世界一の怪力男 彼は最強を名乗る種族に果たし状を出しました

仙人

トーナメントを優勝した形跡が認められCランク昇格の権利が得られた俺は1人である場所に向かっていた。

それは学園からかなり離れた山の奥の小屋で試験官と待ち合わせしていた。

よるの日にしか現れない強者の試験官だ。

ラングストンは時計を確認しながらその小屋に時間通りにたどり着くと、巨大な仏像のようなものに手を会わせ、正座しながら瞳を閉じ、何かのおまじないをしているようだ。

鉢巻に白い道着、赤系のグローブがトレードマーク。ヴァンパイアの彼こそがCランクの試験官、リュウ・サカキである。

リュウはおれの気配に気づいて目を開けて祈りをやめて立ち上がりゆっくりと体ごと振り向く

リュウ「会長に聞いている。お前が無敗のタッグ王者、ラングストンだな？」
ラングストン「あ、ああ」

俺は妙な緊張感につつまれていた。

リュウ「実は少し話がしたい。今出来るか？」
ラングストン「問題ない」

リュウは正座をするのでラングストンも正座をする。

リュウ「おまえ…。格闘家だな？」
ラングストン「そうだ。」
リュウ「スタイルは我流といったところか…。どうやらパワーとタフさを利用した戦いかただな。」
ラングストン「お見通しと言うわけか」
リュウ「私はヴァンパイアだ。夜にしか戦うことが出来ないが、ここまで私も勝ち上がりCランクの試験官として認められた。言っておくが手加減するつもりはない」

俺は息をのむ

リュウ「早速始めよう。試験会場はこっちだ。」

リュウのあとについていくとまわりは平地で何もない場所についた。