ケンカの後のホットココア

こつぶ

文字の大きさ
5 / 6

彼氏のご奉仕

しおりを挟む

「なーに。まだ拗ねてんの?」
「まだって何よ。」
「ごめんて。」
「今日が何の日だったか知ってた?」
「…。」

「ユキトのばか。」
「ごめん。でも夕海の顔見たら一瞬で思い出した。」
「何それ。」
「今回は俺が悪かった。だから…機嫌直して?」
「…っもう。」



そういって優しく後ろから抱きしめるユキト。
こういうときだけ優しいからずるい。
お風呂で火照った体が冷めきった自分の体には心地よい。


まだ少しだけ濡れている髪の毛が頬に時々当たってくすぐったい。



「…髪の毛、ちゃんと乾かして寝なよ?」
「え、乾かしてくれないの?」
「なんであたしが…っ。」
「おねがい。」


そういって頬にキスをするユキト。私の扱い方をよく知っている。


その後も何度もキスをするユキト。



「っちゅ。」
「…もうっ、分かったから。」
「何が?」
「許してあげるから…だからもう、いいよっ…。」
「だめ、今日は俺の気が済むまで逃がさない。」
「…っちょ…っんん…。」



ソファの上で重なる二つの体。



さっきまでどん底だった気持ちはどこへやら。
すっかりユキトのペースにのまれている私。
しかし、こんな時間がいつまでも続いて欲しくて、味わっていたくて…
今この時をかみしめるようにそっと目を閉じた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

哲子67歳★恋して焦げて乱れ咲き♪

obbligato
恋愛
67歳、二次元大好き独身女子のぶっとんだ恋愛劇。 ※哲子は至って真面目に恋愛しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

踏み台(王女)にも事情はある

mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。 聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。 王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。

恋の終わりに

オオトリ
恋愛
「我々の婚約は、破棄された」 私達が生まれる前から決まっていた婚約者である、王太子殿下から告げられた言葉。 その時、私は 私に、できたことはーーー ※小説家になろうさんでも投稿。 ※一時間ごとに公開し、全3話で完結です。 タイトル及び、タグにご注意!不安のある方はお気をつけてください。

嫌われたと思って離れたのに

ラム猫
恋愛
 私は、婚約者のカイルに嫌われたと思った。冷たくそっけなく、近づくたびに避けられる日々。  距離を置くことを選び、留学の準備も進めて心を落ち着かせようとするけれど——。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

処理中です...