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異世界へ
追手と匿うモノ達
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気がおもい。
こんな冬場のような高山。
夜だから雪が降ってるけど、凍傷だったりの疾患になってない所を見るに、
麓は温暖な季節なのかもしれない。
それも春にむかってるのか、夏に向かってるのかでも話しが変わってくる。
そもそも季節があるのかさえあやしい。そいう前提にいちいち疑問符がつく。
だからこそ、下れば食料があるかもしれないし、手がかりをもっていそうな龍を無下にもできない。
龍を助けられないそうに以上、その最後に付き合うことになりそうな予感がする。
はぁ……。
等の龍はすべきことを得、満身創痍の状態でも、目に火がともっている。
もう何も怖くないッ! といった心情なのかもしれない。
それに、ひとえに匿う。といっても白無垢だよりだ。
了承を得たとはいえ、白無垢の心づもりは手に取る様にわかる。
今も龍の傍でチラチラと、池と龍を交互に見ており、龍も気まずそうにしていた。
人間らしいしぐさをするもんだなぁ。とつい観察してしまう。
うむ、なんとかなると思いたい。お酒があれば余計な雑音を無視しできるのだろうか?
大人がお酒をのむ理由がわかったような気がする。
ぜんぜん、おいしいと思えないけど。
白無垢の拘束から解放され自由になった首を犬のように軽く降ると、俺に向きなをる。
「なにを聞きたい?」
やっぱ俺にきいてくるんだ……。
空気を変えたかったのか龍が鎌首をもたげ聞いてきた。
「……ちょっと、まってくださ、い…。火をこしちゃう、うんで…」
がくがく、の顎で断りをいれ、木片を集めようとすると。
「…これで問題ないはずだ」
音もなく龍の額に陣? が展開する。
同様の陣が胸の前に展開し、瞬時に消えると何も感じなくなった。
「どうも……」
なにされたか今一よくわかれないけどお礼いっとこ。
……そういえば寒くもないし熱くもないな。 まるで白無垢のような……。
いつの間にか傍にいた白無垢をみやる。
相変わらず気配がないが、ちょっとだけ慣れた。
ふりむけば奴がいる。そう心に障壁を張っておけばある程度耐えられた。
目が合うといつものようにテンパり、頬をそめたまま小首を傾げ見返してくる。
「なんですやろか……?」
「…いえ、なにも」
白無垢さんに脳筋疑惑が……。
いや、異界渡り云々できてあたりまえ、的なこといわれてたな。
なにかと気が利く白無垢が、あれをしてくれなかったのは、
その辺ことがあってのことかもしれない。
といことは、その辺のことをまだ誤解されているのか?
このままいくと、ああいったことできますよ。
て、前提で過分な重荷を背負いそうなので誤解を解いておこう。
「ちなみに、ああいったことできないので……」
「うちもできないどす」
あぁ…白無垢もできなかった。やはり、脳筋なのか。
「……こまい事はえらいどんなさかい、できへんのどす」
「そうですか。俺はなにもできないんで、できるだけすごいですよ」
俺が無能であることやんわり伝えておく。
互いに何ができるか知っておくのは大事なのだ。
なので、白無垢もできる、と。頭の片隅にでも覚えておこう。
白無垢自身には何かしら施してるっぽいし。
「おおきに。でも、お前様なら、やろおとおもえば出來そうどうすのに」
「……はぁ」
やる気の問題では? と、「できるだけすごい」に嬉しそうにはにかむ白無垢に、
根本的な事に不備をかかえていると言われてしまった。
いや、むりですから。
「……もういいか?」
「……すみません。改めて、ありがとうございます」
「…伴侶、仲睦まじいのは『あ、伴侶じゃないです』」
「しかし、みなれぬが婚礼用の装いではないのか?」
「…伴侶……」
「…白無垢の趣味です」
伴侶ということばに、染まった頬に両手を添えてはにかむ白無垢。
龍の問が耳にはいってないようで、やはり無視されてしまった龍。心ここにあらずといった様子だ。
ここまで「いっきたらあかんへ」くらしか言葉かけてないんじゃないかな?
