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運命人

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一方こちらはエルマとダグラス、とある国の屋敷に向かっていた。

エルマ「やれやれ、着くのに3日かかるなんて、やっぱりこの屋敷は遠いわね」

エルマとダグラスは3日かけて目的の屋敷についてすでに長旅の疲れでヘトヘトである。

「ようこそ、エルマ様」
エルマ「あなたはカルセル、久しぶりね。」

カルセルはメイドの姿をしている

カルセル「はい、1年と2ヵ月ぶりでしょうか。ダグラス様もお元気で」

コクコクとうなずくダグラス

カルセル「早速ですが、お嬢様の元へ案内します」

カルセルは案内すると、部屋の前に着くのでノックすると「入って」と声がする。

カルセルのあとについてエルマ達は入ると金髪の美少女の代表の美少女がそこにいて、窓を見つめる。

カルセル「お嬢様、エルマ様とダグラス様がお越しになられました」
「かけてちょうだい」

エルマ達は高級な椅子に座る。

エルマ「久しぶりね、キューレ」
キューレ「ええ、とても久しぶり。1年と2ヵ月20時間51分45秒ぶり」
エルマ「相変わらず細かいわね…」

キューレは振り向き、エルマの向かいの席に座る。

キューレ「そちらの学園のほうはどう?」
エルマ「面白い新人が入って今や学園では大人気よ。別の意味で」
キューレ「是非とも近くのプリティアン学園に来てほしいものね。ラングストン…よね?」
エルマ「ええ」

「うふふ…」キューレはラングストンの写真を見つめ笑う。

エルマ「なにやら知ってそうな顔よね」
キューレ「そうかしら?」
エルマ「ええ」
キューレ「実はと言うと彼は運命人かもしれないのよ」
エルマ「運命人…?」
キューレ「ええ、分かりやすく言えば転生してきた…。と言われているわ」
エルマ「ラングストンくんが…?」
キューレ「まあ、ひいおじいさまの言葉なので本当かどうかはわからないけどね、そんなことよりダグラスさんはラングストンと闘わないといけないのではなくて?」

ダグラスはキューレの持っている写真を見つめる。

キューレ「今やラングストンと恋仲に近い関係になられているようだけど、彼があなたにふさわしいかどうか確かめる方法はただ一つ、戦うことよ」
エルマ「キューレ、ダグラスは好きでラングストンくんと居るのよ?そんなこと言わないで」

ダグラスは顔を下に向けて部屋を出ていった

エルマ「ダグラス!……キューレ、よくも吹き込んでくれたわね。あなたが元サイキョー学園の無敗の女王だったとは言え、ゆるせないわ。いずれはあなたに私はかならずリベンジに挑む、サイキョー学園の名誉をかけてね」

エルマは部屋を出るとキューレは微笑み再び窓を見つめていた。
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