ゲームの世界に来たけど私はアイスが心配です

まちは

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本編

13話

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「勇者よ、あなたはここで朽ち果てる運命ではありません。もう一度立ち上がるのです。」

気がついたら真っ白い空間にいて、キラキラしてて全く姿形がわからない人に話しかけられてた。
情報量が多すぎていまいちよく状況が飲み込めないんだけど。
これって私HPがゼロになっちゃった感じなのかな?
衝撃はあったけど痛くはなかったんだよね。

選択肢

コンティニュー◁

コンティニュー◁

コンティニューしかない。
やめるみたいなのを選択させてくれないんだね…。
なんかこの世界の意味不明さに慣れてきた気がする。

でも、すごい弱いって言われたスライムで普通に死んじゃうとか私戦いのセンスないんじゃないのかな?
このまま魔王のところに行ってもボコボコにされて終わる気がする。
私そこまでメンタル強くないからつらいと思うなー。
しょうがないからとりあえずコンティニューするけど…。
一気にこの先のことが不安になっちゃった。

「"コンティニュー"」





「はっ!」
「おー、おかえり。」
気がついたらさっきの場所にぼーっと突っ立ってた。
戻ってきたのかな。

「さっきのすげーおもしろかった。自分の足に引っかかってコケて、頭を地面に強く打って死んでたぞ。」

うわー…。
恥ずかしすぎる。
何そのコントみたいな倒れかた。
しかも、頭打っただけで死ぬとか私どんだけ弱いの…。

「まぁまぁ、そんなヘコむなって。次頑張れよ。」

そんな満面の笑みで言われたらどれだけ優しい言葉でも馬鹿にしてるってわかるからね。
くそぉー、ムカつく!!

「そういえばさっきのスライムは!?今度はコテンパンしてやるんだから。」
「あ、俺がぱぱっと倒しといた。邪魔だったしな。」

けっ、リベンジしてやろうと思ったのに。

「てか、お前って自分の体力とか分かってるのか??」
「いや??全然わかってないよ。」
「だよな。」

だよなって、どこを見て自分の体力がわかってないって気づいたんだろ。
賢者ってときどきよくわかんない頭の良さ見せるよね。

「メニューにある設定の中にプロフィールってのがなかったか??」

あ、そういえば、

「なんか、メニューのところは設定以外見れなかったんだけど…。」
「まじか、そこもバグってんのか。お前ほんと運悪いな。」

私、運悪いほうじゃないんだけどな。
今年のお正月のおみくじは大吉出たし。
まさかそれで今年一年の運を使い切っちゃったとか!?
今度からおみくじ引かないようにしようかな。

「HPもそうだけど、親愛度とかレベルとかスキルとか見るのも全部プロフィールだからマジでそのへんきついぞ。」

やめて、私の事を痛ましそうな目で見ないで!!
傷付いちゃうから!!

「HP管理とか難しいな。ここはHPで体の動きづらさとかが変わんねぇから体感でのHP管理って絶望的なんだよなぁ。」

体力が減っても疲れないのはありがたいかも。
ただでさえ戦えないのにさらに動けなくなったらもう私ゴミじゃん。
体力がどのくらいかわからないってとこだけから見るとマイナスだけど。

「じゃあ、これはあれだね。レベルをがむしゃらに上げて絶対負けないくらいの強さになってればいいってことだね。」

我ながら名案だと思うよ。

「まぁ、確かに有効な手段ではあるけどそれでゲームをやってて面白く感じるか??」
「いや私別に楽しもうとか思ってないし…。早く魔王なんて倒して元の世界帰ってアイス食べるんだから!!」
「はぁ?アイス??」
「そう、アイス。」

こいつ食意地はってるって絶対思ってる。
そういう顔してるもん。

「とにかく楽しさよりも帰るほうが先!!」
「まぁ、考え方は人それぞれだしな。こっちは魔王を倒してくれりゃ何でも構わねぇし。じゃあレベル上げ手伝ってやるよ。」

そう言って賢者は更に奥の方に歩いて行った。
けど私あんまり奥の方行って敵に囲まれたらすぐ死ぬんだけどなぁ。
それにさっきの戦いで騎士ちゃんも聖女くんも一緒に戦ってくれなかったけどどうなってるの??
もう少し説明してからレベル上げしようよ!!

まぁ、この距離だと言っても聞こえないんだけどね。
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