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本編
33話
しおりを挟む少し溶けたアイスを持って次の目的地へ向かう。
シュールだなー。
「次の場所ってどんなところなの??」
先をずんずん進む賢者に尋ねる。
「次は砂漠だな。」
「砂漠!?」
森の次は砂漠かー。
こんな格好で砂漠に行っても大丈夫なのかな?
「暑さ対策とかしないとやばいよね?」
でも洋服買いたくてもお金は持ってないし…。
お金が出ないバグって実は一番やばいバグだった?
「砂漠って言ってもちょっと暑く感じるだけだから大丈夫だ。」
「へー。」
「それに持ち物とか服装とか変えられないからな。、」
「えっ!?どういう事??」
私最初に洋服着替えられたよ??
それにアイスとか剣とかも持ってるし。
服装も持ち物も変わってる。
「なんつーか、そいつが持てるものとか服装とかって決まってんだよ。お前ならそのシンプルな服と剣という分類のもの。あとは敵が消滅するときに落とすアイテムとかクエスト成功の報酬とか。」
「ふむふむ。」
「そのあたり以外は持てないし、売られていないし、存在してないな。」
「なるほど。」
じゃあ、私の心配は杞憂だったってわけか。
このまま次の場所へ直行だ!!
っと、その前にアイスが溶けて完全に液体に変わったから飲み干しちゃおう。
これはアイスの食べ方としては邪道なんだけど…。
背に腹は替えられないよね。
「だからそれが存在するわけねぇんだよ。」
「それって??」
「そのアイスが。」
人が飲もうとしてるときにそういうと言って欲しくないなー。
微妙に飲みにくいんだけど。
「さっき調べたときには変なところは無かったし大丈夫だと思うぞ。」
「本当に??本当に大丈夫??」
「あぁ?うん、大丈夫。大丈夫だ、大丈夫。」
そのテキトーな感じ怖っ!
現実ならやばいものを食べたときは腹痛で済むんだけど、ここだとどうなるか分からないし。
それに賢者が大丈夫だって言ってもそれが100%正しい訳じゃないからなぁ。
まぁ、勿体無いから飲むけど!!
ゴクゴクゴク
口いっぱいに広がるチョコの味。
安い値段には感じられないくらい濃い味と濃厚な香りがする。
これは売れる!
暑くて大量のアイスを食べまくった私が言うんだから間違いない!!
あぁ…買ったアイスを早く食べたいな。
「幸せそうなところ悪いがさっさと歩くぞ。」
あっ、アイスを飲むのに夢中で歩くの止まってた。
「この世界にゴミ箱とかってあるの??」
「ゴミ箱はねぇけどその辺に捨てとけば異物だと判断されて勝手に消滅するから大丈夫だ。」
ポイ捨てとか罪悪感がすごい。
「それほんと??」
「ああ。」
いくらゴミが消えるからって気軽にものを道に捨てたくないな。
「うだうだすんな。」
「あっ!!ちょっと!!」
はや歩きで近づいてきた賢者にアイスのゴミ取られた!!
「「あ。」」
ゴミが賢者の手に渡った瞬間に消えてなくなった。
確かにこれなら人が持てるものに違いが出る。
「問題解決だな。」
「うーん。」
解決はしたけどゴミはやっぱりゴミ箱に棄てたいな。
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