おれがきっぱり否定した部分を聞いてないだろうことが不安だぁ……。
龍の中で、どんどん白無垢の印象が悪くなっていく予感。
白無垢の理由としては趣味で十分だろう。
えっふん、とわざとらしく咳払いし、しびれを切らした龍に話を戻そう。
「…聞きたいことでしたね。いろいろあるんですけど、」
異界渡り。このあたりで食料を確保できそうな場所。囲うもの達とその追手。この辺りを質問してみる。
「……あの世や、神のおわす地。伝承や信仰の中でしか語られていないな。
我が死ねばあの世とやらを確かめられかもしれぬが…大神が求められる答え出はないのだろう?」
「ええ」
死期を悟っているからか、事務的に、端的に俺たちとの取引のため話し出した龍。
やっぱ、こんなもんだよね。
別の世界にいくといっても天国とか地獄のはなしではない、のは確か。
異界渡り云々は白無垢が言い出したことで、龍の言っていることの方がなじみ深い。
やはり、延命を第一に考えて行動することが、現実的のようだ。
異界渡り?なにそれ?できるわけないでしょ?。俺が。
おおみかみ呼びはスルーしとこ。初対面の龍にも神様認定される。
分かる者には分かる。ごく一部の心眼の持ち主にしかわからないよな論理で説明されても、
きっと理解できない。俺の知能的も。
「では、水や食料を確保できる場所がこの辺りにありますか?」
「……この辺りは霊峰と呼ばれ、禁足地となっている。そう聞き及んでおる。
山林は荒らされず豊。肥沃な川の源流が傍を流れておるゆえ、
恩恵は得やすかろう。匿ってほしいもの達もそこいるはずだ。我が案内しよう」
ふむ。
後は頑張れ。ってことか。川が近くにあるなら釣りができそうだ。
異世界の魚に興味もあるし、食料確保のついで。
趣味が実益を兼ねる、まさに水を得た魚だ。
楽しみではあるけど、匿う人たちのこともあるんだよなぁ。
まぁ、普通に面通しは必要だろうな。
知らない奴に、あとは任せてきたから。と言われても、そいつらも俺も困る。
しっかり案内してもらおう。てか、
「そんな体で大丈夫ですか?」
「堕落した種とはいえ神格のはしくれだ。不老不死の天賦を授けると言われる龍の胆力は伊達ではない。」
異世界スラングつかわれても……。つかみにくいな。
まあ、まだ大丈夫。そ言うことらしい。少なくとも案内はできる、と理解しておこう。
ちょっと、安心した。
あと、だれが言ったかは知らないが不老不死は眉唾だとおもいます!
頑丈そうな鱗で覆われているけど、誰よりも瀕死だって自覚してるのは龍自身だし。
自身に効用ないのに、食っても得られないんじゃないか? と思う。
じーと、龍に見られる。
「……なにか?」
「いや」
あと、かんじんの聞いときたいものは、
「俺達は、何から何を匿うんですか?」
「人だ。追われておる。追手のもの達からから匿ってもらいたい。」
放り投げられたり、白無垢にねじ伏せれたりとダメージが抜けてきたのか。
見た目のわりに流暢に喋るようになった。
そんで、龍の覚悟を加味すれば、
「……あなたが追手を引き受ける、といことですね?」
「あぁ」
やっぱりそういうこらしい。
だから匿ってくれれば「それでいい」なのだ。
霊峰で禁足地、誰も足踏み入れない。
地理も把握されなていないだろう場所に逃げ込んだら第一村人に襲撃され重傷、
頼れるものの無い場所に謎の家屋があって、放り込まれたと。
かなり逼迫した状況で、藁にもすがる思い。猫の手も借りたい状態だったわけだ。
今すぐにでも行動したいよな。龍的には。
満身創痍で大丈夫だ。言われても。
素人診断だし、異世界や龍の常識なんて知らない。
それでも、俺から見てもいつ動けなくなるかわからない。
そういう怪我してる。
龍には時間がない。ように思う。
それに龍の口ぶり的にそこまで地理に詳しいってわけじゃないらしい。
けどここまでの道のりを歩いてきたんだ。
帰還叶わぬ場合を考えると、ここにいる意味ないしな。
でも、今は夜。おそらく深夜の真っただ中。代わり映えせずに霧雪で見通しが悪いんだよなぁ……。
龍の案内で川についたとして、地理把握できなと帰ってこられない問題。
頂に転移してるなら、見晴らしが良い場所から見ればココが見えるかどうか……。
しかも、晴れていればの話。
うーん。
……。
「白無垢さん。第一…じゃなくて奴は? 近くにいますか?」
「へぇ……。いえ、おらへんようどす」
なら、今が良いタイミングかな? ついこられても困るし。ここにいるって思ってもらった方が行動しやすい。
「じゃぁ、とっとと行ったほうがいいか……」
龍が静かに黙礼する。
一応、龍にも第一村人の事もいておこう。
「ああ、あと、あなたを襲撃したものの事を聞いてもいいですか?ここに放り込んだ奴です。」
「放り込まれた……?
