58 / 80
第四部
10
しおりを挟む
一旦カーネル領の領館に戻ったカミーユたちは出立の準備に追われることになった。
今回は正式な国賓扱いだ。馬車を仕立てて行くことになる。それなりの形式も必要になるだろう。
アレクはそれでもエドガー王に対して懐疑的だった。
「……父上が素直に言うこと聞いてくれたとか思わない方が良いよ。父上は元々シーニュを併合してやろうくらいは思っていたはずだから。カミーユとの縁談も、成立したあとでシーニュに圧力かけて王女の王位継承権を認めさせていたかもしれない」
「そうかな……」
エドガー王はアレクの母を溺愛していて、その子のアレクにも愛情を持っているようにカミーユには思えていた。ただ、どういうわけかアレクは父親に対しては冷静な対応をしているようだった。
多少裏はあったとしても、アレクの心配はなさっていると思うのにどうして父親の言葉を素直に受け取れないのだろう。
「父上は一見懐が広くて豪快に思われがちだけど、それを甘く見て図に乗ると破滅するんだよ。いい例がレイモンドたちだ」
エドガー王は第二妃が子供たちを甘やかしていたことを知っていた。彼らは膂力があるのをひけらかし、弱いものに暴力を振るっていた。アレクもその被害者の一人だった。
第二妃を増長させて、彼女の息子たちの資質を見極めていたのだろう。エドガー王はアレクの魔法の才も知っていた。魔法で仕返しをするより耐えることを選んだ息子を認めていたのかもしれない。
「でも、わたしを増長させても何もないと思うのだけど。祖国に帰ればわたしは父の悪名が残っているし、ダルトワ侯爵家以外に味方がいるわけではないし。だから王になれるとは思っていない。できることはロラン殿下の手伝いだけだよ」
いくら暴れると言っても一人でできることなんてたかが知れているし、自分に王の資質があるなどとうぬぼれてはいない。ただ、ロラン王子が亜人のために暴動を起こそうとしているのなら止めたいだけだ。
カミーユの言葉にアレクは吹きだして、笑い出した。
「……そうだった。カミーユは増長したくらいでやっと人並みだった」
「それは褒めてるの?」
「ある意味褒めてる。あと、一つ言っておくけど、ダルトワ侯爵家は王家に次ぐ歴史のある一族で、優秀な学者肌の人間が多いから国内での影響力も大きいそうだよ。ドミニク三世の治世になってから王宮内がゴタゴタしてたのはダルトワ侯爵家が縁者を全て王宮から引き上げたせいだという説もあるんだとか。実直で腹芸ができないのが唯一の欠点とされていたけれど、現当主のエルネスト殿は例外らしい」
バルバラがあれから母の実家についていろいろ教えてくれるようになったので、カミーユもある程度は知っていた。
歴史と伝統があって代々優秀な研究者や文官を出しているというダルトワ侯爵家、そして聖女を輩出している光魔法の血統でもある。けれど権勢欲がないので争い事には首を突っ込まず、ひたすら魔法などの研鑽に励んでいたのだとか。
もう一つの特徴は身内に手を出されるとキレる、という物騒なものだった。
つまりドミニク三世はダルトワ侯爵家の触れてはならないものに手を出してしまったということだ。そしてエルネストは姉を騙した男として敵認定している。
「優秀だけど争いとは無縁だった一族が本気を出すと怖いよね」
「……」
贈ったハンカチを家宝にすると騒いでいたエルネストの姿を思い出して、そんな過激な人だろうかとカミーユは疑問に思った。
アレクは笑みの残る顔を向けてきた。
「そりゃ可愛い甥に腹黒なところは見せないよ。カミーユに会いたかったのは本心のようだからね」
「前にエルネスト叔父上からは政治に関わるなって言われたのに、逆らってしまった。許してくださるかな」
カミーユの身を案じての言葉だったはずだ。けれど、カミーユがやろうとしていることはそれに反している。
「あの人はカミーユがやりたいことを止めるようなことはしないよ。もちろん僕もね」
アレクがそう言ってカミーユの髪を撫でる。
「……前から思っていたけれど、皆はわたしを甘やかしすぎではないだろうか。わたしをとんでもない我が儘な人間にしようとしていないか? 手がつけられない甘えん坊になってしまったらどうするんだ?」
「それはそれで可愛いと思うよ」
そう言いながら頬に唇を寄せてきた。
