10 / 80
第一部
10
しおりを挟む
「カミーユ……ごめん」
アレクは隣に来て肩を抱いてくれた。それからとってつけたように明るい口調に切り替えて言葉を続けた。
「とりあえず使者がいつ来るかわからないから、君を助ける手立てをしなくちゃ。とっさに逃げることも想定に入れて転送魔法も準備しておく。僕がいくら空を飛べるといっても、君を連れては飛べないからね」
それを聞いてカミーユはアレクが小鳥の姿で一生懸命自分を持ち上げようとしている姿をうっかり想像してしまった。
「無理だよ。そもそもあの小さな窓ではわたしの身体は通らない」
「あー……そうだよな。君の侍女に頼んだら壁に大穴開けてくれないかな」
「いくらなんでも……でもできそうな気がする」
塔の中を勝手に改造してしまうような侍女だ、もしかしたら外壁を壊すこともやってしまうかも。そう思っていると沈んだ心が少し浮き上がってきた気がした。
生きたいと口にしたせいなのか、ギリギリまで悪あがきをしようと心を決めたせいなのか。カミーユはさっきまでの閉塞した気持ちから解放されていた。
「ヤバいな、侍女。ちょっと会ってみたい気がする」
「それはそれは。こちらもお会いしたく思っておりました」
アレクの言葉と同時に前触れも無く部屋の扉を開けてバルバラが入ってきた。
……え? いつからいたんだ? 気配を感じなかった。
アレクは小柄な白髪混じりの侍女に一瞬固まっていたけれど、慌ててカミーユの肩に回していた手を離した。
「バルバラ、一体どこから聞いていたんだ?」
「どこからと言われましても。カミーユ様が鳥の餌を用意していた頃からでしょうか」
しれっとそう言われてカミーユは頬が熱くなった。バルバラは耳がいいと聞いていたけれど、随分前からカミーユがアレクを部屋に入れていたことを知っていたらしい。
アレクは怯むことなくバルバラを観察していたけれど、ぽつりと呟いた。
「……バルバラ……もしかして、あなたは『血まみれ熊騎士バルバラ』?」
「え? 何その危ない名前」
カミーユが引き気味に問いかけるとバルバラは珍しくにっこりと満面の笑みを浮かべた。でも目が笑ってない。
「若気の至りでございますよ」
「……何を至ったらそんな物騒な呼ばれ方するの? わたしは聞いてないんだけど」
「わたしはダイモスの出身なのですが、祖国にいた頃は少々ヤンチャをしておりましたのです。ただ、カミーユ様の教育によろしくないと思って黙っておりました」
アレクが苦笑いしながらカミーユに告げた。
「僕の国ではかつて熊の一族出身の一騎当千の女戦士がいて、求婚してきた男を片っ端から決闘で倒して断ったあげくに他国の騎士に一目ぼれして嫁いだ……と言い伝えられているよ。ちなみに倒された求婚者の中には当時の国王も含まれていたらしいけど」
「……バルバラ……」
ヤンチャで済むのかそれは。道理で強いはずだ。武力がモノを言う隣国でそこまで知られていたということは、並みの戦士ではない。
「婆の過去などどうでもいいではありませんか。アレクと言いましたね。カミーユ様をどうするつもりですか。下手に甘言を囁くだけの優男にカミーユ様を添わせるわけにはいきません」
ギラリと刃物のような光を帯びた瞳を向けられて、アレクは真面目な顔で答えた。
「こうなったらカミーユをこの塔に置いておくつもりはないよ。二人をここから出すなら魔法が一番確実だ。ただ、この砦には魔法障壁があるから解除するのに時間がかかる。だから、とにかく時間を稼いで欲しい。カミーユは追っ手の心配をしていたけれど、カミーユの顔を知っている者なんていないんだから、逃げ切れる公算は高いと僕は読んでる。男の姿に戻ってしまえば、麗しの塔の姫を探しても見つからないだろう?」
アレクはにこりと笑う。
「まあ、そのへんは任せて。魔法の構築とうちの国の情勢も確かめたいから一回戻ってくるよ。僕は結構魔法使いとしては知られてる方だから割と貴族にも顔が効くんだ」
魔法使いは隣国ではあまり重要視されていないと聞いていた。けれど魔法を必要とすることもあるのだろうか。
