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第2章 南部のビーチリゾート
スパイラルブランコ
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理由は分からないが何か怒らせてしまったのかもしれない。私は緊張で体がこわばるのを感じた。当のルリは男性をチラと見たきり、いつもの無表情でフライにかぶりついている。
男性は空になったスープ定食の膳を下げながら凄んだ。
「よくもこんなにしてくれたな。手ぶらじゃ帰さねぇから覚えとけよ」
なによそれ!?
怖くて足が震えだす。「どうにかしてよ」という視線をルリに送るが、食べるのに夢中らしくスルーされた。コイツ、足を思い切り踏んでやろうか。横目でルリを睨みつけていると、先ほどの中年女性が気づいて駆けつけてくれた。
「ちょっとアンタ!お客さんが怖がってるじゃないか。もっと愛想良くって言ってるだろ」
その口ぶりからしてふたりはやはり夫婦で、男性が店主で女性が女将なのだろう。
「だっておまえ、このお客さんの食べっぷりが良いもんだから、俺は嬉しくてよぉ」
店主は眉尻をさげて言った。
え?怒ってるんじゃないの?
「すみませんねぇ、この人は元が漁師なもんですから、口の利き方が雑で」
女将が頭を下げると店主も「すんません」と謝った。ただの誤解だと知って私はホッとする。
よくよく聞けば、「よくもこんなにしてくれたな」は、「よくこんなに何も残らないほど、キレイに食べてくれましたね」という意味だったらしい。そう言えば、魚の頭も骨も残ってなかったけど、ルリは丸ごと食べたんだろうか?
そして「手ぶらじゃ帰さねぇから覚えとけよ」は、「お土産をあげるので帰りに忘れないでくださいね」と言うことらしい。土産に何か持たせたくなるほどルリの食べっぷりが気に入ったそうだ。
いや、そんなの分からなすぎる。横でため息をつく女将の苦労が分かる気がした。そのとき、黙々と食べていたルリがいきなり店主に話しかけた。見れば山盛りだったフライはもう1割くらいしか残っていない。
「ご主人、ここの料理はどれも皆たいへん美味しいです!」
「「ありがとうございます!」」
店主と女将が声を揃えて礼を言う。このタイミングで私はフライに箸を伸ばした。もうかなりお腹が膨れているが、せっかくだからフライも食べてみたい。ルリに全部食べられちゃったら悔しいし。
ルリは天ぷらに似た揚げものと言ったけど、ふわふわの衣に味がついていて、そのまま食べられるところが少し違う。素材によって衣の味を変えているらしく、芋はゴマのような優しい味。魚は青のりみたいな海藻入りで風味がよく、肉はピリ辛の味付けがしてあった。店主の腕が良いのだろう、どれもバツグンに美味しい。
「でも今日はメイパルがないのが残念でした」
ルリが言うと店主夫婦は困ったような顔になる。メイパルと言うのは島でとれる高級魚で、フライにすると格別に美味しいらしい。
「それが、今年はどうもメイパルが不漁なようで、全然とれねぇんですよ」
「グルングルンメートナパリパリウントコサーも、いつもの年より少なくってねぇ」
値段が高騰して困っているという話をしていたら、厨房にオーダーが入ったらしく夫婦は仕事に戻っていった。ルリはちょっと険しい顔をしていた。メイパルとかいう高級魚が食べられなかったのがそんなに残念なのだろうか?
「ルリ、大丈夫?」
本当に食いしん坊だなぁと思いつつ声をかけると、彼女はハッとしたように顔をあげた。
「ちょっと考え事をしていました。食事も終わったことですし、少し庭を歩きましょうか」
「うん!」
そう、料理も美味しかったが、この庭がずっと気になっていたのだ。ビーチに面した庭には大きな石がところどころに置かれ、その間を赤や黄色の華やかな花が埋めていた。まさに南国の花畑といった感じ。
なにより特徴的なのは中心にある大きな木だ。幹がネジネジと巻いていて、まるでドリルが地面に刺さっているかのように見える。高さはそれほどではないのにネジネジの幹は太く、長い枝を周囲に伸ばして木陰をつくっていた。
そして枝には二人乗りのブランコが4つほどぶら下がっていた。枝が長いのでそれぞれ間隔をあけて並んでいる。ブランコは白、水色、ピンク、黄色に塗られていて可愛らしい。
「あれに乗ろう!」
ブランコから海を眺めるって一度やって見たかったんだよね。4つのブランコのうち2つは先客がいるが、まだ2つ空きがある。
だけど、ルリの手を引いて水色のブランコに腰かけた私はガッカリした。木が低すぎてビーチとの境の生垣が邪魔になり、海が少ししか見えないのだ。
これなら店を出てビーチを散歩したほうがいいかな?