答えになってない。そう思ったけれど抱き寄せられるままにカミーユはアレクの腕に身を任せた。
「今回の件でも十分な我が儘だと思ってる。……わたしがアレクを守るから。叔父上がわたしを狙ってきてもアレクには手出しさせないから」
「それなら、僕はカミーユを守るよ」
アレクの優しい光を帯びた緑色の瞳がカミーユに向けられていた。
「だって君は僕のただ一人の伴侶なんだからね」
カミーユがうっとりとその瞳を見つめ返していると、大きめのわざとらしい咳払いが聞こえた。
「お二方、いちゃつくなら場所を変えていただけますか」
ティーセット一式をワゴンに乗せて運んできたバルバラと、給仕の手伝いをしていたノアが居心地悪そうにしていた。
カミーユが男だと聞かされてもノアはあまり動揺していなかったようだった。お茶の時間のあと荷造りを再開しながらふとそのことを問いかけてみた。
「すごく優雅で作法とか完璧だから全然女性でも違和感なかったですよ。それに性別がどちらでも、カミーユ様が僕を助けてくれたことには変わりないですし」
と答えた。完璧と言われると複雑な気分になってしまったけれど、欺していたように感じていたカミーユは安堵した。
「……まあ、作法とかはバルバラに叩き込まれたからね」
「あのバルバラさんのしごきを耐えてきたなんて尊敬です」
ノアはここに来てからバルバラたちから作法を叩き込まれているらしい。半泣きで頑張っていたのを見かけていたのでカミーユは頷いた。
「あの程度のことでしごきとは片腹痛いですね」
バルバラがそう言いながら扉を開けて入ってきた。ノアはぴゃっという奇声を上げながらカミーユの背後に逃げ込んだ。バルバラはそれには目を向けずにカミーユに書状の載ったトレイを差し出してきた。
「ジョエルが訪ねてまいりました。あちらで書状を預かってきたそうです。稽古をつけて欲しいと言っているので、しばしお側を離れてよろしいでしょうか」
「構わないけど、あんまり苛めちゃだめだよ?」
差し出された手紙を受け取ってカミーユはそう答えた。
「心得ております。あれは本気を出せるような相手ではありませんから」
にこりともせずにそう言ってバルバラは下がっていった。ノアの顔が強ばっていた。
「カミーユ様はよくバルバラと剣の稽古ができますね。あんなの亜人でも無理ですよ。お二人が剣を振るだけで凄い衝撃音がするじゃないですか。剣がどこにあるのかわかんないくらい速くて恐ろしいです」
ノアは仕事の合間にカミーユたちが剣術の稽古をしているのを見ていたらしい。
「けど、わたしはバルバラには敵わないよ。まだまだ強くならないと」
「えー? これ以上強くなるんですか?」
以前アレクにも似たようなことを言われた気がしてカミーユはふっと微笑んだ。ちなみにアレクは仕事に呼ばれて執務室に戻っている。きっとこの場にいたら盛大に笑い転げていただろう。
「なりたいと思うよ。これからノアの仲間を助けに行くんだから」
今まで塔の中しか知らなかった。外で民の生活がどうなっているのかさえ、カミーユにはわからなかった。叔父があれだけ自分が正しい王だと言って、兄を手にかけたのなら、正しく政治を行ってくれるのだろうと望むしかなかった。
父のことも母のことも、そして叔父のことも、わたしが直接目にしたものは少ない。
……わたしはもうアレクの伴侶としてこの国で生きると決めた。これが最後の我が儘だ。
ドミニク三世に直接会って彼の正義はどこにあるのか知りたい。そして、あの国で不当に扱われている亜人たちを救い出したい。
そう思えるようになったのも、外の世界を知ったからだ。アレクに会って愛されることを知ったから。
「だから頑張ろうね。ノア」
「そうですね。一度くらいはバルバラさんを唸らせてみたいです」
ノアはそう言って目を輝かせた。
……まあ、バルバラを感嘆させるのはなかなか骨が折れるとは思うけど。
カミーユはそう思いながらも笑みを浮かべた。
今回は正式な国賓扱いだ。馬車を仕立てて行くことになる。それなりの形式も必要になるだろう。
アレクはそれでもエドガー王に対して懐疑的だった。
「……父上が素直に言うこと聞いてくれたとか思わない方が良いよ。父上は元々シーニュを併合してやろうくらいは思っていたはずだから。カミーユとの縁談も、成立したあとでシーニュに圧力かけて王女の王位継承権を認めさせていたかもしれない」
