死んで全ての凶運を使い果たした俺は異世界では強運しか残ってなかったみたいです。〜最強スキルと強運で異世界を無双します!〜

猫パンチ

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#16 宴会

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そして、夜になり・・・

屋敷ではアンバーグリスが完治したということでお祝いムードだった。

「じゃあ今日は俺がご馳走しますね!」
『待ってましたぁァァァ!!』
レンの言葉にローズマリー、アイリス、ジョージ、リューク、レニーが反応する。

「今日は何を出してくれるの!?」
「そうだなあ・・・昨日は中華だったから今日は洋風にしようかな!」
「なんだかわからんが小僧の出すもんは美味えからな!おい、アレも忘れんなよ?」
「あれ?」
「お前、昨日約束しただろ!酒だよ!さーけ!」
「ああ、そうでしたね。じゃあ料理を出したら次はお酒出しますね!」
「よしキタ!」
「レンくーん、お料理もいいけどお母さんはスイーツも食べたいなぁ♡」
「私も熱望します!」
「わかってますよ!」
「わーい!!流石は未来の息子ね!」
「またあれが食べられる・・・♡」
「じゃあ出しますよ!!」
「ちょっと待って!!」
召喚しようとしたレンを止めたのはベルガモットだった。
「アナタ!!何で止めるのです!!」
アイリスがプンプン怒りながら言うと

「ここであのスキルは不味いよ!皆いるんだよ!」
今、レンがいるのはパーティー会場のような場所。
アンバーグリスの快気祝いということで、屋敷の者達が全員揃っている。
「屋敷の者達を疑うわけではないが、万が一と言うこともある。別室で召喚して運ぶ方がいい。」
「確かにそうですな。他の貴族のスパイがいるやもしれませんしな。」
オルガも賛同する。
「え、スパイ!?」
「はい。貴族の爵位には限りがありまして、ノート家と同じ公爵家は3席しかありません。侯爵以下の爵位を持つ一族が上に行くためにはノート家を含む3つの公爵家をを出し抜かなければなりません。なのでスパイを送り込み、陥れようとする貴族も少なくはありません。他所の貴族にレン君のスキルが知れ渡り、悪用しようとする者がいるかもしれませんので、そのスキルは隠しておいた方が良いかと。」
「そうですね。俺もノート家には迷惑をかけたくありませんからね。別室で召喚することにします。あ、誰か運ぶのを手伝ってもらえませんか?」
「オルガ、ジョージ、リューク、レニー。行ってくれるか?」
『御意!』
「ローズマリー、部屋に案内してあげなさい。」
「わかったわ!」
「あ!私もいくよ!」
レン達は一度、会場を出て、近くの広い部屋へと移る。
「ここも無駄に広いな・・・」
「ここなら沢山出せるでしょ?」
「まあ今回は沢山いるからね。」
「ねえ、レンくん!さっきのエリクサーみたいにご飯も召喚するの!?」
「ああ。そうだよ。」
「レンが出したご飯、凄く美味しいのよ!みたことない料理ばかりだし!」
「みたことない料理!?わあ楽しみ!!早く出してぇ!!」
「はいはい。」
召喚サモン!大量の洋風バイキングの料理!!》
レンが召喚魔法を唱えると目の前に沢山の料理が現れる。
沢山のチェーフィングディッシュに色んな料理が盛り付けられていた。

前の世界ではバイキングなんて言ったことないけど、テレビや本とかで見たからな。
これだけあれば足りるかな?

「わあ!!すご~い!!本当に見たことない料理ばっか!!凄いスキルだね!」
「でしょ?レンは悪魔の森からここまで帰ってくるのに1時間ちょっとで来れる乗り物だって出せるんだから!」
「1時間ちょっと!?何それ!?」 
「ば、馬鹿!それを言ったら・・・」
「へ?」
「レンくーん・・・それ・・・出して貰えないかな・・・是非とも私が発明したいわぁぁぁぁ♡♡♡♡」
「ほら!いわんこっちゃない!!」
「しまった!つい!!」
「レンくん・・・早く出してぇ♡」

くっ、状況が状況ならとても卑猥で嬉しいこと言われてるのに・・・今は恐怖でしかない!!

血走った目でお願いされるレン。

「嬢ちゃん!それは明日とかでもいいだろ!俺たちゃ腹減ってんだよ!酒も呑みてえし!また怒られちまうぞ!」
「うう!お母様の説教はもう勘弁!」
そう言われて我に返るアンバーグリス。

ナイス!ジョージさん!
なんとかトラックを出せずに済みそうだ!
これは沢山お酒を出してあげるしかないな!

