ゲームの世界に来たけど私はアイスが心配です

まちは

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本編

6話

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「お前の世界のとあるゲームがここだ。詳しく言うとゲームデータの世界にあるって感じなんだが、まぁ異世界に来たって感じの感覚で構わん。ここにはある一定の条件が重なると喚ばれる。」
「ある一定の条件ってことはてきとーなの??」
「ああ、完全にランダムだ。条件は別に知らなくても差し支えないから言わねぇぞ。やらなきゃいけないことはとりあえず魔王を倒すことだ。細かいことはその都度言っていく。」

説明って言われても具体的なことはぜんぜん言われてないような気がするけど…。
一気に言われても分かんないからいいんだけど。

「あ、はいはい!!」
「どうした?」
「やっぱり異世界なら魔法とか使えるの??」
「あー、この世界に魔法があるが基本的に勇者には使えねぇ。そいつの職業でできることが決まってるからな。」

魔法が使えない!?
そんなの異世界来た意味ないじゃん!!

「あと、王とかと喋ったはずだから分かるだろうが、会話の選択をしたあと相手の頭の上に出るマークは親密度だ。あれが一定になると付き合ったり結婚できる。いいと思った奴がいればガンガン親密度を上げればいいと思うぞ。」

何そのエロゲー要素。RPGに必要なの?ん??ていうかあれって、

「私女なのに女の人も男の人も親密度のマーク出るよ??」
「あぁ、それはバグだ。」

ゲームとして致命的すぎる!!そんな重大なバグ運営側はなんで直さないんだろう。謎過ぎる。

「大体はこんなもんか。あ、もとの世界に帰るタイミングはもう過ぎてるから後で教えるぞ。今言っても時間の無駄だし。」
「そんな重要なことなんで先に言わないのさ!!」
「どうせ帰れないなら先でも後でも同じだろ??やることやらないと帰れないんだし腹くくれ。」

もう帰れると思ってたのに…。私のアイス…。我が弟よ、早く帰ってきて冷蔵庫に仕舞っておいてくれ。

「そういえばこの世界ともとの世界の時間の流れって同じなの??帰ったら私行方不明扱いされてたーとかない??」
「俺も向こうに帰ったやつに直接聞いたりできないから確証はないが、調べた範囲だと時間はこっちに来たときで止まってるみたいだ。」

やった!!アイスの心配しなくて済む!!
ちゃちゃっと魔王を倒して帰ろっと。

「じゃあとりあえずお前にこれ以上なにも言うことは無いし帰るわ。」
「あっ、ちょっと待って!」
「あぁ?」

ひえっ。振り返りながらこっち見られると怖い。顔がなんかクール系っていうかキレイ系?だから睨まれると威圧感を感じる。

「私の名前は鈴木紗菜だけどあなたの名前は?」
「俺は賢者だ。」
「いや、そうじゃなくて名前は??」
「どうせすぐ帰るやつに名前を教えたって意味ねーだろ。俺はお前を勇者としか呼ばないし、お前も俺のこと呼ぶのは賢者でいい。」

バタン。

何あの態度!!せっかく人が友好を深めようと名前を聞いたのに!!
ていうか、性格捻くれ過ぎじゃない!?初対面の私に馬鹿だろとか言ってくるし、挙げ句の果てに"お前"呼び!!
親の顔が見てみたい!!

あぁ、もう!イライラしててもしょうがないからお風呂入ってさっさと寝よ!!
あんなやつ無視だ、無視!
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