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第2話
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「生きるということは辛いのに子供を作るのは何故でしょうか」
僕らは引力に縛られている。歩いている時も、バイトしているときも勉強してる時も楽しくてたまらない時も悲しくて辛い時も、かび臭い自室で寝転んでいる時も地球上で生きている間はずっと引力に縛られ続けているのだ。でもそのまま身体が沈まないのはずっと反発しているからだと中学の時習った。
この何行かはなんの実感もないしあまり深い意味もない。
ぽつぽつと雨粒がフロントガラス目立ち始めざーっと視界を埋めていった。
ワイパーを起動させ視界を確保する。
脈絡もないが高校1年の時を思い出す。朝礼が始まる前クラスメイトはおのおの仲のいい人達で集まっていた。僕も仲のいい奴らとなにかを話していた。
急に騒がしくなる。
外を見ると向かいの公団住宅の五階辺りで体を外側にし手すりに子供が掴まっていた。手を離すと落ちる状態だった。
子供は手を離し落ちた。
知らず知らず生まれ落ちたまま人間がそのまま×××行くように思えた。
と思ったのだか落ちた時のエネルギーのすべては吸収されず物凄い音とともに落ちていった身体を再び宙に浮かばせ回転した。
そしてポツンと落ち悲鳴がなった。
僕はその子供の人生を計り知る事は出来ないし悲しいや痛ましいといった場違いな思いを巡らすこともなかったが
ただ目の前で人が死んだ事や以外に現場は汚くならなかったことなどが強く印象に残っていた。
なぜこんなことをまた思い返すのかは不明だかその映像だけが運転中の僕の脳内に流れ続けるのだった。
生きるということは必ず死ぬという事であって死ぬということ辛いし怖いし悲しい事なのに
「何故親は子供を作るんだろうか」
僕は言葉にしてそう呟いた。
やはり吐き出した言葉は重力任せに車内のどこかに消えた。
僕が生きている事に意味があるのかオーウェルはそれが知りたかった。
僕らは引力に縛られている。歩いている時も、バイトしているときも勉強してる時も楽しくてたまらない時も悲しくて辛い時も、かび臭い自室で寝転んでいる時も地球上で生きている間はずっと引力に縛られ続けているのだ。でもそのまま身体が沈まないのはずっと反発しているからだと中学の時習った。
この何行かはなんの実感もないしあまり深い意味もない。
ぽつぽつと雨粒がフロントガラス目立ち始めざーっと視界を埋めていった。
ワイパーを起動させ視界を確保する。
脈絡もないが高校1年の時を思い出す。朝礼が始まる前クラスメイトはおのおの仲のいい人達で集まっていた。僕も仲のいい奴らとなにかを話していた。
急に騒がしくなる。
外を見ると向かいの公団住宅の五階辺りで体を外側にし手すりに子供が掴まっていた。手を離すと落ちる状態だった。
子供は手を離し落ちた。
知らず知らず生まれ落ちたまま人間がそのまま×××行くように思えた。
と思ったのだか落ちた時のエネルギーのすべては吸収されず物凄い音とともに落ちていった身体を再び宙に浮かばせ回転した。
そしてポツンと落ち悲鳴がなった。
僕はその子供の人生を計り知る事は出来ないし悲しいや痛ましいといった場違いな思いを巡らすこともなかったが
ただ目の前で人が死んだ事や以外に現場は汚くならなかったことなどが強く印象に残っていた。
なぜこんなことをまた思い返すのかは不明だかその映像だけが運転中の僕の脳内に流れ続けるのだった。
生きるということは必ず死ぬという事であって死ぬということ辛いし怖いし悲しい事なのに
「何故親は子供を作るんだろうか」
僕は言葉にしてそう呟いた。
やはり吐き出した言葉は重力任せに車内のどこかに消えた。
僕が生きている事に意味があるのかオーウェルはそれが知りたかった。
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