「兎に角早く並べましょう!長いテーブルとか用意してそこに乗せてください!メイドの人たちに人数分のお皿も用意してもらいたいです。」
『了解!』

そして手分けをして料理を運び出す。
ローズマリーやアンバーグリスも運んでるのを見てメイド達もいても立ってもいられず手伝いだす。

「一体いつこんな大量の料理を!?」
「説明は後!早くしないと食べるの遅くなっちゃう!」
「わかりました!」
使用人総勢で準備が始まる。
レンはその間、違う部屋で色んな種類のお酒を出す。

「おお!日本ってとこにはこんなにも沢山の酒があるのか!!」
沢山のお酒を見て目が輝きまぐっているジョージ。
「多分、もっとありますよ。俺が見たことあるものしか出せないので。俺がいた日本は小さい島国でしたから他所の国にはもっと色んなお酒があったでしょうね。」
「マジかよ!?何で見てないんだよ!」
「そんなこと言ったって、俺は日本では貧乏だったから他の世界なんて行けませんよ!」
「そうか・・・すまねえ。」
「あ、でも一つ方法があるかも・・・」
「なんだ!?」
「本屋さんで世界の名酒みたいな本があったのを見た憶えがあるからそれを召喚してその写真を見れば出せるかも。」
「写真・・・?何だそれ?」
「へ?写真知らないんですか!?」
「知らん!一体どういう物だ?」
「こういうものです。」
召喚サモン!ポラロイドカメラ!》
レンが召喚魔法を唱えるとレンの手元にポラロイドカメラが現れる。
「なんだそれ・・・?」
みたことない物に驚くジョージ。
「まあ、説明するより体験したほうが早いですよ。さあジョージさん笑って!」
「え!?そんな急に笑えるか!」
「この缶ビール空けて飲んでいいですよ。」
そう言って近くにあったビールを渡すレン。
「お!いいのか!?これどうやってあけるんだ?」
「こうやって・・・」
レンは缶ビールの蓋を空けて見せる。
「はい、どうぞ!」
「へえ、日本ってとこには不思議ないれもんがあんだな!じゃあいただきまーす!」
ジョージは何の躊躇もなく缶ビールを飲む。
「ぷはぁぁぁ!!これこれぇ!!キンキンに冷えててウメェぇぇ!!」

パシャ!!

「へ?」
「最高の笑顔を撮らさせて頂きました。」
カメラから写真が出てきて、それをジョージに見せる。
その写真にはビールを飲んだ後の最高の笑顔のジョージが映し出されていた。

「こ、これ・・・俺じゃねえか!!この男前っぷり!絶対に俺だ!!」
あ、自分の事をかっこいいと思ってたんだ。

「これが写真です。このカメラで物体の像を記録したものを写真と言うんですよ。先程言った本にはこういう物が掲載されているのでそれを見れば召喚可能になります。」
「凄え!!じゃあ早速召喚してくれよ!」
「ジョージさん、こんなに沢山あるんだから、それはこれからのお楽しみにしませんか?毎日一本、本から選んで呑むのも楽しいかと。」
「確かに小僧の言うことも一理あるな・・・わかった!我慢してやる!」
いや、こんだけ出したんだから我慢とかじゃないでしょ・・・
「なあ、この写真もらっていいか?」
「へ?別にいいですけど・・・」
おっさんの写真なんていらないし。

「おお!すまねえな!これをオルガに見せて自慢してやろう!!」
自慢になるのかな?
まあ本人が嬉しそうならいいか。

お酒を召喚し終わり、続いてスイーツを出すことに。

するとタイミングよくアイリスが現れる。

「そろそろスイーツを召喚するのよね?」
「え、ええ。」
なんてタイミングよく現れるんだ。
さっきまで何もせず座ってただけのくせに・・・

「じゃあ頼むわよ!食べきれないほどのスイーツを!!」
「いや、勿体無いので食べ切れる量で!」
「何言ってるの!食べ切るに決まってるでしょ!さあ出して頂戴!」
「わかりましたよ・・・。」
召喚サモン!食べきれないほどのスイーツブッフェ!!》
レンが召喚すると目の前に沢山のチェーフィングディッシュに乗ったスイーツが現れる。

「おいし~い♡♡♡♡♡」
「へ!?」
既に召喚されたスイーツを食べているアイリス。
「もう食べちゃったんですか!?」
「だって美味しそうだったから♡」
「少しは我慢してください!ほら運んでもらって!」
「ええ!あと10個~♡」
「食べ過ぎだっっ!!我慢してください!ほら運んでもらって!」
「ケチ~!」
「そんなこと言うとスイーツ消しますけど?」
「ヒィィ!わ、わかったわよ!ほら早く運んで頂戴!!」
いや、手伝えよ。
これだから貴族は・・・旦那はちゃんと働いてるのに・・・

そして全ての料理が運び終わる。

「さてと・・・俺も戻るかな。」
〈レンさん・・・?何かお忘れではありませんか?〉
「へ!?創造神様!?」
〈レンさん!何で何もしてない人達が食べ放題パラダイスなんですか!!あの子が助かったのは私のお陰なんですよ!!なのに私は一つ・・・お菓子も食べたい。〉
別の欲望まで要求してきやがった!?
さっき食べたくせに!
はぁ・・・確かに言ってることは正しいからな・・・

「わかりましたよ。今日だけですからね?」
〈いえ、この一家がパーティーする時はこっちでもパーリーナイトしますよ?〉
「えっ!?」
〈当たり前です!この一家がパーティー出来るのは私のお陰ですからね!不公平になりますからね!〉
くっ!この食いしん坊女神め!!
〈マスター、頼みましたよ。創造神様の命令は絶対ですからね?生き返らせて貰った恩を返せるチャンスですよ。〉
「じゃあ創造神様だけに送るね。恩を返すのは創造神様だけでいいもんね。」
〈なっ!?マスターは鬼畜ですか!?魔物を飼ってるうちに心まで魔物に!?〉
「なるか!!生き返らせてくれたのは創造神様だから恩を返すのは創造神様だけでいいんだろ?」
〈私は食べれればそれでも・・・〉
〈創造神様まで!?〉
クソ上司っぷりが垣間見えたな。
「冗談だよ。しょうがないから送るよ。」
レンは大量のスイーツとお菓子を召喚し転送する。

「これでいいですよね?」
〈〈〈〈わぁぁぁぁい!!!レッツパーリー!!〉〉〉〉
〈マスター、ありがとうございました!では、私達はこれで!!〉
「はいはい。」

天界との通信も切れ・・・

「さてと俺も行くか。」
レンがパーティー会場に戻ると・・・

『遅い!!!!』
会場中の皆に言われるレン。

「おおぅ・・・皆して・・・!別に俺抜きで始めてくれても良かったのに・・・」
「そうはいかないよ。パーティーの主役を差し置いて食べるわけにはいかないよ。」
「へ?主役はアンバーグリスでしょ?」
「主役はアンバーグリスと君だよ。君はアンバーを助けてくれた恩人。そして、君がこの家に来てくれた歓迎会でもあるんだ。君がいなきゃ始まらないだろ?ほら、こっちに来て。早くしないとアイリスがフライングしてしまうからね。」
アイリスはスイーツの前で今か今かとよだれを垂らしながら待機していた。

あの人は創造神様と同じ分類の人なんだな。

レンは仕方なくベルガモットの所へ行く。

「では、主役が揃ったところで・・・皆の者!今宵は我が娘、アンバーグリスが不治の病から奇跡的に復活した祝いとそのアンバーグリスが完治するきっかけとなったレン君の歓迎会だ!料理はレン君が用意してくれた物だ!皆、レン君に感謝しパーティーを楽しんでくれ!では「ちょっと待って!」へ!?」
乾杯をしようとしたところでレンがストップをかける。
「レン君何で止めるのよ!!」
怒ったのはアイリス。
「一体どうしたんだい!?」
「始める前に・・・あの人とあの人とあの人を拘束して。」
「え!?」
「あれ、スパイですよ。鑑定で確認したから間違いないです。」
「なっ!?オルガ!」
「はっ!」
オルガの指揮の下、スパイの3人は直ぐに捕まる。

