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砂漠の遺跡(中)
16。
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砂漠都市カンガラ。
その都市から少し離れたところにこの砂漠の王が住む城がある。
その城はとても巨大で、そこにはカンガラにはなかったオアシスがあると言われている。
僕達はカンガラの外れにある遺跡に行くため、今城に向かっている。
遺跡に入る為には王の許可が必要らしい。
カンガラの街が遠くに見える。ただ暑さのせいで少しぼやけてしまっているが。
「皆さん、暑くないですか?」
歩くたびに長い紅蓮の髪を綺麗になびかせてる人物が後ろを振り返り尋ねる。
ここら辺では上流貴族か王族しか身に纏わないと言われるカフタンを身に着け、前髪を二手に分けた、その額には涙の形をした淡い水色の宝石が飾られていた。
この人こそ砂漠都市カンガラで知らぬ者はいないと言われた大神官ウェルザだった。
都市でただ一人の白魔法使いと言われ、同時に彼はその白魔法でもかなり上級の「復活」という魔法を使いこなしていた。
紅蓮の髪に藍色の瞳。兄、ラクナスと同じ色なのだが・・・・。大神官だと思っていた彼。それなのにカフタンを身に着けられるとは、この人は一体・・・。
「僕は平気だけど」
「私も平気です」
シェルがそう言って頷く。
彼女は大盗賊シェラ・フィータ。遺跡荒らしとしてその名を世にとどろかせている。
だが、見た限りではそう思う人は少ないだろう。肩に少しかかるこげ茶色の髪。碧眼はおっとりした雰囲気を漂わせる。これでドレスでも着せれば一国の姫として十分通じるだろう。だが今は白いマントに、胸のあたりに不可思議な模様が描かれている服、それにズボンを履いていた。
「俺もまだ平気だぞ」
そう言った彼もまた紅蓮の髪に藍色の瞳を持つ。
剣士ウォーク。胸には簡易的なプレートメイル。そして腰にはロングソード。どこからどう見ても剣士という恰好だった。
あ、そういえばウォークで思い出したけど・・・・。
僕は小走りに走って、先頭を歩いているウェルザと並んだ。
「?どうしました?ロムル」
ウェルザはこちらを見て軽く首をかしげる。
「この間ウォークの血を取るって言ってたけど、どうするの?」
「別に取りませんよ。言葉のアヤってものです」
ほほー。そんなものか。
ウェルザは僕の感心した顔を見て、にっこりほほ笑んだが、やがてふと思い立ったように僕の顔をじっと見る。
「?どうしたの?ウェルザ」
僕は不思議そうにウェルザの顔を見つめ返した。
「そろそろあの竜の事を教えて下さいませんか?」
ウェルザは真面目な顔をしてじっとこちらを見ている。まずい。覚えていたか。
「え・・・と。あの竜はね・・・。拾ったんだよ」
僕は仕方なしにぼそりぼそり真実を告げた。
「拾った・・・」
「そう、森でね。それから一緒に旅をしているんだ。名前はラクナス。別に兄さんとは全然関係ないんだけど、色が似てたからさ・・・」
「ラクナス・・・」
僕は内心どきどきしていた。
砂漠都市カンガラでは白い竜(ホワイトドラゴン)を神として祀っている。そこに色違いの竜が入るとその竜は邪神と間違われないか。更に言うならば神を祀るのは大抵聖堂。その聖堂の大神官にラクナスの事を知られてしまったのだ。
殺されはしまいか。
それだけが心配でウェルザの様子を見ながら僕はどきどきしていた。
「そうですか」
しかしウェルザは意外にもそれだけ言うと、何かを吹っ切ったように明るい顔をして歩いて行ってしまった。
「?」
何だったんだろう。僕はウェルザの取った行動の理由も分からず、彼の後をついていく。