いや、すまん。我は先ほどまで正体をなくしておったのだ。ここまでの道程を覚えておらぬ。
だが、我を襲撃したもなら分かる、先ほど申し上げた追手のもの達だ。
神伐の術を持っていた故に、遅れをとった……」
胸中穏やかではない。そんな感じを漂わせる。
この龍も神様の端くれっていってたもんな。
その神さまを殺す兵器があるのか……。
しかも、人の手で扱えてしまう。
てか、二手に分かれたなら、追っても分散するよな?
龍や神というものがどれほど強いかわから無いが、手負いにすることができるなら、
恐れずに後を追うとおもうんだよ。
やばくね、そいつらここにきませんかねぇ……。
その、神様殺し隊が。
あぁ、でも。
第一村人が龍に接触したなら、追手もあってるかもしれない。
そのあと、龍を引きずってここに放り込めたってことは、
追手は追跡できなかた。と思っていいかな?
じゃあ、なんで第一村人はわざわざ、ここに放り込んだんだ?
気を失った龍の尾を切断した理由もわからん。
ついてきた理由も。
謎だな。行動が一番、把握できない。
そんな奴が、周りをうろうろしている。
怖い……。
仮定に仮定を重ねても現実から遠い虚像を見るだけだな。
シンプルにいこう。分かっている範囲で行動するのみ。
こんな冬場のような高山。
夜だから雪が降ってるけど、凍傷だったりの疾患になってない所を見るに、
麓は温暖な季節なのかもしれない。
それも春にむかってるのか、夏に向かってるのかでも話しが変わってくる。
そもそも季節があるのかさえあやしい。そいう前提にいちいち疑問符がつく。
だからこそ、下れば食料があるかもしれないし、手がかりをもっていそうな龍を無下にもできない。
龍を助けられないそうに以上、その最後に付き合うことになりそうな予感がする。
はぁ……。
等の龍はすべきことを得、満身創痍の状態でも、目に火がともっている。
もう何も怖くないッ! といった心情なのかもしれない。
それに、ひとえに匿う。といっても白無垢だよりだ。
了承を得たとはいえ、白無垢の心づもりは手に取る様にわかる。
今も龍の傍でチラチラと、池と龍を交互に見ており、龍も気まずそうにしていた。
人間らしいしぐさをするもんだなぁ。とつい観察してしまう。
うむ、なんとかなると思いたい。お酒があれば余計な雑音を無視しできるのだろうか?
大人がお酒をのむ理由がわかったような気がする。
ぜんぜん、おいしいと思えないけど。
白無垢の拘束から解放され自由になった首を犬のように軽く降ると、俺に向きなをる。
「なにを聞きたい?」
やっぱ俺にきいてくるんだ……。
空気を変えたかったのか龍が鎌首をもたげ聞いてきた。
「……ちょっと、まってくださ、い…。火をこしちゃう、うんで…」
がくがく、の顎で断りをいれ、木片を集めようとすると。
「…これで問題ないはずだ」
音もなく龍の額に陣? が展開する。
同様の陣が胸の前に展開し、瞬時に消えると何も感じなくなった。
「どうも……」
なにされたか今一よくわかれないけどお礼いっとこ。
……そういえば寒くもないし熱くもないな。 まるで白無垢のような……。
いつの間にか傍にいた白無垢をみやる。
相変わらず気配がないが、ちょっとだけ慣れた。
ふりむけば奴がいる。そう心に障壁を張っておけばある程度耐えられた。
目が合うといつものようにテンパり、頬をそめたまま小首を傾げ見返してくる。
「なんですやろか……?」
「…いえ、なにも」
白無垢さんに脳筋疑惑が……。
いや、異界渡り云々できてあたりまえ、的なこといわれてたな。
なにかと気が利く白無垢が、あれをしてくれなかったのは、
その辺ことがあってのことかもしれない。
といことは、その辺のことをまだ誤解されているのか?