「……もしかして、サミュエル王子を知っているとか?」
カミーユの問いにアレクは緑色の目を瞠る。それから小さく吹きだした。
「直接会ったことはないけど、どんな人間だかは知っているよ。四人の王子の中でも一番王座から遠い、と言われている」
一番王座から遠い。つまり他の王子の方が優位に立っているということか。
「隣国の王位継承の規則は知らないけれど、第一王子なのに王太子にはなっていないのが不思議だったんだけど」
「興味がある?」
「いや、迷惑をかけてしまうから申し訳ないなと思って。どうあってもわたしはサミュエル王子には嫁げないのだし」
アレクは首を横に振った。
「そういう心配よりも、とにかく何とかしてこの塔を出ないと。僕が何とかするからとにかく大人しく待ってて」
カミーユは頷いた。ギリギリまで諦めないと決めたのだから、アレクを信じようと思った。
じっと黙って聞いていたバルバラがぽつりと言った。
「まあ、この男が裏切ったら、婆が抜け道くらい作って差し上げます。この砦の兵士などカミーユ様よりもひよっこばかり、蹴散らすくらい容易いことです。そしてこの男を捕まえて締め上げればいいだけのこと」
「いや、それ物騒すぎるから。殺意向けるのやめてくれるかな? 僕はひ弱な魔法使いだから、それだけで心臓止まるから。カミーユだって顔真っ青だよ?」
言われてカミーユは顔が引き攣っていたのを自覚した。
わたしが死を選ぼうとしたときは何も言わなかったのに。もしかして、バルバラはわたしが選んだようにさせてくれるつもりだったんだろうか。
今はアレクのおかげでもう少し諦めないことにしたから……。でも抜け道ってこの石塔の壁をぶち抜くつもり? 怖いんだけど。
「……いやですねえ。冗談に決まっています。いくら婆でもこの塔の外壁を壊すなんて一度ではできかねます」
貴婦人のように笑うバルバラを見ながら、カミーユは本当に冗談だろうかと疑いたくなった。
だって……一度では、ってことは何回かやればできるってことじゃないか。うちの侍女怖すぎないだろうか。
「とにかく、僕のことを信じて待っていて欲しい。悪いようにはしない」
アレクの言葉にカミーユは頷いた。
失敗しても世間から忘れられた王女がいなくなるだけのことだ。
わたしには何もない。ただ、アレクを信じるだけ。
アレクは隣に来て肩を抱いてくれた。それからとってつけたように明るい口調に切り替えて言葉を続けた。
「とりあえず使者がいつ来るかわからないから、君を助ける手立てをしなくちゃ。とっさに逃げることも想定に入れて転送魔法も準備しておく。僕がいくら空を飛べるといっても、君を連れては飛べないからね」
それを聞いてカミーユはアレクが小鳥の姿で一生懸命自分を持ち上げようとしている姿をうっかり想像してしまった。
「無理だよ。そもそもあの小さな窓ではわたしの身体は通らない」
「あー……そうだよな。君の侍女に頼んだら壁に大穴開けてくれないかな」
「いくらなんでも……でもできそうな気がする」
塔の中を勝手に改造してしまうような侍女だ、もしかしたら外壁を壊すこともやってしまうかも。そう思っていると沈んだ心が少し浮き上がってきた気がした。
生きたいと口にしたせいなのか、ギリギリまで悪あがきをしようと心を決めたせいなのか。カミーユはさっきまでの閉塞した気持ちから解放されていた。
「ヤバいな、侍女。ちょっと会ってみたい気がする」
「それはそれは。こちらもお会いしたく思っておりました」
アレクの言葉と同時に前触れも無く部屋の扉を開けてバルバラが入ってきた。
……え? いつからいたんだ? 気配を感じなかった。
アレクは小柄な白髪混じりの侍女に一瞬固まっていたけれど、慌ててカミーユの肩に回していた手を離した。
「バルバラ、一体どこから聞いていたんだ?」
「どこからと言われましても。カミーユ様が鳥の餌を用意していた頃からでしょうか」
しれっとそう言われてカミーユは頬が熱くなった。バルバラは耳がいいと聞いていたけれど、随分前からカミーユがアレクを部屋に入れていたことを知っていたらしい。
アレクは怯むことなくバルバラを観察していたけれど、ぽつりと呟いた。
「……バルバラ……もしかして、あなたは『血まみれ熊騎士バルバラ』?」
「え? 何その危ない名前」
カミーユが引き気味に問いかけるとバルバラは珍しくにっこりと満面の笑みを浮かべた。でも目が笑ってない。
「若気の至りでございますよ」
「……何を至ったらそんな物騒な呼ばれ方するの? わたしは聞いてないんだけど」
「わたしはダイモスの出身なのですが、祖国にいた頃は少々ヤンチャをしておりましたのです。ただ、カミーユ様の教育によろしくないと思って黙っておりました」
アレクが苦笑いしながらカミーユに告げた。
「僕の国ではかつて熊の一族出身の一騎当千の女戦士がいて、求婚してきた男を片っ端から決闘で倒して断ったあげくに他国の騎士に一目ぼれして嫁いだ……と言い伝えられているよ。ちなみに倒された求婚者の中には当時の国王も含まれていたらしいけど」
「……バルバラ……」
ヤンチャで済むのかそれは。道理で強いはずだ。武力がモノを言う隣国でそこまで知られていたということは、並みの戦士ではない。
「婆の過去などどうでもいいではありませんか。アレクと言いましたね。カミーユ様をどうするつもりですか。下手に甘言を囁くだけの優男にカミーユ様を添わせるわけにはいきません」
ギラリと刃物のような光を帯びた瞳を向けられて、アレクは真面目な顔で答えた。
「こうなったらカミーユをこの塔に置いておくつもりはないよ。二人をここから出すなら魔法が一番確実だ。ただ、この砦には魔法障壁があるから解除するのに時間がかかる。だから、とにかく時間を稼いで欲しい。カミーユは追っ手の心配をしていたけれど、カミーユの顔を知っている者なんていないんだから、逃げ切れる公算は高いと僕は読んでる。男の姿に戻ってしまえば、麗しの塔の姫を探しても見つからないだろう?」
アレクはにこりと笑う。
「まあ、そのへんは任せて。魔法の構築とうちの国の情勢も確かめたいから一回戻ってくるよ。僕は結構魔法使いとしては知られてる方だから割と貴族にも顔が効くんだ」
魔法使いは隣国ではあまり重要視されていないと聞いていた。けれど魔法を必要とすることもあるのだろうか。
「……もしかして、サミュエル王子を知っているとか?」
カミーユの問いにアレクは緑色の目を瞠る。それから小さく吹きだした。
「直接会ったことはないけど、どんな人間だかは知っているよ。四人の王子の中でも一番王座から遠い、と言われている」
一番王座から遠い。つまり他の王子の方が優位に立っているということか。
「隣国の王位継承の規則は知らないけれど、第一王子なのに王太子にはなっていないのが不思議だったんだけど」
「興味がある?」
「いや、迷惑をかけてしまうから申し訳ないなと思って。どうあってもわたしはサミュエル王子には嫁げないのだし」
アレクは首を横に振った。
「そういう心配よりも、とにかく何とかしてこの塔を出ないと。僕が何とかするからとにかく大人しく待ってて」
カミーユは頷いた。ギリギリまで諦めないと決めたのだから、アレクを信じようと思った。
じっと黙って聞いていたバルバラがぽつりと言った。
「まあ、この男が裏切ったら、婆が抜け道くらい作って差し上げます。この砦の兵士などカミーユ様よりもひよっこばかり、蹴散らすくらい容易いことです。そしてこの男を捕まえて締め上げればいいだけのこと」
「いや、それ物騒すぎるから。殺意向けるのやめてくれるかな? 僕はひ弱な魔法使いだから、それだけで心臓止まるから。カミーユだって顔真っ青だよ?」
言われてカミーユは顔が引き攣っていたのを自覚した。
わたしが死を選ぼうとしたときは何も言わなかったのに。もしかして、バルバラはわたしが選んだようにさせてくれるつもりだったんだろうか。
今はアレクのおかげでもう少し諦めないことにしたから……。でも抜け道ってこの石塔の壁をぶち抜くつもり? 怖いんだけど。
「……いやですねえ。冗談に決まっています。いくら婆でもこの塔の外壁を壊すなんて一度ではできかねます」
貴婦人のように笑うバルバラを見ながら、カミーユは本当に冗談だろうかと疑いたくなった。