「そうかな……」
エドガー王はアレクの母を溺愛していて、その子のアレクにも愛情を持っているようにカミーユには思えていた。ただ、どういうわけかアレクは父親に対しては冷静な対応をしているようだった。
多少裏はあったとしても、アレクの心配はなさっていると思うのにどうして父親の言葉を素直に受け取れないのだろう。
「父上は一見懐が広くて豪快に思われがちだけど、それを甘く見て図に乗ると破滅するんだよ。いい例がレイモンドたちだ」
エドガー王は第二妃が子供たちを甘やかしていたことを知っていた。彼らは膂力があるのをひけらかし、弱いものに暴力を振るっていた。アレクもその被害者の一人だった。
第二妃を増長させて、彼女の息子たちの資質を見極めていたのだろう。エドガー王はアレクの魔法の才も知っていた。魔法で仕返しをするより耐えることを選んだ息子を認めていたのかもしれない。
「でも、わたしを増長させても何もないと思うのだけど。祖国に帰ればわたしは父の悪名が残っているし、ダルトワ侯爵家以外に味方がいるわけではないし。だから王になれるとは思っていない。できることはロラン殿下の手伝いだけだよ」
いくら暴れると言っても一人でできることなんてたかが知れているし、自分に王の資質があるなどとうぬぼれてはいない。ただ、ロラン王子が亜人のために暴動を起こそうとしているのなら止めたいだけだ。
カミーユの言葉にアレクは吹きだして、笑い出した。
「……そうだった。カミーユは増長したくらいでやっと人並みだった」
「それは褒めてるの?」
「ある意味褒めてる。あと、一つ言っておくけど、ダルトワ侯爵家は王家に次ぐ歴史のある一族で、優秀な学者肌の人間が多いから国内での影響力も大きいそうだよ。ドミニク三世の治世になってから王宮内がゴタゴタしてたのはダルトワ侯爵家が縁者を全て王宮から引き上げたせいだという説もあるんだとか。実直で腹芸ができないのが唯一の欠点とされていたけれど、現当主のエルネスト殿は例外らしい」
バルバラがあれから母の実家についていろいろ教えてくれるようになったので、カミーユもある程度は知っていた。
歴史と伝統があって代々優秀な研究者や文官を出しているというダルトワ侯爵家、そして聖女を輩出している光魔法の血統でもある。けれど権勢欲がないので争い事には首を突っ込まず、ひたすら魔法などの研鑽に励んでいたのだとか。
もう一つの特徴は身内に手を出されるとキレる、という物騒なものだった。
つまりドミニク三世はダルトワ侯爵家の触れてはならないものに手を出してしまったということだ。そしてエルネストは姉を騙した男として敵認定している。
「優秀だけど争いとは無縁だった一族が本気を出すと怖いよね」
「……」
贈ったハンカチを家宝にすると騒いでいたエルネストの姿を思い出して、そんな過激な人だろうかとカミーユは疑問に思った。
アレクは笑みの残る顔を向けてきた。
「そりゃ可愛い甥に腹黒なところは見せないよ。カミーユに会いたかったのは本心のようだからね」
「前にエルネスト叔父上からは政治に関わるなって言われたのに、逆らってしまった。許してくださるかな」
カミーユの身を案じての言葉だったはずだ。けれど、カミーユがやろうとしていることはそれに反している。
「あの人はカミーユがやりたいことを止めるようなことはしないよ。もちろん僕もね」
アレクがそう言ってカミーユの髪を撫でる。
「……前から思っていたけれど、皆はわたしを甘やかしすぎではないだろうか。わたしをとんでもない我が儘な人間にしようとしていないか? 手がつけられない甘えん坊になってしまったらどうするんだ?」
「それはそれで可愛いと思うよ」
そう言いながら頬に唇を寄せてきた。
答えになってない。そう思ったけれど抱き寄せられるままにカミーユはアレクの腕に身を任せた。
「今回の件でも十分な我が儘だと思ってる。……わたしがアレクを守るから。叔父上がわたしを狙ってきてもアレクには手出しさせないから」
「それなら、僕はカミーユを守るよ」
アレクの優しい光を帯びた緑色の瞳がカミーユに向けられていた。
「だって君は僕のただ一人の伴侶なんだからね」
カミーユがうっとりとその瞳を見つめ返していると、大きめのわざとらしい咳払いが聞こえた。
「お二方、いちゃつくなら場所を変えていただけますか」
