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第四部
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一旦カーネル領の領館に戻ったカミーユたちは出立の準備に追われることになった。
今回は正式な国賓扱いだ。馬車を仕立てて行くことになる。それなりの形式も必要になるだろう。
アレクはそれでもエドガー王に対して懐疑的だった。
「……父上が素直に言うこと聞いてくれたとか思わない方が良いよ。父上は元々シーニュを併合してやろうくらいは思っていたはずだから。カミーユとの縁談も、成立したあとでシーニュに圧力かけて王女の王位継承権を認めさせていたかもしれない」
「そうかな……」
エドガー王はアレクの母を溺愛していて、その子のアレクにも愛情を持っているようにカミーユには思えていた。ただ、どういうわけかアレクは父親に対しては冷静な対応をしているようだった。
多少裏はあったとしても、アレクの心配はなさっていると思うのにどうして父親の言葉を素直に受け取れないのだろう。
「父上は一見懐が広くて豪快に思われがちだけど、それを甘く見て図に乗ると破滅するんだよ。いい例がレイモンドたちだ」
エドガー王は第二妃が子供たちを甘やかしていたことを知っていた。彼らは膂力があるのをひけらかし、弱いものに暴力を振るっていた。アレクもその被害者の一人だった。
第二妃を増長させて、彼女の息子たちの資質を見極めていたのだろう。エドガー王はアレクの魔法の才も知っていた。魔法で仕返しをするより耐えることを選んだ息子を認めていたのかもしれない。
「でも、わたしを増長させても何もないと思うのだけど。祖国に帰ればわたしは父の悪名が残っているし、ダルトワ侯爵家以外に味方がいるわけではないし。だから王になれるとは思っていない。できることはロラン殿下の手伝いだけだよ」
いくら暴れると言っても一人でできることなんてたかが知れているし、自分に王の資質があるなどとうぬぼれてはいない。ただ、ロラン王子が亜人のために暴動を起こそうとしているのなら止めたいだけだ。
カミーユの言葉にアレクは吹きだして、笑い出した。
「……そうだった。カミーユは増長したくらいでやっと人並みだった」
「それは褒めてるの?」
「ある意味褒めてる。あと、一つ言っておくけど、ダルトワ侯爵家は王家に次ぐ歴史のある一族で、優秀な学者肌の人間が多いから国内での影響力も大きいそうだよ。ドミニク三世の治世になってから王宮内がゴタゴタしてたのはダルトワ侯爵家が縁者を全て王宮から引き上げたせいだという説もあるんだとか。実直で腹芸ができないのが唯一の欠点とされていたけれど、現当主のエルネスト殿は例外らしい」
バルバラがあれから母の実家についていろいろ教えてくれるようになったので、カミーユもある程度は知っていた。
歴史と伝統があって代々優秀な研究者や文官を出しているというダルトワ侯爵家、そして聖女を輩出している光魔法の血統でもある。けれど権勢欲がないので争い事には首を突っ込まず、ひたすら魔法などの研鑽に励んでいたのだとか。
もう一つの特徴は身内に手を出されるとキレる、という物騒なものだった。
つまりドミニク三世はダルトワ侯爵家の触れてはならないものに手を出してしまったということだ。そしてエルネストは姉を騙した男として敵認定している。
「優秀だけど争いとは無縁だった一族が本気を出すと怖いよね」
「……」
贈ったハンカチを家宝にすると騒いでいたエルネストの姿を思い出して、そんな過激な人だろうかとカミーユは疑問に思った。
アレクは笑みの残る顔を向けてきた。
「そりゃ可愛い甥に腹黒なところは見せないよ。カミーユに会いたかったのは本心のようだからね」
「前にエルネスト叔父上からは政治に関わるなって言われたのに、逆らってしまった。許してくださるかな」
カミーユの身を案じての言葉だったはずだ。けれど、カミーユがやろうとしていることはそれに反している。
「あの人はカミーユがやりたいことを止めるようなことはしないよ。もちろん僕もね」
