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06*
しおりを挟む気づくと先輩の寝室にいた。帯や腰紐はいつのまにか解かれて着物はただ腕を通しただけで前を隠すことが出来ずほぼ裸の状態になっていた。
先輩もほぼ同じ状態になっていて、鍛え上げられた筋肉が雰囲気も相まって艶かしく見える。
「いいよね?」
ここまできて流石にダメとは言えない。でも恥ずかしくて僕は先輩から目を逸らしてコクリと頷く。
先輩が僕の首筋に唇を這わす。そのまま胸元に降りて乳首を吸われる。
「ひゃぁぁあ!」
チクリとした刺激に思わず上擦った声が出てしまう。
「乳首、エロくてかわいいなぁ……」
自分の乳首をそう評されてどこら辺が?と思ったがそれを聞く余裕はない。先輩はそのまま乳首を舌で転がしながらもう片方の乳首も手でいじめてくる。
今まで自分の胸が感じるとは思っておらず、それでもその刺激に感じてしまっている自分は腰が少し浮いてしまう。
「乳首弱いみたいだね。このまま少し頑張ってみようか」
何を?と聞きたかったが胸の刺激に他の声が漏れて聞けない。声を抑えようと口に手を添えるがそれはダメだと言うように先輩が乳首をいじっていな方の手でおさえる。
部屋の中にペチャクチャと言う音と僕の感じている声、そしてかすかに肌が擦れる音だけが耳に届き、それがまた恥ずかしい。
先輩を見ると意地悪そうにこちらを見ている。多分反応を楽しんでいるのだ。
しばらく刺激されると下半身のムズムズがピークになり刺激が欲しくてたまらなくなってくる。
「せんぱい……むねばっかはやだぁ」
上擦った声だったが恥ずかしいのを必死に我慢してなんとか言う。
「ダーメ。もうちょっと頑張ろうね?」
頑張ろうってそういう意味だったのか!?
だけどわかったところでどうすることもできない。快感は声を出したり腰を浮かせたりしてなんとか逃しているが着実に体に蓄積されている。性器が空気に触れて冷たく感じているし濡れているのがわかる。すでに性器は震えていてちょっと触れられればすぐにでもイッテしまいそうだ。
なのにその最後の一押しがないのだ。もどかしくて仕方なく腰がヘコヘコと動いてしまう。
もう触ってくれとお願いという意味を込めて先輩を見つめると先輩はニヤリと笑うと乳首をカリッと噛んだ。
「……っ、あぁ!」
その刺激が決め手となり、先輩の腹を汚してしまう。
「せんぱい……」
恥ずかしさに情けない声が出てしまう。
「乳首気持ちよかった?」
なんて恥ずかしいことを聞いてくるのだ!?先輩は意地悪な顔をして聞いてくる。射精してしまった以上気持ち良くなかったと言ったところで嘘になる。僕は諦めて、でも恥ずかしいから目を合わせることが出来ずコクリと頷いた。
「感度よかったし頑張ればイケると思ったんだ。最高にかわいかったよ」
「うぅ……」
恥ずかしさに耐えきれず手で顔を隠す。
しかしそれがいけなかった。気づくとぬるりとしたものが僕のお尻の穴にプツリと入ってきた。
慌てて手をどかしてお尻の方を見ると先輩の指が入っているように見える。ローションのようなものは転がっていないことから恐らく僕の出したものを潤滑油代わりに使ったのだろう。先輩はそのまま指を奥に動かしていく。
「ふぁぁぁ!」
先輩の指が僕の弱いところに当たって思わず声が出る。先輩はそれがわかったのか何度も擦ってくる。
「ここが前立腺だよ?」
そう言って何度もコリコリと擦られる。
そこはダメだ。さっきイッたばっかだからかすぐにイキそうだ。
「せんぱイッ………せんぱい!………そこダ……メ…………ヤ……ひゃぁぁぉあ」
目がチカチカする。抵抗虚しく僕はイッてしまった。
「ここの感度もいいね。でももう少しだけ弄るよ。せめて3本は指が入らないと」
そう言ってイッたばかりのもう一本お尻の中に入ってくる。
「さっきイッたばかりだから!あぁっ!…………もう、中弄らないで。前立腺やだぁぁぁ」
「中うねってて気もよさそうだね。流石に次は一緒にイキたいから前立腺だけはやめてあげる」
そう言って前立腺を触れるか触れないかのギリギリのところを触れてくる。それが逆にもどかしくて息が荒れる。
「どうした?前立腺は触ってないよ?」
先輩のイジワル!!いや、今触れられるとすぐにイッちゃうから触られると困るのだが、それならこんなに焦らすように触ってこなくてもいいじゃないか!!
だが僕は何も答えられない。何か答えを発しようと口を開けば間違えなく縋りついてしまうからだ。今できるのはこの刺激に耐えることだ。
「3本入れてだいぶ柔らかくなってきたね。そろそろ大丈夫かな?」
どうやらいつのまにか3本に増えていたらしい。
先輩が指をお尻の穴から抜くと、先輩はサイドチェストの一番上の引き出しを開けローションを取り出した。そしてそのままキャップを外し僕のお尻にかける。
「ひゃぁぁぁ!」
冷たさに思わずに悲鳴が出た。
「大丈夫。すぐ暖かくなる」
そう言って今度は自分の性器にローションをかけている。
先輩のそれは僕のに比べて一回り以上大きい。それが本当に僕の中に入るのか?と思わずにいられない。
いろいろ弄られた体は体力を結構消耗していて逃げる力はない。それにここで逃げたら男が廃る。腹はきちんと括れている。
「入れるよ」
準備が終わったのか先輩の性器が僕のお尻の入り口にくっつく。そしてそれがクチュっと音をたてながら入ってくる。お尻の圧迫感に思わず息が止まる。
「ちゃんと呼吸して」
先輩が優しく僕に言う。慌てて息を吸うとグっと中に入ってくる。勢いよく中に入ってきたため、前立腺が強く押され僕はまた声をあげてしまう。
「……ふぅ…………全部入ったよ」
僕を安心させようとする先輩の笑顔にほっとする。お互い汗ばんだ体をどこからともなくくっつけ、僕は先輩の背中に手を回す。
「動くよ」
先輩の声が耳元で聞こえると同時にお尻の中にあったソレが抜け、パチンと音をたててまた入ってくる。ソレがいいところに当たり僕は声を抑えられない。
「せんぱい……きょうごせんぱい……」
何かに縋ってないと辛くて先輩に思い切り抱きつく。先輩もそれがわかったのか僕の方を見てキスをしてくれる。
「ふぅ……っん…………ふぁ………ぁん……」
口が塞がれてもその刺激でまた気持ちよくて、たまに声が漏れてしまう。それでも離れたくなくて僕も一生懸命舌を動かして先輩が気持ちよくなってほしいと思って行動する。
先輩の額に薄らと汗が滲んでいる。目が合うと熱を孕んだ瞳でそれが嬉しくてたまらない。
すぐにイかないようにか先輩は僕のいいところを掠めて腰を打ち付けてくる。そうかと思うとたまにいいところに当たって驚いて体が跳ねてしまう。
そんなことを繰り返されていたらそろそろ限界がきてしまう。
「瑠可……」
「せんぱいっ!ぼく……もう……」
「わかってる。一緒にイこう」
僕が背中に回していた腕を先輩は外して両手を恋人繋ぎで握ってくる。先輩の顔が正面にあって先輩も余裕のなさそうな表情からもう限界が近いとわかる。
お互い見つめ合いながら先輩が激しく腰を打ち付ける。僕の気持ちいいところが容赦なく刺激され甲高い声が口から漏れる。
「ダメ……もう……」
「ああ、俺も……そろそろ……」
「ふ……ぁああっ!」
快感に体がはねる。先輩もグッと僕の腰を押さえて中に射精している。それがまたいいところに出されているからか僕の腰がビクビクと動いてしまう。
お互い快感が体の中から抜けると体の力を抜き、先輩は僕の上に覆いかぶさる。
「瑠可の中気持ちよかったよ……」
先輩が僕の耳元で囁く。それが擽ったくて思わず体がビクッとなってしまう。先輩がどこかしてやったりと言う顔でニヤリと笑う。
「あれ?さっきのじゃ足りなかったか?」
「ち、違います!そうじゃなくて……」
「大丈夫。俺は何度でもイケる」
いえ、僕もう限界です!と言いたかったがその声は先輩が再び腰を動かしたことで嬌声に変わる。
それから僕たちは長い夜を過ごした……
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