だって……一度では、ってことは何回かやればできるってことじゃないか。うちの侍女怖すぎないだろうか。
「とにかく、僕のことを信じて待っていて欲しい。悪いようにはしない」
アレクの言葉にカミーユは頷いた。
失敗しても世間から忘れられた王女がいなくなるだけのことだ。
わたしには何もない。ただ、アレクを信じるだけ。
52
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
出来損ないΩの猫獣人、スパダリαの愛に溺れる
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
旧題:オメガの猫獣人
「後1年、か……」
レオンの口から漏れたのは大きなため息だった。手の中には家族から送られてきた一通の手紙。家族とはもう8年近く顔を合わせていない。決して仲が悪いとかではない。むしろレオンは両親や兄弟を大事にしており、部屋にはいくつもの家族写真を置いているほど。けれど村の風習によって強制的に村を出された村人は『とあること』を成し遂げるか期限を過ぎるまでは村の敷地に足を踏み入れてはならないのである。
竜帝陛下の愛が重すぎて身代わりの落ちこぼれ薬師は今日も腰が砕けそうです 〜呪いを解いたら一生離さないと宣言されました〜
レイ
BL
「死ぬ覚悟はできています。でも、その前に……お口、あーんしてください」
魔力を持たない「無能」として実家で虐げられていた薬師のエリアン。
彼に下されたのは、触れるものすべてを焼き尽くす「死の竜帝」ヴァレリウスへの、身代わりの婚姻だった。
身代わりにされた少年は、冷徹騎士に溺愛される
秋津むぎ
BL
第13回BL大賞奨励賞頂きました!
最終17位でした!応援ありがとうございます!
あらすじ
魔力がなく、義母達に疎まれながらも必死に生きる少年アシェ。
ある日、義兄が騎士団長ヴァルドの徽章を盗んだ罪をアシェに押し付け、身代わりにされてしまう。
死を覚悟した彼の姿を見て、冷徹な騎士ヴァルドは――?
傷ついた少年と騎士の、温かい溺愛物語。
【BLーR18】箱入り王子(プリンス)は俺サマ情報屋(実は上級貴族)に心奪われる
奏音 美都
BL
<あらすじ>
エレンザードの正統な王位継承者である王子、ジュリアンは、城の情報屋であるリアムと秘密の恋人関係にあった。城内でしか逢瀬できないジュリアンは、最近顔を見せないリアムを寂しく思っていた。
そんなある日、幼馴染であり、執事のエリックからリアムが治安の悪いザード地区の居酒屋で働いているらしいと聞き、いても立ってもいられず、夜中城を抜け出してリアムに会いに行くが……
俺様意地悪ちょいS情報屋攻め×可愛い健気流され王子受け
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
完結|ひそかに片想いしていた公爵がテンセイとやらで突然甘くなった上、私が12回死んでいる隠しきゃらとは初耳ですが?
七角
BL
第12回BL大賞奨励賞をいただきました♡第二王子のユーリィは、美しい兄と違って国を統べる使命もなく、兄の婚約者・エドゥアルド公爵に十年間叶わぬ片想いをしている。
その公爵が今日、亡くなった。と思いきや、禁忌の蘇生魔法で悪魔的な美貌を復活させた上、ユーリィを抱き締め、「君は一年以内に死ぬが、私が守る」と囁いてー?
十二個もあるユーリィの「死亡ふらぐ」を壊していく中で、この世界が「びいえるげえむ」の舞台であり、公爵は「テンセイシャ」だと判明していく。
転生者と登場人物ゆえのすれ違い、ゲームで割り振られた役割と人格のギャップ、世界の強制力に知らず翻弄されるうち、ユーリィは知る。自分が最悪の「カクシきゃら」だと。そして公爵の中の"創真"が、ユーリィを救うため十二回死んでまでやり直していることを。
どんでん返しからの甘々ハピエンです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる