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弁解と閃き
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「あ…れ?頼人くん、そのシャツ…。」
「ん?あぁ、コレ?満員電車で女の人につけられてさ…。」
「え、つけられたってどうゆうこと?!」
「あぁ、大したことじゃないよ。
電車が揺れて俺にもたれかかってきただけ。」
「…そうなんだ。」
「洗濯したらきれいに落ちる?」
「うーん…手洗いすればきれいにはなると思うけど…。」
「そ。なら良かった。」
「…。」
「ん?どうした?」
「うぅん。何でもない。」
「なんだよ。」
「…その女の人ってきれいだった?」
「…は?何言ってんの?
そんなに覚えてないけど、普通の人だったよ。」
「頼人くんの普通はレベルが高いからなぁ…。」
「なんだそれ。もしかして、俺のこと疑ってる?」
「そんなんじゃないよ!ただ…。」
「ただ?」
「口紅がついちゃうくらいの距離にずっと居たんだよね…?」
「いや、だから満員電車だって言ってるだろ?」
「うん…。しょうがないことなんだけど、
毎日そうだと思うとちょっと心配だな…。」
「…は?」
「毎日近くにいるのがおじさんならいいけど、
きれいなお姉さんがそうやってそばにいたら頼人くんドキッとしないの?」
「するわけないだろ。」
「そんなの分かんないじゃん!」
「じゃあ、再現してやるよ。」
「えっ…ちょっ…!」
そう言って彼女を壁際に押し付け、俺がその目の前をふさぐ。
「毎日、こんな状況。両手はかばんとつり革でふさがってるし、
女の人が目の前にいてもかばんで顔も見えないし。
なにより車内の生暖かい空気と仕事の疲れでトキめいてる余裕なんてねぇよ。」
「…でも、これ女の人特等席じゃん。」
「…え?」
「目の前にイケメンが両手上げて立ってるなんて…。」
「そう思ってくれるのはお前だけだよ(笑)」
「そんな事ないよ!それにその女の人が悪い人なら、
ほらこうやって手を回せば周りに気付かれずに抱き合える!」
「…何バカなこと言ってんだ。」
「だって…。」
そう言いながら俺をギュッと抱きしめる彼女。
上から見下ろすと胸元が開いているVネックシャツから
谷間が見えそうになっていた。
そんな彼女の姿に欲情してしまった俺。
良からぬことを思いつく。
「ん?あぁ、コレ?満員電車で女の人につけられてさ…。」
「え、つけられたってどうゆうこと?!」
「あぁ、大したことじゃないよ。
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「洗濯したらきれいに落ちる?」
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「…。」
「ん?どうした?」
「うぅん。何でもない。」
「なんだよ。」
「…その女の人ってきれいだった?」
「…は?何言ってんの?
そんなに覚えてないけど、普通の人だったよ。」
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「口紅がついちゃうくらいの距離にずっと居たんだよね…?」
「いや、だから満員電車だって言ってるだろ?」
「うん…。しょうがないことなんだけど、
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「…は?」
「毎日近くにいるのがおじさんならいいけど、
きれいなお姉さんがそうやってそばにいたら頼人くんドキッとしないの?」
「するわけないだろ。」
「そんなの分かんないじゃん!」
「じゃあ、再現してやるよ。」
「えっ…ちょっ…!」
そう言って彼女を壁際に押し付け、俺がその目の前をふさぐ。
「毎日、こんな状況。両手はかばんとつり革でふさがってるし、
女の人が目の前にいてもかばんで顔も見えないし。
なにより車内の生暖かい空気と仕事の疲れでトキめいてる余裕なんてねぇよ。」
「…でも、これ女の人特等席じゃん。」
「…え?」
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「そんな事ないよ!それにその女の人が悪い人なら、
ほらこうやって手を回せば周りに気付かれずに抱き合える!」
「…何バカなこと言ってんだ。」
「だって…。」
そう言いながら俺をギュッと抱きしめる彼女。
上から見下ろすと胸元が開いているVネックシャツから
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そんな彼女の姿に欲情してしまった俺。
良からぬことを思いつく。
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