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本編

15話

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あれから休憩入れつつ大体3時間。
やっとスライム倒して1発でスライムを倒せるようになった。

3時間って言っても日が傾いたりとか一切しないから体感で測った時間なんだけどね。

「よし、そろそろ剣を使って敵を倒す練習をするぞ。」
「りょうかーい。」

ここまですごい長かったなー。

「お前のレベルなら剣をちょっとスライムに当てるだけでもう倒せるから、とりあえず頑張ってみろ。」
「当てるだけね、分かった。」

当てるだけなら簡単にできそう。
あ、スライムが1体来た。

「よいしょ。」

スライムを刺すように剣を前に突き出したけど、当てた感覚も一切無いうちにスライムを倒せた!
レベル上げ最高!!

「勇者としては相当不格好だがまぁいい。敵を倒せたんだしな。」

不格好って…人が気にしていることを言いよって!!
最後までこんな感じで敵を倒す羽目にならないようにどこかで素振りの練習でもしようかな。

「じゃあ、もう少し進むぞ。とりあえずこの辺だと青いスライムしか出ねぇから森の出口あたりまでいくぞ。」
「はーい。」

もしかしてこの森ってあんまり大きくないのかな。
距離的にはそんなに歩いてないはずだし。
最初でつまずいた感じあるなー。

「どうした??行くぞ?」
「あ、うん。」

道中のスライムは私がそっと剣で触れることで大量に倒した。
てか、湧きすぎじゃないかな!?
気がつくと10、20のスライムに囲まれるんだけど!
レベルも別に上がるわけじゃないし。
しょっぱい戦いだなー。

「よし、この辺でいいだろう。」
「?この辺になにかあるの??」
「青いスライムよりちょっと強い石のスライムがいるぞ。」

石ってめっちゃ敵のレベル上がってない??
賢者が大丈夫だと思ったなら大丈夫だと思うけど…。

「ちょうど出てきた。早速剣で倒してみろ。」

まじで石だ。石の塊。
剣の刃とかボロボロにならない??
大丈夫かなぁ。

「さっきのよりは力を入れないと倒せないが、まぁそこまで難しく考えなくてもどうにかなるぞ。」
「どうにかなるって…そんな他人事みたいに言われても。」

しゃーない、やるしかない。

石のスライムは青いのと比べてちょっと強いんだからつっつくくらいの強さでやってみるか。

「えいっ。」

フェンシングみたいになっちゃったけどとりあえずつっつけた!!
あれ?見た目ほど硬くないかも。
敵のHPは3分の1か。
意外といいんじゃない?

「結界張ってないから油断するんなよー。」

おっと、そうだった。
石スライムはちょっとプルプルして居るけどこっちに攻撃してくる様子もないしもう一回行けるかな。
ていうか、石なのにプルプル震えられるんだ。

よっしゃもう一回行くぞ!!

「ぐしゃっ。」

倒せたー!!でも音がなんか気持ち悪い。
例えるなら手作りスライムを手で握りつぶつような音。

「そのまましばらく頑張れよー」

あ、寝始まった。
どうにかなりそうだからいいけどもし強い敵が出てきたらどうするんだろう。
私すぐに死ぬんだけど。

まぁ、すぐに復活できるからいいかー。
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