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第17話 仲良し
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普段のラズリーを知る者はそのギャップに、知らない者は可憐な令嬢の姿に驚いた。
ラズリーの側に居た者はともかく、そうでない者はここに来て初めて姿を見る。
背の高い赤髪騎士の隣に立つ小柄な令嬢は、緑の髪に可愛らしい花を編み込み、女性らしい丸みを帯びた体と笑顔は癒しと包容力が感じられる。
やや緊張の残る表情ではあるけれど大きな瞳は真っすぐに前を向き、堂々と歩みを進めていた。
上位貴族程ではないにしろ下位貴族としては綺麗な所作だろう。
入場後はアドガルム国王から、新たに社交界に加わったデビュタント達に挨拶がなされた。
その後はダンスをする時間に移行するのだが、その僅かな時間にラズリーは国王の側近に呼ばれ、顔合わせをする。普段と違う場での対面にラズリーは緊張したが、ファルクは慣れたものでそこまでではない。
リアムの父親である国王は、あまり感情を見せない為に冷たい人だと称されている。切れ長の目や鋭い眼差しがそう周囲に思わせているのだろうが、二人を見る国王の眼差しは優しいものであった。
「ラズリー、いつもありがとう。君には期待しているよ」
国王に直接言われ、卒倒しそうになる。だってそこまで言われる程、ラズリーはまだ何も貢献出来ていない。
ただ両親についていって王宮を訪れているくらいしかしていないのに。
(うぅ、プレッシャーだわ)
これからどこまで期待に応えられるかわからないが、もっと勉強を頑張っていかないと。気合が入り過ぎて、ますますガチガチになる。
そんなラズリーの様子を見て緊張を和らげるように、今度は王妃が声を掛けた。冷静で抑揚のない国王とは違い、満面の笑顔でゆったりとした声でラズリーを労わった。
「そう考え過ぎなくていいのよ。今はまだ社交界デビューをしたばかりだし、学業も恋愛も楽しまないとね」
「は、はい」
優しい王妃の声に癒され、ラズリーは何とか返事をする。
「ファルクもいつもリアムの護衛をありがとう、今後もよろしく頼む」
ファルクに対し国王が息子の件で感謝の言葉を述べた。ファルクも姿勢を正し、騎士の礼で返す。
「命に代えましても、リアム様をお守りいたします」
真面目に返すファルクの様子に、王妃も感謝をする。
「本当に助かっているわ。ファルクがリアムの側にいてくれると安心するの。どうにもリアムは気が優しいから、あなたのような強い人が支えてくれると有難いわね」
「いえ、俺の方こそリアム様に支えられております。リアム様の優しさに感謝している者は学園でも多いですから」
リアムは人が良く威圧感がない。それ故に話しかけやすいのか、様々な者からの相談を受けやすく、リアムの人の好さに救われたものは多い。
ただそれは長所でもあり、短所でもある。
野心のある者も擦り寄っては来るのだが、それらの人物を近づけないようにファルクとストレイドが目を光らせている。
緊張で気づいていなかったが、周囲の人達は国王と王妃が個人的な話をラズリーに掛けていたのを見て驚いていた。
ラズリーと王家の関係性を知らない者はファルクがいるからかと思い、ラズリー個人に話しかけているとは思わないようだ。
◇◇◇
「緊張したわ」
その後はダンスも踊り、休憩として軽食のある別室に移り、小腹を満たす。
他の者と踊る事をファルクが許さなかったので、パートナーチェンジはしなかったのだが、かなりの人に声を掛けられた。恐らく国王達が声を掛けたのを見ていたからだろう。
三曲をファルクと共に踊り終え、逃げるように別室に来たのである。
さすがに早い時間であったからか、人は殆どいない。
「休憩に来るの早いわよ」
少しし、人もまばらに増えたところでアリーナとルールーも来た。二人は婚約者がいない為に、他の人とも踊ったそうだ。
「慣れない格好で疲れたんだからいいだろう」
「それはわかるけど、何で膝に乗せているのよ」
ファルクはラズリーを膝に乗せ、雛鳥にご飯を上げるかの如く甘やかしている。
皿の上はラズリーの好物でいっぱいだ。
「他にも人がいるのに恥ずかしくないの?」
多くはないけれど人はいる。ちらちらと視線を感じるアリーナは居心地の悪さを指摘した。
「平気だ。寧ろこうしていれば声を掛けようとする者もいないだろう」
先程のダンスの時間には声を掛けられたのだが、ここまであからさまに親密な様子を見せつけられて、話しかけに来る猛者はいない。
アリーナの呆れ声とファルクの平然とした声が混じる。
「疲れてて全然気づかなかった」
ラズリーは今それに気づいたとハッとなった。
「今更だけど、ラズリーもまぁまぁ感覚ずれてるわよね」
ルールーもさすがにこれには呆れ声が出る。
「出来れば家でやって貰いたいね。独身者には目の毒だ」
そう言いながらヴァイスは羨ましそうに微笑んでいる。
「そうだね。両想いなのはいいんだけど、モテない者には心を抉られる光景だし」
グルミアも胸を抑え、苦しむ素振りをする。そうしてぶつぶつと口の中で何かを呟いていた。
ラズリーおろおろして慌てて下りようとするけど、ファルクががっしりと腕を回す。
「婚約者というか、気の立った母猫のような男だわ」
「我が子を守ろうとする気性の激しい獣よね」
アリーナとルールーの揶揄もファルクは聞き流す。が、ラズリーもこのままではいられない。
「ファルク、そろそろ下ろして」
段々と人目が気になってきて、ラズリーはファルクにそう頼む。
「まだ駄目だ」
まだ、というが帰りまで下ろすつもりはない。
「束縛もし過ぎは良くないわよ、愛想尽かされないようにね」
「卒業まであと二年もあるんだから、その間に嫌われるような事しちゃ駄目よ」
「うるさい」
ワーワーキャアキャアと騒ぐ皆の元に近付いてくるものが居る。
輪の外にいたグルミアがいち早く気づき、ルールーの肩を叩いた。
「知り合い?」
その一言に素早くルールーは向きを変えてラズリーを守る様に立つ。
「良くない方のね」
それを聞いてグルミアもさり気なく立ち位置を変えた。
「皆様、ここがどこだかお分かりになられているのかしら?」
話しかけてきたのはオリビアだ。
ラズリーの側に居た者はともかく、そうでない者はここに来て初めて姿を見る。
背の高い赤髪騎士の隣に立つ小柄な令嬢は、緑の髪に可愛らしい花を編み込み、女性らしい丸みを帯びた体と笑顔は癒しと包容力が感じられる。
やや緊張の残る表情ではあるけれど大きな瞳は真っすぐに前を向き、堂々と歩みを進めていた。
上位貴族程ではないにしろ下位貴族としては綺麗な所作だろう。
入場後はアドガルム国王から、新たに社交界に加わったデビュタント達に挨拶がなされた。
その後はダンスをする時間に移行するのだが、その僅かな時間にラズリーは国王の側近に呼ばれ、顔合わせをする。普段と違う場での対面にラズリーは緊張したが、ファルクは慣れたものでそこまでではない。
リアムの父親である国王は、あまり感情を見せない為に冷たい人だと称されている。切れ長の目や鋭い眼差しがそう周囲に思わせているのだろうが、二人を見る国王の眼差しは優しいものであった。
「ラズリー、いつもありがとう。君には期待しているよ」
国王に直接言われ、卒倒しそうになる。だってそこまで言われる程、ラズリーはまだ何も貢献出来ていない。
ただ両親についていって王宮を訪れているくらいしかしていないのに。
(うぅ、プレッシャーだわ)
これからどこまで期待に応えられるかわからないが、もっと勉強を頑張っていかないと。気合が入り過ぎて、ますますガチガチになる。
そんなラズリーの様子を見て緊張を和らげるように、今度は王妃が声を掛けた。冷静で抑揚のない国王とは違い、満面の笑顔でゆったりとした声でラズリーを労わった。
「そう考え過ぎなくていいのよ。今はまだ社交界デビューをしたばかりだし、学業も恋愛も楽しまないとね」
「は、はい」
優しい王妃の声に癒され、ラズリーは何とか返事をする。
「ファルクもいつもリアムの護衛をありがとう、今後もよろしく頼む」
ファルクに対し国王が息子の件で感謝の言葉を述べた。ファルクも姿勢を正し、騎士の礼で返す。
「命に代えましても、リアム様をお守りいたします」
真面目に返すファルクの様子に、王妃も感謝をする。
「本当に助かっているわ。ファルクがリアムの側にいてくれると安心するの。どうにもリアムは気が優しいから、あなたのような強い人が支えてくれると有難いわね」
「いえ、俺の方こそリアム様に支えられております。リアム様の優しさに感謝している者は学園でも多いですから」
リアムは人が良く威圧感がない。それ故に話しかけやすいのか、様々な者からの相談を受けやすく、リアムの人の好さに救われたものは多い。
ただそれは長所でもあり、短所でもある。
野心のある者も擦り寄っては来るのだが、それらの人物を近づけないようにファルクとストレイドが目を光らせている。
緊張で気づいていなかったが、周囲の人達は国王と王妃が個人的な話をラズリーに掛けていたのを見て驚いていた。
ラズリーと王家の関係性を知らない者はファルクがいるからかと思い、ラズリー個人に話しかけているとは思わないようだ。
◇◇◇
「緊張したわ」
その後はダンスも踊り、休憩として軽食のある別室に移り、小腹を満たす。
他の者と踊る事をファルクが許さなかったので、パートナーチェンジはしなかったのだが、かなりの人に声を掛けられた。恐らく国王達が声を掛けたのを見ていたからだろう。
三曲をファルクと共に踊り終え、逃げるように別室に来たのである。
さすがに早い時間であったからか、人は殆どいない。
「休憩に来るの早いわよ」
少しし、人もまばらに増えたところでアリーナとルールーも来た。二人は婚約者がいない為に、他の人とも踊ったそうだ。
「慣れない格好で疲れたんだからいいだろう」
「それはわかるけど、何で膝に乗せているのよ」
ファルクはラズリーを膝に乗せ、雛鳥にご飯を上げるかの如く甘やかしている。
皿の上はラズリーの好物でいっぱいだ。
「他にも人がいるのに恥ずかしくないの?」
多くはないけれど人はいる。ちらちらと視線を感じるアリーナは居心地の悪さを指摘した。
「平気だ。寧ろこうしていれば声を掛けようとする者もいないだろう」
先程のダンスの時間には声を掛けられたのだが、ここまであからさまに親密な様子を見せつけられて、話しかけに来る猛者はいない。
アリーナの呆れ声とファルクの平然とした声が混じる。
「疲れてて全然気づかなかった」
ラズリーは今それに気づいたとハッとなった。
「今更だけど、ラズリーもまぁまぁ感覚ずれてるわよね」
ルールーもさすがにこれには呆れ声が出る。
「出来れば家でやって貰いたいね。独身者には目の毒だ」
そう言いながらヴァイスは羨ましそうに微笑んでいる。
「そうだね。両想いなのはいいんだけど、モテない者には心を抉られる光景だし」
グルミアも胸を抑え、苦しむ素振りをする。そうしてぶつぶつと口の中で何かを呟いていた。
ラズリーおろおろして慌てて下りようとするけど、ファルクががっしりと腕を回す。
「婚約者というか、気の立った母猫のような男だわ」
「我が子を守ろうとする気性の激しい獣よね」
アリーナとルールーの揶揄もファルクは聞き流す。が、ラズリーもこのままではいられない。
「ファルク、そろそろ下ろして」
段々と人目が気になってきて、ラズリーはファルクにそう頼む。
「まだ駄目だ」
まだ、というが帰りまで下ろすつもりはない。
「束縛もし過ぎは良くないわよ、愛想尽かされないようにね」
「卒業まであと二年もあるんだから、その間に嫌われるような事しちゃ駄目よ」
「うるさい」
ワーワーキャアキャアと騒ぐ皆の元に近付いてくるものが居る。
輪の外にいたグルミアがいち早く気づき、ルールーの肩を叩いた。
「知り合い?」
その一言に素早くルールーは向きを変えてラズリーを守る様に立つ。
「良くない方のね」
それを聞いてグルミアもさり気なく立ち位置を変えた。
「皆様、ここがどこだかお分かりになられているのかしら?」
話しかけてきたのはオリビアだ。
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