このままいくと、ああいったことできますよ。
て、前提で過分な重荷を背負いそうなので誤解を解いておこう。
「ちなみに、ああいったことできないので……」
「うちもできないどす」
あぁ…白無垢もできなかった。やはり、脳筋なのか。
「……こまい事はえらいどんなさかい、できへんのどす」
「そうですか。俺はなにもできないんで、できるだけすごいですよ」
俺が無能であることやんわり伝えておく。
互いに何ができるか知っておくのは大事なのだ。
なので、白無垢もできる、と。頭の片隅にでも覚えておこう。
白無垢自身には何かしら施してるっぽいし。
「おおきに。でも、お前様なら、やろおとおもえば出來そうどうすのに」
「……はぁ」
やる気の問題では? と、「できるだけすごい」に嬉しそうにはにかむ白無垢に、
根本的な事に不備をかかえていると言われてしまった。
いや、むりですから。
「……もういいか?」
「……すみません。改めて、ありがとうございます」
「…伴侶、仲睦まじいのは『あ、伴侶じゃないです』」
「しかし、みなれぬが婚礼用の装いではないのか?」
「…伴侶……」
「…白無垢の趣味です」
伴侶ということばに、染まった頬に両手を添えてはにかむ白無垢。
龍の問が耳にはいってないようで、やはり無視されてしまった龍。心ここにあらずといった様子だ。
ここまで「いっきたらあかんへ」くらしか言葉かけてないんじゃないかな?
おれがきっぱり否定した部分を聞いてないだろうことが不安だぁ……。
龍の中で、どんどん白無垢の印象が悪くなっていく予感。
白無垢の理由としては趣味で十分だろう。
えっふん、とわざとらしく咳払いし、しびれを切らした龍に話を戻そう。
「…聞きたいことでしたね。いろいろあるんですけど、」
異界渡り。このあたりで食料を確保できそうな場所。囲うもの達とその追手。この辺りを質問してみる。
「……あの世や、神のおわす地。伝承や信仰の中でしか語られていないな。
我が死ねばあの世とやらを確かめられかもしれぬが…大神が求められる答え出はないのだろう?」
「ええ」
死期を悟っているからか、事務的に、端的に俺たちとの取引のため話し出した龍。
やっぱ、こんなもんだよね。
別の世界にいくといっても天国とか地獄のはなしではない、のは確か。
異界渡り云々は白無垢が言い出したことで、龍の言っていることの方がなじみ深い。
やはり、延命を第一に考えて行動することが、現実的のようだ。
異界渡り?なにそれ?できるわけないでしょ?。俺が。
おおみかみ呼びはスルーしとこ。初対面の龍にも神様認定される。
分かる者には分かる。ごく一部の心眼の持ち主にしかわからないよな論理で説明されても、
きっと理解できない。俺の知能的も。
「では、水や食料を確保できる場所がこの辺りにありますか?」
「……この辺りは霊峰と呼ばれ、禁足地となっている。そう聞き及んでおる。
山林は荒らされず豊。肥沃な川の源流が傍を流れておるゆえ、
恩恵は得やすかろう。匿ってほしいもの達もそこいるはずだ。我が案内しよう」
ふむ。
後は頑張れ。ってことか。川が近くにあるなら釣りができそうだ。
異世界の魚に興味もあるし、食料確保のついで。
趣味が実益を兼ねる、まさに水を得た魚だ。
楽しみではあるけど、匿う人たちのこともあるんだよなぁ。
まぁ、普通に面通しは必要だろうな。
知らない奴に、あとは任せてきたから。と言われても、そいつらも俺も困る。
しっかり案内してもらおう。てか、
「そんな体で大丈夫ですか?」
「堕落した種とはいえ神格のはしくれだ。不老不死の天賦を授けると言われる龍の胆力は伊達ではない。」
異世界スラングつかわれても……。つかみにくいな。
まあ、まだ大丈夫。そ言うことらしい。少なくとも案内はできる、と理解しておこう。
ちょっと、安心した。
あと、だれが言ったかは知らないが不老不死は眉唾だとおもいます!
頑丈そうな鱗で覆われているけど、誰よりも瀕死だって自覚してるのは龍自身だし。
自身に効用ないのに、食っても得られないんじゃないか? と思う。
じーと、龍に見られる。
「……なにか?」
「いや」
あと、かんじんの聞いときたいものは、
「俺達は、何から何を匿うんですか?」
「人だ。追われておる。追手のもの達からから匿ってもらいたい。」
放り投げられたり、白無垢にねじ伏せれたりとダメージが抜けてきたのか。
見た目のわりに流暢に喋るようになった。
そんで、龍の覚悟を加味すれば、
「……あなたが追手を引き受ける、といことですね?」
「あぁ」
やっぱりそういうこらしい。
だから匿ってくれれば「それでいい」なのだ。
霊峰で禁足地、誰も足踏み入れない。
地理も把握されなていないだろう場所に逃げ込んだら第一村人に襲撃され重傷、
頼れるものの無い場所に謎の家屋があって、放り込まれたと。
かなり逼迫した状況で、藁にもすがる思い。猫の手も借りたい状態だったわけだ。
今すぐにでも行動したいよな。龍的には。
満身創痍で大丈夫だ。言われても。
素人診断だし、異世界や龍の常識なんて知らない。
それでも、俺から見てもいつ動けなくなるかわからない。
そういう怪我してる。
龍には時間がない。ように思う。
それに龍の口ぶり的にそこまで地理に詳しいってわけじゃないらしい。
けどここまでの道のりを歩いてきたんだ。
帰還叶わぬ場合を考えると、ここにいる意味ないしな。
でも、今は夜。おそらく深夜の真っただ中。代わり映えせずに霧雪で見通しが悪いんだよなぁ……。
龍の案内で川についたとして、地理把握できなと帰ってこられない問題。
頂に転移してるなら、見晴らしが良い場所から見ればココが見えるかどうか……。
しかも、晴れていればの話。
うーん。
……。
「白無垢さん。第一…じゃなくて奴は? 近くにいますか?」
「へぇ……。いえ、おらへんようどす」
なら、今が良いタイミングかな? ついこられても困るし。ここにいるって思ってもらった方が行動しやすい。
「じゃぁ、とっとと行ったほうがいいか……」
龍が静かに黙礼する。
一応、龍にも第一村人の事もいておこう。
「ああ、あと、あなたを襲撃したものの事を聞いてもいいですか?ここに放り込んだ奴です。」
「放り込まれた……?
いや、すまん。我は先ほどまで正体をなくしておったのだ。ここまでの道程を覚えておらぬ。
だが、我を襲撃したもなら分かる、先ほど申し上げた追手のもの達だ。
神伐の術を持っていた故に、遅れをとった……」
胸中穏やかではない。そんな感じを漂わせる。
この龍も神様の端くれっていってたもんな。
その神さまを殺す兵器があるのか……。
しかも、人の手で扱えてしまう。
てか、二手に分かれたなら、追っても分散するよな?
龍や神というものがどれほど強いかわから無いが、手負いにすることができるなら、
恐れずに後を追うとおもうんだよ。
やばくね、そいつらここにきませんかねぇ……。
その、神様殺し隊が。
あぁ、でも。
第一村人が龍に接触したなら、追手もあってるかもしれない。
そのあと、龍を引きずってここに放り込めたってことは、
追手は追跡できなかた。と思っていいかな?
じゃあ、なんで第一村人はわざわざ、ここに放り込んだんだ?
気を失った龍の尾を切断した理由もわからん。
ついてきた理由も。
謎だな。行動が一番、把握できない。
そんな奴が、周りをうろうろしている。
怖い……。
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