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愛
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学校に行くたびに増える印
親しい友人からの告白
みんなから与えられるものはすべて愛だった
…愛でなくては生きていけなかった
「俺ら友達だろ?」
ーーうん、友達だよね‼
「ほんとに私たち友達なの?笑笑」
ーーえっ…、違うの??
「冗談だよ笑笑」
ーーそうだよね‼
相手からの愛
私は受け止めた
だってそれは私に向けて発せられた愛の言葉だったから
私は愛されてた
愛されていなかったら私に生きている価値なんて無かった
誰かに必要とされていなければ生きていられない
なぜなら私は小さな世界でしか生きていられなかったから
ーーくっ、苦しい……
「何言ってんの?すごい手加減してるじゃん??」
「全然本気じゃないよ??」
ーーそうなの?ごめんね…
「大袈裟なんだよ、ピーは笑笑」
手で私の言葉を遮ることは彼ら、彼女らからの愛
愛、愛、愛、あい、あイ、アい、アイ、アイ……
彼ら、彼女らは私だったから愛を与えてくれた
何度も、何度も、何度も……なんども‼
彼ら、彼女らはとびっきりの笑顔で言っていた
「『ピーとは仲のいい友達だから』」
って
「そんなに痛くないでしょ?」
「だって全然力入れてないもん笑笑」
「ウケ狙いしすぎ笑笑」
ーーうん、痛くないよ?
「だよねぇ笑笑」
私は笑った
私に対する愛は絶対的で私自身なければ生きていられなかった
だって愛していたから
それがなくなれば私に対する愛を与えられなくなる
それが怖くて怖くて仕方がなかった
愛がなければ…愛がなければ寂しくて寂しくてうさぎのように死んでしまいそうだった
愛の印は嫉妬心のために濃く残る
でも愛しあっていることを他人に悟られないため印は服で隠れるところに
私はそれでもよかった
だって愛されていたから
私の中では
会話をしてくれる、構ってくれる、与えてくれるこれら全ては愛
仲がよい人ほど愛は重く執拗だった
傍から見ていれば仲良くじゃれているだけ
だって、友人だから
私はいつも一緒にいた友人だったから
ある時泡が弾けるように気がついた
愛は愛ではない
私が与えられていたものはただの暴力であった
私にとってそれは認めたくない事実で周りからすれば今更なことだった
勇気を持って伝えた
彼ら、彼女らは平気な顔だった
「違うよ??じゃれてるだけじゃん」
「いやいや、そんなわけ無いじゃん」
「今度からもっと手加減するから」
ーー……
次の日、その次の日、そのまた次の日
愛は愛のままだった
威力も頻度も何も変わらない
ただの暴力だった
夢の中にいれば幸せだった
暴力は愛で、愛は愛だった
嫌われているわけではない
ただ愛されてもいない
都合のいい存在
気付いてしまえば
地獄だった
ーーなんで?何で??
ーー私だけ?
ーー私の反応が悪いの??
ーー痛いことを痛いと言うのは悪いことなの?
「お前のせいだよ‼」
「ふざけんなよ‼」
「ただ仲良くしてただけなのに何てきとーなことぬかしてんだよ‼」
ーー愛はいらない‼
ーーもう耐えられない‼
ーー愛は必要なの??
ーーどうして普通に愛してくれないの……
私は心から叫んで、怒って、泣いて……
私は壊れなかった
私の世界は優しく彼ら、彼女らを叱ってくれた
彼ら、彼女らは反省して私を愛さなくなった
お互いに納得して許して、許されて
緩やかな関係になった
……私は壊れなかったが愛の形を失った
彼ら、彼女らは確かに暴力で私を愛していた
暴力を通じて私に愛を囁いていた
私はそう感じていた
何十年も変わらなかったそれをただの暴力だと認識することは私の世界においては許されざることだった
他人から与えられる愛が無くなった私は自分から愛を求めるようになった
首に手をかけ、刃物を手首や脚に当て、硬いものに頭を打ち付け
それでも自分で自分に与える愛は今までの愛とは異なっていた
ーー満たされない
ーー虚しい
ーー哀しい
空虚な想いだけが募る
私は命を終わらせたい訳では無い
その迷いが私の愛する行為にリミッターをかけていたのも事実
他人から与えられる愛こそ私の求める愛なのだ
ただ痛い愛はただの暴力
友人だからこそ、惹かれていたからこそ愛は愛になる
親しい友人からの告白
みんなから与えられるものはすべて愛だった
…愛でなくては生きていけなかった
「俺ら友達だろ?」
ーーうん、友達だよね‼
「ほんとに私たち友達なの?笑笑」
ーーえっ…、違うの??