どれくらい歩いたのだろう。
気が付くとそこには高さおよそ10メートルはありそうな大きな赤褐色の岩がそびえ立っていた。その岩にはいたるところに風穴が大きく、小さくと様々な大きさで空いていた。
しかもその岩は一つではなく大きな円を描くかのようにいくつも並び立っていた。
「すごい・・・」
「人の力じゃ出来ないわね」
「うん・・・」
「さあ、岩は後でもゆっくり見れますから。行きますよ」
行きますよと言われても・・・。
「ウェルザ。どこに行くの?この岩どうやって越えるの?」
見た限り大きな岩が目の前にそびえ立っていて、人が入る隙もない。この岩を避けて通るにもまだ遥か彼方まで岩が連なっている。
「ここに岩の隙間が出来てます。ここから抜けましょう」
そう言ってウェルザが指さした、その先には人ひとりぐらいは通れそうな穴が開いていた。
その穴を抜けた時、僕達の目の前に信じられない光景が飛び込んできた。
「これが城下都市カラカです」
僕達の目の前に広がっていたのは先ほどまで歩いていた殺風景な砂漠ではなく、多くの人が行き交う活気ある街。そしてその先には城らしき大きな建物がそびえ立っているのが辛うじて分かる。
僕らはウェルザに続いて街中に入った。カンガラとそれほど変わらなかったが。
「ねえ、ウェルザ。あれ何?」
「あれ・・・ですか?あれがオアシスです」
「へぇ――――」
都市の中心に木々が生い茂っていた。ウェルザが言うにはそこにオアシスがあるらしい。
「砂漠でこんなに大きく木が茂れるのはここぐらいでしょう」
確かに。木は軽く3メートルは超えていたと思う。
僕達がオアシスを避けて通り過ぎた頃、シェルが、
「あの、ウェルザさん」
「何です?」
「今ちょっと街を見てて思ったんだけど、随分色々な竜の彫像があるけれど、貴方たちは白竜(ホワイトドラゴン)の内の誰を祀っているの?」
「ああ。その事ですか。そうですね、白竜は一匹じゃありませんしね」
まあ確かにそうだろう。だけど、白竜全体を祀っているんじゃないのか・・・。
「私達は白竜・・・コスフェルト様とシェアラン様を祀っています」
「まあ・・・」
シェルが嬉しそうに笑った。
僕はいまいち分からなかった。ので、
「ねえウェルザ。白竜を二匹も祀るの?よくケンカしないね。祀る人達も良く二派に分かれないね」
ウェルザは僕の質問攻めに呆れる様子もなく、少し微笑みながら。
「このお二方は夫婦なんですよ」
「へえ~」
「そもそもここに人々を導いて下さったのはコスフェルト様だったのです」
「どうしてこんなところへ?」
「ここが一番人目につかず、安全だったのでしょう。ここに導かれた人々は当時フェザリア、ゴスタリア両帝国から追放されて行くところがなく途方に暮れていたらしいのです。そこにコスフェルト様が人の御姿をされ、彼らの前に現れ、彼らをここまで導き、オアシスを湧かせて住み方を教えて下さったと聞いてます。その当時、コスフェルト様を祀った遺跡があの遺跡なのです。だからコスフェルト様はこの都市の創立者として崇められ、同時にその妻シェアラン様は、夫婦や男女の仲を良くする象徴として崇められています」
「なるほど」
そんなことをウェルザと話している内に、目の前に立派な建物が現れた。
周りは壁で囲まれ、大きな門の前に兵士が二人、腰に大剣を下げ立っている。
そんな二人へ、ウェルザがてけてけと歩み寄り、何かを話していた。僕らは少し離れたところにいたので、何を話しているか全然分からない。
そのうち兵士達がウェルザに向かってしきりに頭を下げ始めた。ウェルザがこちらを向いて手招きをする。
どうやら中へ入ってもいいらしい。
