★数星の王子、ただいま冒険中☆

ママリ

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病院の扉は、運と根性が幾重にも重なり、ゆっくりと、開く①

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《2022年3月4日 王子、小1、6歳》





ママリが、王子を病院に通わせていることを知ると、まわりから、まぁ、色々な反応が返ってきます。



「病院⁉うちは、行かせられないわぁ。」


「旦那が、許してくれない。」


というような、返答しづらいコメントも、たまにあります。






が、意外と多いのが、


「精神科?なんのために?」


という、病院を全く信じていない感じの、コメントです。





「え?めっちゃ、いいよー☆★」


と、ママリが詳しく説明すると、実際には、思い込みで話しをしている場合も、多いです。





日本社会の、精神科の扱いは、こんな感じでしょうか?



未知の洞窟。


暗くて、ネバネバしていて、行きたくないし、行く必要のない場所、でしょうか?




ママリには、言わないけど、もしかしたら、子供達に、「チャタ君はおかしいから、一緒に遊んだらダメ。」と、言っている親も、いるかもしれません。





でも、ひと昔前と比べたら、今、あからさまな差別はほとんどありません。




でも、誤解は、山のようにあります。


いや、地球上の山の数じゃ、おさまらん。

宇宙中の、星の数ほど、あります。




困っているその子と、関係のない人間が、誤解をしている分には、あまり問題はありません。


でも、困っているその子の、近い人間達が、誤解に誤解を重ね、偏見を真に受けて、その子に、必要な手を差し伸べないことを、ママリは、とても、残念に思っています。





子供の発達には、段階があります。


3歳までに、脳や体のおおよそが、6歳までに、子供のかなりの部分が、出来上がるようです。


発達障害の子供の療育は、6歳までが重要だと、言われました。



なぜなら、何かが起きた後にとる、対策、ではなく、何かが起きるかもしれないから、その前に、「準備」が、できるかもしれないからです。


例えば、字が書けなさそうだと言われたら、座る練習よりも、字の練習や対策を、小さな頃からして、そのような特徴がある自分に慣れることが、できるかもしれません。





だから、もし、「あれ?」と思ったら、実は、1日も早く、相談する必要が、あるのです。




ママリの書くことは、多くの方々から、嫌がられ、批判されるかもしれません。


それでも、王子とママリの経験したことが、少しでも、誰かの勇気になるならと、考えています。





王子とママリの話を聞いて、実際に病院に行った子や、学校に話した家族がいます。



あきらかに、王子家も、その家族も、学校も、みんなが、情報不足です。



情報不足なんです。




だから、情報をつかみに、まずは、とりあえず、行こう、病院へ☆







《病院までの道のり はじまり編》


王子が、年中の冬 (4歳11ケ月) 、はじまりは、市から来た、1本の電話でした。



忘れもしません。


あの日の朝、とても悲しいことがあって、ママリは、ひどく、落ち込んでいました。



3歳で時計を読み、数字を並べては萌えている王子は、ママリから見て、普通ではない気がしていました。



王子の才能を、伸ばしてあげたい。



そう思い、小学校受験を考えはじめていました。


ちょうど、王子の幼稚園には付属の小学校があり、希望者のみ、園が終わってから、受験勉強をするクラスが、ありました。




王子は当時、幼児用のパズル系、育脳系のドリルやワークにはまっていて、実は、小学校の受験勉強の内容が、王子の、大好物だったのです☆



そこで、ママリは、とりあえず、そのクラスに王子を入れたのですが、初日だったその日、王子が、



「幼稚園に、行きたくない。」

と、言ったのです。



王子が、園や学校に行きたくないと言ったのは、後にも先にも、この1回だけです。




「Yさんがいるから、こわい。」


「そのクラスには、行かない。」


Yさんは、王子を叩いていた、クラスメイトでした。




王子は、お勉強クラスを、ずっと、楽しみにしていました。


それなのに、Yさんの影響で、王子が好きなことを、諦めなきゃいけないなんて。




叩かれても、何もできない王子。


叩かれたことを、伝えることもできない王子。


叩かれているせいで、自分の好きなことを、諦めると言う王子。




ママリは、


「そのクラスには、先生が沢山、ずっと、いるから、絶対に、叩かれないから、行ってきなさい。」


と、無理やり、王子を送り出しました。


実際、叩かれることなく、楽しかったと笑顔で、王子は帰ってきました。



王子は、年中の春から夏にかけて、Yさんに叩かれていて、叫べない、避けれない、逃げられない、やり返せない、先生に言うこともできない、ので、ただひたすら、我慢していたらしいです。



そして、相談に行ったママリに、担任の先生は、


「Yさんは、人を叩くような子ではありません。」


「チャタ君…そんなことを言ったんですか。」


と、事実確認もしないまま、毒を、放ったわけです。



ママリは、HPが1の状態に陥りましたが、色々とあり、結局、ママリが、折れました。



この先生は大ベテランで、他の親達から、信頼されていました。

大事になれば、王子が転園せざるを得ないと、考えたからです。



ママリは、鎌を持って、死装束で幼稚園に殴り込むつもりでいましたが、王子が「他の幼稚園には、行きたくない。」と言ったので、一緒に、生きることを選びました。





そんなことを、思い返していた時に、スマホに、着信がありました。


「市の育児担当ですが、チャタ君は、じゃんけん、できるようになりましたか?」


ママリの頭の中は、?で、埋め尽くされました???



