ゲームの世界に来たけど私はアイスが心配です

まちは

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本編

1話

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「あづい…」



今日新発売のアイスが食べたくなって買いに出掛けてから約10分。
これは完全に早まった。
少し先の道路が揺れていて、それを見てるだけで暑く感じる。
夕方過ぎてから買い物に来ればよかったなー。
高校のブラウスも蒸れてムシムシするし。
制服の襟をいくらパタパタしても空気が蒸し暑いから全然涼しくならない。
それに道路の両脇に生えてる木からセミの鳴き声が聞こえて余計に暑い!!

あープール行きたい…。



大体家から15分でスーパーに着いた。
スーパーの中は冷房が効きすぎてて外でかいた汗がすぐ冷える!
ひぇー寒い。
早くアイス買って帰ろう。



アイスコーナーは入口付近よりもっと寒くて辛い…。
早くアイス探してスーパーから出たい!!
新発売のアイスはー…。バニラとチョコといちご味がある!!
広告で一番推していたしバニラ味にしよっと。


お菓子コーナーを見ると誘惑に耐えられないからあえてレジまで遠回り。
友達と夏祭りで浴衣を着ようって約束したから今太るわけにはいかない!!


レジは人がいなくてスッカスカ。
ラッキー。
あ、袋を持ってくるの忘れた。
レジ袋は3円か。
アイスと合わせた金額は126円。
さすがスーパー。安い!

レジからずれて保冷用の氷があるコーナーへ移動。
保冷用の氷を取るのに袋を1枚取ってその中にてきとーな量の氷を投入。
きつく口を締めてアイスの上に置いてーっと。これで少しはアイスが溶けるのが防げるかな?



ウィーン。


うわ、スーパーに来るときよりも湿気と気温が更に酷いことになってる。普通にしてても立ちくらみが…。

それよりもこの温度だとせっかくアイスの上に氷を置いたのに完全に溶ける。
よしっ。走ろう、おりゃぁぁぁぁぁぁ。



15分の道のりを全力ダッシュで走り切るのは私にはできなかった。部活入ってないし。
はぁ、ダイエットついでしばらくは走り込みも必要かな。
ポケットの中から家の鍵を出して家に入る。
家族は全員外出予定があるらしく私1人。溜まってるドラマを消化するぞー!

そう思って玄関の段差を上がろうと足を出したけど、なぜか何も踏めずに下に落下した。
 いや待って!!なんで家の床にそこが見えないほどの穴が空いてるのさ!?

「うおっ!?」


どんどん落ちるけど落下地点が全く見えないし、どこにも壁がある感じがない。
どこまでも広くて暗い空間にいるみたい。
なんだかうさぎを追いかけた女の子が落ちた穴みたいだなぁ。
のんきな事を考えていたけど暗闇に取り込まれるように意識が途切れた。
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