「私たちも乗ります!」
私が迷っていると、庭で食事をしていたカップルがこちらへやってきた。ルリが気づいたように「安全ベルトをしてください」と言って、ブランコに設置されていた革のベルトを私に装着させる。飛行機のシートベルトのような感じだ。
「やだ、子供じゃないんだから」
こんなものいらないと言おうとしたとき、ふわりとブランコが揺れた。そしてゆっくりと高度をあげながら木の周囲を回り始めたのだ。いや違う、よく見れば木じたいがクルクル回転している。
「ええええええ!?」
私は叫びながら遠ざかっていく地面を見下ろす。どうやらネジネジの幹が回転して地上にせり出し、どんどん高く伸びているらしい。この木は本当にネジのように地中に埋まっていたのだ。
「ど、どういう仕組みなのこれ?」
「この木はマッチョスと言います。ねじれた幹が地中深くに埋まっているのですが、一日に数回こうやって外へ出てくるのです。こうして人間の重みが加わると動き出すので、恐らくは運動をしているのではないかと」
マッチョスはこの運動を多くするほど幹や枝の太い立派な木になるらしい。
「まるで筋トレしてるみたいね」
でも、この世界には歩く植物だっているのだから、筋トレする木がいても不思議ではないのかもしれない。
マッチョスは3階建ての建物くらいの高さまで伸び、あとはゆるやかに回転するだけになった。最初は怖かったけど、それを忘れさせるくらいにブランコからの眺めは素晴らしい。だって、青く美しい海と真っ赤なフゥベ畑が交互に眺められるのだから。
フゥベ畑は思ったよりも広大で、葉を揺らしながら風が渡っていくさまは、どこまでも続く深紅の海原のようだ。そこからふわりふわりと回って、今度は海が見える。エメラルドグリーンの海が、遠くなるにしたがって濃い瑠璃色へと変わっていく。その先の水平線の上には、朝にはなかった入道雲が浮かんでいた。
見たことのない景色に見惚れていると、あとから乗って来たカップルの「キャッキャウフフ」の笑い声が聞こえてきた。
ソウダヨネー。好きな人とこんな景色見たら、テンションアガルヨネー。
でも、私だってすごい美少女と乗ってるんだぞ。そう思ってルリを見ると、特に感動している様子もなく、ただたんたんと座っている。
「ルリ、海もフゥベ畑も綺麗だね!」
カップルに負けじとテンション高く同意を求める私に、ルリは小首をかしげて聞いてくる。
「沙世さまは、海やフゥベ畑を見るのが楽しいのですか?」
「え?だって綺麗じゃない」
「綺麗なものを見ると楽しいのですね」
「普通そうだと思うけど。とくに見たことない景色を見たら感動するし」
「感動・・・」
相変わらずの無表情ながら、ほんの少しだけルリの目が大きくなる。やっぱり驚いているらしい。ルリは女神の分身だから、人間とは少し感覚が違うのかもしれない。
なんだか気まずくなって、私は海上に見える小さな島を指して聞いた。
「ねえ、あの島はなに?」
ここからさほど遠くないところに小さな島があるのだが、その形が面白くてさっきから気になっていたのだ。丸い山形のその島の中央には大きな穴が空いていて、てっぺん近くには2本の尖った岩が並んで立っている。まるで猫が口を開けているみたいだ。
「あれはニャカラン島という無人島ですが、洞窟があって観光名所になっています」
「あの口みたいに開いているところ?」
「はい、装備もなく簡単に入れますし、あそこにしかない珍しい花が咲いているのです」
へえ、せっかくなら見てみたいなぁ。
「明日行ってみますか?」
まるで心を読んだようにルリが聞いてくれたので、「もちろん!」と返事をする。せっかく異世界にバカンスに来たのだから、色んな経験をしてみたい。そのうちにブランコはまたゆっくりと回りながら下がりはじめた。筋トレはそろそろ終わりらしい。
地上に戻るとルリがお会計をしていると、店主が葉っぱくるんだ包みをもってきた。約束のお土産らしい。私は遠慮したのだけど、ルリがさっさと受け取ってしまったので、丁寧にお礼を言って店をあとにする。
フゥベの畑ではアヒルンゴたちがおとなしく待っていた。私たちの姿を見て、皆「クワックワッ」と鳴き声をあげるのが可愛い。
「商店に寄って食料品を調達して帰りましょう」
アヒルンゴ隊長に指示を出して、私たちはワゴンに乗り込んだ。
うん、異世界の商店、面白そうだな。
男性は空になったスープ定食の膳を下げながら凄んだ。
「よくもこんなにしてくれたな。手ぶらじゃ帰さねぇから覚えとけよ」
なによそれ!?
怖くて足が震えだす。「どうにかしてよ」という視線をルリに送るが、食べるのに夢中らしくスルーされた。コイツ、足を思い切り踏んでやろうか。横目でルリを睨みつけていると、先ほどの中年女性が気づいて駆けつけてくれた。
「ちょっとアンタ!お客さんが怖がってるじゃないか。もっと愛想良くって言ってるだろ」
その口ぶりからしてふたりはやはり夫婦で、男性が店主で女性が女将なのだろう。
「だっておまえ、このお客さんの食べっぷりが良いもんだから、俺は嬉しくてよぉ」
店主は眉尻をさげて言った。
え?怒ってるんじゃないの?
「すみませんねぇ、この人は元が漁師なもんですから、口の利き方が雑で」
女将が頭を下げると店主も「すんません」と謝った。ただの誤解だと知って私はホッとする。
よくよく聞けば、「よくもこんなにしてくれたな」は、「よくこんなに何も残らないほど、キレイに食べてくれましたね」という意味だったらしい。そう言えば、魚の頭も骨も残ってなかったけど、ルリは丸ごと食べたんだろうか?
そして「手ぶらじゃ帰さねぇから覚えとけよ」は、「お土産をあげるので帰りに忘れないでくださいね」と言うことらしい。土産に何か持たせたくなるほどルリの食べっぷりが気に入ったそうだ。
いや、そんなの分からなすぎる。横でため息をつく女将の苦労が分かる気がした。そのとき、黙々と食べていたルリがいきなり店主に話しかけた。見れば山盛りだったフライはもう1割くらいしか残っていない。
「ご主人、ここの料理はどれも皆たいへん美味しいです!」
「「ありがとうございます!」」
店主と女将が声を揃えて礼を言う。このタイミングで私はフライに箸を伸ばした。もうかなりお腹が膨れているが、せっかくだからフライも食べてみたい。ルリに全部食べられちゃったら悔しいし。
ルリは天ぷらに似た揚げものと言ったけど、ふわふわの衣に味がついていて、そのまま食べられるところが少し違う。素材によって衣の味を変えているらしく、芋はゴマのような優しい味。魚は青のりみたいな海藻入りで風味がよく、肉はピリ辛の味付けがしてあった。店主の腕が良いのだろう、どれもバツグンに美味しい。
「でも今日はメイパルがないのが残念でした」
ルリが言うと店主夫婦は困ったような顔になる。メイパルと言うのは島でとれる高級魚で、フライにすると格別に美味しいらしい。
「それが、今年はどうもメイパルが不漁なようで、全然とれねぇんですよ」
「グルングルンメートナパリパリウントコサーも、いつもの年より少なくってねぇ」
値段が高騰して困っているという話をしていたら、厨房にオーダーが入ったらしく夫婦は仕事に戻っていった。ルリはちょっと険しい顔をしていた。メイパルとかいう高級魚が食べられなかったのがそんなに残念なのだろうか?
「ルリ、大丈夫?」
本当に食いしん坊だなぁと思いつつ声をかけると、彼女はハッとしたように顔をあげた。
「ちょっと考え事をしていました。食事も終わったことですし、少し庭を歩きましょうか」
「うん!」
そう、料理も美味しかったが、この庭がずっと気になっていたのだ。ビーチに面した庭には大きな石がところどころに置かれ、その間を赤や黄色の華やかな花が埋めていた。まさに南国の花畑といった感じ。
なにより特徴的なのは中心にある大きな木だ。幹がネジネジと巻いていて、まるでドリルが地面に刺さっているかのように見える。高さはそれほどではないのにネジネジの幹は太く、長い枝を周囲に伸ばして木陰をつくっていた。
そして枝には二人乗りのブランコが4つほどぶら下がっていた。枝が長いのでそれぞれ間隔をあけて並んでいる。ブランコは白、水色、ピンク、黄色に塗られていて可愛らしい。
「あれに乗ろう!」
ブランコから海を眺めるって一度やって見たかったんだよね。4つのブランコのうち2つは先客がいるが、まだ2つ空きがある。
だけど、ルリの手を引いて水色のブランコに腰かけた私はガッカリした。木が低すぎてビーチとの境の生垣が邪魔になり、海が少ししか見えないのだ。
これなら店を出てビーチを散歩したほうがいいかな?
「私たちも乗ります!」
私が迷っていると、庭で食事をしていたカップルがこちらへやってきた。ルリが気づいたように「安全ベルトをしてください」と言って、ブランコに設置されていた革のベルトを私に装着させる。飛行機のシートベルトのような感じだ。
「やだ、子供じゃないんだから」
こんなものいらないと言おうとしたとき、ふわりとブランコが揺れた。そしてゆっくりと高度をあげながら木の周囲を回り始めたのだ。いや違う、よく見れば木じたいがクルクル回転している。
「ええええええ!?」
私は叫びながら遠ざかっていく地面を見下ろす。どうやらネジネジの幹が回転して地上にせり出し、どんどん高く伸びているらしい。この木は本当にネジのように地中に埋まっていたのだ。
「ど、どういう仕組みなのこれ?」
「この木はマッチョスと言います。ねじれた幹が地中深くに埋まっているのですが、一日に数回こうやって外へ出てくるのです。こうして人間の重みが加わると動き出すので、恐らくは運動をしているのではないかと」
マッチョスはこの運動を多くするほど幹や枝の太い立派な木になるらしい。
「まるで筋トレしてるみたいね」
でも、この世界には歩く植物だっているのだから、筋トレする木がいても不思議ではないのかもしれない。
マッチョスは3階建ての建物くらいの高さまで伸び、あとはゆるやかに回転するだけになった。最初は怖かったけど、それを忘れさせるくらいにブランコからの眺めは素晴らしい。だって、青く美しい海と真っ赤なフゥベ畑が交互に眺められるのだから。
フゥベ畑は思ったよりも広大で、葉を揺らしながら風が渡っていくさまは、どこまでも続く深紅の海原のようだ。そこからふわりふわりと回って、今度は海が見える。エメラルドグリーンの海が、遠くなるにしたがって濃い瑠璃色へと変わっていく。その先の水平線の上には、朝にはなかった入道雲が浮かんでいた。
見たことのない景色に見惚れていると、あとから乗って来たカップルの「キャッキャウフフ」の笑い声が聞こえてきた。
ソウダヨネー。好きな人とこんな景色見たら、テンションアガルヨネー。
でも、私だってすごい美少女と乗ってるんだぞ。そう思ってルリを見ると、特に感動している様子もなく、ただたんたんと座っている。
「ルリ、海もフゥベ畑も綺麗だね!」
カップルに負けじとテンション高く同意を求める私に、ルリは小首をかしげて聞いてくる。
「沙世さまは、海やフゥベ畑を見るのが楽しいのですか?」
「え?だって綺麗じゃない」
「綺麗なものを見ると楽しいのですね」
「普通そうだと思うけど。とくに見たことない景色を見たら感動するし」
「感動・・・」
相変わらずの無表情ながら、ほんの少しだけルリの目が大きくなる。やっぱり驚いているらしい。ルリは女神の分身だから、人間とは少し感覚が違うのかもしれない。
なんだか気まずくなって、私は海上に見える小さな島を指して聞いた。
「ねえ、あの島はなに?」
ここからさほど遠くないところに小さな島があるのだが、その形が面白くてさっきから気になっていたのだ。丸い山形のその島の中央には大きな穴が空いていて、てっぺん近くには2本の尖った岩が並んで立っている。まるで猫が口を開けているみたいだ。
「あれはニャカラン島という無人島ですが、洞窟があって観光名所になっています」
「あの口みたいに開いているところ?」
「はい、装備もなく簡単に入れますし、あそこにしかない珍しい花が咲いているのです」
へえ、せっかくなら見てみたいなぁ。
「明日行ってみますか?」
まるで心を読んだようにルリが聞いてくれたので、「もちろん!」と返事をする。せっかく異世界にバカンスに来たのだから、色んな経験をしてみたい。そのうちにブランコはまたゆっくりと回りながら下がりはじめた。筋トレはそろそろ終わりらしい。
地上に戻るとルリがお会計をしていると、店主が葉っぱくるんだ包みをもってきた。約束のお土産らしい。私は遠慮したのだけど、ルリがさっさと受け取ってしまったので、丁寧にお礼を言って店をあとにする。
フゥベの畑ではアヒルンゴたちがおとなしく待っていた。私たちの姿を見て、皆「クワックワッ」と鳴き声をあげるのが可愛い。
「商店に寄って食料品を調達して帰りましょう」
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