アレクがそう言ってカミーユの髪を撫でる。
「……前から思っていたけれど、皆はわたしを甘やかしすぎではないだろうか。わたしをとんでもない我が儘な人間にしようとしていないか? 手がつけられない甘えん坊になってしまったらどうするんだ?」
「それはそれで可愛いと思うよ」
そう言いながら頬に唇を寄せてきた。
答えになってない。そう思ったけれど抱き寄せられるままにカミーユはアレクの腕に身を任せた。
「今回の件でも十分な我が儘だと思ってる。……わたしがアレクを守るから。叔父上がわたしを狙ってきてもアレクには手出しさせないから」
「それなら、僕はカミーユを守るよ」
アレクの優しい光を帯びた緑色の瞳がカミーユに向けられていた。
「だって君は僕のただ一人の伴侶なんだからね」
カミーユがうっとりとその瞳を見つめ返していると、大きめのわざとらしい咳払いが聞こえた。
「お二方、いちゃつくなら場所を変えていただけますか」
ティーセット一式をワゴンに乗せて運んできたバルバラと、給仕の手伝いをしていたノアが居心地悪そうにしていた。
カミーユが男だと聞かされてもノアはあまり動揺していなかったようだった。お茶の時間のあと荷造りを再開しながらふとそのことを問いかけてみた。
「すごく優雅で作法とか完璧だから全然女性でも違和感なかったですよ。それに性別がどちらでも、カミーユ様が僕を助けてくれたことには変わりないですし」
と答えた。完璧と言われると複雑な気分になってしまったけれど、欺していたように感じていたカミーユは安堵した。
「……まあ、作法とかはバルバラに叩き込まれたからね」
「あのバルバラさんのしごきを耐えてきたなんて尊敬です」
ノアはここに来てからバルバラたちから作法を叩き込まれているらしい。半泣きで頑張っていたのを見かけていたのでカミーユは頷いた。
「あの程度のことでしごきとは片腹痛いですね」
バルバラがそう言いながら扉を開けて入ってきた。ノアはぴゃっという奇声を上げながらカミーユの背後に逃げ込んだ。バルバラはそれには目を向けずにカミーユに書状の載ったトレイを差し出してきた。
「ジョエルが訪ねてまいりました。あちらで書状を預かってきたそうです。稽古をつけて欲しいと言っているので、しばしお側を離れてよろしいでしょうか」
「構わないけど、あんまり苛めちゃだめだよ?」
差し出された手紙を受け取ってカミーユはそう答えた。
「心得ております。あれは本気を出せるような相手ではありませんから」
にこりともせずにそう言ってバルバラは下がっていった。ノアの顔が強ばっていた。
「カミーユ様はよくバルバラと剣の稽古ができますね。あんなの亜人でも無理ですよ。お二人が剣を振るだけで凄い衝撃音がするじゃないですか。剣がどこにあるのかわかんないくらい速くて恐ろしいです」
ノアは仕事の合間にカミーユたちが剣術の稽古をしているのを見ていたらしい。
「けど、わたしはバルバラには敵わないよ。まだまだ強くならないと」
「えー? これ以上強くなるんですか?」
以前アレクにも似たようなことを言われた気がしてカミーユはふっと微笑んだ。ちなみにアレクは仕事に呼ばれて執務室に戻っている。きっとこの場にいたら盛大に笑い転げていただろう。
「なりたいと思うよ。これからノアの仲間を助けに行くんだから」
今まで塔の中しか知らなかった。外で民の生活がどうなっているのかさえ、カミーユにはわからなかった。叔父があれだけ自分が正しい王だと言って、兄を手にかけたのなら、正しく政治を行ってくれるのだろうと望むしかなかった。
父のことも母のことも、そして叔父のことも、わたしが直接目にしたものは少ない。
……わたしはもうアレクの伴侶としてこの国で生きると決めた。これが最後の我が儘だ。
ドミニク三世に直接会って彼の正義はどこにあるのか知りたい。そして、あの国で不当に扱われている亜人たちを救い出したい。
そう思えるようになったのも、外の世界を知ったからだ。アレクに会って愛されることを知ったから。
「だから頑張ろうね。ノア」
「そうですね。一度くらいはバルバラさんを唸らせてみたいです」