中に入ってどれくらい歩いただろうか。そしてどれくらい豪華な装飾品を見てきただろう。
気が付くと目の前に大きな扉がそびえ立っていた。
「ここは?」
「王のいる間です。私達はこれから直接王に許可を頂きます」
へえー。
感心してたら扉を開ける重々しい音が響いた。
「どうぞお入りください。ウェルザ様とその御一行様」
僕達は言われるままに部屋に入っていった。
両脇にはなんだか偉そうな人達が大きな広間の端にずらっと並んで立っていた。
僕達はその奥に座っている王様の前まで行き、跪いた。どうやら指示があるまで上を見てはいけないらしい。
王様はひときわ高い階段の上の玉座に座っていた。それは遠くから少し見た。
王様は低い声で、
「ウェルザ。表を上げい」
と言った。
「はい」
ウェルザの澄んだ声が広間に響く。
「その者達は何者だ。説明せよ」
「はい。まずこの赤髪の青年は剣士でかなり腕の立つ者です。先日カンガラで行われた大会ではこの者が優勝しました。名はウォーク。私の友人でもあります」
「ほお。それはそれは・・・。そちの噂はここまで聞き及んでいる」
「は」
ウォークが短く返事をする。
「次にこの緑の髪の少年、名はロムル。同じく私の友人、ラクナスの弟です。兄同様黒魔術を心得ている者です」
「ほお。黒魔術とな。するとウェルザ、お前の魔法とは違うのだろうな」
「はい」
「そうかそうか。いや、私は今まで黒魔術というものを見たことなくてのう」
僕はこの一言で少しばかり王に親近感を覚えた。
「それからこの娘。・・・名は・・・フェリアと申しまして・・・・。遺跡に興味を持つ者でございます」
「その娘が遺跡を見たいとな」
「はい」
王様はしばし沈黙していたが・・・。
「よし、いいだろう。息子が紹介する者達だ。怪しい者ではないだろう」
!?
「む、息子――――っ!?」
僕は思わず顔を上げて叫んでしまった。
ウェルザはこちらを向いて微笑んだ。
その都市から少し離れたところにこの砂漠の王が住む城がある。
その城はとても巨大で、そこにはカンガラにはなかったオアシスがあると言われている。
僕達はカンガラの外れにある遺跡に行くため、今城に向かっている。
遺跡に入る為には王の許可が必要らしい。
カンガラの街が遠くに見える。ただ暑さのせいで少しぼやけてしまっているが。
「皆さん、暑くないですか?」
歩くたびに長い紅蓮の髪を綺麗になびかせてる人物が後ろを振り返り尋ねる。
ここら辺では上流貴族か王族しか身に纏わないと言われるカフタンを身に着け、前髪を二手に分けた、その額には涙の形をした淡い水色の宝石が飾られていた。
この人こそ砂漠都市カンガラで知らぬ者はいないと言われた大神官ウェルザだった。
都市でただ一人の白魔法使いと言われ、同時に彼はその白魔法でもかなり上級の「復活」という魔法を使いこなしていた。
紅蓮の髪に藍色の瞳。兄、ラクナスと同じ色なのだが・・・・。大神官だと思っていた彼。それなのにカフタンを身に着けられるとは、この人は一体・・・。
「僕は平気だけど」
「私も平気です」
シェルがそう言って頷く。
彼女は大盗賊シェラ・フィータ。遺跡荒らしとしてその名を世にとどろかせている。
だが、見た限りではそう思う人は少ないだろう。肩に少しかかるこげ茶色の髪。碧眼はおっとりした雰囲気を漂わせる。これでドレスでも着せれば一国の姫として十分通じるだろう。だが今は白いマントに、胸のあたりに不可思議な模様が描かれている服、それにズボンを履いていた。
「俺もまだ平気だぞ」
そう言った彼もまた紅蓮の髪に藍色の瞳を持つ。
剣士ウォーク。胸には簡易的なプレートメイル。そして腰にはロングソード。どこからどう見ても剣士という恰好だった。
あ、そういえばウォークで思い出したけど・・・・。