ティーセット一式をワゴンに乗せて運んできたバルバラと、給仕の手伝いをしていたノアが居心地悪そうにしていた。
カミーユが男だと聞かされてもノアはあまり動揺していなかったようだった。お茶の時間のあと荷造りを再開しながらふとそのことを問いかけてみた。
「すごく優雅で作法とか完璧だから全然女性でも違和感なかったですよ。それに性別がどちらでも、カミーユ様が僕を助けてくれたことには変わりないですし」
と答えた。完璧と言われると複雑な気分になってしまったけれど、欺していたように感じていたカミーユは安堵した。
「……まあ、作法とかはバルバラに叩き込まれたからね」
「あのバルバラさんのしごきを耐えてきたなんて尊敬です」
ノアはここに来てからバルバラたちから作法を叩き込まれているらしい。半泣きで頑張っていたのを見かけていたのでカミーユは頷いた。
「あの程度のことでしごきとは片腹痛いですね」
バルバラがそう言いながら扉を開けて入ってきた。ノアはぴゃっという奇声を上げながらカミーユの背後に逃げ込んだ。バルバラはそれには目を向けずにカミーユに書状の載ったトレイを差し出してきた。
「ジョエルが訪ねてまいりました。あちらで書状を預かってきたそうです。稽古をつけて欲しいと言っているので、しばしお側を離れてよろしいでしょうか」
「構わないけど、あんまり苛めちゃだめだよ?」
差し出された手紙を受け取ってカミーユはそう答えた。
「心得ております。あれは本気を出せるような相手ではありませんから」
にこりともせずにそう言ってバルバラは下がっていった。ノアの顔が強ばっていた。
「カミーユ様はよくバルバラと剣の稽古ができますね。あんなの亜人でも無理ですよ。お二人が剣を振るだけで凄い衝撃音がするじゃないですか。剣がどこにあるのかわかんないくらい速くて恐ろしいです」
ノアは仕事の合間にカミーユたちが剣術の稽古をしているのを見ていたらしい。
「けど、わたしはバルバラには敵わないよ。まだまだ強くならないと」
「えー? これ以上強くなるんですか?」
以前アレクにも似たようなことを言われた気がしてカミーユはふっと微笑んだ。ちなみにアレクは仕事に呼ばれて執務室に戻っている。きっとこの場にいたら盛大に笑い転げていただろう。
「なりたいと思うよ。これからノアの仲間を助けに行くんだから」
今まで塔の中しか知らなかった。外で民の生活がどうなっているのかさえ、カミーユにはわからなかった。叔父があれだけ自分が正しい王だと言って、兄を手にかけたのなら、正しく政治を行ってくれるのだろうと望むしかなかった。
父のことも母のことも、そして叔父のことも、わたしが直接目にしたものは少ない。
……わたしはもうアレクの伴侶としてこの国で生きると決めた。これが最後の我が儘だ。
ドミニク三世に直接会って彼の正義はどこにあるのか知りたい。そして、あの国で不当に扱われている亜人たちを救い出したい。
そう思えるようになったのも、外の世界を知ったからだ。アレクに会って愛されることを知ったから。
「だから頑張ろうね。ノア」
「そうですね。一度くらいはバルバラさんを唸らせてみたいです」
ノアはそう言って目を輝かせた。
……まあ、バルバラを感嘆させるのはなかなか骨が折れるとは思うけど。
カミーユはそう思いながらも笑みを浮かべた。
43
あなたにおすすめの小説
騎士様、お菓子でなんとか勘弁してください
東院さち
BL
ラズは城で仕える下級使用人の一人だ。竜を追い払った騎士団がもどってきた祝賀会のために少ない魔力を駆使して仕事をしていた。
突然襲ってきた魔力枯渇による具合の悪いところをその英雄の一人が助けてくれた。魔力を分け与えるためにキスされて、お礼にラズの作ったクッキーを欲しがる変わり者の団長と、やはりお菓子に目のない副団長の二人はラズのお菓子を目的に騎士団に勧誘する。
貴族を嫌うラズだったが、恩人二人にせっせとお菓子を作るはめになった。
お菓子が目的だったと思っていたけれど、それだけではないらしい。
やがて二人はラズにとってかけがえのない人になっていく。のかもしれない。
アルファ王子に嫌われるための十の方法
小池 月
BL
攻め:アローラ国王太子アルファ「カロール」
受け:田舎伯爵家次男オメガ「リン・ジャルル」
アローラ国の田舎伯爵家次男リン・ジャルルは二十歳の男性オメガ。リンは幼馴染の恋人セレスがいる。セレスは隣領地の田舎子爵家次男で男性オメガ。恋人と言ってもオメガ同士でありデートするだけのプラトニックな関係。それでも互いに大切に思える関係であり、将来は二人で結婚するつもりでいた。
田舎だけれど何不自由なく幸せな生活を送っていたリンだが、突然、アローラ国王太子からの求婚状が届く。貴族の立場上、リンから断ることが出来ずに顔も知らないアルファ王子に嫁がなくてはならなくなる。リンは『アルファ王子に嫌われて王子側から婚約解消してもらえば、伯爵家に出戻ってセレスと幸せな結婚ができる!』と考え、セレスと共にアルファに嫌われるための作戦を必死で練り上げる。
セレスと涙の別れをし、王城で「アルファ王子に嫌われる作戦」を実行すべく奮闘するリンだがーー。
王太子α×伯爵家ΩのオメガバースBL
☆すれ違い・両想い・権力争いからの冤罪・絶望と愛・オメガの友情を描いたファンタジーBL☆
性描写の入る話には※をつけます。
11月23日に完結いたしました!!
完結後のショート「セレスの結婚式」を載せていきたいと思っております。また、その後のお話として「番となる」と「リンが妃殿下になる」ストーリーを考えています。ぜひぜひ気長にお待ちいただけると嬉しいです!
【完】ラスボス(予定)に転生しましたが、家を出て幸せになります
ナナメ
BL
8歳の頃ここが『光の勇者と救世の御子』の小説、もしくはそれに類似した世界であるという記憶が甦ったウル。
家族に疎まれながら育った自分は囮で偽物の王太子の婚約者である事、同い年の義弟ハガルが本物の婚約者である事、真実を告げられた日に全てを失い絶望して魔王になってしまう事ーーそれを、思い出した。
思い出したからには思いどおりになるものか、そして小説のちょい役である推しの元で幸せになってみせる!と10年かけて下地を築いた卒業パーティーの日ーー
ーーさあ、早く来い!僕の10年の努力の成果よ今ここに!
魔王になりたくないラスボス(予定)と、本来超脇役のおっさんとの物語。
※体調次第で書いておりますのでかなりの鈍足更新になっております。ご了承頂ければ幸いです。
※表紙はAI作成です
触れるな危険
紀村 紀壱
BL
傭兵を引退しギルドの受付をするギィドには最近、頭を悩ます来訪者がいた。
毛皮屋という通り名の、腕の立つ若い傭兵シャルトー、彼はその通り名の通り、毛皮好きで。そして何をとち狂ったのか。
「ねえ、頭(髪)触らせてヨ」「断る。帰れ」「や~、あんたの髪、なんでこんなに短いのにチクチクしないで柔らかいの」「だから触るなってんだろうが……!」
俺様青年攻め×厳つ目なおっさん受けで、罵り愛でどつき愛なお話。
バイオレンスはありません。ゆるゆるまったり設定です。
15話にて本編(なれそめ)が完結。
その後の話やら番外編やらをたまにのんびり公開中。
【本編完結】転生先で断罪された僕は冷酷な騎士団長に囚われる
ゆうきぼし/優輝星
BL
断罪された直後に前世の記憶がよみがえった主人公が、世界を無双するお話。
・冤罪で断罪された元侯爵子息のルーン・ヴァルトゼーレは、処刑直前に、前世が日本のゲームプログラマーだった相沢唯人(あいざわゆいと)だったことを思い出す。ルーンは魔力を持たない「ノンコード」として家族や貴族社会から虐げられてきた。実は彼の魔力は覚醒前の「コードゼロ」で、世界を書き換えるほどの潜在能力を持つが、転生前の記憶が封印されていたため発現してなかったのだ。
・間一髪のところで魔力を発動させ騎士団長に救い出される。実は騎士団長は呪われた第三王子だった。ルーンは冤罪を晴らし、騎士団長の呪いを解くために奮闘することを決める。
・惹かれあう二人。互いの魔力の相性が良いことがわかり、抱き合う事で魔力が循環し活性化されることがわかるが……。
皇帝に追放された騎士団長の試される忠義
大田ネクロマンサー
BL
若干24歳の若き皇帝が統治するベリニア帝国。『金獅子の双腕』の称号で騎士団長兼、宰相を務める皇帝の側近、レシオン・ド・ミゼル(レジー/ミゼル卿)が突如として国外追放を言い渡される。
帝国中に慕われていた金獅子の双腕に下された理不尽な断罪に、国民は様々な憶測を立てる。ーー金獅子の双腕の叔父に婚約破棄された皇紀リベリオが虎視眈々と復讐の機会を狙っていたのではないか?
