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第二部
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……確か父の正妃は宰相の娘だった。宰相は父が王位についたあと、思うままに王宮を支配した。おそらく最初からそれが狙いだったのだ。不義を疑っている人はいただろうけれど、宰相には逆らえなかったんだろう。
そうして先々代国王が急死したことで、全てはうやむやにされてしまった。
「マルク王は異母弟ドミニクを疎んじていた。ちょっと調べただけで、ドミニクの母の実家に圧力をかけさせたり、王宮内で彼の立場を孤立させたりと陰湿に嫌がらせをしていたって話が出てきたよ。君のお母さんの一件も完全に嫌がらせが入ってるよね。父親に似た容姿の弟を妬んでいたからかもしれないけれど、それ以上に恐れていたんじゃないか、って思う」
「恐れて……?」
「だって、マルク王本人が間違いなく自分は王家の血を引いているって自信を持っていたら、正妃の子なんだし、ドミニクを気にする必要ないじゃない? その念入りな嫌がらせは自信のなさが見えるんだよね。自分が父の子でないとうっすら感じていたんじゃないかな」
僕も父に似てないからあれこれ言われたからね、とアレクは付け加えた。ただ、鳥の亜人は意に添わない相手との間に子供を作ることはないという特殊性から不義を疑われたことはないらしい。
「だからわたしに一度も会いに来なかったんだ……」
わたしの母が恋人と引き裂かれて側妃にされたのは、父に気に入られたからではないのか。ならばその子のわたしに興味がなかったのも当然だ。
いくら放置状態だったとしても、乳母や侍女たちから父へ定期的に報告は行っていたはずだ。カミーユの容姿についても伝わっていただろう。
もし父上が自分の血筋を不安に思っていたのなら、わたしの瞳の色を利用しないはずがない。我が子に王家の瞳が出たのなら、やはり自分は王家の血を引いていたと父は思うのではないのだろうか。
「父上は自分が王家の血を引いていないことをご存じだったのか。そして、わたしの瞳の色を知って自分の子でないと気づいていたのかもしれない……ということか」
カミーユが俯いたのを見て、アレクはカミーユの背中に手を回してきた。
「君にとっては愉快な話じゃないよね」
「いえ……わたしも自分の事なのによく知らなくて……。バルバラもあまり詳しくは教えてくれなくて……」
子供をあやすように背中を軽く叩きながらアレクはカミーユを穏やかな目で見つめる。
「実は僕がこういうこと思いついた理由もバルバラなんだよね」
「……え?」
「塔を出る時にバルバラから何があっても王宮ではヴェールを外させないでほしいと言われたんだ。変でしょ? 誰がカミーユの顔を知っているというの? それで思い出したんだけど、ドミニク三世は即位前に外交の特使として何度かこの国に来ている。僕は面識がないけど、父や宰相たちは顔を覚えているだろう」
抱き寄せられて、アレクの腕の温もりに身を委ねながら、カミーユはそれでも身体が震えた。
……わたしは、叔父上に似ているのだろうか? もしわたしが父上の子でないとしても、わたしの瞳の色は王家の血を示している。そうなれば……。
母は父の側妃にされる前、当時王弟だったドミニク三世と恋人関係にあった。
もし、王宮に召し上げされる前に母が身ごもっていたら。そして叔父上がもし、自分の兄が先々代国王の子ではないと知っていたら。
十三年前、処刑場でわたしにかけられた声は微塵も温かみがなかった。父と兄たちが処刑されるのを、最後のお別れをさせてやったのだと冷ややかに告げた。けれどあの時わたしの顔を間近で見たはずだ。瞳の色も見ただろう。
顔は逆光だったし、いきなり人前に連れ出された混乱と恐怖で頭がいっぱいだったからどんな表情を向けられたのか覚えていない。
けれど、あんな冷たい言葉をかけてきた人がわたしの実の父親だとは思えない。
もし仮にそうだとしても、わたしは血縁上の実の父からも愛されてはいないのだ。
だったら血のつながりなんて何の意味もない。
「バルバラはこの国の高位貴族や王族の中にドミニク三世の顔を知っている者がいたら、君の出自がバレると危惧してたんだ。……でも多分僕の父はすでに君の出自には気づいていて縁談を持ち込んだんじゃないかな。君をこの国に置くことで人質にするつもりじゃないかと思うんだ」
「人質……?」
カミーユはやっと理解した。
出自に疑惑があったから、ダイモス側はわたしを得ようとした。それなら価値がないとわかればアレクの側にいることは許されないのだろうか。
