29 / 41
本編
27話
しおりを挟む騎士ちゃんの体に力が入ったと思ったらウルフに飛びかかった。
私も少し遅れて走る。
騎士ちゃんは正面から斬りかかってるから私は後ろに入り込む。
ザシュ
ぐるるるるる!!
ザシュ
ぐっ、ぐるぅぅ…
よしっ!
背中に一撃入った!!
ぐるぐるぐるるるるるるる!!!!
っ!!
いきなりウルフが大きく体を動かしはじめた!
巻き込まれそうだから一旦下がる。
騎士ちゃんも距離を取ったみたい。
騎士ちゃんの攻撃で視力を失ったせいで、冷静さがなくなって暴れ散らしてる。
これだと攻撃しづらいな…。
ぐるるるるるるるる!!!
ミシッミシミシ
ドーン
激しく暴れまわっているせいで周りの木が倒れてる。
巻き込まれたら普通にヤバそう。
「ヘイスト」
「ヘイスト」
「ヘイスト」
わっ!!
動きがすごく早くなった!!
体の反応も脳の回転もその速さについていってるけどなんか…疲れる。
これが限界かも。
ぐるるぅぅぅぅ!!!
ぐるぅぅぅぅ!!
バキッ
バキバキバキッ
ウルフはまだ暴れまわってる。
でも、動きが大振りなせいで隙だらけ!!
この速さならその隙を突ける。
「ふぅ…」
いざ、参る!!
ぐるぅぅぅぅ!!!!
ザシュ
ぐっぐるぅぅぅ…
ザシュ、ザシュ
ぐるぅぅぅ!!
今までのウルフより全然強い。
賢者が騎士ちゃんと聖女くんはボスを倒せるくらい強いって言ってたのに…。
もしかしてこのウルフってボスを超えた強さなの?
よっしゃ、気合い入れなきゃ。
ぐるぅ…ぐるぅ……
あと少し。
あと少しで倒せそう。
緊張で汗がすごいでてくる。
手汗で剣がすっぽ抜けそう。
ぐるぅ!ぐるぅぅぅ!!
バキッ
どんっ
「きゃっ…!」
「騎士ちゃん!?」
いきなりの攻撃に防御が間に合わなかったみたい。
吹っ飛ばされて木にぶつかった。
でも、すぐ起き上がれてるからまだ大丈夫っぽい。
ぐるぅ!!
こっちに来る!!
ぐるぅぅぅ!!!
っと…。
うまく避けられた。
ウルフの走り出しとかが遅くなっているから、さっきの騎士ちゃんの時みたいに距離が近くなければ攻撃はあたらない!!
それに聖女くんのヘイストはまだ効いてる。
これで勝てないわけない!
もう一回!!
ぐるぅぅぅ!!
「っ…!!とどけ!!」
ウルフがこっちに体当りしてこようと走ってくるのが見える。
集中してるからかすごく遅く見える。
真っ直ぐにしか走らないことはさっきからの攻撃でわかってる!!
余裕を持って左に避けて…
斬る!!
ぐるぅ…ぅぅ……ぐ…るぅぅ……
ばたん
「やったぁ!!!!」
倒した!倒した!!
「っととと。あれ?グラグラする。」
踏ん張ってるのになんでか目の前がフラフラする……。
「おい勇者!?」
賢者の声が遠くから聞こえ…る……
0
あなたにおすすめの小説
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる