8 / 80
第一部
8
しおりを挟む
「カミーユ様……」
カミーユは侍女の自分を案じる声に、小さく頷いた。
性別が知られて、命惜しさに国王を謀ったと辱められて殺されるくらいなら自分で終わらせよう。どうせわたしには何もないのだから。帰る場所も家族も何一つない。
でも、この侍女には……。
「結局バルバラには何も報いられそうにない。本当にすまない」
そう告げるとバルバラは首を横に振った。
「……いいえ。カミーユ様を立派な王女にお育てできたと自負しておりますゆえ、婆には何も悔いは」
「いや、王女にお育てしてくれなくても良かったんだけど?」
満足げにそんなことを言われると、複雑な気分になった。性別がバレないためとはいえ、毎日の淑女教育はやり過ぎではないかと思えるほどだった。
「仕方ないではありませんか。このような立場では、帝王学の書物など頼んでも届けてくれはしないでしょうから。婆も苦労しているのです」
バルバラはにやりと笑う。カミーユは頷いた。
「では使者がやってくるまで毎日バルバラに孝行することにするよ」
「嫌ですよ。そんな年寄り臭い。どうせなら一度くらい婆に剣術で勝って下さいまし」
「わかった」
十日間。わたしに残されたのはそれだけらしい。
……でも、アレクには会って事情を伝えたい。できるだろうか。
使者の到着までにアレクはわたしのところを訪ねてくれるだろうか。
アレクが塔を訪ねてきたのはその三日後だった。窓から小鳥の姿で飛び込んできて、すぐに人の姿になると、焦った様子で詰め寄ってきた。
「カミーユに縁談が来てるって本当なの??」
「……何故それを……」
今日もバルバラに剣術でボコボコにされたカミーユは裁縫の課題をさせられていた。老侍女はあいかわらず情け容赦がない。そして勝ててない。
「ちょっと国に顔出してきたら砦の兵士とかがそういう話をしてるんだ。町でも噂になってたし。もし塔から出るのならチラリとでもお姿を見られるかと」
「いつの間にそんなことに……」
王都からの手紙を持って来た使いは、国境警備軍の方にも話を通したはずだ。その時に縁談のことも口にしたのかもしれない。
娯楽の少ない国境地域にとっては格好の話題にされてしまったのか。
「本当なの?」
「本当だ。もうすぐ王都からわたしの現状を確認するための使者が来ることになっている」
そこで王子とバレれば処刑されるだろうし、その場で誤魔化して、到底嫁ぐことはできないと思わせても、その次は恩赦で王都に連れ戻されて……王の側妃にされてしまう。
「アレクに会えて良かった。ちゃんと最後に顔を見られて」
カミーユは裁縫道具を置いて立ちあがると、アレクに向き直った。
アレクは眉を寄せた。
「最後? どういうこと?」
「……もうお別れだ。わたしは五歳で処刑されるはずだったんだから。充分長生きした」
カミーユが胸のペンダントを握りしめてそう告げると、別れの意味を気づいたのかアレクは強い口調で答えた。
「ダメだ。今すぐここから逃げよう。侍女を置いて行けないというのなら一緒に……」
アレクは隣国に戻っていたらしく、その時に宿を引き払ってしまったので、転送魔法を解除してしまったらしい。
もう一度組み直すにはこの砦の魔法障壁を解除するために数日かかるけど、できなくはないのだと説明した。
カミーユは首を横に振った。
「それはできない。国王陛下はわたしを憎んでいる。ここに死体がなければ追っ手を差し向けてでも探すだろう。下手をすればアレクまでお尋ね者にされてしまう。そんなのは望まない」
アレクの緑色の瞳が揺らいだ。カミーユの腕を掴む。
「じゃあ、僕は君に何ができるんだ? ここで君を見殺しにしろと? そんなことをしたら僕は……」
苦しげに言葉を詰まらせる。怒らせてしまっただろうか。カミーユは胸が痛くなった。じっとみつめていると、アレクはカミーユを抱きしめてきた。
「……鳥姫の恋、という話を知っている?」
「おとぎ話の……?」
歌声が美しいことから鳥姫と呼ばれた姫が一族の選んだ男ではなく別の青年に恋をした。一族の長はその青年を欺して森に連れ出して殺し、男は姫を裏切って逃げたのだと嘘をついて諦めさせた。
姫は男の死とその真相を別の男との婚礼の最中に知らされた。鈴のように凜とした声で愛しい男の名を三度呟くと、突然壊れた人形のように姫は倒れてしまう。二度と目覚めることはなく、そのまま亡くなってしまった。
吟遊詩人の歌によく出てくる逸話だ。カミーユも書物で読んだことがある。
「あれは僕の母の一族、鳥の民の物語だ。鳥の民は想い合った相手を失えばもう生きていくことができない、と言われている」
想い合ったって……わたしはアレクに何も答えていない。アレクはわたしを好きだと言ったけれど、受け入れたつもりはない。
けれど、アレクはわたしの態度で察したのかもしれない。わたしがアレクに惹かれていることを。……つまりは互いに好意を抱いているのだと。だから諦めないと言ったのだろうか。
でも……もし、それが本当なら、わたしが命を絶てばアレクを殺してしまうのか。
「……アレク……っ」
突然激しく唇を重ねられて、息もできないくらいに深く押しつけられる。食らいつくそうとするような口づけに、立っていられなくなって相手に身を委ねてしまいそうになる。
「カミーユ。僕は君を愛しているんだ」
「だめだ。……こういうことは……」
神の祭壇に誓い合った者がすることだ。そう言いかけて、カミーユは気づいた。
……わたしにはそんな日は来ない。
ああ、滑稽だ。浅ましく生きるために王女だと偽り、望んでもいない似合わないドレスを着せられているわたしに、神の祭壇に立つ資格などない。
なのにまだ貞淑であろうとするのか。滑稽すぎる。
アレクの鮮やかな緑の瞳がカミーユを見据えた。
「神の教えだから? ……いい子でいても、神様は君を救ってくれないじゃないか」
「……それもそうだ。わたしはすっかり忘れていたよ」
どんなに毎日慎ましく勉強や稽古に励んでいても、わたしは神に選ばれない。
カミーユは自嘲するようにそう呟くと、自分からアレクに口づけた。
わたしを選んでくれたのは……。
「アレクの気持ちはとても嬉しい。わたしもアレクのことは好ましく思っている。けれど、わたしはアレクの唯一の相手にはなれないんだ。わかってほしい」
アレクは信じられないことを聞いたかのように目を瞠る。
「ああ、やっと答えてくれたね」
アレクは熱の籠もった瞳を向けてきて、蕩けそうな甘い声で告げる。
「……愛している。カミーユ。僕の伴侶になってほしい」
カミーユは侍女の自分を案じる声に、小さく頷いた。
性別が知られて、命惜しさに国王を謀ったと辱められて殺されるくらいなら自分で終わらせよう。どうせわたしには何もないのだから。帰る場所も家族も何一つない。
でも、この侍女には……。
「結局バルバラには何も報いられそうにない。本当にすまない」
そう告げるとバルバラは首を横に振った。
「……いいえ。カミーユ様を立派な王女にお育てできたと自負しておりますゆえ、婆には何も悔いは」
「いや、王女にお育てしてくれなくても良かったんだけど?」
満足げにそんなことを言われると、複雑な気分になった。性別がバレないためとはいえ、毎日の淑女教育はやり過ぎではないかと思えるほどだった。
「仕方ないではありませんか。このような立場では、帝王学の書物など頼んでも届けてくれはしないでしょうから。婆も苦労しているのです」
バルバラはにやりと笑う。カミーユは頷いた。
「では使者がやってくるまで毎日バルバラに孝行することにするよ」
「嫌ですよ。そんな年寄り臭い。どうせなら一度くらい婆に剣術で勝って下さいまし」
「わかった」
十日間。わたしに残されたのはそれだけらしい。
……でも、アレクには会って事情を伝えたい。できるだろうか。
使者の到着までにアレクはわたしのところを訪ねてくれるだろうか。
アレクが塔を訪ねてきたのはその三日後だった。窓から小鳥の姿で飛び込んできて、すぐに人の姿になると、焦った様子で詰め寄ってきた。
