世界一の怪力男 彼は最強を名乗る種族に果たし状を出しました

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ラングストン&サララ VS ベアーベアー [決勝戦]

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ついに決勝まで来た。観客は大盛り上がりだ。どちらが勝つかを予想している。

「やっぱり最強のベアーベアーだぜ、相手は1人だけ人間だから勝てるって!」
「いいや、サララ書記のチームが勝つぜ!あの人間なかなかやるみたいだからな!」
ゴロー「うむうむ、そうだ!相棒は強いからよ!絶対負けねぇぜ!頑張れ相棒!!」

観客席にてゴローの激しい応援、ラングストンは気付き「フッ…」と笑う。

相手はベアーベアー、2m近い身長、100kgぐらいのヘビーな重さが伝わってくる。

ラングストン「審判、試合前に一言ベアーベアーにもの申したいのだが、構わないか?」

狐のゴリゴリマッチョの審判はうなずく

ラングストン「おい、ベアーベアー。お前らが麻痺針使っているのは予測出来たぜ!」

「「なにっ!?」」とリアクションするベアーベアー。

サララ「本当ラングストン!!?」
ラングストン「ああ、間違いない」
サララ「じゃあ、あの手を叩いて相手を倒させるのは?」
ラングストン「おそらく、麻痺の時間を知っているからこそのアピールだったんだろう」

うぐぐ…。と悔しがるベアーベアー、これから反則で負けると判断して口を噛み締める

サララ「なら、審判。生徒会長代理の権限で、こいつらに麻痺針が出てきた場合、即に反則に…」
ラングストン「いいや、いい」
サララ「ラングストン!?ちょっと!ここで許したらあいつら堂々とこのあと反則してくるわよ!?」
ラングストン「だからこそだ。あいつらは麻痺針を使ってここまで勝ち上がってきたのなら俺達が勝てばいい、それだけだ」

観客はラングストンの信じられないセリフに「……」となる、もちろん反人間のヤジたちもだ。

サララ「勝てる見込みはあるの?」
ラングストン「ないな」
サララ「無いの!?」

観客の皆は笑う。

ラングストン「だが、これだけは言える。あの反則チームを倒せば俺達はかっこいいってことよ。サララさん、あんたも何か目的があって俺と組んでやっていいと言ったのと同じようにな」
サララ「……そうね。全く仕方ないバカを相棒にしてしまった私は不幸ものね…。分かったわ、審判。麻痺針は許可するわ。しかしそれだけでは彼らだけに批判が飛ぶのも現実、そこで急遽ルール変更よ。反則なしのノーDQマッチを提案するわ!」

ノーDQマッチとは反則裁定がない試合形式、つまり凶器あり、乱入あり、なんでもありであるが、試合が中止になるレベルは禁止である。

観客達は「おお~!」と盛り上がる。

ベアーベアーはニヤリと笑う。

ブル「ヘッ!俺達を失格にしなかったことを」
ブロ「後悔させてやる!」

審判は手を上げておろすと試合が始まる

初めはラングストンとブロがお互いに近づき、お互いに手を組み力くらべをする。

ラングストン「おい、麻痺針は使わないのか?」
ブロ「ヘッ!ノーDQだから麻痺針は今じゃなくていいのさ!俺達には色々な方法があるからな!」

そして力くらべでさすがにわずかにブロのほうが力が強いため、ラングストンは少しずつ膝まずく。

しかしラングストンも負けじと力で押し返す。

そして、ブルはラングストンにトゥーキック、ラングストンとブルは離れる。

ブルはブロとタッチするので、ラングストンはサララにタッチ、両者歩きながら周りお互いに少しずつ近づいていく、サララが閃光の早さで左の模造刀で攻撃し、ブロに命中、ブロは「チッ!」と舌打ちしながら次はブロは少しガードを固めてチクチクと攻撃するサララに近づいて、サララの足にローキックしていく、ブロの体重が乗った蹴りにサララは足をあげて痛みを軽減させながらも冷静に相手の動きをよく見る。

サララが右で大振りすると素早く後ろに周り、頭に噛みつく、サララはブロの胴体に何度も攻撃して怯んだ隙に離れる。

サララは頭から血が流れ出る。

サララは氷の魔法で吹き飛ばすと、そのままタッチする。

ラングストンが出てくると反撃、相手の攻撃をかわしつつ反対に行きブロにフライングショルダーで攻撃。それを3回繰り返しでバックドロップで相手をダウンさせてから、観客席を見回しつつ右手を振り上げ上げ、GTHにつなごうとするとブルが乱入、ラングストンを襲撃。

ブルがサララに不意の蹴りを食らわせダウンさせる。

ブルがフルネルソンで固めたラングストンを抱え上げ、ブロの両肩の上に相手の両足を乗せる。ブロが相手の両足をつかみ、そのまま2人同時に尻もちをつき、相手の背中を叩きつける。
合体技のボトムベアーをする、そしてフィニッシュ技に入る、ブロが相手の脚、ブルが相手の首をそれぞれクラッチして、2人同時にひねりを加えながら倒れ込みラングストンを叩きつける。ラングストンは避けられずベアーベアーのフィニッシャーのベアーズキラーを食らってしまった。

ブルとブロは勝ったと言うアピールをする、審判がラングストンに近づいて容態を確認するが、まだ戦えると判断、ラングストンは上体だけを起こしてからゆっくりと立ち上がり、背後を向いて油断しているブルとブロにダブルのドロップキック、ラングストンはフラフラになりながらもサララにタッチ、そしてラングストンはDDTを食らわせ、少し離れ         
右足で思い切り足踏みをするアピールを行う。

ブルの顔面にスーパーキックを食らわせて、サララの方向によろめきながら近づいてくるブルにサララはフィニッシャーのバツ切り、×のような形でブルに切り、血を出血させる。

審判は近づくがブルがまだ戦えると判断、試合は続行。

するとブロは口笛を吹くと彼の同類の熊族が乱入。

ラングストンとサララは攻撃されないように抵抗するものの思ったよりダメージが多く、攻撃を受けては反撃、受けては反撃の繰り返し。

そしてついに反撃できなりダウン。ラングストンとサララに見せつけにとどめに麻痺針を装備するアピールをブロがし、リタイア寸前に近いラングストンとサララを同類の仲間に立ち上がらせ手に装備した麻痺針で攻撃しようとするとダグラスが剣で攻撃、麻痺針は折られた。

エルマとダグラスが乱入、ラングストンとサララを助けに来た

エルマ「ふふふ、まさかタッグマッチトーナメントがいつの間にか反則ありになってたなんてね。私の可愛いサララをこんな目に会わせたのだから覚悟は出来てるか?」

ブルとブロは口を噛み締める

ラングストン「まて、決めるのは俺たちだ。乱入してきたやつはあんたらに任せるが、あいつらは俺がかたをつける」
 
ラングストンはブルに二段蹴りをくらわせダウン、ブロにDDTを食らわせ右足で思い切り足踏みを再びするアピールを行う。

立ち上がったブロの鼻、急所にスーパーキック。サララの方向によろめきながら近づいてくるブロにサララはフィニッシャーの2度目バツ切り、ブロは倒れる。

審判が近づくと×にし、決着がついた。「うおおおおお!!」と歓声が響いた。

エルマに新王者としてタッグのベルトを授与された。

エルマ「おめでとうラングストンくん。これから君とサララはこのベルトをかけて挑戦を受けることになっている。頑張りたまえ」

ラングストンとエルマは握手したところでトーナメントは幕を閉じた。
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