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本編
32話
しおりを挟む微妙な空気を漂わせながら帰り道をずんずん歩く。
体力さえ減らなければ疲れることはないから休憩は無し。
こういうところは楽でいいよね。
深い森を抜けて少しだけ歩きやすく整備されている道を歩く。
「あ、家がある。」
森に向かっているときには気付かなかったけど村と森はあんまり離れてなかったみたい。
魔物の被害とか受けなかったのかな。
そこから少し歩くと村に着いた。
「とりあえず、スライムの親退治の話をされた家に行けばいいよね?」
「ああ。」
えーっと、あの家どこだったかな。
大きくてぼろぼろな…。
あ、見つけた。
村の道をまっすぐ歩いたら着いた。
とりあえず倒してくれって言った人に報告すればいいのかな。
「あのー、スライム倒してきました。」
「ほんとうですか、勇者様!ありがとうございます!!」
敵を倒すのは大変だったけど人にこうやって感謝されるならやってよかったって思えるなー。
「何もない村ですのでお礼というとこんなものしか渡せないのですが…。」
あれ?この人の手にアイスがのってる。
私がここに来る前に買った新作のアイスと同じパッケージだし、私が選ばなかったチョコ味。
なにこれ??
とりあえず貰えるものは貰っとこうかな。
「ありがとうございます?」
この世界って確かご飯とかいらないって賢者が言ってたのに。
それに古いゲームだって。
なんで新発売したアイスが出てくるの?
どういう事なんだろう。
「この村にはもう大量のスライムは来ることはありません。勇者様に心からの感謝をしてくださいね。」
「はい!!もちろんです!!」
騎士ちゃん怖い!
しかも村の人も『はい』って普通に返事してるし。
「さぁ、勇者。次の場所へ進もうか。」
ニコニコしてそう言った聖女くんも騎士ちゃんの発言はスルーしてるし。
誰かツッコミ!ツッコミをしてよ!!
「よし、もうここには用はないし聖女の言う通りさっさと先進むぞ。」
「わぁ!!びっくりした…。」
賢者が急に私の横に戻ってきた。
戻ってくるときに何か合図みたいなものを出してくれたらいちいち驚かなくても済むのに。
「次の目的ににはどうやって行けばいいの?」
「途中にあった分かれ道があっただろ?そこをひたすら左に曲がるだけだ。」
そういえば森に入る前の道に1箇所だけ分かれ道があったな。
あれを左に曲がればいいんだね。
あ、とりあえず
「この貰ったアイスってどうすればいいの?」
冷蔵庫なんてないしバックすら持ってない。
というかまず、このアイスは食べられるんだよね?
「さっさと食っちまえばいいんじゃないか?」
「これ食べれるの??」
「あぁ。味はとりあえずすると思うぞ。ただ自分の本当の体とかには一切関係ないけどな。」
「へぇー。」
それってこの世界でお菓子をどれだけ食べても本当の体は絶対に太らないってこと!?
うわぁー!!
それってものすごいお得!!
……スプーンもないしとりあえずアイスは溶けてから一気に飲み干そう。
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