戦国時代を舞台とする作品の創作に必ず役立つ!【戦国時代には違う呼び方だった用語集】

髙橋朔也

文字の大きさ
4 / 10

【た行】

しおりを挟む
●た

だいしょう【代償】
 ⇒べんしょう【弁償】参照。

だいじょうぶ【大丈夫】
 当時の『大丈夫』は別の意味を表した。戦国時代にいたなら、『問題ない』程度のことを言えば良い。
 ⇒【偉丈夫】いじょうふ 参照。

たいよう【太陽】
 当時は『金烏きんう』などと言う。

たかがり【鷹狩】
 当時は『たか逍遥しょうよう』『鷹野たかの』などと言う。鷹狩で取った獲物は『たかとり』などと言った。

たけだのきばたい【武田の騎馬隊】
『武田の騎馬隊』とは、武田軍の騎馬隊を指す。武田たけだ信玄しんげんの騎馬隊は最強などと言われているが、そもそも武田の騎馬隊は存在しなかった。戦国時代では、馬に乗れる人間が限られていて、武田家だと戦闘員に対する比率は十二パーセントらしい。
 さらに、当時の戦い方は騎馬武者の多くがあらかじめ馬から下りる。そのことは、当然ながら日本の史料に書かれているが、ザビエルやフロイスなどの来日していた宣教師も記していた。
 なぜ武田の騎馬隊という誤った話しが定着したかと言うと、信憑性しんぴょうせいの高い史料である太田おおた牛一うしかつの『信長公記』を、小瀬おぜ甫庵ほあんは『信長記』として脚色した。その信憑性の低い『信長記』を陸軍参謀本部が参考にして流布るふさせたからだ。

ただしい【正しい】
 当時は『有躰ありてい』などと言う。

たにぞこ【谷底】
 当時は『あわせ』などと言った。

たばこ【煙草】
 南蛮貿易により、煙草が日本に伝わる。当時の煙草はキセルだった。

ためいき【溜息】
 当時は『せなぎ』などと言う。

たわら【俵】
 当時は『表子ひょうす』などと言う。

●ち

ちきゅう【地球】
 当時は地球が球体だという認識をする者はいても一つの惑星とわかっていなかったから、戦国時代では『地球』は『世界』などと呼ばれていた。
 ⇒ぜんせかい【全世界】参照。

ちばけん【千葉県】
 戦国時代当時は『下総しもうさ国』『上総かずさ国』『安房あわ国』と呼ばれる。下総国と上総国を合わせて『総州そうしゅう』と別称し、どちらとも国力は大国。安芸国は『房州ぼうしゅう』とも呼び、『南総なんそう』は安房国と上総国を合わせて呼ぶ名前。『南総里見八犬伝』は南総を舞台としている。

ちゅうかじんみんきょうわこく【中華人民共和国】
 当時は『みん』という国名だった。明国は1368年から1644年まで存在した中国歴代王朝の一つ。『明朝』『大明』とも号した。

ちゅうしん【忠臣】
 『忠臣』は忠実な家臣を意味する。忠臣は戦国時代当時、『犬』とも例えられた。犬は忠実な部下の例えとして使われた。
 ⇒かしん【家臣】参照。

ちょこれーと【チョコレート】
 そもそも、日本にチョコレートが伝わったのは江戸時代。戦国時代の日本にはチョコレートは存在していなかった。チョコレートが伝わってきた当時のチョコレートの呼び名は『しょくらあと』など。

●つ

ついたち【一日】
 当時は『朔旦さくたん』などと言う。
 ⇒がんじつ【元日】参照。

つかまえる【捕まえる】
 ⇒ほばく【捕縛】参照。

つぎのひ【次の日】
 当時は『詰朔日あくるあした』などと言う。

つぐない【償い】
 ⇒べんしょう【弁償】参照。

つま【妻】
 ⇒せいしつ【正室】参照。

つれる【連れる】
 ⇒ひきつれる【引き連れる】参照。

●て

てがみ【手紙】
 当時は、何気ない手紙や書状のことを『一翰いっかん』『一書いっしょ』『一封いっぷう』『音札いんさつ』『音墨いんぼく』などと言う。
 ⇒しょさつ【書札】
  そうりょのてがみ【僧侶の手紙】参照。