……それとも、アレクは王位継承者決定の儀式で負けるだろうから、人質の王女を妃にしても構わないと思っていたのか。亜人は伴侶には同族か強い種を求める。人族などひ弱すぎて相手にもならないと思っているはずだ。
縁談のおかげでわたしは塔から出られたとはいえ、アレクに対する評価を下げることになってしまっていないだろうか。
「それは叔父上がわたしの出自に気づいていることが前提だし、そしてわたしに幾ばくかの情がないのなら意味がないのでは?」
「そうかな。ドミニク三世は君の縁談が持ち上がったとたんに、口実をつけて君を王都に連れ戻そうとしていたじゃないか」
確かに我が子と思っているかどうかは別として、叔父上はわたしに執着している。それをこの国の国王陛下は利用できると思ったのか。
人質に取って、何を交渉するのかは知らないけれど、わたしは誰かの枷になるのなんて嫌だ。自分がずっと縛られた生活をしていたから、誰も縛りたくない。
けれど今のわたしはただの役立たずだ。これではいけない。
「……人質……。わたしの価値はそこなのか」
カミーユがぽつりと口にすると、アレクが首を横に振った。
「そんなことないから。父の目的がそうだとしても、僕は君を守る。父がもし君を人質として王宮に留め置こうとしたら徹底的に反抗するつもりだから。縁談のことを知る前から僕は君のことが好きだし、伴侶に迎えられるなんて夢のようだ。なによりも……これで決闘に負けられない理由が一つ増えた……ってことが言いたかったんだ」
真剣な眼差しを向けられて、カミーユは目頭が熱くなった。
アレクは優しい人だ。この人一人を戦わせるなんてしたくない。
「……わたしもアレクを守りたいんだ。わたしはアレクの伴侶なのだろう?」
そう告げるとカミーユの頬にアレクの手が添えられた。軽く啄むような口づけを一つ。アレクはそのままカミーユを抱き寄せる。
「そんな可愛い事言われたら、我慢がきかなくなってしまうよ? 婚姻までは我慢するつもりだったんだけど」
それを聞いてカミーユは本当にアレクはただ話がしたかっただけなのだと気づいた。
……わたしはなんてはしたないことを想像していたんだろう。
「……今夜、そのつもりなのかと思ってた」
カミーユの言葉に相手がさあっと顔を赤らめた。
「いや、だって……前に強引にキスしちゃったときに、そんなこと言ってたから。……カミーユは式が終わるまで待って欲しいのかと……」
「……わたしの国では寝室で二人きりになったらそういう関係だとみなされるから、今さらだと思うけど」
「え? そうなの? じゃあ、今夜の約束って……バルバラにも誤解された?」
カミーユは頷いた。今夜のお召し物だと差し出されたのがシルクのナイトドレス。扇情的な下着まで持ってくる始末だった。さすがにそれは露骨過ぎるから替えてもらったけど。
殿方に全てお任せすればいいですからね……って、親指を立てて応援してくれたんだけどかなり余計なお世話だった。
お任せって、それはわたしが女だったらの話だろう。とカミーユは内心で突っ込んだ。
「……でもわたしは男同士の閨事の作法はわからなくて。バルバラに聞いても『婆も一応淑女ですから殿方のことはよくわかりません』って言われるし」
そうしたことには結構バルバラはポンコツかもしれない。というか、淑女にそういう話をしたわたしもはしたないのかもしれないけれど。
「あー……丸投げしてきたな……」
アレクは苦笑いを浮かべた。
「じゃあ、カミーユ。ちょっとだけしてみる?」
何を、と問い返す前にそのままベッドに押し倒された。
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「だって、マルク王本人が間違いなく自分は王家の血を引いているって自信を持っていたら、正妃の子なんだし、ドミニクを気にする必要ないじゃない? その念入りな嫌がらせは自信のなさが見えるんだよね。自分が父の子でないとうっすら感じていたんじゃないかな」
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「だからわたしに一度も会いに来なかったんだ……」
わたしの母が恋人と引き裂かれて側妃にされたのは、父に気に入られたからではないのか。ならばその子のわたしに興味がなかったのも当然だ。
いくら放置状態だったとしても、乳母や侍女たちから父へ定期的に報告は行っていたはずだ。カミーユの容姿についても伝わっていただろう。
もし父上が自分の血筋を不安に思っていたのなら、わたしの瞳の色を利用しないはずがない。我が子に王家の瞳が出たのなら、やはり自分は王家の血を引いていたと父は思うのではないのだろうか。
「父上は自分が王家の血を引いていないことをご存じだったのか。そして、わたしの瞳の色を知って自分の子でないと気づいていたのかもしれない……ということか」
カミーユが俯いたのを見て、アレクはカミーユの背中に手を回してきた。
「君にとっては愉快な話じゃないよね」
「いえ……わたしも自分の事なのによく知らなくて……。バルバラもあまり詳しくは教えてくれなくて……」
子供をあやすように背中を軽く叩きながらアレクはカミーユを穏やかな目で見つめる。
「実は僕がこういうこと思いついた理由もバルバラなんだよね」
「……え?」
「塔を出る時にバルバラから何があっても王宮ではヴェールを外させないでほしいと言われたんだ。変でしょ? 誰がカミーユの顔を知っているというの? それで思い出したんだけど、ドミニク三世は即位前に外交の特使として何度かこの国に来ている。僕は面識がないけど、父や宰相たちは顔を覚えているだろう」
抱き寄せられて、アレクの腕の温もりに身を委ねながら、カミーユはそれでも身体が震えた。
……わたしは、叔父上に似ているのだろうか? もしわたしが父上の子でないとしても、わたしの瞳の色は王家の血を示している。そうなれば……。
母は父の側妃にされる前、当時王弟だったドミニク三世と恋人関係にあった。
もし、王宮に召し上げされる前に母が身ごもっていたら。そして叔父上がもし、自分の兄が先々代国王の子ではないと知っていたら。
十三年前、処刑場でわたしにかけられた声は微塵も温かみがなかった。父と兄たちが処刑されるのを、最後のお別れをさせてやったのだと冷ややかに告げた。けれどあの時わたしの顔を間近で見たはずだ。瞳の色も見ただろう。
顔は逆光だったし、いきなり人前に連れ出された混乱と恐怖で頭がいっぱいだったからどんな表情を向けられたのか覚えていない。
けれど、あんな冷たい言葉をかけてきた人がわたしの実の父親だとは思えない。
もし仮にそうだとしても、わたしは血縁上の実の父からも愛されてはいないのだ。
だったら血のつながりなんて何の意味もない。
「バルバラはこの国の高位貴族や王族の中にドミニク三世の顔を知っている者がいたら、君の出自がバレると危惧してたんだ。……でも多分僕の父はすでに君の出自には気づいていて縁談を持ち込んだんじゃないかな。君をこの国に置くことで人質にするつもりじゃないかと思うんだ」
「人質……?」
カミーユはやっと理解した。
出自に疑惑があったから、ダイモス側はわたしを得ようとした。それなら価値がないとわかればアレクの側にいることは許されないのだろうか。
……それとも、アレクは王位継承者決定の儀式で負けるだろうから、人質の王女を妃にしても構わないと思っていたのか。亜人は伴侶には同族か強い種を求める。人族などひ弱すぎて相手にもならないと思っているはずだ。
縁談のおかげでわたしは塔から出られたとはいえ、アレクに対する評価を下げることになってしまっていないだろうか。
「それは叔父上がわたしの出自に気づいていることが前提だし、そしてわたしに幾ばくかの情がないのなら意味がないのでは?」
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真剣な眼差しを向けられて、カミーユは目頭が熱くなった。
アレクは優しい人だ。この人一人を戦わせるなんてしたくない。
「……わたしもアレクを守りたいんだ。わたしはアレクの伴侶なのだろう?」
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「そんな可愛い事言われたら、我慢がきかなくなってしまうよ? 婚姻までは我慢するつもりだったんだけど」
それを聞いてカミーユは本当にアレクはただ話がしたかっただけなのだと気づいた。
……わたしはなんてはしたないことを想像していたんだろう。
「……今夜、そのつもりなのかと思ってた」
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「え? そうなの? じゃあ、今夜の約束って……バルバラにも誤解された?」
カミーユは頷いた。今夜のお召し物だと差し出されたのがシルクのナイトドレス。扇情的な下着まで持ってくる始末だった。さすがにそれは露骨過ぎるから替えてもらったけど。
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