「カミーユに縁談が来てるって本当なの??」
「……何故それを……」
今日もバルバラに剣術でボコボコにされたカミーユは裁縫の課題をさせられていた。老侍女はあいかわらず情け容赦がない。そして勝ててない。
「ちょっと国に顔出してきたら砦の兵士とかがそういう話をしてるんだ。町でも噂になってたし。もし塔から出るのならチラリとでもお姿を見られるかと」
「いつの間にそんなことに……」
王都からの手紙を持って来た使いは、国境警備軍の方にも話を通したはずだ。その時に縁談のことも口にしたのかもしれない。
娯楽の少ない国境地域にとっては格好の話題にされてしまったのか。
「本当なの?」
「本当だ。もうすぐ王都からわたしの現状を確認するための使者が来ることになっている」
そこで王子とバレれば処刑されるだろうし、その場で誤魔化して、到底嫁ぐことはできないと思わせても、その次は恩赦で王都に連れ戻されて……王の側妃にされてしまう。
「アレクに会えて良かった。ちゃんと最後に顔を見られて」
カミーユは裁縫道具を置いて立ちあがると、アレクに向き直った。
アレクは眉を寄せた。
「最後? どういうこと?」
「……もうお別れだ。わたしは五歳で処刑されるはずだったんだから。充分長生きした」
カミーユが胸のペンダントを握りしめてそう告げると、別れの意味を気づいたのかアレクは強い口調で答えた。
「ダメだ。今すぐここから逃げよう。侍女を置いて行けないというのなら一緒に……」
アレクは隣国に戻っていたらしく、その時に宿を引き払ってしまったので、転送魔法を解除してしまったらしい。
もう一度組み直すにはこの砦の魔法障壁を解除するために数日かかるけど、できなくはないのだと説明した。
カミーユは首を横に振った。
「それはできない。国王陛下はわたしを憎んでいる。ここに死体がなければ追っ手を差し向けてでも探すだろう。下手をすればアレクまでお尋ね者にされてしまう。そんなのは望まない」
アレクの緑色の瞳が揺らいだ。カミーユの腕を掴む。
「じゃあ、僕は君に何ができるんだ? ここで君を見殺しにしろと? そんなことをしたら僕は……」
苦しげに言葉を詰まらせる。怒らせてしまっただろうか。カミーユは胸が痛くなった。じっとみつめていると、アレクはカミーユを抱きしめてきた。
「……鳥姫の恋、という話を知っている?」
「おとぎ話の……?」
歌声が美しいことから鳥姫と呼ばれた姫が一族の選んだ男ではなく別の青年に恋をした。一族の長はその青年を欺して森に連れ出して殺し、男は姫を裏切って逃げたのだと嘘をついて諦めさせた。
姫は男の死とその真相を別の男との婚礼の最中に知らされた。鈴のように凜とした声で愛しい男の名を三度呟くと、突然壊れた人形のように姫は倒れてしまう。二度と目覚めることはなく、そのまま亡くなってしまった。
吟遊詩人の歌によく出てくる逸話だ。カミーユも書物で読んだことがある。
「あれは僕の母の一族、鳥の民の物語だ。鳥の民は想い合った相手を失えばもう生きていくことができない、と言われている」
想い合ったって……わたしはアレクに何も答えていない。アレクはわたしを好きだと言ったけれど、受け入れたつもりはない。
けれど、アレクはわたしの態度で察したのかもしれない。わたしがアレクに惹かれていることを。……つまりは互いに好意を抱いているのだと。だから諦めないと言ったのだろうか。
でも……もし、それが本当なら、わたしが命を絶てばアレクを殺してしまうのか。
「……アレク……っ」
突然激しく唇を重ねられて、息もできないくらいに深く押しつけられる。食らいつくそうとするような口づけに、立っていられなくなって相手に身を委ねてしまいそうになる。
「カミーユ。僕は君を愛しているんだ」
「だめだ。……こういうことは……」
神の祭壇に誓い合った者がすることだ。そう言いかけて、カミーユは気づいた。
……わたしにはそんな日は来ない。
ああ、滑稽だ。浅ましく生きるために王女だと偽り、望んでもいない似合わないドレスを着せられているわたしに、神の祭壇に立つ資格などない。
なのにまだ貞淑であろうとするのか。滑稽すぎる。
アレクの鮮やかな緑の瞳がカミーユを見据えた。
「神の教えだから? ……いい子でいても、神様は君を救ってくれないじゃないか」
「……それもそうだ。わたしはすっかり忘れていたよ」
どんなに毎日慎ましく勉強や稽古に励んでいても、わたしは神に選ばれない。
カミーユは自嘲するようにそう呟くと、自分からアレクに口づけた。
わたしを選んでくれたのは……。
「アレクの気持ちはとても嬉しい。わたしもアレクのことは好ましく思っている。けれど、わたしはアレクの唯一の相手にはなれないんだ。わかってほしい」
アレクは信じられないことを聞いたかのように目を瞠る。
「ああ、やっと答えてくれたね」
アレクは熱の籠もった瞳を向けてきて、蕩けそうな甘い声で告げる。
「……愛している。カミーユ。僕の伴侶になってほしい」
69
あなたにおすすめの小説
騎士様、お菓子でなんとか勘弁してください
東院さち
BL
ラズは城で仕える下級使用人の一人だ。竜を追い払った騎士団がもどってきた祝賀会のために少ない魔力を駆使して仕事をしていた。
突然襲ってきた魔力枯渇による具合の悪いところをその英雄の一人が助けてくれた。魔力を分け与えるためにキスされて、お礼にラズの作ったクッキーを欲しがる変わり者の団長と、やはりお菓子に目のない副団長の二人はラズのお菓子を目的に騎士団に勧誘する。
貴族を嫌うラズだったが、恩人二人にせっせとお菓子を作るはめになった。
お菓子が目的だったと思っていたけれど、それだけではないらしい。
やがて二人はラズにとってかけがえのない人になっていく。のかもしれない。
アルファ王子に嫌われるための十の方法
小池 月
BL
攻め:アローラ国王太子アルファ「カロール」
受け:田舎伯爵家次男オメガ「リン・ジャルル」
アローラ国の田舎伯爵家次男リン・ジャルルは二十歳の男性オメガ。リンは幼馴染の恋人セレスがいる。セレスは隣領地の田舎子爵家次男で男性オメガ。恋人と言ってもオメガ同士でありデートするだけのプラトニックな関係。それでも互いに大切に思える関係であり、将来は二人で結婚するつもりでいた。
田舎だけれど何不自由なく幸せな生活を送っていたリンだが、突然、アローラ国王太子からの求婚状が届く。貴族の立場上、リンから断ることが出来ずに顔も知らないアルファ王子に嫁がなくてはならなくなる。リンは『アルファ王子に嫌われて王子側から婚約解消してもらえば、伯爵家に出戻ってセレスと幸せな結婚ができる!』と考え、セレスと共にアルファに嫌われるための作戦を必死で練り上げる。
セレスと涙の別れをし、王城で「アルファ王子に嫌われる作戦」を実行すべく奮闘するリンだがーー。
王太子α×伯爵家ΩのオメガバースBL
☆すれ違い・両想い・権力争いからの冤罪・絶望と愛・オメガの友情を描いたファンタジーBL☆
性描写の入る話には※をつけます。
11月23日に完結いたしました!!
完結後のショート「セレスの結婚式」を載せていきたいと思っております。また、その後のお話として「番となる」と「リンが妃殿下になる」ストーリーを考えています。ぜひぜひ気長にお待ちいただけると嬉しいです!
【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります
ナナメ
BL
8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。
家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。
思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー
ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!
魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。
※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。
※表紙はAI作成です
触れるな危険
紀村 紀壱
BL
傭兵を引退しギルドの受付をするギィドには最近、頭を悩ます来訪者がいた。
毛皮屋という通り名の、腕の立つ若い傭兵シャルトー、彼はその通り名の通り、毛皮好きで。そして何をとち狂ったのか。
「ねえ、頭(髪)触らせてヨ」「断る。帰れ」「や~、あんたの髪、なんでこんなに短いのにチクチクしないで柔らかいの」「だから触るなってんだろうが……!」
俺様青年攻め×厳つ目なおっさん受けで、罵り愛でどつき愛なお話。
バイオレンスはありません。ゆるゆるまったり設定です。
15話にて本編(なれそめ)が完結。
その後の話やら番外編やらをたまにのんびり公開中。
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
皇帝に追放された騎士団長の試される忠義
大田ネクロマンサー
BL
若干24歳の若き皇帝が統治するベリニア帝国。『金獅子の双腕』の称号で騎士団長兼、宰相を務める皇帝の側近、レシオン・ド・ミゼル(レジー/ミゼル卿)が突如として国外追放を言い渡される。
帝国中に慕われていた金獅子の双腕に下された理不尽な断罪に、国民は様々な憶測を立てる。ーー金獅子の双腕の叔父に婚約破棄された皇紀リベリオが虎視眈々と復讐の機会を狙っていたのではないか?
国民の憶測に無言で帝国を去るレシオン・ド・ミゼル。船で知り合った少年ミオに懐かれ、なんとか不毛の大地で生きていくレジーだったが……彼には誰にも知られたくない秘密があった。
虐げられても最強な僕。白い結婚ですが、将軍閣下に溺愛されているようです。
竜鳴躍
BL
白い結婚の訳アリ将軍×訳アリ一見清楚可憐令息(嫁)。
万物には精霊が宿ると信じられ、良き魔女と悪しき魔女が存在する世界。
女神に愛されし"精霊の愛し子”青年ティア=シャワーズは、長く艶やかな夜の帳のような髪と無数の星屑が浮かんだ夜空のような深い青の瞳を持つ、美しく、性格もおとなしく控えめな男の子。
軍閥の家門であるシャワーズ侯爵家の次男に産まれた彼は、「正妻」を罠にかけ自分がその座に収まろうとした「愛妾」が生んだ息子だった。
「愛妾」とはいっても慎ましやかに母子ともに市井で生活していたが、母の死により幼少に侯爵家に引き取られた経緯がある。
そして、家族どころか使用人にさえも疎まれて育ったティアは、成人したその日に、着の身着のまま平民出身で成り上がりの将軍閣下の嫁に出された。
男同士の婚姻では子は為せない。
将軍がこれ以上力を持てないようにの王家の思惑だった。
かくしてエドワルド=ドロップ将軍夫人となったティア=ドロップ。
彼は、実は、決しておとなしくて控えめな淑男ではない。
口を開けば某術や戦略が流れ出し、固有魔法である創成魔法を駆使した流れるような剣技は、麗しき剣の舞姫のよう。
それは、侯爵の「正妻」の家系に代々受け継がれる一子相伝の戦闘術。
「ティア、君は一体…。」
「その言葉、旦那様にもお返ししますよ。エドワード=フィリップ=フォックス殿下。」
それは、魔女に人生を狂わせられた夫夫の話。
※誤字、誤入力報告ありがとうございます!
軍将の踊り子と赤い龍の伝説
糸文かろ
BL
【ひょうきん軍将×ド真面目コミュ障ぎみの踊り子】
踊りをもちいて軍を守る聖舞師という職業のサニ(受)。赴任された戦場に行くとそこの軍将は、前日宿屋でサニをナンパしたリエイム(攻)という男だった。
一見ひょうきんで何も考えていなさそうな割に的確な戦法で軍を勝利に導くリエイム。最初こそいい印象を抱かなかったものの、行動をともにするうちサニは徐々にリエイムに惹かれていく。真摯な姿勢に感銘を受けたサニはリエイム軍との専属契約を交わすが、実は彼にはひとつの秘密があった。
第11回BL小説大賞エントリー中です。
この生き物は感想をもらえるととっても嬉がります!
「きょええええ!ありがたや〜っ!」という鳴き声を出します!
**************
公募を中心に活動しているのですが、今回アルファさんにて挑戦参加しております。
弱小・公募の民がどんなランキングで終わるのか……見守っていてくださいー!
過去実績:第一回ビーボーイ創作BL大賞優秀賞、小説ディアプラスハルVol.85、小説ディアプラスハルVol.89掲載
→ https://twitter.com/karoito2
→ @karoito2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる