世界一の怪力男 彼は最強を名乗る種族に果たし状を出しました

約束

俺達は買い物が終わり、帰り道サララさんに偶然にもあってしまった。

サララさんは俺を睨み付けながらやってきた。

ラングストン「よう」
サララ「ようじゃないわよ！何堂々挨拶しているの!?」

カナデはサララをじっと見ていた。

サララ「それに、これあんたの妹？」
ラングストン「おう、カナデってんだ」
サララ「へぇ～。雑魚種族の人間としてはかわいい…。じゃなくて気持ち悪いわね。別の意味で」

カナデは顔を変えることなくじっと見つめている。

サララ「まあ、明日あんたと殺し合いするわけだし？家族にも会えなくしてやるから、覚悟しておいて」
ラングストン「肝に命じるよ」

サララは唾をペッと吐き捨ててその場を去った。

家に帰った俺は部屋に戻った、数分後すると母さんに呼び出された。そして、母さんのとなりにカナデがいる。

母さんは真剣な顔をしていた。

アリア「カナデから聞いたんだけど、明日学園で殺し合いするんだって？」
ラングストン「そうだよ」
アリア「今からでも遅くないからサララさん？に謝ってきて試合を中止にしなさい」
ラングストン「母さん、心配はいらない。デスマッチの経験はある」
アリア「ふざけたこといわないの！あなたが死んだら私たちはどうしたらいいの！？」

ラングストンは久しぶりに親に叱られたことを心に染みていた。以前の世界では物心ついた時に両親は居なかったので心配してくれる人や怒ってくれる人も居なかったからだ。

ラングストン「カナデ、母さん…。信じられないと思うが、俺は未だに無敗だ。最近は人間だからとバカにはしながらも話しかけてくれる種族も増えたんだ。まだ少数の人数しか支持はないけど、俺はまだまだ闘いたいんだ！」
カナデ「兄さん…」
アリア「ラングストン、あなたには私の血だけではない。離婚した父親の血も入っているの。最近父親に似てきてあなたは私に苦労ばかりかけるようになって…」
ラングストン「……。」
アリア「ラングストン、勝負なんてどうでもいい、私からお願いがあります。それは…勝っても負けても生きて帰ってきなさい。それが約束出来る？」
ラングストン「ああ、約束する」

こうしてラングストンはアリアに約束すると同時に、この2人を取り残しにしないようにと心に刻むのであった。