国民の憶測に無言で帝国を去るレシオン・ド・ミゼル。船で知り合った少年ミオに懐かれ、なんとか不毛の大地で生きていくレジーだったが……彼には誰にも知られたくない秘密があった。
虐げられても最強な僕。白い結婚ですが、将軍閣下に溺愛されているようです。
竜鳴躍
BL
白い結婚の訳アリ将軍×訳アリ一見清楚可憐令息(嫁)。
万物には精霊が宿ると信じられ、良き魔女と悪しき魔女が存在する世界。
女神に愛されし"精霊の愛し子”青年ティア=シャワーズは、長く艶やかな夜の帳のような髪と無数の星屑が浮かんだ夜空のような深い青の瞳を持つ、美しく、性格もおとなしく控えめな男の子。
軍閥の家門であるシャワーズ侯爵家の次男に産まれた彼は、「正妻」を罠にかけ自分がその座に収まろうとした「愛妾」が生んだ息子だった。
「愛妾」とはいっても慎ましやかに母子ともに市井で生活していたが、母の死により幼少に侯爵家に引き取られた経緯がある。
そして、家族どころか使用人にさえも疎まれて育ったティアは、成人したその日に、着の身着のまま平民出身で成り上がりの将軍閣下の嫁に出された。
男同士の婚姻では子は為せない。
将軍がこれ以上力を持てないようにの王家の思惑だった。
かくしてエドワルド=ドロップ将軍夫人となったティア=ドロップ。
彼は、実は、決しておとなしくて控えめな淑男ではない。
口を開けば某術や戦略が流れ出し、固有魔法である創成魔法を駆使した流れるような剣技は、麗しき剣の舞姫のよう。
それは、侯爵の「正妻」の家系に代々受け継がれる一子相伝の戦闘術。
「ティア、君は一体…。」
「その言葉、旦那様にもお返ししますよ。エドワード=フィリップ=フォックス殿下。」
それは、魔女に人生を狂わせられた夫夫の話。
※誤字、誤入力報告ありがとうございます!
軍将の踊り子と赤い龍の伝説
糸文かろ
BL
【ひょうきん軍将×ド真面目コミュ障ぎみの踊り子】
踊りをもちいて軍を守る聖舞師という職業のサニ(受)。赴任された戦場に行くとそこの軍将は、前日宿屋でサニをナンパしたリエイム(攻)という男だった。
一見ひょうきんで何も考えていなさそうな割に的確な戦法で軍を勝利に導くリエイム。最初こそいい印象を抱かなかったものの、行動をともにするうちサニは徐々にリエイムに惹かれていく。真摯な姿勢に感銘を受けたサニはリエイム軍との専属契約を交わすが、実は彼にはひとつの秘密があった。
第11回BL小説大賞エントリー中です。
この生き物は感想をもらえるととっても嬉がります!
「きょええええ!ありがたや〜っ!」という鳴き声を出します!
**************
公募を中心に活動しているのですが、今回アルファさんにて挑戦参加しております。
弱小・公募の民がどんなランキングで終わるのか……見守っていてくださいー!
過去実績:第一回ビーボーイ創作BL大賞優秀賞、小説ディアプラスハルVol.85、小説ディアプラスハルVol.89掲載
→ https://twitter.com/karoito2
→ @karoito2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる