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衝撃的な告白
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スフィア王国の田舎町、そこに暮らす没落貴族令嬢こそ、私、ルーチェ・サングリアである。家は貴族とはいえど、度重なる不幸により、その家庭事情は大変厳しく、私が名家と婚約を結ぶことでどうにか耐え忍んでいた。
その婚約相手とは、私の幼馴染であり、名門伯爵家のエルド・ドルマンだ。本来、没落貴族ごときが縁を結べる家系ではないが、何代か前のサングリア家当主に恩があるということで、婚約が結ばれたのだ。
幸い、この地に別荘を建てていたドルマン家とは幼い頃から仲良くしてもらったため、この婚約に対して嫌な気持ちになることなどなかった。
エルドは調子に乗りやすいところがあったが、前向きな少年で、私は好ましく思っていた。
しかし、それも今は過去のこと。
一週間前、彼が私に衝撃的なことを告白したからだ。
「悪い、ずっとお前に隠してきたことがあるんだ」
「…え?」
「実は、俺、横幅がふくよかな子が好きなんだ…!あの、包み込まれるような包容感が最高でさ!だから、お前とはやっぱり結婚できない。お前なんてすぐポキッと折れそうで抱き心地悪そうだしな。それに、きっと世界には俺のことを待っている豊かな体の女の子達がいるから…!!」
「………………は?」
私はその日、理解を超えたエルドの告白に、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。そして、その日をもって、私達の婚約は破棄された。
その婚約相手とは、私の幼馴染であり、名門伯爵家のエルド・ドルマンだ。本来、没落貴族ごときが縁を結べる家系ではないが、何代か前のサングリア家当主に恩があるということで、婚約が結ばれたのだ。
幸い、この地に別荘を建てていたドルマン家とは幼い頃から仲良くしてもらったため、この婚約に対して嫌な気持ちになることなどなかった。
エルドは調子に乗りやすいところがあったが、前向きな少年で、私は好ましく思っていた。
しかし、それも今は過去のこと。
一週間前、彼が私に衝撃的なことを告白したからだ。
「悪い、ずっとお前に隠してきたことがあるんだ」
「…え?」
「実は、俺、横幅がふくよかな子が好きなんだ…!あの、包み込まれるような包容感が最高でさ!だから、お前とはやっぱり結婚できない。お前なんてすぐポキッと折れそうで抱き心地悪そうだしな。それに、きっと世界には俺のことを待っている豊かな体の女の子達がいるから…!!」
「………………は?」
私はその日、理解を超えたエルドの告白に、呆然と立ち尽くすことしかできなかった。そして、その日をもって、私達の婚約は破棄された。
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