ノアはそう言って目を輝かせた。
……まあ、バルバラを感嘆させるのはなかなか骨が折れるとは思うけど。
カミーユはそう思いながらも笑みを浮かべた。
今回は正式な国賓扱いだ。馬車を仕立てて行くことになる。それなりの形式も必要になるだろう。
アレクはそれでもエドガー王に対して懐疑的だった。
「……父上が素直に言うこと聞いてくれたとか思わない方が良いよ。父上は元々シーニュを併合してやろうくらいは思っていたはずだから。カミーユとの縁談も、成立したあとでシーニュに圧力かけて王女の王位継承権を認めさせていたかもしれない」
「そうかな……」
エドガー王はアレクの母を溺愛していて、その子のアレクにも愛情を持っているようにカミーユには思えていた。ただ、どういうわけかアレクは父親に対しては冷静な対応をしているようだった。
多少裏はあったとしても、アレクの心配はなさっていると思うのにどうして父親の言葉を素直に受け取れないのだろう。
「父上は一見懐が広くて豪快に思われがちだけど、それを甘く見て図に乗ると破滅するんだよ。いい例がレイモンドたちだ」
エドガー王は第二妃が子供たちを甘やかしていたことを知っていた。彼らは膂力があるのをひけらかし、弱いものに暴力を振るっていた。アレクもその被害者の一人だった。
第二妃を増長させて、彼女の息子たちの資質を見極めていたのだろう。エドガー王はアレクの魔法の才も知っていた。魔法で仕返しをするより耐えることを選んだ息子を認めていたのかもしれない。
「でも、わたしを増長させても何もないと思うのだけど。祖国に帰ればわたしは父の悪名が残っているし、ダルトワ侯爵家以外に味方がいるわけではないし。だから王になれるとは思っていない。できることはロラン殿下の手伝いだけだよ」
いくら暴れると言っても一人でできることなんてたかが知れているし、自分に王の資質があるなどとうぬぼれてはいない。ただ、ロラン王子が亜人のために暴動を起こそうとしているのなら止めたいだけだ。
カミーユの言葉にアレクは吹きだして、笑い出した。
「……そうだった。カミーユは増長したくらいでやっと人並みだった」
「それは褒めてるの?」
「ある意味褒めてる。あと、一つ言っておくけど、ダルトワ侯爵家は王家に次ぐ歴史のある一族で、優秀な学者肌の人間が多いから国内での影響力も大きいそうだよ。ドミニク三世の治世になってから王宮内がゴタゴタしてたのはダルトワ侯爵家が縁者を全て王宮から引き上げたせいだという説もあるんだとか。実直で腹芸ができないのが唯一の欠点とされていたけれど、現当主のエルネスト殿は例外らしい」
バルバラがあれから母の実家についていろいろ教えてくれるようになったので、カミーユもある程度は知っていた。
歴史と伝統があって代々優秀な研究者や文官を出しているというダルトワ侯爵家、そして聖女を輩出している光魔法の血統でもある。けれど権勢欲がないので争い事には首を突っ込まず、ひたすら魔法などの研鑽に励んでいたのだとか。
もう一つの特徴は身内に手を出されるとキレる、という物騒なものだった。
つまりドミニク三世はダルトワ侯爵家の触れてはならないものに手を出してしまったということだ。そしてエルネストは姉を騙した男として敵認定している。
「優秀だけど争いとは無縁だった一族が本気を出すと怖いよね」
「……」
贈ったハンカチを家宝にすると騒いでいたエルネストの姿を思い出して、そんな過激な人だろうかとカミーユは疑問に思った。
アレクは笑みの残る顔を向けてきた。
「そりゃ可愛い甥に腹黒なところは見せないよ。カミーユに会いたかったのは本心のようだからね」
「前にエルネスト叔父上からは政治に関わるなって言われたのに、逆らってしまった。許してくださるかな」
カミーユの身を案じての言葉だったはずだ。けれど、カミーユがやろうとしていることはそれに反している。
「あの人はカミーユがやりたいことを止めるようなことはしないよ。もちろん僕もね」
アレクがそう言ってカミーユの髪を撫でる。
