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第1話 悪夢の始まり
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『もう、あなたの事が好きではないの』
愛する婚約者からの信じられない言葉に、ただただ呆然とした
耳鳴りは止まず、頭が叩かれたようにガンガンと痛む
愛する人の声が遠い
足元からは地面が消えたような感覚をおぼえた
立っているのがやっとであった
『俺のどこが悪かったのか』
そう問えば、彼女は見たこともないような嫌悪の表情をしていた
全部よ。と
今度こそ立っていられず、膝から崩れ落ちた
涙も、声も出ない
無様な姿勢でただ彼女を見るばかりだ
彼女は振り返ることすらなく、そんな自分を置いてどこかへ行ってしまう
拒絶され、縋り付くことも出来なかった
生きる希望が失くなってしまった……
「っ!!」
冷や汗と共にティタンは起きた。
ひどい夢だ。
愛する人がけして言うはずのない言葉を発し、向けるはずのない嫌悪の顔で、ティタンを拒絶した。
ぐちゃぐちゃになった頭と感情。
夢だったと今なら気づけるが、リアリティの強いあの情景は、なかなか頭から振り払えない。
彼女に会いたい
抱きしめたい
愛してると言ってほしい
たかが夢一つに翻弄される弱い自分が、たまらなく情けなくなった。
会った瞬間に彼女を抱きしめた。
驚いてはいたが、優しく背中に手を回され、ポンポンとあやされる。
「夢は夢よ、私はあなたの事を愛していますわ」
と伝えられる。
良かった、嫌われてなかったとホッとした。
次の日も、またひどい夢だった
彼女の婚約者は既に自分ではなかった
見知らぬ男に向けるは愛情あふれる見知った笑顔、自分に向けられていたあの愛らしい顔が、あのきれいな声が、自分じゃない者に向けられている
絶望を上回る憤怒が駆け巡った
彼女の隣に立つのは俺だ!
お前ではない!
怒鳴りつけたいのを必死で我慢した
ここまでなっても、嫌われたくなかった
話しかけることも出来ず、その場で見ている事しか出来なかった
握りしめた拳が震える
起きた後はぐったりとなってしまい、もう嫌だと叫び出したかった。
次の日、思わず自分に不満はないかと聞きに行った。
焦りすぎて他に好きな人が出来ていないかも尋ねてしまった。
彼女はそんな人はいないと笑顔で返してくれる。
よく眠れるようにとハーブティーを貰った。
ティタンの従者は呆れた顔で見ている。
心配性過ぎると言われてしまった。
愛する婚約者からの信じられない言葉に、ただただ呆然とした
耳鳴りは止まず、頭が叩かれたようにガンガンと痛む
愛する人の声が遠い
足元からは地面が消えたような感覚をおぼえた
立っているのがやっとであった
『俺のどこが悪かったのか』
そう問えば、彼女は見たこともないような嫌悪の表情をしていた
全部よ。と
今度こそ立っていられず、膝から崩れ落ちた
涙も、声も出ない
無様な姿勢でただ彼女を見るばかりだ
彼女は振り返ることすらなく、そんな自分を置いてどこかへ行ってしまう
拒絶され、縋り付くことも出来なかった
生きる希望が失くなってしまった……
「っ!!」
冷や汗と共にティタンは起きた。
ひどい夢だ。
愛する人がけして言うはずのない言葉を発し、向けるはずのない嫌悪の顔で、ティタンを拒絶した。
ぐちゃぐちゃになった頭と感情。
夢だったと今なら気づけるが、リアリティの強いあの情景は、なかなか頭から振り払えない。
彼女に会いたい
抱きしめたい
愛してると言ってほしい
たかが夢一つに翻弄される弱い自分が、たまらなく情けなくなった。
会った瞬間に彼女を抱きしめた。
驚いてはいたが、優しく背中に手を回され、ポンポンとあやされる。
「夢は夢よ、私はあなたの事を愛していますわ」
と伝えられる。
良かった、嫌われてなかったとホッとした。
次の日も、またひどい夢だった
彼女の婚約者は既に自分ではなかった
見知らぬ男に向けるは愛情あふれる見知った笑顔、自分に向けられていたあの愛らしい顔が、あのきれいな声が、自分じゃない者に向けられている
絶望を上回る憤怒が駆け巡った
彼女の隣に立つのは俺だ!
お前ではない!
怒鳴りつけたいのを必死で我慢した
ここまでなっても、嫌われたくなかった
話しかけることも出来ず、その場で見ている事しか出来なかった
握りしめた拳が震える
起きた後はぐったりとなってしまい、もう嫌だと叫び出したかった。
次の日、思わず自分に不満はないかと聞きに行った。
焦りすぎて他に好きな人が出来ていないかも尋ねてしまった。
彼女はそんな人はいないと笑顔で返してくれる。
よく眠れるようにとハーブティーを貰った。
ティタンの従者は呆れた顔で見ている。
心配性過ぎると言われてしまった。
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