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不幸のびわ
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学校の裏庭の木に、なぞの黒い実が成っていて、そのうちのひとつが落ちた。
おいしそうだったので拾い、洗面所で洗ってその場で三口かじった。
すると近くにいた同級生の静香がドン引きの顔で、「それ、不幸のびわよ。かじった回数だけ、不幸が起きるわ」と言い残して去った。僕はワケがわからなかった。
しかし実際に不幸は訪れた。校門から出るとき、その溝でつまづいて転び、顔面をすりむいた。痛みをこらえて帰路についていると、頭頂部に何かドロッとしたものが落ちた。触ってみると、ハトのフンだ。
さらに交差点目前で、いきなり何者かに背後から抱き着かれた。
「いよお、修吾。そこで何してるんだい?」
赤いポニーテールをした同級生の真理沙だった。
僕が抵抗していると、目の前で車が歩道を横切り、そのままビルの入口に突っ込んだ。
呆然とする僕に真里沙は「よかったな、私が抱きついたおかげでひかれなくて」とささやいた。
おいしそうだったので拾い、洗面所で洗ってその場で三口かじった。
すると近くにいた同級生の静香がドン引きの顔で、「それ、不幸のびわよ。かじった回数だけ、不幸が起きるわ」と言い残して去った。僕はワケがわからなかった。
しかし実際に不幸は訪れた。校門から出るとき、その溝でつまづいて転び、顔面をすりむいた。痛みをこらえて帰路についていると、頭頂部に何かドロッとしたものが落ちた。触ってみると、ハトのフンだ。
さらに交差点目前で、いきなり何者かに背後から抱き着かれた。
「いよお、修吾。そこで何してるんだい?」
赤いポニーテールをした同級生の真理沙だった。
僕が抵抗していると、目の前で車が歩道を横切り、そのままビルの入口に突っ込んだ。
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