「……前から思っていたけれど、皆はわたしを甘やかしすぎではないだろうか。わたしをとんでもない我が儘な人間にしようとしていないか? 手がつけられない甘えん坊になってしまったらどうするんだ?」
「それはそれで可愛いと思うよ」
そう言いながら頬に唇を寄せてきた。
答えになってない。そう思ったけれど抱き寄せられるままにカミーユはアレクの腕に身を任せた。
「今回の件でも十分な我が儘だと思ってる。……わたしがアレクを守るから。叔父上がわたしを狙ってきてもアレクには手出しさせないから」
「それなら、僕はカミーユを守るよ」
アレクの優しい光を帯びた緑色の瞳がカミーユに向けられていた。
「だって君は僕のただ一人の伴侶なんだからね」
カミーユがうっとりとその瞳を見つめ返していると、大きめのわざとらしい咳払いが聞こえた。
「お二方、いちゃつくなら場所を変えていただけますか」
ティーセット一式をワゴンに乗せて運んできたバルバラと、給仕の手伝いをしていたノアが居心地悪そうにしていた。
カミーユが男だと聞かされてもノアはあまり動揺していなかったようだった。お茶の時間のあと荷造りを再開しながらふとそのことを問いかけてみた。
「すごく優雅で作法とか完璧だから全然女性でも違和感なかったですよ。それに性別がどちらでも、カミーユ様が僕を助けてくれたことには変わりないですし」
と答えた。完璧と言われると複雑な気分になってしまったけれど、欺していたように感じていたカミーユは安堵した。
「……まあ、作法とかはバルバラに叩き込まれたからね」
「あのバルバラさんのしごきを耐えてきたなんて尊敬です」
ノアはここに来てからバルバラたちから作法を叩き込まれているらしい。半泣きで頑張っていたのを見かけていたのでカミーユは頷いた。
「あの程度のことでしごきとは片腹痛いですね」
バルバラがそう言いながら扉を開けて入ってきた。ノアはぴゃっという奇声を上げながらカミーユの背後に逃げ込んだ。バルバラはそれには目を向けずにカミーユに書状の載ったトレイを差し出してきた。
「ジョエルが訪ねてまいりました。あちらで書状を預かってきたそうです。稽古をつけて欲しいと言っているので、しばしお側を離れてよろしいでしょうか」
「構わないけど、あんまり苛めちゃだめだよ?」
差し出された手紙を受け取ってカミーユはそう答えた。
「心得ております。あれは本気を出せるような相手ではありませんから」
にこりともせずにそう言ってバルバラは下がっていった。ノアの顔が強ばっていた。
「カミーユ様はよくバルバラと剣の稽古ができますね。あんなの亜人でも無理ですよ。お二人が剣を振るだけで凄い衝撃音がするじゃないですか。剣がどこにあるのかわかんないくらい速くて恐ろしいです」
ノアは仕事の合間にカミーユたちが剣術の稽古をしているのを見ていたらしい。
「けど、わたしはバルバラには敵わないよ。まだまだ強くならないと」
「えー? これ以上強くなるんですか?」
以前アレクにも似たようなことを言われた気がしてカミーユはふっと微笑んだ。ちなみにアレクは仕事に呼ばれて執務室に戻っている。きっとこの場にいたら盛大に笑い転げていただろう。
「なりたいと思うよ。これからノアの仲間を助けに行くんだから」
今まで塔の中しか知らなかった。外で民の生活がどうなっているのかさえ、カミーユにはわからなかった。叔父があれだけ自分が正しい王だと言って、兄を手にかけたのなら、正しく政治を行ってくれるのだろうと望むしかなかった。
父のことも母のことも、そして叔父のことも、わたしが直接目にしたものは少ない。
……わたしはもうアレクの伴侶としてこの国で生きると決めた。これが最後の我が儘だ。
ドミニク三世に直接会って彼の正義はどこにあるのか知りたい。そして、あの国で不当に扱われている亜人たちを救い出したい。
そう思えるようになったのも、外の世界を知ったからだ。アレクに会って愛されることを知ったから。
「だから頑張ろうね。ノア」
「そうですね。一度くらいはバルバラさんを唸らせてみたいです」
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