その方は、続けました。


「3歳時の、発達状況を記入した用紙から、連絡をしています。」



ああ、確かに。


確かに、ありました。


そんなことが。




市から送られてきた調査書に、『じゃんけん、できますか?』の項目が、ありました。



ママリは、「できる」に、〇をつけようとしましたが、パパ虫が、


「できる、っていうのは、いつ、どこでも、100%、完璧にできる場合にのみ、あてはまる。」


と言って、「できない」に、〇をつけたまま、提出したのでした。




それを、わざわざ、追ってくれているなんて‼



じゃんけんは、もうできるようになっていたので、特に、問題はありませんでした。



でも、「何か、気になることはありますか?」という担当の方の質問に、ママリは、堪えきれず、王子のことを、話しました。


正直、この日でなければ、ママリは、もう元気になっていて、王子が、「外でちょっとできないくらい、大したことじゃない、家でできていればいいや。」と、詳しい話は、しなかったかもしれません。


忙しい日だったら、「王子の性格が不憫で。」なんて話、しなかったと思います。




でもこの時、ママリは、弱っていました。


朝の一件を、誰かに、話したかったんです。


すると、今度一度、市の施設で、カウンセラーに話を聞いてもらったらどうですか、気が楽になりますよ、と言われ、ママリは、早速、面談の予約を入れたのです。





《カウンセリング 1日目》


ママリは、王子 (4歳11ケ月) が、家でできること、外でできないこと、数字が好きなこと等を、説明しました。



その後、王子に、いくつかの問題が出されました。




ざっとまとめると、


紙に、6人の顔+表情が描いてあり、どのような表情かを当てるように、言われました。



王子は、泣いている、のみ、時間がかかったけど、分かりました。

嬉しい、驚いている、怒っている等は、分かりませんでした。



普通の人間にとっては、簡単な問題らしいです。





結果は、なんと。


他人と会う、話すことが、難しいレベル

 
「幼稚園に、行けていますか??」


と聞かれる、レベルらしいです。




では、実際の王子はというと、


「幼稚園大好き、行きたい♥」


でも、


先生にプリントを渡す、友達と話す、質問に答える、等はできない、状態でした。



そこで、


「話すことの、代わりになる方法を、考えてあげてください。」


「他の子と、無理に遊ばせると、チャタ君にとっては、プレッシャーになるかもしれません。」





なので、今後は、


『できないことは、諦めましょう。』


と、言われました。





ママリ、顎が、外れる↓↓


外れました。


外れましたよ。



びっくりしました。




表情が、分からない?


王子は、表情豊かな子で、王子の感情と表情は一致していましたし、ママリの顔を見て、少しの目の動きで、機嫌を察することも、できていました。




ただ、確かに、外では、表情を出すことが、少なかったです。


この、人間の顔が認識できない、表情も分からない問題の詳細は、分かりづらいので、後日、改めて書きます。




そしてママリは、王子が、友達と遊ぶことが苦手なのを、克服するために、毎日、園の後、友達のいる公園に、連れていっていました。


当然、王子自身も、ママリの「友達と遊べるようになってほしい。」という気持ちを知っていたでしょうから、確かに、嫌だったとしても、ママリに向かって、嫌だとは言えなかったでしょう。






この日を境に、ママリは、


王子に、どうしたいかを聞いてから、遊びの予定をいれるようにしました。


他のことも、王子に聞いてから、行動するようになりました。




ママリの、王子にこうなってほしい、こうしてほしい、という想いは、封印しました。





今考えてみると、これは、王子にとって、ありがたいことだったと思います。



ママリ達は、王子が、手ぶらで冒険にでかけて、モンスターと素手で戦っていたのに、他の人間の子共達が、生まれながらに武器を持っていることを、そもそも、知りませんでした。



人間の常識をもとに、王子を、育てていたのです。




でも、そもそも、王子は、言葉は悪いのですが、宇宙人です。


生粋の、数星の王子だったのです。






この日、ママリは、人間の常識を、捨てました。


王子家に必要なのは、人間の育児書に書いてある、育児方法ではありません。



目の前にいる、王子を見て、王子の声を聞いて、ママリ達には理解ができなくても、対策を一緒に練っていくことが、王子の最強武器になるのだと、気がつきました。




実は、口唇裂の育児でも、ママリは、度々、度々、旅々、失敗し、失敗を重ねてきました。

その時も、ネット・育児書は、見まくっても、「ほぼ、信じないぞぉ。」と、心に決めていましたが、改めて、人間界との決別を、誓った日でした。






ママリはこの日、吹っ切れました。



王子を見て、モヤモヤモヤモヤしていたことが、実は、全く意味のない、ちっぽけな、ママリが、勝手に悩んでいることで、本当は、もっともっと、大変で、切実な、問題が、ゴロゴロと、石ころのように、そこら中に転がっていて、王子が、転びまくっていたわけです。






一刻も早く、防具屋に、行かなくちゃ!!




《今回のラッキー 一覧》


ラッキー 1 

市(国?)が、子育て分野に力を入れていた → 発達状況調査、フォロー


ラッキー 2

石頭なパパ虫がいた → じゃんけんの報告により、市から連絡が来る


ラッキー 3

ママリが弱っていた → 市の相談員に、最近の王子の様子を話した





次回は、市の育児相談での、カウンセリング二回目の様子を、お伝えします♪

田中ビネーⅤという、IQがでる、発達検査をしますよ。

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