が大嫌いだ
けど、餌として嫁いでぼくが幸せになる人生の肥やしになってくれた義兄様はちょっと好きかも?
今では骨になってるかな?それとも地下で飼われて化け物の慰み者になってるのかな?
ふふふ…想像するだけで楽しいや…アレン義兄様の分までぼくが幸せに愛されるから、安らかに廃棄されてね♡
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