「ま、待ってください!私はスパイだなんて!」
「私もです!」
「何の余興ですか!?冗談はやめてください!」
「はっ。芝居はやめなよ。あんたが侯爵家、アンタとアンタは伯爵家。名前を言ってもいい?各貴族の一家に迷惑がかかると思うけど。」
『うう・・・』
「まさかレイアが・・・」
「フランクさん・・・信じてたのに・・・」
「メイデンさん・・・どうして・・・!?」
使用人たちが騒ぎ出す。
3人ともそれなりに人気のある者達だったようだ。
「スパイの人達に料理や酒を出すわけにはいかないでしょ?まあ、ここで自分の主人を裏切ってノート家に忠誠を尽くすって言うなら食べてもいいけど。」
『・・・・』
黙っている3人。
どうやら食べ物では釣られないようだ。

「アイリスさん、一つ食べていいですよ。」
「美味し~い♡」
早っ!!何の躊躇もなく食ったよ、あの人!
「もうスイーツ最高♡今まで食べた物なんか比べ物にならないくらい!!幸せ~♡」
アイリスが食べているのを見て、女性達が生唾を飲む。
「ジョージさん、そこのお酒飲んで下さい。」
「え!?あ、おう。」
ジョージは眼の前にあったお酒を一口飲む。

「!!美味え!!ビールも美味えけどこれも美味え!!」
「それはワインですよ。この世界ではジョージさんが初めて飲んだんでしょうね。」
「小僧のお陰で美味え酒飲めるな!さいこうだぜ!」
スパイの3人も生唾を飲む。
レイアとメイデンはスイーツを
フランクは酒の方を・・・

「どうです?欲しかったら忠誠を誓ってください。」
「うう・・・でも裏切るわけには・・・」
「私を舐めるな!食べ物で釣られるわけなかろう!」
「どうか命だけは・・・」
3人とも揺らいではいるが忠誠を誓うところまではいかなかった。
「そうですか。では・・・」
レンはスイーツとワインを持って3人の前にやってくる。

そして、レイアとメイデンにスイーツを。
フランクにはワインを一口無理やり食べさせる。

すると・・・

『美味ァァァァァい!!!!』

無理やり食べさせられた3人は余りの美味しさに叫ぶ。

「で、どうする?誓えば食べ放題だけど?」
『誓いまぁぁぁぁぉす!!!』
土下座をして忠誠を誓う3人。

『えええええええええ!!!??』
「直ぐに忠誠を誓った!?」
「そんなに美味しいの!?」
「私もあれ食べたーい!」
一連の流れを見ていた使用人達も騒ぎ出す。

「これでとりあえずは一安心ですよね?」
「ああ、流石はレン君だ。助かったよ。後で3人には色々と尋問させてもらうよ。うちにスパイを送った奴らには後悔してもらわないとね!ふふふ」

何笑顔で怖いこといってんの・・・
本当はこの人もやばい奴なのかもしれないな・・・

「じゃあ改めて・・・かんぱーい!!」
『かんぱーい!!』
そして、やっとのことでパーティーが始まる。
乾杯をし、一口飲むと女性はスイーツコーナーへ。
男性は食事コーナー、酒飲みは飲酒コーナーへと向かう。

『美味えぇぇぇぇぇぇ!!!』
会場中に歓喜の声が湧く。

「わあ!凄い美味しい!」
「でしょ!?どれ食べても美味しいんだから!」
「うん!美味しい!何でレンくんはこんな見たこともない料理を知ってるの?」
「実はさ・・・」
レンはアンバーグリスに転生の事を話す。

「こことは違う世界から来た・・・なんかとんでもない話だけど、こうやって見たことない料理を目の当たりにしちゃうと信じるしかないよね。そっか・・・じゃあこの世界にない魔道具を召喚してもらって私がアナライズして・・・ふふふ・・・」
「結局そっちの話になるのかよっ!」
「当たり前だよ!!発明家にとって発明は命!見たことないもの作りたいという情熱は抑えられないのだよ!!」
「なんか名言みたいのでた!?」
「ということで明日からレンくんは私の発明に協力してもらうからね!」
「はあ?明日はレンは私と・・・」
「駄目だよ!レンくんは私のだよ!」
「何言ってんのよ!レンは私のなんだから!!」
お互いレンの腕を組み、取り合いをする。

おお、両腕に少し膨らんだおっぱいが当たって最高だ!
まさか、俺がカワイイ女の子の間に挟まれて取り合いにされるとは・・・
異世界最高!!
強運様ありがとうございまぁぁぁぁす!!

レンを取り合う2人を見てレニーがワクワクしていることを3人は知らなかった・・・。

(前を見れば恋の修羅場・・・そして手元には最高に美味しいスイーツ・・・今日はなんて素晴らしい日なのかしら♡)

続く
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