てんか【天下】
 天下という言葉が戦国時代になかったわけではない。しかし、意味が現在とは異なる。当時の天下は『畿内きない』を意味する。天下=日本となったのは豊臣とよとみ秀吉ひでよし徳川とくがわ家康いえやすが日本を統一してからだ。
 ⇒きない【畿内】参照。

●と

といき【吐息】
 ⇒こき【呼気】参照。

どうい【同意】
 当時は『一同いちどう』『許諾きょだく』などと言う。

とうきょうと【東京都】
 戦国時代当時は『武蔵むさし国』『伊豆いず国』と呼ばれる。
 ⇒かながわけん【神奈川県】参照。

どうほう【同朋】
 ⇒なかま【仲間】参照。

どくがん【独眼】
 ⇒せきがん【隻眼】参照。

とくしまけん【徳島県】
 戦国時代当時は『阿波あわ国』と呼ばれる。阿波国は『阿州あしゅう』とも別称する。

どくさつ【毒殺】
 当時は『毒打どくうち』などと言う。
 ⇒ふくどくさせる【服毒させる】参照。

どくをもる【毒を盛る】
 ⇒ふくどくさせる【服毒させる】参照。

としより【年寄り】
 ⇒ろうじん【老人】参照。

とちぎけん【栃木県】
 戦国時代当時は『下野しもつけ国』と呼ばれる。下野国は『野州やしゅう』とも呼ばれ、日光東照宮などが有名。

とっとりけん【鳥取県】
 戦国時代当時は『因幡いなば国』『伯耆ほうき国』『石見いわみ国』と呼ばれる。因幡国、伯耆国、石見国はそれぞれ、『因州いんしゅう』『伯州はくしゅう』『石州せきしゅう』とも別称する。石見国は、石見銀山が有名。

どなる【怒鳴る】
 当時は『どなる』などと言う。
 ⇒いきどおり【憤り】参照。

ともなう【伴う】
 ⇒ひきつれる【引き連れる】参照。

とらえる【捕らえる】
 ⇒ほばく【捕縛】参照。

とやまけん【富山県】
 戦国時代当時は『越中えっちゅう国』と呼ばれる。越中国は越前国、越後国と合わせて『越州えっしゅう』とも総称される。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。

石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。 実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。 そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。 血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。 この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。 扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

薬師だからってポイ捨てされました~異世界の薬師なめんなよ。神様の弟子は無双する~

黄色いひよこ
ファンタジー
薬師のロベルト・シルベスタは偉大な師匠(神様)の教えを終えて自領に戻ろうとした所、異世界勇者召喚に巻き込まれて、周りにいた数人の男女と共に、何処とも知れない世界に落とされた。  ─── からの~数年後 ──── 俺が此処に来て幾日が過ぎただろう。  ここは俺が生まれ育った場所とは全く違う、環境が全然違った世界だった。 「ロブ、申し訳無いがお前、明日から来なくていいから。急な事で済まねえが、俺もちっせえパーティーの長だ。より良きパーティーの運営の為、泣く泣くお前を切らなきゃならなくなった。ただ、俺も薄情な奴じゃねぇつもりだ。今日までの給料に、迷惑料としてちと上乗せして払っておくから、穏便に頼む。断れば上乗せは無しでクビにする」  そう言われて俺に何が言えよう、これで何回目か? まぁ、薬師の扱いなどこんなものかもな。  この世界の薬師は、ただポーションを造るだけの職業。  多岐に亘った薬を作るが、僧侶とは違い瞬時に体を癒す事は出来ない。  普通は……。 異世界勇者巻き込まれ召喚から数年、ロベルトはこの異世界で逞しく生きていた。 勇者?そんな物ロベルトには関係無い。 魔王が居ようが居まいが、世界は変わらず巡っている。 とんでもなく普通じゃないお師匠様に薬師の業を仕込まれた弟子ロベルトの、危難、災難、巻き込まれ痛快世直し異世界道中。 はてさて一体どうなるの? と、言う話。ここに開幕! ● ロベルトの独り言の多い作品です。ご了承お願いします。 ● 世界観はひよこの想像力全開の世界です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。

亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。 しかし皆は知らないのだ ティファが、ロードサファルの王女だとは。 そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……

処理中です...