「冗談だよ笑笑」
ーーそうだよね‼
相手からの愛
私は受け止めた
だってそれは私に向けて発せられた愛の言葉だったから
私は愛されてた
愛されていなかったら私に生きている価値なんて無かった
誰かに必要とされていなければ生きていられない
なぜなら私は小さな世界でしか生きていられなかったから
ーーくっ、苦しい……
「何言ってんの?すごい手加減してるじゃん??」
「全然本気じゃないよ??」
ーーそうなの?ごめんね…
「大袈裟なんだよ、ピーは笑笑」
手で私の言葉を遮ることは彼ら、彼女らからの愛
愛、愛、愛、あい、あイ、アい、アイ、アイ……
彼ら、彼女らは私だったから愛を与えてくれた
何度も、何度も、何度も……なんども‼
彼ら、彼女らはとびっきりの笑顔で言っていた
「『ピーとは仲のいい友達だから』」
って
「そんなに痛くないでしょ?」
「だって全然力入れてないもん笑笑」
「ウケ狙いしすぎ笑笑」
ーーうん、痛くないよ?
「だよねぇ笑笑」
私は笑った
私に対する愛は絶対的で私自身なければ生きていられなかった
だって愛していたから
それがなくなれば私に対する愛を与えられなくなる
それが怖くて怖くて仕方がなかった
愛がなければ…愛がなければ寂しくて寂しくてうさぎのように死んでしまいそうだった
愛の印は嫉妬心のために濃く残る
でも愛しあっていることを他人に悟られないため印は服で隠れるところに
私はそれでもよかった
だって愛されていたから
私の中では
会話をしてくれる、構ってくれる、与えてくれるこれら全ては愛
仲がよい人ほど愛は重く執拗だった
傍から見ていれば仲良くじゃれているだけ
だって、友人だから
私はいつも一緒にいた友人だったから
ある時泡が弾けるように気がついた
愛は愛ではない
私が与えられていたものはただの暴力であった
私にとってそれは認めたくない事実で周りからすれば今更なことだった
勇気を持って伝えた
彼ら、彼女らは平気な顔だった
「違うよ??じゃれてるだけじゃん」
「いやいや、そんなわけ無いじゃん」
「今度からもっと手加減するから」
ーー……
次の日、その次の日、そのまた次の日
愛は愛のままだった
威力も頻度も何も変わらない
ただの暴力だった
夢の中にいれば幸せだった
暴力は愛で、愛は愛だった
嫌われているわけではない
ただ愛されてもいない
都合のいい存在
気付いてしまえば
地獄だった
ーーなんで?何で??
ーー私だけ?
ーー私の反応が悪いの??
ーー痛いことを痛いと言うのは悪いことなの?
「お前のせいだよ‼」
「ふざけんなよ‼」
「ただ仲良くしてただけなのに何てきとーなことぬかしてんだよ‼」
ーー愛はいらない‼
ーーもう耐えられない‼
ーー愛は必要なの??
ーーどうして普通に愛してくれないの……
私は心から叫んで、怒って、泣いて……
私は壊れなかった
私の世界は優しく彼ら、彼女らを叱ってくれた
彼ら、彼女らは反省して私を愛さなくなった
お互いに納得して許して、許されて
緩やかな関係になった
……私は壊れなかったが愛の形を失った
彼ら、彼女らは確かに暴力で私を愛していた
暴力を通じて私に愛を囁いていた
私はそう感じていた
何十年も変わらなかったそれをただの暴力だと認識することは私の世界においては許されざることだった
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首に手をかけ、刃物を手首や脚に当て、硬いものに頭を打ち付け
それでも自分で自分に与える愛は今までの愛とは異なっていた
ーー満たされない
ーー虚しい
ーー哀しい
空虚な想いだけが募る
私は命を終わらせたい訳では無い
その迷いが私の愛する行為にリミッターをかけていたのも事実
他人から与えられる愛こそ私の求める愛なのだ
ただ痛い愛はただの暴力
友人だからこそ、惹かれていたからこそ愛は愛になる
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