僕は小走りに走って、先頭を歩いているウェルザと並んだ。
「?どうしました?ロムル」
ウェルザはこちらを見て軽く首をかしげる。
「この間ウォークの血を取るって言ってたけど、どうするの?」
「別に取りませんよ。言葉のアヤってものです」
ほほー。そんなものか。
ウェルザは僕の感心した顔を見て、にっこりほほ笑んだが、やがてふと思い立ったように僕の顔をじっと見る。
「?どうしたの?ウェルザ」
僕は不思議そうにウェルザの顔を見つめ返した。
「そろそろあの竜の事を教えて下さいませんか?」
ウェルザは真面目な顔をしてじっとこちらを見ている。まずい。覚えていたか。
「え・・・と。あの竜はね・・・。拾ったんだよ」
僕は仕方なしにぼそりぼそり真実を告げた。
「拾った・・・」
「そう、森でね。それから一緒に旅をしているんだ。名前はラクナス。別に兄さんとは全然関係ないんだけど、色が似てたからさ・・・」
「ラクナス・・・」
僕は内心どきどきしていた。
砂漠都市カンガラでは白い竜(ホワイトドラゴン)を神として祀っている。そこに色違いの竜が入るとその竜は邪神と間違われないか。更に言うならば神を祀るのは大抵聖堂。その聖堂の大神官にラクナスの事を知られてしまったのだ。
殺されはしまいか。
それだけが心配でウェルザの様子を見ながら僕はどきどきしていた。
「そうですか」
しかしウェルザは意外にもそれだけ言うと、何かを吹っ切ったように明るい顔をして歩いて行ってしまった。
「?」
何だったんだろう。僕はウェルザの取った行動の理由も分からず、彼の後をついていく。
どれくらい歩いたのだろう。
気が付くとそこには高さおよそ10メートルはありそうな大きな赤褐色の岩がそびえ立っていた。その岩にはいたるところに風穴が大きく、小さくと様々な大きさで空いていた。
しかもその岩は一つではなく大きな円を描くかのようにいくつも並び立っていた。
「すごい・・・」
「人の力じゃ出来ないわね」
「うん・・・」
「さあ、岩は後でもゆっくり見れますから。行きますよ」
行きますよと言われても・・・。
「ウェルザ。どこに行くの?この岩どうやって越えるの?」
見た限り大きな岩が目の前にそびえ立っていて、人が入る隙もない。この岩を避けて通るにもまだ遥か彼方まで岩が連なっている。
「ここに岩の隙間が出来てます。ここから抜けましょう」
そう言ってウェルザが指さした、その先には人ひとりぐらいは通れそうな穴が開いていた。
その穴を抜けた時、僕達の目の前に信じられない光景が飛び込んできた。
「これが城下都市カラカです」
僕達の目の前に広がっていたのは先ほどまで歩いていた殺風景な砂漠ではなく、多くの人が行き交う活気ある街。そしてその先には城らしき大きな建物がそびえ立っているのが辛うじて分かる。
僕らはウェルザに続いて街中に入った。カンガラとそれほど変わらなかったが。
「ねえ、ウェルザ。あれ何?」
「あれ・・・ですか?あれがオアシスです」
「へぇ――――」
都市の中心に木々が生い茂っていた。ウェルザが言うにはそこにオアシスがあるらしい。
「砂漠でこんなに大きく木が茂れるのはここぐらいでしょう」
確かに。木は軽く3メートルは超えていたと思う。
僕達がオアシスを避けて通り過ぎた頃、シェルが、
「あの、ウェルザさん」
「何です?」
「今ちょっと街を見てて思ったんだけど、随分色々な竜の彫像があるけれど、貴方たちは白竜(ホワイトドラゴン)の内の誰を祀っているの?」
「ああ。その事ですか。そうですね、白竜は一匹じゃありませんしね」
まあ確かにそうだろう。だけど、白竜全体を祀っているんじゃないのか・・・。
「私達は白竜・・・コスフェルト様とシェアラン様を祀っています」
