まちは

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愛情

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「あなたの為を思って言ってるのよ⁉」
「どうしてできないの??あなたならできるでしょ??」
「他の子はもっとできるのにどうしてあなたはこんなにできないの??」
「あなたの将来を思って言ってるの‼」



ーー私は駄目な子なんだ
ーー当たり前のことがどうしてできないんだろう
ーーみんな当たり前にできてるのに



「大好き」
「愛してる」
「あなたのためよ」
「幸せに生きて」



ーー私は愛されてる
ーー私の為を思って言ってくれてる
ーーありがとう、大好き



期待も幸せを願ってくれるのも等しく

素敵な愛ストレス


気が付いたときから始まっていた過剰な期待は常に降り注ぐ

右も左もわからないなか注がれる理不尽な要求は絶対的



「人の悪口なんて言わないなんて人間じゃない‼」
「いい子ぶってて気持ち悪い」
「私の子じゃない」

「いい子ね」
「あなたはすごいわ‼」
「あなたならできる」
「さすがね‼」



ころころと変わる気持ちと発言
昨日は天国、今日は地獄
明日になれば全部忘れて都合のいい夢だけ見る
夢を見て優しさを追いかける

私も、あの人も


考えることは放棄した

深く考えてしまえばこの愛はなくなってしまう



叱ることも

期待することも

褒めることも

上昇志向を促すことも



全ては愛

愛ゆえの行為



むしろ、それを与えられない人は可愛そうだと

愛情を受けていない人だと

そんな世間の風潮善意




ーー私が一番じゃないから
ーー器量のいい子じゃないから
ーー可愛くないから
ーーオシャレじゃないから
ーー人と上手にコミュニケーションを取れないから


自己嫌悪は尽きない


与えられている愛に応えられない私はいらない

必要とされない


ーー頑張らなきゃ……
ーーこんな私じゃ誰も愛してくれない
ーー血の繋がりだけでしか愛してくれる人なんていない





私は、私は、私は……

愛して欲しい






私を見て欲しかった

叫び声に気付いて欲しかった

私を信じて欲しかった



当たり前を失うことは怖い

愛を失うことは怖い






こんなにあの人からの愛を渇望することはおかしい




そんなことをわかる年齢になっても

私の夢は醒めない








私が違和感を感じている愛は世間一般なものだって分かっている

私の心が弱いせいで愛が愛に見えてないことも分かっている




脆弱な心


甘えてばかりの甘い心


体ばかりが大きくなり
心は子供のまま






血のつながりなんて脆い
半分は他人のモノが混じっている
いくら愛した人の半分とはいっても
それが愛する存在になるかといわれると
"必ずなる"
とはいえない



それに衣食住を与え愛を与え教育を与え…




ギリギリのバランスで成り立つ愛






これが私にとって

溺れるような痛く苦しい愛だとしても

誰かから見れば心から望む愛なのだ





隣の芝生は青く見える






支離滅裂な心


立場や考え方を少し変えるだけで惠まれたものとなる




あっちへふらふら
こっちへふらふら








中途半端な表現に
自身の取り留めのない心をのせて








けれどこれらの愛で







誰が幸せになるのだというのだろうか










誰が幸せだと植え付けたのだろうか










夢は夢のまま
醒めないうちに
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