「まあ・・・」
シェルが嬉しそうに笑った。
僕はいまいち分からなかった。ので、
「ねえウェルザ。白竜を二匹も祀るの?よくケンカしないね。祀る人達も良く二派に分かれないね」
ウェルザは僕の質問攻めに呆れる様子もなく、少し微笑みながら。
「このお二方は夫婦なんですよ」
「へえ~」
「そもそもここに人々を導いて下さったのはコスフェルト様だったのです」
「どうしてこんなところへ?」
「ここが一番人目につかず、安全だったのでしょう。ここに導かれた人々は当時フェザリア、ゴスタリア両帝国から追放されて行くところがなく途方に暮れていたらしいのです。そこにコスフェルト様が人の御姿をされ、彼らの前に現れ、彼らをここまで導き、オアシスを湧かせて住み方を教えて下さったと聞いてます。その当時、コスフェルト様を祀った遺跡があの遺跡なのです。だからコスフェルト様はこの都市の創立者として崇められ、同時にその妻シェアラン様は、夫婦や男女の仲を良くする象徴として崇められています」
「なるほど」
そんなことをウェルザと話している内に、目の前に立派な建物が現れた。
周りは壁で囲まれ、大きな門の前に兵士が二人、腰に大剣を下げ立っている。
そんな二人へ、ウェルザがてけてけと歩み寄り、何かを話していた。僕らは少し離れたところにいたので、何を話しているか全然分からない。
そのうち兵士達がウェルザに向かってしきりに頭を下げ始めた。ウェルザがこちらを向いて手招きをする。
どうやら中へ入ってもいいらしい。
中に入ってどれくらい歩いただろうか。そしてどれくらい豪華な装飾品を見てきただろう。
気が付くと目の前に大きな扉がそびえ立っていた。
「ここは?」
「王のいる間です。私達はこれから直接王に許可を頂きます」
へえー。
感心してたら扉を開ける重々しい音が響いた。
「どうぞお入りください。ウェルザ様とその御一行様」
僕達は言われるままに部屋に入っていった。
両脇にはなんだか偉そうな人達が大きな広間の端にずらっと並んで立っていた。
僕達はその奥に座っている王様の前まで行き、跪いた。どうやら指示があるまで上を見てはいけないらしい。
王様はひときわ高い階段の上の玉座に座っていた。それは遠くから少し見た。
王様は低い声で、
「ウェルザ。表を上げい」
と言った。
「はい」
ウェルザの澄んだ声が広間に響く。
「その者達は何者だ。説明せよ」
「はい。まずこの赤髪の青年は剣士でかなり腕の立つ者です。先日カンガラで行われた大会ではこの者が優勝しました。名はウォーク。私の友人でもあります」
「ほお。それはそれは・・・。そちの噂はここまで聞き及んでいる」
「は」
ウォークが短く返事をする。
「次にこの緑の髪の少年、名はロムル。同じく私の友人、ラクナスの弟です。兄同様黒魔術を心得ている者です」
「ほお。黒魔術とな。するとウェルザ、お前の魔法とは違うのだろうな」
「はい」
「そうかそうか。いや、私は今まで黒魔術というものを見たことなくてのう」
僕はこの一言で少しばかり王に親近感を覚えた。
「それからこの娘。・・・名は・・・フェリアと申しまして・・・・。遺跡に興味を持つ者でございます」
「その娘が遺跡を見たいとな」
「はい」
王様はしばし沈黙していたが・・・。
「よし、いいだろう。息子が紹介する者達だ。怪しい者ではないだろう」
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僕は思わず顔を上げて叫んでしまった。
ウェルザはこちらを向いて微笑んだ。
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